ウォシュレットの交換。費用や買い替え手順と後悔しない為の注意点

ノズルが動かない、お湯が出ないなどの不調は、交換のサインかも?業者取替と自力(DIY)した場合のウォシュレット交換費用の違いや、最新ウォシュレット事情や人気機種。不要ウォシュレットの処分までウォシュレットの交換時に知っておきたい情報が満載!

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ウォシュレットの交換。費用や買い替え手順と後悔しない為の注意点

目次

ウォシュレットの交換・取り替え費用

ウォシュレットの交換を業者へ依頼する場合の費用

ウォシュレットの交換・取り替えを専門業者へ依頼した場合、ウォシュレット本体の購入代金のほかに、ウォシュレットの取り付け費用が必要です。

ウォシュレット取り付け費用の相場はリモコンタイプで変わり、袖リモコンの場合はおよそ7,000円~10,000円程度、壁リモコンの場合はおよそ10,000円~14,000円程度です。なお、両方ともウォシュレット処分費を含んだ金額です。

業者へ交換依頼する場合の費用(袖リモコンタイプ)

ウォシュレット本体価格+取り付け費用7,000円~10,000円

※袖リモコンとは、ウォシュレット一体型のリモコンのことです。

業者へ交換依頼する場合の費用(壁リモコンタイプ)

ウォシュレット本体価格+取り付け費用10,000円~14,000円

※壁リモコンとは、ウォシュレットとは別に壁に設置するタイプのリモコンです。
※壁リモコンタイプの場合、リモコン洗浄やオート洗浄の有無で工事費用が変わります。

またインターネット通販を行っている店舗では、ウォシュレット本体と取付工事がセットになった「基本工事費込セット」を販売している場合もあります。商品と工事を別々で依頼するよりも、この「基本工事費込セット」を購入したほうがお得な場合もあるのでオススメです。ただし、すべての店舗に「基本工事費込セット」があるわけではないので、気になった場合は店舗に確認するようにしましょう。

ウォシュレットの交換を自分でする場合の費用

ウォシュレットを自分で交換する場合は、ウォシュレット本体の購入代金のほかに、交換に必要な工具の購入代金と、取り替え後のウォシュレット処分費が必要です。

自分で交換する場合の費用

ウォシュレット本体価格+交換に必要な工具代金+ウォシュレット処分費

交換に必要な工具

  • プラスドライバー:300円前後
  • モンキーレンチ:500~1,500円程度※スパナで代用可能
  • スパナ(マイナスドライバー機能つき):ウォシュレット購入時の付属品
  • ボックスレンチ:ウォシュレット購入時の付属品

>> ウォシュレットを自分で交換する手順はコチラ

ウォシュレット処分費

ウォシュレットを粗大ごみや不燃ごみとして処分する場合は、自治体によって処分費用が異なります。また、不用品回収業者に依頼したり、リサイクルショップに買い取りを依頼することで、無料で処分することも可能です。

>> ウォシュレットの処分方法はコチラ

紹介したとおり、ウォシュレットの交換を自分でする場合は費用がほとんどかかりません。ただし、自分でウォシュレットを交換する場合、それなりの手間と時間が必要です。自分でウォシュレットを交換する手順は、次の項目をご覧ください。

自力でウォシュレットの取り替え・交換を行う手順

ウォシュレットの交換に必要な工具を揃えたら、以下の手順でウォシュレットの取り替え・交換を行うことができます。

  1. 止水栓を右に回して水を止める

    まず最初に、ウォシュレットの取り外し作業中に水漏れなどを防ぐため、マイナスドライバーを使用し止水栓を閉めます。止水栓は、マイナスドライバーを溝にあて、右に回すことで閉めることができます。(ハンドル式止水栓の場合は、手でハンドルを右に回して閉めてください)

