パナソニックIHクッキングヒーターの故障。エラーコードや症状別の対処法と修理費用

パナソニックIHクッキングヒーターでよくあるトラブルと対処方法を徹底解説!「H**」「U**」などエラーコードの内容と対処方法、「電源が入らない」「グリルが使えない」「ブレーカーが落ちる」などの原因と対策、リコール情報や修理費用の目安も紹介

213,267view

最終更新:

パナソニックIHクッキングヒーターの故障。エラーコードや症状別の対処法と修理費用

目次

「H**」のエラー表示が出る場合

パナソニックIHクッキングヒーターに表示されるエラーコードには、「H**」と「U**」があります(**は2桁の数字)。

このうち「H**」は、点検修理が必要な故障または不具合をお知らせするものです。自分では改善が難しいため、「H**」のエラーコードが表示された場合はパナソニックへ修理連絡をしましょう。

パナソニック製IHクッキングヒーターの修理相談問い合わせ先

「U**」のエラー表示が出る場合

「U**」は自分で対処できる可能性があるエラー表示です。

U04|フィルターの目詰まりを検知

異物などが吸・排気パネルをふさいでいないか、吸・排気パネルにホコリなどが溜まっていないかを確認してください。

対処方法としては、水に濡らしてよく絞った雑巾などで汚れを水拭きしてください(洗剤を使う場合は台所用中性洗剤を薄める)。吸・排気口(グリル穴)が詰まっているときは、割り箸に布を巻き付けて差し込むように掃除をしてください。

なお「フィルター(排気パネル)の目詰まり検知が直らない」でも、目詰まりの対処方法について詳しく解説しています。

それでも「U04」が消えないときは内部の不具合が考えられます。購入した販売店または、パナソニック修理相談窓口に点検修理を依頼してください。

パナソニック製IHクッキングヒーターの修理相談問い合わせ先

U11|グリル(ロースター)受け皿の過熱

魚焼きグリル(ロースター)の受け皿に水を入れずに加熱した場合、もしくは連続使用の際に、一度通電を切らずに使用した場合などは、ロースター受け皿が高温になりすぎて「U11」のエラー表示が出る場合があります。

対処方法としては、一度ロースターの電源を切って受け皿に水をはり、再度加熱してみてください。

水を入れても改善しないときの対処方法については、「グリル受け皿に水を入れてもエラーU11が消えない」で詳しくお伝えしています。

U12|グリル高温自動OFFが作動

調理物が発火しているなどの理由で、グリル庫内の温度が異常に上昇している可能性があります。

すぐに電源を切り、濡れたタオルなどで吸・排気パネル全体をふさぎます。その後ブレーカーを切ってください。扉を開けると酸素が入り込み炎が広がるおそれがあるため、炎が消えるまでは絶対に開けないようにしましょう。

また扉(ガラス)に水をかけると、急激な温度変化によって割れるおそれがあるため控えましょう。

発煙や発火を防ぐために

  • 受け皿には必ず200ml程度の水を入れて使用する(水なし/あり自動判別搭載機種は水なしでも使用可)
  • 使用後は受け皿や焼き網に残っている調理物および脂肪分などを取り除く
  • グリル調理でアルミホイルを敷く場合、センサーが隠れるのを防ぐため、焼き網より奥にはみ出さないようにする
  • 受け皿にアルミホイルやクッキングシートを敷かない(グリル用小石も入れない)
  • 調理中はそばを離れない、必要以上に加熱しない

