エアコン取り付け工事費用と追加工事費。買い替えや引越しの場合も

ネット販売店のエアコン取付工事費用の目安や、標準取付工事と追加工事の内容、引越し時の取り付け費用を紹介。ヤマダ電機、ケーズデンキ、ヨドバシ、ビックカメラなど家電量販店の工事費用も解説。お得な「基本工事費込セット」も。

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エアコン取り付け工事費用と追加工事費。買い替えや引越しの場合も

目次

ネット販売店でのエアコン取付工事費用

インターネット販売店でのエアコン取り付け工事は、店舗によって異なります。ここでは、参考までにインターネット販売店のエアコン取付工事費の目安をご紹介します。

ネット販売店のエアコン標準工事費用の目安

  • ~4.0kw(14畳):12,500円~13,000円(税込)
  • 4.1kw~:16,200円~19,000円(税込)

※上記の標準工事費用は目安です。取り付けを依頼する店舗によって価格は異なります。

上記を見ると分かるように、ネット販売店のエアコンの標準工事費用はエアコンのキロワット数(畳数)によって異なり、大体の場合「4.0kw(14畳)」付近を基準として価格が変化する傾向にあります。

そのため、取り付けるエアコンが何畳用かを確認しておきましょう。なお、「標準工事」の内容については、以下のリンク先をご覧ください。

エアコン標準取り付け工事の内容はコチラ

安すぎるエアコン設置業者に注意!

インターネット販売店のエアコン設置工事費用を見ていると、たまに「6,000円」程度で設置工事費を行っている業者も存在します。こういった格安業者は、エアコン工事が雑だったり、本来は標準工事に含まれるはずの内容も追加工事扱いにされて追加工事費を徴収されるなど、トラブルの原因になりかねません。

インターネット通販でエアコン設置工事も依頼する場合は、価格だけではなく設置店舗の評判や口コミを参考にするようにしましょう。

ネット通販なら「基本工事費込みセット」がお得

インターネット通販でエアコンを買う場合、最近増えているのが「基本工事費込みセット」です。特に「楽天市場」でよく見かけますが、エアコンの商品価格と工事費がコミコミになって売られている商品です。

エアコン基本工事費込みセットのメリットは、エアコンと標準取付工事を別々で頼むよりも工事費が安くなる点ですが、最近では「基本工事費込みセット」のみで「標準取付工事」単体を販売していない店舗も増えてきています。

また、エアコンの購入と一緒に工事手配まで行える「基本工事費込みセット」は、エアコンを単体で購入した場合に比べて工事を手配する手間も省けます。そのため、時間短縮を行えるというメリットも存在します。

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参考価格:52,100円(税込)~(2019年2月8日時点)

エアコンの取り付けはネット通販がオススメ!

インターネット通販でエアコンの新規取り付けや買い換え・交換をオススメする理由は、

  • エアコン自体の価格が家電量販店などよりも安い。
  • 家に居ながら注文することができる。
  • 工事費込セットなら工事手配もエアコン購入時に済ませられる。
  • 「楽天市場」や「Yahoo!ショッピング」の店舗で購入すれば、工事費にもポイントがつく。

などが挙げられます。もしエアコンの購入先を迷っているのであれば、断然インターネット通販がオススメです。

以下の記事では、損をしないためのエアコンの選び方や、6畳用エアコンのおすすめ人気ランキングを紹介しています。


家電量販店でのエアコン取付工事費用

エアコンは家電量販店でも販売と設置工事を行っています。標準工事費用は4.0kw(14畳)までであれば、インターネット販売店よりも安い傾向にあります。また、それに加えて家電量販店ごとのポイントも貯まります。

しかし、エアコン本体自体の価格ではインターネット販売店のほうが安い傾向にあるので、総合的に見るとインターネット販売店で購入したほうがお得でしょう。エアコンをタイムセールしていたり、ポイントが溜まっている場合は、家電量販店でエアコンを購入するのも有りです。

ヤマダ電機の取付費用は10,276円~

ヤマダ電機の標準取付工事費は、12畳までは10,276円(税込)で、他の大手家電量販店と比べても最安です。

  • ~3.6kw(12畳):10,276円(税込)
  • 3.7~4.0kw(14畳):15,428円(税込)
  • 4.1kw~:18,514円(税込)

※上記の標準工事費用は2019年2月時点の価格です。

ケーズデンキの取付費用は10,276円~

ケーズデンキは14畳までの標準取付工事費は10,276円(税込)で、ヤマダ電機と並び家電量販店の中では最安です。

  • ~4.0kw(14畳):10,276円(税込)
  • 4.1kw~:18,514円(税込)

