三菱電機エコキュートの故障。エラーコードや症状別の対処法と修理費用
目次
- 三菱電機エコキュートが故障?修理前のチェックポイント
- U00
- U03
- U04・U05
- U07
- U09
- U10
- U29・U31
- C03・C16・C17・C19・C20・C21・C30
- P05
- 103・117・120・121・201
- U11
- U19
- P00・P10・P11
- P13・P16・P24・P25・P26・P27
- P17
- P18・P28・P29・P30・P31
- P35
- P36
- P37
- F06・F09
- F08
- H01
- H03
- H10
- H11
- E00・E01・E02・E05・E06・E07・E08・E13・E16・E17・E20・E21・E22・E23・E24
- C24
- C26
- P01・P20・P21
- P60
- 三菱電機エコキュートのエラー表示の解除・強制解除の方法
- 三菱電機エコキュートで【お湯が出ない】
- 三菱電機エコキュートで【お湯が止まらない】
- 三菱電機エコキュートで【お湯がぬるい】
- 三菱電機エコキュートで【お湯切れ・お湯が足りない】
- 三菱電機エコキュートで【シャワーからお湯が出ない】
- 三菱電機エコキュートで【お湯はりできない】
- 三菱電機エコキュートで【お湯はりが遅い】
- 三菱電機エコキュートで【わき上げができない】
- 三菱電機エコキュートで【水漏れ・湯漏れする】
- 三菱電機エコキュートの修理費用の目安
- 三菱電機エコキュートの故障・点検・修理連絡先
- 8年を過ぎたエコキュートの故障は買い替えがおすすめ
三菱電機エコキュートが故障?修理前のチェックポイント
三菱電機エコキュートの動きがおかしいなど、故障が疑われる症状があらわれたときは、まず以下の3点を確認してみましょう。
エラーコードと症状を確認
三菱電機エコキュートのエラーコードは「アルファベット1文字+数字2桁」もしくは「数字3桁」です。エラーコードによって対処方法が異なるため、まずはリモコンパネルにどのエラーコードが表示されているのかを確認しましょう。
あわせて、「お湯が出ない」「お湯はりしない」などの具体的な症状および、「1箇所のみ」「複数箇所」などどこで発生しているかもチェックしておいてください。この3点を確認することで、適切かつ迅速な対応が可能になります。
自分で対処できるかどうかを確認
表示されているエラーコードと具体的な症状をもとに、自分で対処できる不具合なのか修理が必要なのかを判断します。故障の診断についてはメーカーWebサイトでもトラブルシューティングが可能です。故障診断、点検修理依頼の連絡先については三菱電機エコキュートの故障・点検・修理連絡先にてご案内しています。
U00
「U00」は給水高温エラーです。夏場に太陽熱で給水配管が温まった場合や、冬場に給水配管が凍結した場合、または断水している場合などに一時的に表示されることがあります。
対処方法
- 給水配管が温まった場合:しばらく蛇口からお湯を出す
- 給水配管が凍結した場合:配管が解凍すれば解除される
- 断水している場合:断水が終了すれば解除される
なおソーラー温水器で作ったお湯を使用している場合は、三菱電機または販売店(据付工事店)へ点検・修理をご依頼ください。いずれにも該当しない場合、エコキュートの故障が考えられますので「三菱電機エコキュートの故障・点検・修理連絡先」から修理を依頼してください。
U03
「U03」は「ふろ自動」時の湯はり異常です。浴槽栓を閉め忘れたことで水位が確認できない場合や、浴槽循環口(フィルター)や水位センサー付近、配管内部にゴミや入浴剤の汚れなどがつまっている場合に表示されることがあります。水位センサーが正常に水圧を検知できなくなり、設定どおりに溜まらず浴槽からあふれてしまうおそれがあります。
対処方法
浴槽栓を閉める、湯はり設定量を確認する、ふろ配管の凍結やつぶれ、つまりの有無を確認する、フィルターの清掃および配管を洗浄するなどを試してください。洗浄方法など詳しくは「浴槽循環口(フィルター)や配管内部にゴミなどがつまっている」をご覧ください。
U04・U05
「U04」「U05」が表示された場合、貯湯タンクの湯切れが考えられます。
対処方法