  2. ロータンク内の水をすべて流す

    止水栓を閉めたあと、作業中の水漏れなどを防ぐため、ロータンク(貯水タンク)内の水をすべて流してください。

  3. フレキホース(フレキシブル管)の取り外し

    分岐金具とロータンクを繋いでいるフレキホース(フレキシブル管)を取り外します。フレキホースは止水栓側とロータンク側それぞれの接続口を固定しているナットを、モンキーレンチでゆるめることで取り外しが可能です。

  4. 給水ホースの取り外し

    分岐金具とウォシュレット本体を繋いでいる給水ホースを取り外します。給水ホースも、フレキホースと同じように分岐金具とウォシュレット本体側を固定しているナットをゆるめることで取り外すことができます。

  5. ウォシュレット本体の取り外し

    ベースプレートの取り付けは、ウォシュレットの取り付け方法がゴムブッシュ式か取付ボルト式かにより手順が異なります。

    ゴムブッシュ式の場合

    ウォシュレット本体の横についている、本体をスライドして取り外せる「取り外しボタン」を押しながら、本体を手前に引くことで取り外すことができます。

    取付ボルト式の場合

    便座両脇の裏側にある固定用のボルトをゆるめる必要があります。トイレの後ろを覗き込むように屈んでボルトを確認したら、モンキーレンチまたはウォシュレット購入時に付属品でついてきたボックスレンチを使用して固定されているナットをゆるめることで、本体を取り外すことができます。

    貯湯式の場合は排水を忘れずに

    貯湯式ウォシュレットの場合は、取り外し後もウォシュレット本体の貯湯タンク内に温水が残っていますので、完全に取り外してしまう前に、本体の裏側にある大きなプラス型のネジのようなものを緩めて排水してください。ただし、機種によって排水の仕方は異なりますので、取扱説明書をご覧ください。

  6. ベースプレートの取り外し

    ウォシュレット本体をスライドさせて取り外したあとは、ベースプレートを取り外していきます。ベスプレートは、プラスドライバーを使用して固定用のボルトをゆるめることで取り外すことができます。

  7. 分岐金具の交換

    モンキーレンチを使用してナットをゆるめ、古い分岐水栓を取り外します。
    代わりに、新しいウォシュレットに付属している分岐水栓を取り付けます。分岐水栓の設置方法ですが、パッキン(黒いゴム製のリング)を接合部との隙間に挟み、ナットをスパナもしくはモンキーレンチで締めつけることで取り付け完了です。

  8. フレキホース(フレキシブル管)の取り付け

    分岐金具を取り付けたら、次にフレキホース(フレキシブル管)を取り付けます。フレキホースは接続部分の一方を分岐金具の上部分に、もう一方を給水タンクに接続します。

    この時、交換するウォシュレットにフレキホースが付属している場合は、新しいフレキホースを使用しましょう。

    必ずパッキンを挟んで固定

    フレキホースを分岐金具、給水タンクに接続する際はナットで固定しますが、必ずナットの中にパッキンが挟まっていることを確認しましょう。

  9. 便器に付属のベースプレートを取り付け

    付属品のベースプレート(本体固定プレート)の取り付けは、ウォシュレットの取り付け方法がゴムブッシュ式か取付ボルト式かにより手順が異なります。

    ゴムブッシュ式の場合

    付属品のベースプレート(本体固定プレート)を、便器本体に取り付けます。取り付け方法ですが、まず付属品のゴムブッシュを通常便座のボルトが通っていた2ヶ所の穴に差し込みます。その上にベースプレートを置き、ボルトを挿してプラスドライバーで固定します。

    ゴムブッシュが差し込みにくい時

    ゴムブッシュが差し込みにくい場合は、表面を水で濡らすことで差し込みやすくなります。

    取付ボルト式の場合

    付属品のベースプレート(本体固定プレート)を、便器本体に取り付けます。取り付け方法ですが、通常便座のボルトが通っていた穴の上にベースプレートを置き、ベースプレートの隙間に付属品の取り付けボルトを通し、仮止めしておきます。

    ベースプレートが仮止めの理由

    ベースプレートに通したボルトをしっかり固定せず仮止めにしているのは、次のウォシュレット本体設置の際にベーズプレートの位置を調節する可能性があるためです。この段階では仮止めにしておき、ウォシュレット本体を設置してからしっかりと締めるようにしましょう。

