電気温水器

お湯が出ない?電気温水器の故障対応と修理方法

電気温水器からお湯が出なくなってしまった時の解決方法を徹底解説!さらに電気温水器で起こりやすい故障の対処・修理方法や、エラーコードの内容も詳しく解説します。電気温水器からお湯がでなくて困っている方や、タンクの水漏れで悩んでいる方は必見です。

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お湯が出ない?電気温水器の故障対応と修理方法

目次

「ガス給湯器」の故障についてはこちらの記事をご覧ください。

「エコキュート」の故障についてはこちらの記事をご覧ください。

電気温水器からお湯が出ない時の原因を判断する方法

電気温水器からお湯が出ない時の原因は、蛇口から水が出るかどうかで判断することができます。

電気温水器からお湯が出ないが、蛇口から水が出る場合はこちらをご覧ください。

電気温水器からお湯が出ず、蛇口から水も出ない場合はこちらをご覧ください。

【蛇口から水は出る場合】電気温水器からお湯が出ない原因と対処方法

蛇口から水は出るが、電気温水器からお湯が出ない場合は、以下の原因が考えられます。

①ブレーカーが上がっているか確認してください。

  • ブレーカーが上がっていたら②へ
  • ブレーカーが落ちていた場合、ブレーカーを上げて下さい。

②ブレーカーが上がっているにも関わらず、蛇口から水しか出ない場合、次の原因が考えられます。

  • 昼間にブレーカーを上げた場合……深夜電力契約で電気温水器を使う場合、お湯を沸かすのは深夜に行われます。昼間にブレーカーを上げても、その日の夜にお湯を使えるようにはなりません。翌日の朝以降、お湯が出るようになると考えられます。
  • 貯めていたお湯を使いきった場合……貯めていたお湯を使いきってしまえば、当然それ以上お湯は使えません。入浴時のお湯の使用量が適切かどうかご確認ください。
  • 電気温水器が故障している場合……上記のいずれにも該当しない場合、電気温水器自体が故障しているため、お湯を沸かすことができなくなっている可能性もあります。故障だと思ったら、まず購入したメーカーへ問い合わせましょう。

上記いずれでもない場合、電力会社との深夜電力プランの契約が完了しているかご確認ください。未契約だった場合、契約を完了しなければお湯は使えません。尚、深夜電力は通常の電力契約とは別契約になります。

【蛇口から水も出ない場合】電気温水器からお湯が出ない原因と対処方法

蛇口から水も出ない場合の、電気温水器からお湯が出ない場合は、以下の原因が考えられます。

  • 凍結・・・寒冷地で使用している場合、凍結が原因の可能性があります。

    凍結を解消するには
    ぬるま湯(10~20℃)を、電気温水器の保温材が巻かれていない配管へゆっくりかけてください。また、その際にタオル等の布を配管に巻いておくとさらに効果的です。凍結が解消されてお湯が出たら、配管についた水を拭きとって完了です。

    また、電気温水器の凍結は以下の方法で予防することができます。

    寒い時期の凍結を防止するには
    ○各配管に保温材や布・毛布などを巻く。
    ○お湯側の蛇口を、水滴が落ちる程度開けておく。
    ※開きすぎますと、翌日の湯切れの原因になりますのでご注意ください。
    ○風が強く吹き付ける場所なら、囲いや風よけをつけておく。

    四国電力株式会社

  • 止水栓が閉まっている・・・止水栓が閉まっていると水は出ませんので、開けましょう。
  • 水漏れ・・・水抜き栓が水漏れをしている場合、電気温水器に水が供給されないため、水が出なくなります。その場合、水抜き栓を修復する必要があります。
  • 断水・・・台所や洗面所からも水が出ていなかったり、近所のお家でも水が出ていない場合、断水の可能性が高いです。
  • 電気温水器が故障している場合……上記のいずれにも該当しない場合、電気温水器自体が故障しているため、お湯を沸かすことができなくなっている可能性もあります。故障だと思ったら、まず購入したメーカーへ問い合わせましょう。