それでも改善しないときは内部の不具合が考えられます。 購入した販売店または、パナソニック修理相談窓口に点検修理を依頼してください。

パナソニック製IHクッキングヒーターの修理相談問い合わせ先

U13/U14|空焼き自動OFF機能が作動

鍋の空焼き状態が15分ほど続いた場合、自動で通電を停止し、ブザーとエラー表示でお知らせします(加熱で油を予熱したときも表示する場合があります)。

対処方法としては、「切ボタン/スタート」または「切/入」」ボタンを押して表示を消します。その後、鍋に調理物を入れて調理を始めてください。

それでも改善しないときは、鍋底の温度検知センサーのトラブルが考えられます。 購入した販売店または、パナソニック修理相談窓口に点検修理を依頼してください。

パナソニック製IHクッキングヒーターの修理相談問い合わせ先

U15|揚げ物そり鍋自動OFF機能が作動

以下のようなケースでは、揚げ物そり鍋自動OFF機能が作動します。主な原因と対処方法は以下のとおりです。

  • 鍋底に約2mm以上の反り・変形が見られる:天ぷら鍋を買い替える
  • トッププレートや鍋底に異物・汚れが付着している:異物や汚れを取り除く
  • トッププレートが熱い状態のときに揚げ物をした:冷えてから揚げ物をする
  • 熱い油を使って予熱した:常温の油で予熱する
  • 予熱中に油を継ぎ足した、別のヒーターに移して揚げた:温度を設定し直す
  • 揚げ物機能で煮炊きや湯沸しをした:揚げ物機能を使用しない
  • 揚げ物機能でアルミ鍋を使用した:アルミ鍋を使用しない

改善しないときはセンサーのトラブルが考えられます。 購入した販売店または、パナソニック修理相談窓口に点検修理を依頼してください。

パナソニック製IHクッキングヒーターの修理相談問い合わせ先

U19|トッププレート高温自動OFF機能が作動

トッププレートが熱い状態のままで湯沸かしや炊飯などを自動調理した場合に表示されます。自動調理はトッププレートが冷めてからおこなってください。

U20/U21|ヒーターのセンサー異常を検知

ヒーター中央に組み込まれたセンサーに汚れや異物が付着していたり、深鍋で一度に多量のお湯を沸かしたりした場合、センサー異常を検知することがあります(U20)。汚れや異物があれば取り除き、深鍋を使用しているときは水の量を減らすなどしてください。

また、ほかの調理家電が発信する赤外線あるいは、窓から入り込んだ日差しが直接センサーに当たった場合なども、センサー異常を検知することがあります(U21)。赤外線を送信する調理家電を同時使用する場合、IHクッキングヒーター本体に向けたり近すぎる距離で使用したりしないようにしましょう。

U22|天面操作部高温自動OFF機能が作動

トッププレートなど天板にある操作部の上に、高温になった鍋などを置いた場合に過熱を検知してエラーとなります。操作部から高温の鍋などを取り除いてください。

U25|お手入れ異常自動OFF機能が作動

自動クリーニング機能でお手入れをする際に、庫内にグリル皿や受け皿が残っていた場合、または庫内に水がこぼれていた場合などに作動します。グリル皿や受け皿を取り除く、庫内が冷えてから水を拭き取るなどして再度試してみてください。

U31|アルミ加熱高温検知が作動

放置すれば温度が下がってエラー表示も消え、再度加熱が始まります。しかし原因が排除されていない場合はすぐに温度が上がって再発することも。主な原因と対処方法は以下のとおりです。

  • 鍋底の直径が15cm未満:直径15〜26cmの鍋を使う
  • 鍋底に反りや変形が見られる:鍋底が平らなものを使う
  • 鍋底に異物・汚れが付着している:異物や汚れを取り除く
  • 鍋がヒーターの中央からずれている:ヒーター中央に置く

それでも改善しないときは、内部の不具合が考えられます。購入した販売店または、パナソニック修理相談窓口に点検修理を依頼してください。

パナソニック製IHクッキングヒーターの修理相談問い合わせ先

U32|湯沸かし不適切鍋自動OFF機能が作動

「自動湯沸かし」のメニューを使用する際に、アルミ鍋や銅鍋を置くと自動OFF機能が作動します。自動湯沸かし機能を使用する際は、仮にオールメタル対応IHクッキングヒーターであっても、アルミ鍋や銅鍋は使わないようにしてください。