  10. ウォシュレット本体を取り付ける

    ウォシュレット本体の取り付けは、ウォシュレットの取り付け方法がゴムブッシュ式か取付ボルト式かにより手順が異なります。

    ゴムブッシュ式の場合

    便器の上にウォシュレット本体を乗せ、ベースプレート側に「カチッ」という音が鳴るまでゆっくりとスライドさせます。このとき、ベースプレートの中心とウォシュレット本体の中心を合わせるように押し込むと、設置しやすくなります。

    ベースプレートにウォシュレット本体を取り付けたら、ウォシュレット本体を軽く手前にひっぱって、しっかり取り付けられていることを確認してください。もし本体がガタつくようであれば、正しく取り付けられていないので、一度取り外して再び取り付けを行ってください。

    取付ボルト式の場合

    仮止めしたベースプレートの上にウォシュレット本体を取り付けていきます。ウォシュレット本体とベースプレートの接続部の位置が合っていることを確認して、ウォシュレット本体を便器の上に乗せ、ベースプレート側に「カチッ」という音が鳴るまでゆっくりとスライドさせます。

    ウォシュレット本体を貯水タンクのギリギリまで接近させたら、仮止めしてた便器裏のボルトをボックスレンチ(もしくはスパナかモンキーレンチ)でしっかりと固定します。

  11. ウォシュレットと分岐金具を給水ホースで接続

    ウォシュレット本体の設置が完了したら、分岐金具とウォシュレット本体を付属品の給水ホースで接続していきます。こちらもフレキホースの時と同じ要領で、それぞれの接続口をナットで固定します。

    この時、これまで使用していた古い給水ホースではなく、交換するウォシュレットに付属している新しい給水ホースを使用しましょう。

  12. ウォシュレットの電源を接続し試運転する

    最後に、ウォシュレットの電源プラグをトイレ室内のコンセントに挿し込み、ウォシュレットを試運転してみましょう。試運転は実際に人間が使用してみても良いですが、便器と便座の間にビニールがある場合は、便座の付け根あたりにある人感センサーに手をかざすことで、おしり洗浄などの各機能を使用することができます。

    各機能を試した後、水を流すまでの間に、接続した給水ホースなどから水漏れが無いことを確認してください。もし水漏れがあったら、試運転をやめて水漏れが発生している箇所のナットなどを締め直してください。

いかがでしょうか。自力でウォシュレットを取り替え・交換する場合、交換がうまくいかず「結果的に業者へ依頼したほうが安上がりだった」や「交換手順を間違えて水漏れした」、「取り付けたウォシュレットが動かない、ガタつく」といった失敗のリスクもあります。

上記の手順を見て、自力でのウォシュレット交換に自信が持てない方は、業者へ依頼することをオススメします。

こんなときはウォシュレット交換のサイン?

ウォシュレットの寿命は7~10年

ウォシュレットの寿命は一般的に7~10年と言われています。7年以上使い続けているウォシュレットが故障した場合は、新しいウォシュレットに交換することをオススメします。

また7年以上ウォシュレットを使用しているのであれば、なんとなく調子が悪かったり、使いにくいと思った時点で買い換えてしまうのもオススメです。完全に故障してしまってから交換を考え出すと、焦って買い替えて後悔したり、数日ですがウォシュレットが使えない不便生活を送るハメになります。故障する前なら快適な生活を送りながらじっくりお気に入りの一台を選べるメリットがあります。

トイレの寿命も10~20年?!

トイレはなんとなくずっと使えるイメージがあるかもしれませんが、内部部品の劣化などの理由からトイレも「10~20年」程度での交換が推奨されています。トイレを長期間使用している場合、ウォシュレットと一緒にトイレも交換することで、より安心して長く使用することができます。

ウォシュレットを交換するのであれば、この機会にトイレも一緒に交換してしまってはいかがでしょうか?現在では、ウォシュレットと一体型になったトイレでも、税込5万円程度まで値下がりしています。(別途、設置工事費がかかります)

交換におすすめのトイレや買い替え費用などについて、詳しくはこちらの記事をご覧ください。

ウォシュレットを交換するサイン?