リモコンの【満タン】ボタンを押して「満タンわき増し」をすればお湯がわき上がります。わき上げ設定「少なめ」「おまかせ」で、頻繁にエラー表示される場合、「多め」にすることをおすすめします。詳しい設定方法や注意点は「湯切れ」をご覧ください。
U07
「U07」は、貯湯タンクが満水になっていない状態で電源が「入」になっている場合に表示されるエラーコードです。
対処方法
ます. お手元の取扱説明書をご確認いただき、貯湯タンクを満水にすれば解除されます。
U09
「U09」は、「ふろ自動」で湯はりの試運転が正常に作動していない状態です。据付直後など、初回時に表示されることがあるエラーコードです。
対処方法
浴槽内に残り湯があれば排水し、再度「ふろ自動」で湯はりの試運転を試してみてください。
U10
浴槽が空っぽのまま、「高温さし湯」をおこなおうとしたときのエラーコードで、エコオートタイプをお使いの場合のみ表示されます。
対処方法
まずは浴槽アタプターに冷水を(シャワーなどで)かけながら「ぬるく」のスイッチを押します。浴槽アダプターが冷めたら「ふろ自動」を押して湯はりすれば解除されます。浴槽アダプターの温度が十分に下がっていないと「U10」が再表示されます。その場合は、何度か繰り返して温度を下げてください。
U29・U31
「U29」「U31」は、湯はりの試運転時に異常が発生した場合に表示されるエラーコードです。据付工事の直後などに起こる場合があります。
対処方法
浴槽の栓を確実に閉めてください。同時に湯はり設定量を確認し、浴槽アダプターよりも下に設定されている場合は上に設定しなおしてください。その後、給水配管専用の止水栓を全開にして再度「ふろ自動」をおこなってください。
C03・C16・C17・C19・C20・C21・C30
「C03・C16・C17・C19・C20・C21・C30」はいずれも、わき上げが正常にできていない場合に表示されるエラーコードです。ヒートポンプ配管のエア抜きが不十分だったり、止水栓が閉まっていたり、配管に水漏れやつぶれ・つまりが発生していたりする可能性があります。
対処方法
ヒートポンプ配管のエア抜きをする、止水栓が閉まっていれば開くといったことを試してみてください。詳しいやり方については「「C03」「C19」「C20」等のエラーコードが出る」をご覧ください。
P05
「P05」は湯はりに何らかの異常が起こったときに表示されるエラーコードです。貯湯タンクの水不足、浴槽栓の閉め忘れ、配管凍結やつまりなどが考えられます。
対処方法
貯湯タンクに注水する、浴槽栓を閉める、浴槽アダプターにゴミつまりがあれば取り除くなどしてください。配管凍結であれば解凍まで待ちます。これらを試したあと、「ふろ自動」をおこなってください。
103・117・120・121・201
「103」「117」「120」「121」「201」はいずれも、わき上げが正常にできていない場合に表示されるエラーコードです。ヒートポンプ配管のエア抜きが不十分だったり、止水栓が閉まっていたり、配管に水漏れやつぶれ・つまりが発生していたりする可能性があります。
対処方法
ヒートポンプ配管のエア抜きをする、止水栓が閉まっていれば開くといったことを試してみてください。詳しいやり方については「「C03」「C19」「C20」等のエラーコードが出る」をご覧ください。
U11
「U11」は、貯湯タンク内の追いだき配管内に空気が残っており、追いだきできない状態のときに表示されるエラーコードです。または部品の不具合も考えられます。販売店または「三菱電機エコキュートの故障・点検・修理連絡先」から三菱電機に点検・修理を依頼してください。
U19
「U19」は、貯湯タンクとヒートポンプユニットの間にある、ヒートポンプ配管内で循環不良が起こっている場合に表示されるエラーコードです。サイズ不適合、配管のつぶれ・つまり、冬場の配管凍結などが起こっているかもしれません。なお据付工事の直後に発生した場合、パッキンや砂などが混入してつまることもあります。
凍結のみが原因なら待てば解除されますが、ヒートポンプ配管のサイズや逆接続の有無、水漏れ・つぶれや・つまり凍結などを調べる場合は個人では難しいこともあるため、据付工事をおこなった業者もしくは、「三菱電機エコキュートの故障・点検・修理連絡先」から点検・修理を依頼してください。
P00・P10・P11
