据置IHクッキングヒーターのおすすめと比較

パナソニック、日立、三菱を中心に、人気、代表機能、最大火力、省エネ性能、使いやすさ、掃除・お手入れ、調理メニュー、オールメタル対応、本体重量など様々な視点から据置IHクッキングヒーターを徹底比較してオススメを紹介。100V用据え置きIHも。

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据置IHクッキングヒーターのおすすめと比較

目次

人気の据置IHクッキングヒーター

はじめに、据置IHクッキングヒーターの人気機種BEST3をご紹介します。

据置IHクッキングヒーター人気BEST3

パナソニックの据置IHクッキングヒーター代表機能

光火力センサー

パナソニックの据置IHクッキングヒーターを代表する機能は、「光火力センサー」です。
パナソニックの光火力センサーは、鍋底温度の低下を検知すると、フルパワーで素早く加熱し、設定温度まで温めてくれます。

この光火力センサーにより、従来は不可能とされたフライパンの煽り調理(鍋ふり調理)が可能になりました。その結果、チャーハンや炒め物などの料理も、据置IHクッキングヒーターで作ることができます。

光火力センサーを搭載したパナソニック据置IHクッキングヒーターでは、こんな調理が可能です。

焼き物温度調節(タイマー付)

パナソニック据置IHクッキングヒーターの焼き物温度調節は、調理中に温度が下がると鍋底の温度を検知し、自動で設定した温度に調節してくれます。

設定温度は[140度/160度/180度/200度/230度]の5段階です。

光・揚げ物温度調節

パナソニック据置IHクッキングヒーターの光・揚げ物温度調節は、油温を10度刻みで設定することができます。食材の投入などで温度が下がったら、光火力センサーですばやく検知し、高火力で設定温度まで一気に温めます。そのため、天ぷらなどの揚げ物中も、ほぼ一定の油温をキープできるので、カラッとおいしく仕上がります。また、予熱完了の1分前になると、音声で教えてくれるので便利です。

設定温度は[140度/150度/160度/170度/180度/190度/200度]の7段階です。

さらに、オールメタル対応の据置IHクッキングヒーターなら、アルミのフライパンや行平鍋(雪平鍋)などの鍋でも揚げ物調理が可能です。(オールメタルはKZ-E60KMのみ)

パナソニックのオススメ据置IHクッキングヒーター

日立の据置IHクッキングヒーター代表機能

温度センサー

日立の据置IHクッキングヒーターを代表する機能は、「温度センサー」です。

日立の温度センサーは、オーブン庫内の温度を感知し、設定温度を一定に保つことができます。温度センサーを活用することで、オートメニューでは庫内が温まる時間から食材が焼きあがる時間までを自動で演算するので、料理をおいしく焼き上げることができます。

日立のオススメ据置IHクッキングヒーター

三菱電機の据置IHクッキングヒーター代表機能

2口IH+ラジエントの据置IHは三菱だけ!

三菱電機の据置IHクッキングヒーターで特筆すべきことは、ラジエントヒーター(RH)を備えたタイプの機種があることです。(CS-G39CSのみ)

ラジエントヒーターとは、IHヒーターとは加熱方法が異なり、ヒーター自体が熱源となって鍋を温めます。そのため、IHヒーターでは使用することができない耐熱ガラス鍋やホーロー鍋、土鍋などを使用することができます。基本的にガスコンロで使用していた鍋も使用することができますが、炎は出ないので、鍋底がフラットな鍋のほうが適しています。

また、ラジエントヒーターの上に焼き網を設置して、お餅や魚、肉などを焼くこともできます。

三菱電機のオススメ据置IHクッキングヒーター

最大火力で据置IHクッキングヒーターを比較

据置IHの火力は、パナソニック、日立がオススメ

据置IHクッキングヒーターの最大火力を各社でくらべてみると、3.0kWで差はありません。ただし、三菱電機は左IHヒーターが2.0kWのため、火力で選ぶなら左右IHヒーターが3.0kWのパナソニック、日立の据置IHクッキングヒーターがオススメです。