7年以上使用しているウォシュレットで以下のような故障や不具合が発生した場合、新しいウォシュレットに交換することをオススメします。

  • ウォシュレットが動かない
  • ウォシュレットのノズルが出てこない・戻らない
  • ウォシュレットから温水が出ない
  • ウォシュレットの便座が温まらない
  • ウォシュレットから水漏れする
  • オート洗浄機能付きウォシュレットなのに、オート洗浄しなくなった

ウォシュレットの故障を修理したとしても、長期間使用している場合、同じ故障が再発したり別の箇所の故障が発生する可能性があり、修理費用や修理手配の手間などを考慮すると、新しいウォシュレットに交換したほうが必要になる費用よりも多くのメリットが有ると思います。また、寿命と言われている7年以上使用していない場合でも、保証期間が終わっている場合や修理費用を考慮して買い替えてしまった方がいい場合があります。

使用中のウォシュレットに不満がある

同じウォシュレットを長期間つかい続けている場合は、最新機種の温水洗浄便座に交換することで、洗浄機能やお掃除機能、省エネ性能が向上していますので、毎日のトイレがより快適になるかもしれません。特に便座やトイレ自体のお掃除に不満を感じている場合は、ウォシュレットを買い替えることで、今よりも掃除が楽になる可能性が高いです。

>> 最近のウォシュレット事情はコチラ

交換・取り替えに人気の温水洗浄便座

1位:CH931SPF/パナソニック

  • シリーズ名:ビューティ・トワレ
  • 定価:オープン価格
  • 洗浄方式:貯湯式
  • リモコンタイプ:袖リモコン
  • 掃除・清潔機能:ステンレスノズル/おまかせノズルクリーニング/スムースフォルム
  • 省エネ基準達成率:117%
  • 洗浄機能:パワーパレス洗浄

おすすめポイント
パナソニックの貯湯式ビューティ・トワレです。価格の割に貯湯式ではトップクラスの省エネ基準達成率を誇るため、初期費用とランニングコストを抑えて温水洗浄便座を交換したい人にオススメです。

パナソニック 温水洗浄便座CH931SPF

パナソニック 温水洗浄便座

CH931SPF

貯湯式 / 袖リモコン / パワーパレス洗浄 / まかせノズルクリーニング

2位:TCF8PK22/TOTO

  • シリーズ名:ウォシュレット
  • 定価:オープン価格
  • 洗浄方式:貯湯式
  • リモコンタイプ:袖リモコン
  • 掃除・清潔機能:クリーン便座/クリーンノズル/すっきり形状
  • 省エネ基準達成率:111%
  • 節電機能:おまかせ節電
  • カラー:パステルアイボリー

おすすめポイント
TOTOの貯湯式ウォシュレットです。基本的な機能をすべて備えているので、お手頃価格でTOTOブランドのウォシュレットへ交換したい人にオススメです。

TOTO 温水洗浄便座TCF8PK22

TOTO 温水洗浄便座

TCF8PK22

貯湯式 / 袖リモコン / クリーン便座 / クリーンノズル

3位:DL-RJ20/パナソニック

  • シリーズ名:ビューティ・トワレ
  • 定価:オープン価格
  • 洗浄方式:瞬間式
  • リモコンタイプ:袖リモコン
  • 掃除・清潔機能:パワー脱臭モード/ステンレス&ノズル除菌/Ag+抗菌便座
  • 省エネ基準達成率:162%
  • 節電機能:スケジュール学習節電