U33|揚げ物不適鍋自動OFF機能が作動

揚げ物に不適切な鍋を使用した場合などに作動します。主な原因と対処方法は以下のとおりです。

  • トッププレートや鍋底に異物・汚れがある:異物や汚れを取り除く
  • 汚れ防止シートを使っている:鍋底の温度を正確に検知できないため使用しない
  • 3,800gを超える量の油を入れた:油は200〜800gまで、かつ深さ1cm以上にする
  • 予熱表示中に食材や菜ばしを入れた:予熱が終わってからにする
  • 鍋底に反りや変形が見られる:鍋底が平らなものを使う
  • 鍋の底径が12cm未満:底径12cm以上の鍋を使用する
  • 鍋がヒーターの中央からずれている:ヒーター中央に置く

上記を試しても改善しないときは、SGマークを確認します。「SGマークなしの鍋」だったときは、鍋の種類や素材が適していない可能性が考えられます。「SGマーク付きの鍋」や天ぷら鍋を使用してください。

一方「SGマーク付きの鍋」だった場合は点検修理が必要なので、購入した販売店または、パナソニック修理相談窓口に点検修理を依頼してください。

パナソニック製IHクッキングヒーターの修理相談問い合わせ先

U34|揚げ物鍋のずれで自動OFF機能が作動

揚げ物中に鍋がずれるなどの理由で作動することがあります。考えられる主な原因と対処方法は「U33|揚げ物不適鍋自動OFF機能が作動」と同様です。

トッププレートが割れてしまった

パナソニックIHクッキングヒーターのトッププレートが割れてしまった場合の対応方法について紹介します。

すぐに使用を中止し、パナソニックへ修理依頼を

パナソニックIHクッキングヒーターのトッププレートが割れた場合、使用を続けるのは非常に危険です。煮こぼれや吹きこぼれが起きた際、トッププレート割れ目から中の基盤へ浸水し、故障などにも繋がります。トッププレートが割れた場合はすぐに使用を中止し、パナソニックへ修理連絡をしましょう。

パナソニック製IHクッキングヒーターの修理相談問い合わせ先

IHクッキングヒーターに載せられる重量は何キロまで?

パナソニックIHクッキングヒーターに載せられる重量は、鍋と中身の重さ合計約10kgまでとされています。パナソニックが定めた、調理中に鍋を動かしても安全に使用できる基準値です。
なお10kg未満でも一箇所に強い衝撃を与えたり、傷つけたり空焼き(鍋を設置せずに加熱)したりするとトッププレートが割れる危険があります。

IHクッキングヒーターの電源がつかない

パナソニックIHクッキングヒーターの電源が入らない場合の対応方法について紹介します。

IH専用ブレーカーが落ちている

電源が入らない場合にまず考えられる原因は、IH専用ブレーカーが落ちていることです。停電後ブレーカーを上げ忘れているケースもありますので、確認しましょう。上がっているにもかかわらずIH専用ブレーカーが落ちる場合は、本体の不具合の可能性があります。パナソニックの修理窓口へ連絡してください。

電源コードが抜けてる(据置タイプの場合)

お使いのパナソニックIHクッキングヒーターが据え置きタイプの場合、電源コードが抜けている可能性が考えられます。電源コードのプラグがコンセントに挿し込まれているか確認しましょう。またプラグが緩んでいないかもチェックしましょう。

ロースターグリルのお手入れ不足による劣化

ロースター(魚焼き)グリルを掃除しないと、劣化により電源が入らなくなってしまう場合があります。空焼きでロースターグリル内の油を焼き切ることで、劣化を防げる場合もあります。ただし、すでにロースターグリルの電源がつかない場合はパナソニックへ修理連絡をしましょう。

IHクッキングヒーターが故障している

上記のいずれにも当てはまらない場合、IHクッキングヒーターが故障していることが考えられます。特に吹きこぼれや煮こぼれ後に電源が入らなくなった場合は、IHクッキングヒーター内部の基盤が浸水で故障していることも考えられますので、パナソニックへ修理連絡をしましょう。