最大火力で選ぶオススメ据置IHクッキングヒーター

グリル性能で据置IHクッキングヒーターを比較

総合的に見るならパナソニックの据置IHがオススメ

グリル性能で据置IHクッキングヒーターを選ぶなら、パナソニックがオススメです。パナソニックは、ヒーター火力こそ1.95kW・下ヒーターのみと他社より劣りますが、水なし/水ありを自動で判定してくれたり、8段階のワイド温度調節が可能だったりと、他社にはない機能で快適なグリル調理が期待できます。

脱臭機能を重視するなら三菱の据置IHがオススメ

グリルで魚を焼く機会が多く、焼いた後のニオイが気になる方は、パラジウム脱煙機能を搭載した三菱電機の据置IHクッキングヒーターがオススメです。パラジウム脱煙機能は、焼き魚の煙を二酸化炭素と水に分解することで、ニオイを抑えることができます。なお、パラジウム脱煙機能は日立の据置IHクッキングヒーターにも搭載されていますが、水なし両面自動焼きグリルの三菱電機のほうがオススメです。

グリル火力なら日立の据置IHがオススメ

グリル火力を重視するなら、日立の据置IHクッキングヒーターが2.4kW(上1.2kW/下1.2kW)で一歩リード。ちなみにパナソニックは1.95kWで下ヒーターのみ、三菱電機は2.1kWで、各メーカーとも熱源にはシーズーヒーターを採用しています。

グリル性能で選ぶオススメ据置IHクッキングヒーター

使える鍋の種類で据置IHクッキングヒーターを比較

鍋種類は、右IHがオールメタルのパナソニック一択

使える鍋の種類で据置IHクッキングヒーターを選ぶなら、右側のIHヒーターがオールメタル対応になっているパナソニックがオススメです。オールメタル対応のIHヒーターと、通常(鉄・ステンレス対応)のIHヒーターを比べると、アルミ鍋や銅鍋など使える鍋の種類が格段に増えます。

なお、パナソニックでオールメタル対応の据置IHクッキングヒーターは、現在のところKZ-E60KMのみとなっています。

オールメタル対応の据置IHクッキングヒーター

調理メニューの豊富さで据置IHクッキングヒーターを比較

光火力センサーを搭載したパナソニック据置IHがオススメ

据置IHクッキングヒーターで炒飯などの鍋ふり調理をしたいなら、光火力センサーを搭載したパナソニックの据置IHがオススメです。光火力センサーを搭載していない機種では、鍋ふりを行うとフライパン自体の温度が下がってしまい、調理温度を一定に保つことができませんでした。光火力センサーなら、温度が下がると大火力で一気に温めるので、一定温度をキープすることができます。そのため、炒飯などの炒め物も上手に仕上げることができます。

三菱の据置IHなら、ラジエントで直火調理も可能

三菱電機の据置IHクッキングヒーターは、唯一ラジエントヒーターを搭載しています。(CS-G39CSのみ)

鍋自体を加熱するIHヒーターと違い、ラジエントヒーターはそれ自体が発熱し、鍋やフライパンを温めます。そのため、原理はガスコンロと同じなので、土鍋なども使用した鍋料理も作ることができます。また、ラジエントヒーターの上に焼き網を置いて、お餅や魚、肉を焼くこともできます。

グリルの自動調理メニュー数なら日立の据置IHがオススメ

グリルに搭載されている自動調理メニュー数なら、日立が6メニューで最多です。

メニューの内訳は、丸焼き、つけ焼き、切身・干物、ピザ、グラタン、ホイル焼きとなっています。手軽に多彩な料理を作りたいのなら、日立の据置IHクッキングヒーターがオススメです。

調理メニューの豊富さで選ぶオススメ据置IHクッキングヒーター

省エネ性能で据置IHクッキングヒーターを比較

エコナビを備えたパナソニックの据置IHがオススメ

省エネ性能を重視して据置IHクッキングヒーターを選ぶなら、エコナビや電気代目安表示機能を備えたパナソニックがオススメです。

エコナビは、調理中の無駄な加熱を検知すると、火力を自動でコントロールしてくれます。その結果、消費電力をおさえることができます。

電気代目安表示は、据置IHクッキングヒーターの電源を切ると、調理に使用した電気代の目安が表示される機能です。毎回の調理にかかった電気代の目安を知ることで、節電意識が高まります。