おすすめポイント
パナソニックの瞬間式ビューティ・トワレです。お手頃価格でランニングコストの安い瞬間式に買い換えたい人にオススメです。

パナソニック 温水洗浄便座DL-RJ20

パナソニック 温水洗浄便座

DL-RJ20

瞬間式 / 袖リモコン / パワー脱臭モード / ステンレス&ノズル除菌

交換・買い替え前に知りたい!最近のウォシュレット事情

ウォシュレット洗浄機能の昔と今

ウォシュレットの洗浄機能を、約15年前の機種と最新機種とで比べてみると、やわらか洗浄や洗浄位置調節などの機能が新たに追加されています。この15年程度でウォシュレットの洗浄機能は、おしりを洗う強さや位置など、より自由な調節ができるように改良されてきたことがわかります。

やわらか洗浄

やわらか洗浄は、通常のおしり洗浄の吐水よりもやさしい水流で洗浄してくれる機能です。

洗浄位置調節

洗浄位置調節は、ウォシュレットのお湯が当たる位置を、ボタンで調節することができる機能です。

※TOTO「TCF670」(販売期間:1998~2001年)とTOTO「TCF6622」(2019年2月現在の最新機種)で比較しています。最新機種の中には、紹介した機能が無い機種もあります。

ウォシュレット清潔機能の昔と今

ウォシュレットの清潔機能を、約15年前の機種と最新機種とで比べてみると、ノズルまるごと洗浄、クリーンノズル、クリーン便座、プレミストなどの機能が新たに追加されています。この15年程度でウォシュレットの清潔機能は、ノズルや便器内などの汚れを落としやすくしたり、より汚れが付きにくくなるように改良されてきたことがわかります。

ノズルまるごと洗浄

ノズルまるごと洗浄は、ノズルが出たり戻ったりするときに、汚れやすいノズル本体をしっかり洗浄してくれる機能です。

クリーンノズル

クリーンノズルは、ノズルに汚れが付きにくくなる機能です。ノズルを清潔に保てることで、古い機種よりもお掃除の手間を省くことができます。

クリーン便座

クリーン便座は、便座に汚れが付きにくくなる機能です。便座を清潔に保てることで、古い機種よりもお掃除の手間を省くことができます。

プレミスト

プレミストは、ウォシュレットが便器内に自動でミスト(霧)を吹きつけ、水のクッションを作り出し、便器内に汚れを付きにくくする機能です。

※TOTO「TCF670」(販売期間:1998~2001年)とTOTO「TCF6622」(2019年2月現在の最新機種)で比較しています。最新機種の中には、紹介した機能が無い機種もあります。

ウォシュレット快適機能の昔と今

ウォシュレットの快適機能を、約15年前の機種と最新機種とで比べてみると、パワー脱臭やオートパワー脱臭などの機能が新たに追加されています。この15年程度でウォシュレットの快適機能は、よりトイレの脱臭を素早く行えるように改良されてきたことがわかります。

パワー脱臭

パワー脱臭は、TOTOウォシュレットの従来の脱臭機能に比べて、約2倍の強力な脱臭を行うことができる機能です。

オートパワー脱臭

オートパワー脱臭は、トイレ使用後に通常の脱臭から自動でパワー脱臭へ切り替えてくれる機能です。

※TOTO「TCF670」(販売期間:1998~2001年)とTOTO「TCF6622」(2019年2月現在の最新機種)で比較しています。最新機種の中には、紹介した機能が無い機種もあります。

ウォシュレット省エネ機能の昔と今

ウォシュレットの省エネ機能を、約15年前の機種と最新機種とで比べてみると、タイマー節電やおまかせ節電などの機能が新たに追加されています。この15年程度でウォシュレットの省エネ機能は、より自動的に省エネが行えるように改良されてきたことがわかります。

タイマー節電

タイマー節電は、設定した時間に便座ヒーターと温水ヒーターの電源を自動でオフにして節電してくれる機能です。

おまかせ節電

おまかせ節電は、ウォシュレットがトイレの使用頻度を学習し、使用頻度が低い時間帯は便座温度を自動で下げることで節電してくれる機能です。

※TOTO「TCF670」(販売期間:1998~2001年)とTOTO「TCF6622」(2019年2月現在の最新機種)で比較しています。最新機種の中には、紹介した機能が無い機種もあります。

その他、温水洗浄便座の最新機能については、こちらの記事をご覧ください。

また最新機能を備えた温水洗浄便座は、こちらの記事で詳しく紹介しています。

ウォシュレットを買い替えるときの注意点

ウォシュレットの交換・買い換えを行うときは、以下の注意点やポイントを確認しておきましょう。

まずは便器のサイズをチェック!