「P00」「P10」「P11」が表示された場合、ふろ給湯用電動混合弁異常が原因でふろ給湯温度の調節ができなくなっている状態です。「三菱電機エコキュートの故障・点検・修理連絡先」から修理を依頼してください。
P13・P16・P24・P25・P26・P27
「P13」「P16」「P24」「P25」「P26」「P27」はいずれも、わき上げが正常におこなわれていないときに表示されるエラーコードです。ヒートポンプ配管内の水が、正常に循環できていないことが考えられます。または冬場ならヒートポンプ配管の凍結の可能性もあります。
凍結のみが原因なら待てば解除されますが、それ以外の原因のときは販売店、または「三菱電機エコキュートの故障・点検・修理連絡先」から三菱電機に点検・修理を依頼してください。
P17
「P17」は、わき上げの際に、貯湯タンク内の温度が設定(目標)よりも高温でわき上がった可能性がある場合に表示されるエラーコードです。販売店、または「三菱電機エコキュートの故障・点検・修理連絡先」から三菱電機に点検・修理を依頼してください。
P18・P28・P29・P30・P31
「P18」「P28」「P29」「P30」「P31」はいずれも、「自動ふろ」や「追いだき」などが正常に作動していないときに表示されるエラーコードです。部品の不具合も考えられるため、販売店、または「三菱電機エコキュートの故障・点検・修理連絡先」から三菱電機に点検・修理を依頼してください。
P35
「P35」は、湯はりの際に本来動作するべき弁が正常に開閉されていない状態のときに表示されるエラーコードです。販売店、または「三菱電機エコキュートの故障・点検・修理連絡先」から三菱電機に点検・修理を依頼してください。
P36
「P36」は、HP循環ポンプ(貯湯タンクの熱源ポンプ)が動作異常を起こしているときに表示されるエラーコードです。販売店、または「三菱電機エコキュートの故障・点検・修理連絡先」から三菱電機に点検・修理を依頼してください。
P37
ふろ自動での湯はりや追いだきに異常があるときに表示され、特に冬季には、ふろ配管が凍結して発生することもあります。使用開始1週間以内のときは、台所リモコンの「日時設定スイッチ」と「給湯温度▼スイッチ」を同時に、3秒以上押してください。
使い始めて1週間を超えている場合は販売店、または「三菱電機エコキュートの故障・点検・修理連絡先」から三菱電機に点検・修理を依頼してください。
F06・F09
「F06」「F09」は湯はりに何らかの異常が起こったときに表示されるエラーコードです。販売店、または「三菱電機エコキュートの故障・点検・修理連絡先」から三菱電機に点検・修理を依頼してください。
F08
「F08」は、タンクまたは配管で水漏れが発生したときに表示されるエラーコードです。販売店、または「三菱電機エコキュートの故障・点検・修理連絡先」から三菱電機に点検・修理を依頼してください。
H01
「H01」は、貯湯タンクとリモコンの間で信号が正常に送受信できていないときに表示されるエラーコードです。販売店、または「三菱電機エコキュートの故障・点検・修理連絡先」から三菱電機に点検・修理を依頼してください。
H03
「H03」は、貯湯タンクの設定とは異なる種類のリモコンが組み合わされたときに表示される可能性がある場合に表示されるエラーコードです。据付工事店や販売店、または「三菱電機エコキュートの故障・点検・修理連絡先」から三菱電機に点検・修理を依頼してください。
H10
「H10」は貯湯タンクとヒートポンプユニットの接続不良、もしくは基盤不良が想定されます。据付工事店や販売店、または「三菱電機エコキュートの故障・点検・修理連絡先」から三菱電機に点検・修理を依頼してください。
H11
「H11」は、貯湯タンクとヒートポンプユニットの組み合わせが異なっていることが想定されます。据付工事店や販売店、または「三菱電機エコキュートの故障・点検・修理連絡先」から三菱電機に点検・修理を依頼してください。
E00・E01・E02・E05・E06・E07・E08・E13・E16・E17・E20・E21・E22・E23・E24
これらはいずれも、貯湯タンク内のセンサーの不具合が考えられます。コネクターが抜けていないか確認し、抜けていれば正しく差し込んでください。エラーが解除されなければ販売店、または「三菱電機エコキュートの故障・点検・修理連絡先」から三菱電機に点検・修理を依頼してください。