パナソニック製IHクッキングヒーターの修理相談問い合わせ先

ロースターグリルのスイッチがつかない

パナソニックIHクッキングヒーターのグリルスイッチが入らない場合の対応方法について紹介します。

総電力の最大定格を上回っている

ロースター(魚焼き)グリルの電源が入らない原因として、IHヒーターを最大火力で2つ以上同時使用している場合が考えられます。国内で販売されているIHクッキングヒーターは、総電力の最大定格(超えてはいけない値)が5,800Wと定められています。

仮に200VのIHクッキングヒーターで左右のIHヒーターを最大火力(3,000W)で使用したとすると、自動で火力調整して5,800Wになるため、ロースターグリルの電源を後から入れようとしても入らない場合があります。なお古い機種には自動火力調節機能がついていない場合もありますので、説明書で確認しましょう。

ロースターグリルの故障

上記の他に考えられるのは故障です。ロースターグリルはお手入れを怠るなどの原因で故障することがあります。この場合はパナソニックへ修理連絡をしましょう。

パナソニック製IHクッキングヒーターの修理相談問い合わせ先

グリル受け皿に水を入れてもエラーU11が消えない

パナソニックIHクッキングヒーターのグリル受け皿に水を入れても、エラーU11が消えない場合の対応方法について紹介します。

電源を入れたまま連続で焼いた事が原因かも?

エラーコードU11は「グリル受け皿高温自動OFF」です。グリル受け皿に水が無くなった場合の他、グリルの電源を入れたまま手動で連続して焼いた場合も発生します。

通電を切ってから受け皿に水を入れる

対処方法としては、電源を切ったのち受け皿に200ml程度の水を入れて再度電源を入れて調理をします。グリル受け皿に水を入れてもエラーU11が消えない場合、電源を入れたまま手動で連続して焼いたことが原因かもしれません。その場合は、以下の対処方法をお試しください。

  1. グリルの電源を切ります。
  2. グリル受け皿に水(約200ml)を入れます。
  3. 再びグリルの電源を入れます。

上記の方法を試してもエラーが解消されない場合は、パナソニックへ修理連絡をしましょう。

パナソニック製IHクッキングヒーターの修理相談問い合わせ先

使用しようとすると漏電ブレーカーが落ちて使えない

パナソニックIHクッキングヒーターを使おうとすると漏電ブレーカーが落ちる場合、主な理由は漏電です。漏電が発生する理由はさまざまあります。

煮こぼれ・吹きこぼれによる漏電

煮こぼれや吹きこぼれによってIHクッキングヒーター内部が濡れると、漏電ブレーカー落ちる場合があります。1日程度使用を控えて乾かすと直ることもありますが、液体に水以外の成分が混じっていた場合、乾いた後も漏電ブレーカーが落ちることがあります。
頻繁に漏電ブレーカーが落ちるときは、一度内部を点検修理する必要があります。使用を控え、販売店またはパナソニック修理相談窓口に連絡をしてください。

ロースターグリルの劣化による漏電

ロースターグリル庫内にこびりついた魚の油などをそのままにしておくと、ロースターグリル庫内が劣化して漏電してしまう場合があります。使用を控え、グリル庫内をお手入れしてから再度試してみてください。

ゴキブリなどの害虫による漏電

ゴキブリなどの害虫がIHクッキングヒーター内部で感電して死亡し、その死骸を通じて漏電が発生するパターンもあります。使用を控え、グリル庫内をお手入れしてから再度試してみてください。