便器には大型サイズのエロンゲートと通常サイズのレギュラーがあります。

2種類の便器サイズ

  • エロンゲート
    大型サイズの便器です。穴のサイズが縦355~380mならエロンゲート便器です。
    新しいタイプの便器で、現在の主流です。築年数が新しい住宅やマンションは、エロンゲートサイズの便器である可能性が高いです。
  • レギュラー
    通常サイズの便器です。穴のサイズが縦320~350mならレギュラー便器です。
    古いタイプの便器で、1970年代半ばまで主流でした。築年数が古い住宅やマンションは、レギュラーサイズの便器である可能性があります。

そして、便器のサイズにあわせて、ウォシュレットにも3つのサイズが存在しています。

便器サイズに応じた温水洗浄便座のサイズ

  • エロンゲートサイズ用
    エロンゲートサイズの便器に取り付けるサイズの温水洗浄便座です。レギュラー用の便器に取り付けることもできますが、多少出っ張ります。
  • エロンゲート/レギュラー共用
    エロンゲートサイズとレギュラーサイズどちらの便器にも取り付けることができる温水洗浄便座です。
  • レギュラーサイズ用(小型)
    レギュラーサイズの便器に取り付けるサイズの温水洗浄便座です。

お部屋のトイレがどちらのサイズの便器か把握してから、その便器に合ったサイズの温水洗浄便座(ウォシュレット)を選ぶようにしましょう。

「瞬間式」と「貯湯式」の違い

温水洗浄便座は温水の供給方法で「瞬間式」と「貯湯式」の2種類に分類されます。

「瞬間式ウォシュレット」の特徴

瞬間式の温水洗浄便座は、洗浄する時に水を温めて噴射する方法です。

瞬間式ウォシュレットのメリット

  • 貯湯式のようにお湯を保温で溜めておく必要がないので、ランニングコスト(電気代)が安い。
  • 洗浄のたびに水を温めるので、湯切れする心配がない。
  • 貯湯式よりもタンクが無い分、機器サイズがコンパクト。

瞬間式ウォシュレットのデメリット

  • 貯湯式よりも商品価格が高い。
  • 洗浄の際に噴射する温水量が、貯湯式よりも少ない。(その分、少ない水量でも効果的な洗浄ができるよう工夫されている場合が多い)

「貯湯式ウォシュレット」の特徴

貯湯式の温水洗浄便座は、温水洗浄便座本体に内蔵されたタンクに温水を溜めておき、洗浄時にタンクからノズルに温水を供給する方法です。

貯湯式ウォシュレットのメリット

  • 瞬間式に比べて、商品価格が安い。
  • 洗浄の際に噴射する温水量が豊富。

貯湯式ウォシュレットのデメリット

  • 常に温水を保温しておかないといけないため、瞬間式よりランニングコスト(電気代)が高い。
  • タンク内のお湯を使い切ってしまうと、湯切れを起こしてしまう。
  • 本体にタンクが内蔵されているため、機器サイズが大きくなりがち。

ウォシュレットを買い替えるときは、瞬間式にするか貯湯式にするか選んでからウォシュレットを選ぶとスムーズです。

リモコンの袖と壁って?