C24
「C24」が表示された場合、インバータ異常(制御回路異常)が考えられます。インバータ基板・ヒートポンプ基板の交換が必要になりますので、「三菱電機エコキュートの故障・点検・修理連絡先」から点検・修理を依頼してください。
C26
「C26」が表示された場合、コンプレッサ・サイクル系異常が考えられます。インバータ基板・ヒートポンプ基板の交換が必要になりますので、「三菱電機エコキュートの故障・点検・修理連絡先」から点検・修理を依頼してください。
P01・P20・P21
「P01」「P20」「P21」が表示された場合、給湯用電動混合弁異常が原因でシャワーや蛇口からの給湯温度を調節できなくなっている状態です。「三菱電機エコキュートの故障・点検・修理連絡先」から点検・修理を依頼してください。
P60
キラリキープ中にUV-LEDユニットが点灯していない状態で、修理が必要な内容です。据え付け工事店もしくは「三菱電機エコキュートの故障・点検・修理連絡先」から点検・修理を依頼してください。
三菱電機エコキュートのエラー表示の解除・強制解除の方法
三菱電機のエコキュートは、簡単なエラーであればご自身で解除できます。下記の方法で解除できない場合は、据付工事店へ相談もしくは「三菱電機エコキュートの故障・点検・修理連絡先」から点検・修理を依頼してください。
「U19・P16」のエラーコードの解除方法
ヒートポンプ配管内の水の循環不良で、使い始めに表示される場合は、台所リモコンの「日時設定スイッチ」と「給湯温度▼スイッチ」を同時に、3秒以上押してください。考えられる原因は、止水栓が閉まっている、断水や凍結している、配管のエア抜き不足やタンク未満水といった事象です。
「U31」のエラーコードの解除方法
試運転などの際に、お風呂の栓が抜けている可能性があり、お風呂の栓をして再度「ふろ自動」スイッチを押してみてください。また、湯はり量がかなり少ない量に設定されているケースもあり、お風呂の水位が浴槽アダプターより上にくるように設定しなおしましょう。
「P21・P05」の解除方法
給水配管専用止水栓(貯湯タンク本体にある)が閉じている可能性がありますので、止水栓を開けましょう。また、急に使えなくなった場合は断水・凍結の可能性が考えられますので、給水の復旧を待ちましょう。
「P00・P02・P25・P26・P27・P28・P29・P36・P46・P47・C03・C20・C21・C30」の解除方法
使用開始1週間以内のときは、台所リモコンの「日時設定スイッチ」と「給湯温度▼スイッチ」を同時に、3秒以上押してください。エラー解除方法で解除されない場合は、工事店もしくは「三菱電機エコキュートの故障・点検・修理連絡先」から点検・修理を依頼してください。
エラーコードの強制解除方法
三菱電機エコキュート使用中にエラーコードが表示された場合、台所リモコンの「日時設定スイッチ」と「給湯温度▼スイッチ」を同時に3秒以上長押しすることで強制解除できます。
上記以外のエラーやガイダンスは点検が必要
上記以外は、給湯器の点検が必要になります。200V電源ブレーカーと貯湯タンクの電源「切」にして、給湯配管専用止水栓を閉じて、工事店もしくは「三菱電機エコキュートの故障・点検・修理連絡先」から点検・修理を依頼してください。
三菱電機エコキュートで【お湯が出ない】
三菱電機エコキュートを使用中に突然お湯が出なくなってしまった場合、主に凍結やお湯の使いすぎなどの原因が考えられます。三菱電機エコキュートからお湯が出ない場合の詳しい原因や対処方法については、こちらの記事をご覧ください。
エコキュートの故障。お湯が出ない等の対処法やエラーコード
288,093viewなお、エコキュート配管が凍結してしまった場合の直し方や予防方法については、こちらの記事でより詳しく解説しています。 エコキュート配管の凍結と安全な直し方。防止、予防策も紹介
水は出る場合
凍結以外では、貯湯タンクにある給水配管専用止水栓が閉じていることが考えられるので、止水栓をチェックしてみましょう。配管が凍結していることが考えられる場合は、湯水混合水栓のハンドルを湯側にして給湯栓を開いて、そのまま待ちましょう。
※停電の場合は、蛇口を開ければお湯自体は出ます(給湯のみ使用可)が、熱湯になる場合があり注意してください
水も出ない場合