漏電ブレーカーが落ちる時は、パナソニックへ修理依頼が必要

どのケースでも、復旧しない場合は修理が必要になります。できるだけ早くパナソニックへ修理依頼をするようにしましょう。

パナソニック製IHクッキングヒーターの修理相談問い合わせ先

フィルター(排気パネル)の目詰まり検知が直らない

パナソニックIHクッキングヒーターのフィルター(排気パネル)の目詰まり検知が直らない場合の対応方法について紹介します。

網目状の排気パネルと内部の排気口本体を取り外して水洗いする

フィルター(排気パネル)目詰まり検知エラーが発生した場合、排気口に汚れなどが溜まって目詰まりしているサインですので、網目状の排気パネルと内部の排気口本体を取り外して水洗いしましょう。勘違いしやすいのは、網目状の排気パネルのみ掃除しても意味はなく、中身の排気口本体を取り出して綺麗に洗うことが重要です。

それでも直らない場合、過熱防止回路の故障

排気口本体をしっかり洗って綺麗にしたにも関わらず、フィルター(排気パネル)の目詰まり検知エラーが直らない場合、過熱防止回路(IHヒーターの温度が異常に上がりすぎないように監視する回路)が故障している可能性がありますので、パナソニックへ修理依頼が必要です。

パナソニック製IHクッキングヒーターの修理相談問い合わせ先

IHヒーターの上に鍋を置いても温まらない

パナソニックIHクッキングヒーターの上に鍋を置いても温まらない場合の対応方法について紹介します。鍋を認識しない、ランプが点灯しない、ランプが点滅したまま等についても同様の対応をお試しください。

IH対応鍋か確認する

IH非対応の鍋は認識されず温まりません。IH非対応の鍋を置いても加熱開始サインであるランプが点灯しない機種、火力ランプが点滅する機種(主に卓上IH)なども存在します。鍋がIH対応のものか確認しましょう。

IHクッキングヒーターで使用できる鍋と非対応の鍋一覧は、こちらの記事をご覧ください。

鍋底に汚れなどがないか確認する

鍋底に汚れなどがついていると、IHヒーターが鍋を認識しない場合があります。鍋底を確認し、汚れやゴミが付いていたら取り除きましょう。

IHクッキングヒーターが故障している

上記いずれでもない場合、IHクッキングヒーターが故障している可能性があります。パナソニックへ修理依頼をしましょう。

パナソニック製IHクッキングヒーターの修理相談問い合わせ先

IHクッキングヒーターから音(ピーピーピー)が鳴る

パナソニックIHクッキングヒーターから音(ピーピーピー)が鳴るのは、水がかかったか、内部が水漏れしていることが考えられます。心当たりがあれば、コンセントを抜いて丸一日ほど乾かしましょう。ビルトインの電源はIHクッキングヒーター本体裏側に設置されている場合がほとんどですので、可能であれば乾燥するまで抜くようにしましょう。

上記の方法を試しても問題が解消されない場合は、パナソニックへ修理連絡をしましょう。

パナソニック製IHクッキングヒーターの修理相談問い合わせ先

自分で修理できるパナソニックIHクッキングヒーターのエラー・故障

「U**」のエラー表示が出る場合で解説したように、「U**」のエラーコードは自分で直せるケースも多くあります。またそれ以外に、次のようなケースも自分で修理できる可能性があります。なお機種・品番により操作方法が異なる場合があるため、取扱説明書もあわせてご確認ください。

IHヒーターが使えない原因と対処方法

  • 電源を入れていない:電源を入れる
  • オールロックをしている:ロックを解除する
  • 電源スイッチ自動OFFを設定している:再度電源スイッチを入れる

ラジエントヒーターまたはグリルが使えない原因と対処方法

  • ラジエントロックしている:ロックを解除する
  • 「選択」状態になっている(G32シリーズ):ラジエントヒーターは左右矢印のいずれか、グリルは「切/スタート」を押す