温水洗浄便座のリモコンには、本体に設置されている「袖リモコン」と、壁に設置する「壁リモコン」の2種類があります。

「袖リモコン」の特徴

本体にリモコンが備え付けられており、比較的安価なベーシックタイプの温水洗浄便座に多いタイプです。

袖リモコンのメリット

  • 壁リモコンタイプの温水洗浄便座よりも商品価格が安い。
  • 壁に穴を開ける必要がないため、賃貸物件でも設置できる。

袖リモコンのデメリット

  • リモコン自体に汚れやホコリが溜まりやすい。
  • リモコンが温水洗浄便座本体から張り出しているため、トイレ本体の掃除や床掃除のとき邪魔になる。

「壁リモコン」の特徴

壁にビス穴を開けて設置するタイプのリモコンで、ミドルグレード以上の温水洗浄便座は壁リモコンの場合が多いです。

壁リモコンのメリット

  • 袖リモコンのように温水洗浄便座本体から張り出していないので、トイレ本体の掃除や床掃除の邪魔にならない。また見た目もスッキリしている。
  • リモコン自体に汚れやホコリが溜まりにくい。

壁リモコンのデメリット

  • 袖リモコンタイプの温水洗浄便座よりも商品価格が高い。
  • 壁に穴を開ける必要があるため、賃貸物件の場合は設置できないこともある。

買い替え用のウォシュレットを選ぶときは、リモコンの種類も把握しておきましょう。

取り替え後のウォシュレット処分も忘れずに

自分で取り外したウォシュレットを処分したい場合、いくつかの方法が存在します。

不燃ゴミや粗大ゴミとしてウォシュレットを処分する

取り外したウォシュレットはゴミとして捨てることもできます。このとき、自治体によってゴミ種類が不燃ゴミか粗大ゴミに分かれます。自治体によっては有料だったり、捨て方を指定される場合もありますので、ゴミとして捨てたい場合はお住いの自治体のホームページを確認したり、直接電話をして聞いてみましょう。

不用品回収業者に処分を依頼する

不用品回収業者に、取り外したウォシュレットの回収を依頼することもできます。ただし、不用品回収業者に依頼する場合はウォシュレット以外にも家電や家財道具を処分したい場合に利用するのが良いでしょう。

中にはウォシュレット単品(小物家電)の回収を請け負っている業者や、こちらから郵送することで無料で回収を行ってくれる業者もありますので、検討してみてはいかがでしょうか。

リサイクルショップに買い取ってもらう

取り外したウォシュレットに汚れが少なく故障などもしていなければ、リサイクルショップに買い取ってもらえる場合もあります。ただし、ウォシュレットの状態によっては買い取りを断られたり、無料で引き取られるだけの場合もありますので、「ゴミ回収業者に頼むよりはお得」くらいの気持ちで見積を依頼するのが良いかもしれません。

また、リサイクルショップに売却する場合は、取り外したあと付属品を捨てないように取っておきましょう。

取り付け可能な知り合いに譲る

中古であることを理解した上で取り付けたい知り合いの方が居れば、譲るのもひとつの手です。ただし、ウォシュレットが取り付け先のトイレに設置できるタイプのものかどうかなどを確認しておく必要があるでしょう。

ウォシュレットの取り付けについては、こちらの記事を参考にしてください。

取り外し後は簡単に掃除

どの処分方法を選ぶにしても共通しているのは、ウォシュレットを取り外したあと簡単に掃除をしておくことです。これはゴミとして出す場合にも当てはまり、自治体や業者によっては汚れがついたままだと回収を拒否される場合もあるので注意しましょう。

ゴミとして捨てる場合の掃除の方法は、汚れを水で洗ったり、ティッシュペーパーや雑巾で軽くぬぐう程度で問題ありませんが、リサイクルショップに買い取ってもらうつもりの場合はよりしっかり掃除したほうが良いでしょう。

ウォシュレットの掃除について、詳しくはこちらの記事を参考にしてください。

ウォシュレットはどこで買うべき?

ウォシュレットを交換する場合、どこで買うか?によってウォシュレットの価格や設置工事の依頼方法が変わってきます。ウォシュレット購入先の候補としてインターネット通販、家電量販店、近所の電気屋が挙げられますが、それぞれの特徴やメリットを把握しておくことが重要です。

ウォシュレットのベストな購入先については、こちらの記事で詳しく解説していますので、参考にしてください。