電気温水器は寿命がくると故障しやすくなる

電気温水器の寿命(耐用年数)は一般的に15~20年ほどですが、使用する条件によっても寿命は変わります。例えば、ひとつ例をとってみるとメンテナンスをしっかりと行っているかどうかという点も、電気温水器の寿命を決定する重要なポイントです。
電気温水器は、当然ながら使用期間が長くなるほど、故障も起こりやすくなります。メンテナンスをおこたっていると、10年程度で壊れてしまう場合もありますし、逆にしっかりと行っていれば20年以上使い続けることもできます。
電気温水器が完全に故障して買い替えになってしまうと、50万前後の費用がかかってしまう場合もありますので、10年以上使用している方は、こまめにメンテナンスを行って重大な故障が起こる前に修理してしまうことが重要です。

電気温水器で起こりやすい故障やトラブルの対応と修理

貯水タンクの腐食と水漏れ

屋外に設置されている貯水タンクは雨や風によって徐々に劣化・腐敗していきます。腐敗がすすんでしまうと貯水タンクから水漏れを起こします。
最悪の場合、貯水タンクを交換しなくてはなりませんが、水漏れの規模が少なければ、修理で済むこともあります。10年以上、電気温水器をお使いの方は、貯水タンクをチェックして漏水の危険がないか、定期的に確認することが重要です。貯水タンクの腐敗が進んでいると思ったら、すぐに修理してもらうことで、修理にかかる費用も安く抑えることができます。

湯切れが早く、お湯がすぐに水になってしまう

電気温水器の湯切れが早く、お湯がすぐに水になってしまう場合、次の3つの原因が考えられます。

お湯の使いすぎで貯湯タンクのお湯が無い
まず考えられる原因は、お湯の使いすぎで貯湯タンクのお湯が無くなってしまっているケースです。沸増し機能が無い電気温水器では、貯湯タンクで沸かしてある以上のお湯を使ってしまえば、当然それ以降は水しか出ません。この場合、翌朝まで待てば再びお湯は作られています。

スイッチオフまたはブレーカーが作動した
次に考えられる原因はスイッチオフまたはブレーカーが作動した場合のケースです。この場合ですと、電気温水器から水漏れしている可能性がありますので、すぐに購入したメーカーへ修理依頼をしてください。

安全弁が故障している
最後に考えられる原因は、安全弁が故障しているケースです。電気温水器上部の安全弁から排水口へのびている配管から水が漏れている場合、安全弁が故障しているので、すぐに購入したメーカーへ修理依頼をしてください。

お湯がぬるい

スイッチオフまたはブレーカーが作動した場合、電気温水器から水漏れしている可能性があります。すぐに購入したメーカーへ修理依頼をしてください。
また、上記に該当しない場合は、電気系統の不具合が考えられますので、購入したメーカーへ点検依頼を行ってください。

朝になってもお湯が沸いていない

電気温水器で朝になってもお湯が沸いていない場合、次の3つの原因が考えられます。

タイムスイッチの故障
屋外にある電気メーターは、3台の中のひとつがデジタル時計になっており、そのデジタル時計のタイムスイッチに不具合があると電気温水器に通電されず、朝になってもお湯が沸いていない場合があります。デジタル時計を確認し、時間がおかしい場合は契約している電力会社に連絡して直してもらいましょう。

スイッチオフまたはブレーカーが作動
その他に考えられる原因として、スイッチオフまたはブレーカーが作動した場合、電気温水器から水漏れしている可能性があります。すぐに購入したメーカーへ修理依頼をしてください。

電気系統の不具合
上記のいずれにも該当しない場合は、電気系統の不具合が考えられますので、購入したメーカーへ点検依頼を行ってください。

蛇口から水もお湯も出なくなってしまった

電気温水器の給湯管が詰まっていることが考えられますので、購入したメーカーへ点検依頼を行ってください。

故障と間違えやすい原因まとめ

  • 断水……電気温水器から水やお湯が出ない場合など、断水が影響している場合があります。地域の断水予定を確認するようにしましょう。
  • 凍結……寒冷地で電気温水器を使用している場合、凍結によって水やお湯が出なくなってしまう場合があります。寒い地域にお住まいの方は、事前に凍結対策を行いましょう。
  • お湯の使いすぎ……沸増し機能がない電気温水器では、貯湯タンクのお湯を使いきってしまうと、翌朝までお湯は使えません。家族が多いご家庭は、お湯を使いすぎていないか注意しましょう。

次ページでは、メーカー別の故障事例とエラーコードの対処方法、さらに修理する際のポイントについて解説します。