エコキュート本体ではなく、給水管全体の問題(断水・凍結)の可能性が高いです。凍結の場合は、 「冬場にはヒートポンプ配管の凍結も」をご覧ください。
三菱電機エコキュートで【お湯が止まらない】
三菱電機エコキュートで浴槽のお湯をためた際、お湯が止まらずに浴槽からあふれてしまう場合の原因と対処方法を解説します。
浴槽循環口(フィルター)や配管内部にゴミなどがつまっている
浴槽循環口(フィルター)や浴槽の水量を検知する水位センサー本体付近、配管内部にゴミや入浴剤の汚れなどがつまっている場合、エラーコード「U03」が表示される場合があります。
これは、水位センサーが正常に水圧を検知できなくなり、お湯が設定水位どおりに溜まらず浴槽からあふれてしまう状態です。エラーコード「U03」が表示される場合、以下の方法をお試しください。
浴槽内部や浴槽循環口(フィルター)を掃除
浴槽の底から15cmほど上に設置されている浴槽循環口(フィルター)を掃除して、ゴミなどを取り除きましょう。
【洗浄】ボタンを押して配管内部を洗浄
浴槽リモコンの【洗浄】ボタンを数回押すことで、配管内部の汚れを注水洗浄することができます。※洗浄ボタンが無い機種も存在します。
ジャバなどの洗浄剤を使用して配管を洗浄
ジャバなどの洗浄剤を使用して配管を洗浄することも有効です。
上記のいずれを試しても、お湯が止まらず浴槽からあふれてしまう現象が改善されない場合は、エコキュートの故障が考えられますので、「三菱電機エコキュートの故障・点検・修理連絡先」から点検・修理を依頼してください。
三菱電機エコキュートで【お湯がぬるい】
特定の水栓やシャワーのみで、ぬるい場合は使用している水栓本体をチェックしましょう。
水側のバルブを閉める(混合水栓)
湯水混合水栓の場合、エコキュート側の出湯しているお湯の温度に、水を混合させている可能性があります。水側のバルブを閉めることで、お湯の温度が回復します。(給湯専用機を除く)
サーモスタット付き湯水混合栓では、給湯温度の調整が水栓自体で必要になるため、使用するお湯の温度より10度以上高くしないと希望の温度にならない可能性があります。
ほかの水栓も確認し、解決しなければ点検・修理を依頼する
この温度調整をしてもぬるい場合、水栓自体が故障している可能性も疑い、他の水栓(洗面所やキッチンなど)でもチェックしましょう。
エコキュートの運転状況(湯はり中など)によって湯温が多少変動しますが、大幅に違う場合は水栓やエコキュートの故障も考えられます。据付工事店もしくは「三菱電機エコキュートの故障・点検・修理連絡先」から点検・修理を依頼してください。
三菱電機エコキュートで【お湯切れ・お湯が足りない】
エコキュートは、貯湯タンクに高温のお湯を作り、水と混合させて40度前後のお湯を作ります。貯湯タンクにお湯がなくなると「湯切れ」状態に陥ります。また貯湯タンクに同じ量のお湯があっても、季節によって混ぜる水側の温度が異なるため、最終的に40度前後で使えるお湯の量は変動します。
「満タンわき増し」ボタンを使う
一般的に深夜時間帯にお湯を作りますが、連続して風呂をわかす場合は「満タンわき増し」ボタンを使いましょう。ただし、ガス給湯器のように瞬間的にお湯が作れるわけではないので、時間を空けて使用するか、使う数時間前にボタンを押しておきましょう。
日常的にお湯が足りなくなる場合は節電モードを解除する、ピーク設定を解除するといった対処法で改善します。
三菱電機エコキュートで【シャワーからお湯が出ない】
三菱電機エコキュートを使用中、シャワーからお湯が出なくなってしまった場合の対処方法について説明します。
シャワー以外もお湯が出ない
台所などもお湯が出ない場合、エコキュートの凍結や湯切れが考えられます。詳しい原因や対処方法はこちらの記事をご覧ください。 エコキュートの故障。お湯が出ない等の対処法やエラーコード
エコキュート配管が凍結してしまった場合の直し方や予防方法は、こちらの記事で解説しています。 エコキュート配管の凍結と安全な直し方。防止、予防策も紹介
解決しないときは、据付工事店もしくは「三菱電機エコキュートの故障・点検・修理連絡先」から点検・修理を依頼してください。
シャワーのみお湯が出ない
シャワーのみでお湯がでない場合は、次のような原因が考えられます。
エコキュートの設定温度が低い