使用中にヒーターが切れている原因と対処方法

切り忘れ自動OFFが作動した:再度ボタン操作をして起動する

ブレーカーが落ちる

  • ご家庭の総電気容量をオーバーしている:他の家電との同時使用を控える
  • IH専用ブレーカーが落ちる場合は不具合のおそれ:パナソニックへ修理相談をする

パナソニック製IHクッキングヒーターの修理相談問い合わせ先

IHプレートの電源が入らない

誤って押した場合でも、簡単に電源が入らないような造りになっています。少し長めに、ゆっくり押してください。また指サックや絆創膏をしていたり、片手で(プレートに置いた)鍋の取っ手を持っていると電源が入らないこともあります。

IHコンロの火力が弱い

温度の自動調節機能が働いている可能性があります。この場合は故障ではありません。予熱時間が長すぎた場合など、鍋底の温度が上がりすぎると、温度過昇防止のため火力が弱くなります。温度が下がればもとの火力に戻ります。

一方、複数のヒーターを同時に使用すると火力が弱くなる・上がらないという場合は、総消費電力を超えないように自動制御しています。他のヒーターの火力を弱める、同時に使用しないなどで対応してください。

IHコンロの左右で熱ムラがある

IH対応鍋ではない可能性があるため、IH対応鍋を使用してください。

使用できる鍋、できない鍋

  • 使用可:鉄・ホーロー・ステンレス製。鍋底が平らでトッププレートに密着するもの、かつ底径12〜26cmのもの
  • 使用不可:アルミ・銅・多層鍋・耐熱ガラス・土鍋。鍋底に丸みや反り、脚がありトッププレートに密着しないもの、また底径12cm未満のもの

パナソニックIHクッキングヒーターの故障診断

パナソニックのホームページにある「修理診断ナビ」で、修理が必要かどうか(故障かどうか)を事前にある程度診断することが可能です。自分で故障診断をする際は、表示されているエラーコード(または症状)・機種・品番などを用意しておくとスムーズです。

パナソニックIHクッキングヒーター修理・故障の問い合わせ窓口

修理で損する可能性も

長年使用されたIHクッキングヒーターの場合、修理してしばらくは使用できてもまた別の箇所に不具合が発生する可能性もあります。IHクッキングヒーターの寿命は10年前後と言われておりますので、修理すべきか・買い替えるかもご検討をお勧めいたします。

人気のパナソニックIHヒーター


パナソニック修理相談窓口

電話番号:0120-878-554(携帯電話・PHS可)
受付時間:月~土 9:00~19:00/日・祝日及び年末年始 9:00~17:30
出張修理サービス:WEB修理申し込み

パナソニックIHクッキングヒーターのリコール情報

パナソニックIHクッキングヒーターでは現在1件、リコール情報が出ています。

リコール内容

パナソニックIHクッキングヒーターの一部製品において、「ラジエントヒーターの端子間に絶縁距離が確保されていないものがある」ことが判明しています。

リコール対象のIHクッキングヒーター

2023年1〜2月まで製造した「2口IH+ラジエントタイプのビルトインIHクッキングヒーター」が対象です。品番と製造番号は以下のとおりです。

G32シリーズ(パナソニックが販売)

  • 品番:KZ-G32AST、KZ-G32EST、KZ-G32AK、KZ-G32AS、EG32AE、SG32AS、SG32AST
  • 製造番号:301192–D001~302152–D341、301192–J001~302152–J140

G32シリーズ(クリナップが販売)

品番:ZEFZR6M17XSS
製造番号:301192–D001~302152–D341、301192–J001~302152–J140

G32シリーズ(本体にPanasonicのブランド表示なし)

  • 品番:ZEFZR6M17XSS
  • 製造番号:301192–D001~302152–D341、301192–J001~302152–J140

Kシリーズ(パナソニックが販売)

  • 品番:KZ-K32EST、SK32ESTK
  • 製造番号:301192–D001~302152–D419

Lシリーズ(パナソニックが販売)

  • 品番:KZ-L32AK、KZ-L32AS、KZ-L32AST、EL32AE、SL32AS、SL32AST
  • 製造番号:301192–D001~302152–D419

Lシリーズ(本体にPanasonicのブランド表示なし)