エコナビ搭載のパナソニック据置IHクッキングヒーター

掃除・お手入れのしやすさで据置IHクッキングヒーターを比較

掃除・お手入れのしやすさなら、パナソニックがオススメ

据置IHクッキングヒーターを掃除・お手入れのしやすさで選ぶなら、2分割排気パネルや排気口カバーを備えたパナソニックがおすすめです。

まず排気パネルというのは、トッププレート(据置IHの上面部分)の奥にある網目状のパネルのことです。IHを使用中に内部の温度上昇を抑えるために動作する冷却ファンは、この排気パネルから吸排気を行っています。パナソニックの2分割排気パネルは、従来は1枚の長いサイズだった排気パネルを2分割にして短くすることで、食洗機でも洗えるようになり、お手入れが簡単になりました。

排気口カバーは、排気パネルの中に落ちてしまった食材を、排気口の内部でキャッチしてくれる役割をもっています。排気口カバーがあることによって、食材がグリル内部まで落ちることを防ぐため、グリル庫内を清潔に保ちやすくなります。排気口カバーは取り外して洗うことが出来るので、お手入れも簡単です。

掃除・お手入れがし易いパナソニックのオススメ据置IHクッキングヒーター

使いやすさで据置IHクッキングヒーターを比較

光るリングなどの機能を備えたパナソニック据置IHがリード

パナソニックの据置IHクッキングヒーターは、調理後にIHヒーターの電源を切ったあとでも、高温になっている間はIHヒーターの周りを「光るリング」が点灯して教えてくれます。これにより、うっかり高温のIHヒーターに触れて火傷をしてしまう危険も減り、より使いやすくなります。

昔ながらのダイヤル式を求める人には三菱電機の据置IH

据置IHクッキングヒーターの火力調節は、どのメーカーもIHの上面に操作用のパネルが配置されています。そのため、操作ボタンが見やすく使いやすいのですが、火力調節はパネルよりもガスコンロのようなダイヤルで行いたい人もいるのではないでしょうか。三菱電機の据置IH(CS-G39CS)は、火力をダイヤル式で調節することができるので、昔ながらの直感的な使い心地を求める人にはオススメです。

使いやすさで選ぶオススメ据置IHクッキングヒーター

100Vの据置IHクッキングヒーターを比較

100Vの据置IHクッキングヒーターなら、アイリスオーヤマ

100Vの据置IHクッキングヒーターは、アイリスオーヤマからしか発売されていません。また、アイリスオーヤマの100V据置IHには、グリル機能が搭載されていないため、卓上IHクッキングヒーターのような位置づけになります。

据置IHクッキングヒーターは200Vが主流

据置IHクッキングヒーターは、200Vの商品が主流となっています。そのため、これまでガスコンロを使用していてIHヒーターに変更したい方で、魚焼きグリルなども使用したい方は、100Vコンセントから200Vコンセントへ変更するための電気工事が必要になります。

200V電気工事は、電力会社などに依頼すれば有料(数万円~10万円前後)で行うことができますが、賃貸にお住まいの場合は必ず大家さんや管理会社に許可を取るようにしましょう。場合によっては、200V電気工事が行えない場合もあります。

200V電気工事が出来ない場合は、卓上IHクッキングヒーターがオススメ

IHクッキングヒーターには、100Vで動く「卓上IHクッキングヒーター」が存在します。

卓上IHクッキングヒーターは、グリル機能がないので、据置IHクッキングヒーターよりも軽量・コンパクトで持ち運びし易いのが特徴です。また、1口(IHヒーターが1つだけ)の機種もあるので、単身者の方にもオススメとなっています。

もし、お住いの賃貸で200V電気工事が出来ない場合や、グリル機能を求めていない方などは、卓上IHクッキングヒーターの購入を検討してみてはいかがでしょうか。