シャワー(混合水栓)側の温度を高くしても、エコキュート側の設定温度以上には熱くなりません。一度、エコキュート側の設定温度を見直してみましょう。
水側の水圧が高い
混合水栓で水側の水圧が高すぎると、お湯の混じりが少なくなり冷たくなってしまう場合があります。水圧が高いと感じたら、水側の止水栓をすこし閉めるなどして調節しましょう。なお、止水栓はマイナスドライバーなどを使用し、右(時計回り)にまわすと閉めることができます。
サーモバルブやシャワーヘッドの故障
それ以外ですと、混合水栓内部のサーモバブルや、シャワーヘッドの故障などが考えられます。水道業者による点検・修理を検討しましょう。
三菱電機エコキュートで【お湯はりできない】
三菱電機エコキュートでお風呂のお湯が溜まらない・お湯張りができない場合の原因には、以下のようなことが考えられます。
凍結や断水
三菱電機エコキュートでお風呂のお湯が溜まらない・お湯張りができない原因として、凍結や断水などの原因により、そもそもエコキュートからお湯が出ていない場合が考えられます。台所などからもお湯が出ない場合は、「三菱電機エコキュートで「お湯が出ない】」を参考にしてください。
湯切れ
三菱電機エコキュートを使用中にエラーコード「U04」「U05」と共に、お風呂のお湯が溜まらない・お湯張りできない場合は、貯湯タンクの湯切れが考えられます。湯切れした場合、以下の方法で貯湯タンク内のお湯をわかしてください。
湯切れの対処方法
リモコンの【満タン】ボタンを押して「満タンわき増し」すれば、お湯をわき上げることができます。その際は以下の点にも注意しましょう。
- 「わき上げ休止」を設定中の場合「わき上げ休止」を解除する
- 「節電モード」を設定中の場合「節電モード」を解除する
- 「ピーク停止」を設定中の場合「ピーク停止」を解除する
わき上げ設定が「少なめ」「おまかせ」で湯切れが頻繁に起こる場合、「多め」にすることをおすすめします。
三菱電機エコキュートで【お湯はりが遅い】
一般的なエコキュートはガス給湯器に比べて水圧が低いため、お湯はりでも時間がかかります。また設置1週間程度は浴槽の形状などを推し測るため、シャワーやキッチンでお湯を使っていると満水までの時間は長くなります。
浴槽に残り湯がある場合も長くなるため、急いでいるときは一度排水してからお湯はりする方が早いでしょう。
三菱電機エコキュートで【わき上げができない】
「満タンわき増し」をしてもすぐに止まってしまう、「夜間わき上げ」を設定しているにも関わらず、朝になってもわき上がらないなどの原因と対処方法を説明します。
貯湯タンク内にお湯が十分にある
貯湯タンク内にお湯が十分にある場合【満タン】ボタンを押して「満タンわき増し」をおこなっても、それ以上お湯をわかす必要はありませんのですぐに停止されます。
エコキュートから水漏れ・湯漏れしている
「夜間わき上げ」を設定しているにも関わらず、朝になってもわき上がっていない場合、エコキュートの水漏れ・湯漏れの可能性があります(お湯が漏れ出るため溜まらない)。
据付工事店もしくは「三菱電機エコキュートの故障・点検・修理連絡先」から点検・修理を依頼してください。
C03・C19・C20等のエラーコードが出る
「C03」「C19」「C20」「C21」「C27」「C30」といったエラーコードが表示されわき上げできない場合の原因と対処方法は以下のとおりです。
ヒートポンプ配管のエア抜きが不充分
ヒートポンプ配管のエア抜きをおこなっていなかったり不十分だったりする場合、わき上がらないことがあります。以下の記事を参考にヒートポンプ配管のエア抜きをしてください。 エコキュートの寿命は10年?耐用年数が近い時の症状や対策
ヒートポンプ配管に水漏れ・つぶれ・つまりが発生している
ヒートポンプ配管に水漏れ・つぶれ・つまりが発生している場合は、「三菱電機エコキュートの故障・点検・修理連絡先」から点検・修理を依頼してください。
ヒートポンプ配管の流れが阻害されている
止水栓が閉まっていたら開けます。その他、ヒートポンプ配管の流れを阻害している物があれば取り除きます。それでも解決しないときは、「三菱電機エコキュートの故障・点検・修理連絡先」から点検・修理を依頼してください。
エコキュートのストレーナーがつまっている
- 止水栓を右に回して閉める
- 脚部カバーが装着されている場合、ネジを回して脚部カバーを外す
- 貯湯タンクの下部が見えたらストレーナーを左に回す(多少水が出る)