  • 品番:CH-A6L、CH-AS6L、CH-AST6L
  • 製造番号:301192–D001~302152–D419

Wシリーズ(パナソニックが販売)

  • 品番:KZ-W163S、KZ-W173S、SW163SK、SW173SK
  • 製造番号:301192–A001~302142–A070

なおパナソニックが販売した製品については、製造番号または梱包の品番末尾に「●」のマーキングがないものが対象です。「●」ありの製品は、電気用品安全法の適合を確認したものなので、今回のリコール対象ではありません。

品番と製造番号の確認方法

保証書があればそちらで確認できます。以下は保証書が手元になく、本体で確認する場合の方法です。

  • G32シリーズ:品番、操作部の左部に記載されています。製造番号は、吸気口カバーを引き抜いた奥側に記載されています。
  • K/Lシリーズ:品番は、操作部の左部に記載されています。製造番号は、吸気口カバーを引き抜いた奥側に記載されています。
  • Wシリーズ:品番は、操作部(カンガルーポケット)の右上部に記載されています。製造番号は、前カバーを外して吸気口カバーを引き抜くと、奥側に記載されています。

対象製品だった場合の対処方法

以下に連絡をすれば、無償でラジエントヒーターを交換してくれます。

ラジエントヒーター交換受付窓口

フリーダイヤル:0120 – 871 – 918(携帯可)
受付時間:9:00~17:00(土日祝・休業日を除く)

パナソニックIHクッキングヒーターの修理費用

IHクッキングヒーターの修理費用は品番や修理内容などで大きく変わります。以下は、3口IHで鉄・ステンレス対応のビルトインIHクッキングヒーター「KZ-K33XST」の場合の修理費用の目安です。

修理費用の目安(税込)

  • 「H**」のエラーコード:20,000〜41,000円程度
  • 「U**」のエラーコード:20,000〜41,000円程度
  • 電源トラブル:33,000〜41,000円程度
  • 調理全般(加熱しない等):23,000〜41,000円程度
  • 本体操作(誤作動等):24,000〜40,000円程度
  • 本体表示(消えない、点滅等):23,000〜41,000円程度
  • 割れ・剥がれ・傷など:12,000〜40,000円程度
  • 異音の点検修理:22,000〜23,000円程度

点検の結果、修理箇所が増えると金額も高くなります。またスタッフが到着後にキャンセルした場合は出張費の負担が、持込修理の見積金額提示後にキャンセルした場合は往復宅配料の負担が必要になります。

パナソニックIHクッキングヒーターの交換目安

IHクッキングヒーターを修理するか交換するか迷ったときは、以下を判断基準としてみてください。

修理したほうがよいケース

  • メーカーまたは販売店の保証が残っている
  • 購入後7年程度しか使用していない
  • 消耗品など軽微な部品交換程度

このような場合は修理をおすすめします。ただし保証を利用する際は、補償対象かどうか事前に確認しておくことが大切です。また、メーカー保証と販売店の独自保証とでは依頼先などが異なる点にも注意が必要です。

買い替えたほうがよいケース

  • 8年以上使用している
  • 落ちない汚れが増えた
  • 修理費用が高くなりそう
  • メーカーまたは販売店の保証が切れている

一方で、こうしたケースで故障などのトラブルが発生した場合は、買い替えも視野に入れたほうがよいでしょう。

なおIHクッキングヒーターの寿命は一般的に10年程度ですが、補修用性能部品の保有期間は製造終了から8年です。そのため部品が残っているかどうかも、修理か買い替えかを判断するひとつのポイントになります。

長年使用しているIHでエラーが頻発する場合は買い替えがおすすめ

長年使用しているIHクッキングヒーターが頻繁にエラーや不具合を起こす場合、寿命が近いかもしれません。問い合せや修理に時間と費用をかけるより、最新機種に買い替えることをオススメします。

人気のパナソニックIHヒーター