- ストレーナーが外れるので水洗いなどで汚れを落とす
- ストレーナーを元の場所へ戻し、右回しで装着する
- 止水栓を左回しで開ける
- 脚部カバーを装着して元に戻す
ヒートポンプユニット下部に取り付けられている、ストレーナー(フィルター)がゴミなどでつまっている場合、水が正しく循環されずわき上がらないことがあります。上記の手順でストレーナーのお手入れをするか、不安なときは「三菱電機エコキュートの故障・点検・修理連絡先」から点検・修理を依頼してください。
貯湯タンクへ給水されていない
貯湯タンク下部にある給水専用止水栓が閉じていないか、断水していないかを確認してください。給水専用止水栓が閉じている場合は開けてください。
冬場はヒートポンプ配管の凍結も
わき上がらない原因として、冬場はヒートポンプ配管の凍結も考えられます。凍結したヒートポンプ配管を解凍するには、以下の方法をお試しください。
- 翌日の昼まで待つ(気温が上がって自然解凍)
- 給湯栓(お湯の蛇口)を少し開いて解凍するまで待つ
- 凍った配管の保温材が巻かれていない部分に30~40度のぬるま湯をゆっくりかける(お湯が出たら配管にかかった水をタオル等で拭き取る)
タオル等を巻いてぬるま湯をかけるとより効果的です。熱湯をかけると配管が破裂するので注意してください。またヒートポンプ配管の凍結を防ぐには以下の方法があります。
- 給湯栓(お湯の蛇口)を少し開いて糸引き状に水を出しておく
- 凍結防止ヒーターが設置されている場合は、プラグをコンセントに差し使用する
- 凍結予防運転を「入」にする
※入浴後、お湯をアダプターの中心から10cm以上溜めて残してください。
※凍結予防運転は、追いだき保温機能が無い機種にはついていません。
エコキュート配管が凍結した場合の直し方や予防方法については、こちらの記事で詳しく解説しています。 エコキュート配管の凍結と安全な直し方。防止、予防策も紹介
以上を確認して原因を解消後、表示されているエラーコードを強制解除します。
三菱電機エコキュートのエラーコード強制解除方法
三菱電機エコキュートを使用中にエラーコードが表示された場合、台所リモコンの「日時設定スイッチ」と「給湯温度▼スイッチ」を、同時に3秒以上長押しすることで、エラーを強制解除することができます。
上記に挙げた原因にひとつも当てはまらない場合は、エコキュートの故障が考えられますので、「三菱電機エコキュートの故障・点検・修理連絡先」から点検・修理を依頼してください。
三菱電機エコキュートで【水漏れ・湯漏れする】
三菱電機エコキュートを使用中に水漏れ・湯漏れが発生した場合の原因や確認方法・対処方法を解説します。
エラーコード「F08」(漏水検知)が表示される場合
三菱電機エコキュートのリモコンにエラーコード「F08」(漏水検知)が表示される場合、エコキュート内部の水漏れ・湯漏れを検知した合図ですので、「三菱電機エコキュートの故障・点検・修理連絡先」から点検・修理を依頼してください。
ヒートポンプと貯湯タンクを繋ぐ配管からの水漏れ・湯漏れも
エラーコード「F08」が出ていない場合でも、ヒートポンプと貯湯タンクを繋いでいる配管が、劣化などにより破損して水漏れすることがあります。発見した場合は「三菱電機エコキュートの故障・点検・修理連絡先」から点検・修理を依頼してください。
水漏れ・湯漏れの確認方法
蛇口を閉じた状態で、水道メーターのパイロット(銀色で丸い部品)が回っているかどうか確認してください。パイロットは水道メーターの中を水が流れているときに回転する部品ですので、回っている場合は漏水していることになります。
三菱電機エコキュートの修理費用の目安
三菱電機エコキュートを修理に出した場合の費用の目安をまとめました。以下の料金はすべて税込みおよび、20kmまでの出張料・技術料・部品代を含めた「概算」となります。
修理費用目安一覧
- 見積診断:6,490~9,680円
- 説明・点検調整(部品交換なし):9,680~15,180円
- 電源が入らない:16,500~48,400円
- お湯が沸かない/お湯が出ない:18,700~66,000円
- お湯が沸かない/お湯が出ない:73,700~188,100円(※)
- ふろ自動運転しない/追い炊き運転しない:18,700~66,000円
- 湯はりができない:18,700~66,000円
- リモコンが点灯・表示しない:27,500~49,500円
- 水漏れ:16,500~68,200円
- リモコンに「C**」のエラーが表示される:18,700~68,200円
- リモコンに「C**」のエラーが表示される:55,000~176,000円(※)
- リモコンに「H**」「E**」「F**」のエラーが表示される:18,700~68,200円
※:室外機ヒートポンプユニット内部の冷媒回路故障の場合
離島など遠隔地への出張修理は実費負担となる場合があります。また診断のみで、修理をキャンセルした(診断のみだった)場合でも、見積診断料がかかります。そのほか、点検の結果によっては上記の範囲を超える金額が発生することがあります。
三菱電機エコキュートの故障・点検・修理連絡先
故障したエコキュートの修理依頼先や「依頼時に必要な情報」などをお伝えしますが、修理か買い替えかも検討をお勧めいたします。
修理で損する可能性も
長年使用されたエコキュートの場合、修理してしばらくは使用できてもまた別の箇所に不具合が発生する可能性もあります。エコキュートの寿命は10年前後と言われておりますので、修理すべきか・買い替えるかもご検討をお勧めいたします。
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三菱電機ホームページの「三菱電機 三菱エコキュート 故障かな?診断」では、さまざまなトラブルシューティングが可能です。自分で直せる症状なのに修理を依頼してしまうと、無駄に料金がかかってしまうため、先に故障診断してみることをおすすめします。
三菱電機修理受付センター
フリーダイヤル:0120-139-365
携帯電話:0570-077-365(有料)
FAX:0570-088-365(有料)
上記を利用できない場合:電話03-3414-9655(有料)/FAX03−3413-4049(有料)
受付時間:24時間365日
オペレーター対応時間:平日9:00~19:00/土日祝・休業日9:00~17:00
ネットでの修理申し込み:家庭用電化製品の修理・点検のご依頼
点検・修理の依頼方法と依頼時に必要な情報
点検・修理を依頼する場合、以下の情報を揃えておくとスムーズです。
- エコキュートの型番(本体に貼られたラベルに記載)
- エコキュートの購入時期
- 保証の有無
- エラーコードと故障の症状
- 試した対処方法と結果
延長保証に加入している場合は、加入時に渡された書類などを揃えておきましょう。また販売店や据付工事店の独自保証に加入している方は、メーカー保証とは連絡先などが異なるため混同しないように注意してください。
8年を過ぎたエコキュートの故障は買い替えがおすすめ
保証期間を過ぎ、かつ8年以上使い続けているエコキュートは買い替えがおすすめです。修理費用が高額になる可能性や、今後も別の故障が発生する可能性も高くなるというのがその理由です。
本体のメーカー保証は2年、販売店保証は5〜10年
- 本体:2年間
- 冷媒回路:3年間
- タンク(缶体):5年間
メーカー保証期間内や有料延長保証期間内で、なおかつ補償対象のトラブルであれば無料で修理してもらえますが、保証期間外の場合は有料です。有料修理の場合、故障箇所で異なりますが10万円を超えてしまう場合もあります。
また使用年数が10年を超えているエコキュートの場合、部品の製造が終了していることもあります。交換用部品の保有期間も限られており、電子部品であればエコキュート製造終了後から原則5年間、それ以外の部品は原則3年間となっています。
10年も使用していると、部品が残っていて修理できてもまた別の箇所が壊れる可能性が高いため、メーカーからも買い替えを勧められます。
古いエコキュートは2〜3年おきに故障しやすい
古いエコキュートは2〜3年おきに故障することが多く、故障のたびに数万円の修理費用が必要になります。たびたび修理費用を払いながら使い続けるよりも、最新のエコキュートに買い替えたほうが安く済む場合もあります。
長期間使用しているエコキュートに故障や不具合が増えてきたら、買い替えがおすすめです。エコキュートの買い替え・交換は、こちらの記事も参考にしてください。
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