※上記の標準工事費用は2019年2月時点の価格です。

ヨドバシの取付費用は10,580円~

ヨドバシは10畳までの標準取付工事費が10,580円(税込)で、ヤマダ電機やケーズデンキと比べると数百円ほど高くなります。また、12畳以上のエアコンの工事費に関しては、10,580円(税込)以上の料金がかかります。

  • ~2.8kw(10畳):10,580円(税込)

※上記の標準工事費用は2019年2月時点の価格です。

ビックカメラの取付費用は10,584円~

ビックカメラの標準取付工事費は、12畳までは10,584円(税込)でヨドバシと同じ程度ですが、14畳以上が15,660円(税込)と他の家電量販店と比べて安くなっています。

  • ~3.6kw(12畳):10,584円(税込)
  • 4.0kw(14畳)~:15,660円(税込)

※上記の標準工事費用は2019年2月時点の価格です。

エディオンの取付費用は13,176円~

エディオンのエアコン標準取付工事費用は他の家電量販店と比べて最も高いです。

  • ~3.6kw(12畳):13,176円(税込)
  • 3.7~4.0kw(14畳):15,228円(税込)
  • 4.1~5.6kw(18畳):18,252円(税込)
  • 5.7kw~:20,304円(税込)

※上記の標準工事費用は2019年2月時点の価格です。

家電量販店のエアコン工事は評判悪い?

家電量販店のエアコン工事は、基本的に下請けの工事業者に依頼するため、工事スタッフの質がバラバラで当たり外れがあります。そのため、質の良い業者に当たった人は「それほど悪くない」と言いますが、質の悪い業者に当たると不満を持つ人がいるのです。

エアコン標準取り付け工事の内容

エアコン標準取り付け工事は、「エアコン基本工事」とも呼ばれ、エアコンを設置するために最低限必要な工事内容です。インターネット販売店などで販売されている「工事費込みセット」エアコンに含まれる工事内容も、この標準取り付け工事となります。

店舗によって標準取り付け工事の内容は変わる

ほとんどの店舗は以下で紹介する標準取り付け工事の内容だと思いますが、まれに本来は標準取り付け工事に入れるべき工事を「追加工事」として扱って、不当に料金を請求するといった業者も存在します。

特に標準取り付け工事費が安すぎる店舗には要注意です。依頼前に、必ず標準取り付け工事の内容が、他の店舗と比べて違いがないかどうか確認するようにしましょう。

エアコン室内機の設置

部屋の壁にエアコン室内機を設置します。なお、エアコン室内機を設置する壁は、「十分な強度があり水平であること」と、エアコン設置後に「上部と左右に5cm以上のスペース」が設けられることが条件です。

エアコン室外機の設置

エアコン室外機を、ベランダやお部屋の外の水平な地面に設置していきます。なお、設置のためには左右5cm以上、前面に25cm以上のスペースが必要になります。

配管穴あけ処理(1ヶ所)

エアコン配管を通すために、壁(厚さ20cm以内)に1ヶ所穴を開けます。このとき、戸建の持ち家であれば問題ないですが、マンションなどの集合住宅の場合、所有であればマンション管理組合に、賃貸であれば大家や管理会社に許可をとる必要があります。

なお、エアコンの交換工事の場合は、すでに開いている穴を使用するため、穴あけ工事は不要の場合が多いです。

配管接続(4m)

冷媒配管(冷媒が通る配管)、電線、ドレンホースなどの配管をまとめてテープで巻き上げ、エアコンに接続していきます。このとき、標準工事に含まれる配管接続の長さは「4mまで」が主流となっています。

エアコン室内機から室外機の距離までが4mを超える場合、追加料金が発生する場合があるので注意が必要です。なお、エアコン室内機を設置する壁の、すぐ裏側のベランダや地面に室外機を設置する場合などは、標準工事の4m以内で収まります。

真空引き

真空ポンプを使用して、冷媒配管の内部を真空状態にする「真空引き」を行います。冷媒配管の中に空気などの不純物が残ったままですと、配管を傷つけてしまうなど故障の原因になりかねませんので、「真空引き」は重要な作業となります。

また、「真空引き」と同じように冷媒配管の内部を真空状態にする手段として、「エアパージ」という方法も存在しています。

「エアパージ」ってなに?

「エアパージ」は、「真空引き」のように真空ポンプを使用するのではなく、室外機の中のガスを放出して配管内部の空気を押し出すというやり方です。

「真空引き」に比べて「エアパージ」のほうが短時間で終わるため、一昔前は「エアパージ」が主流でしたが、「室外機のガスが減ってしまうこと」や、「フロンガスなどを放出すると環境に悪影響を及ぼす」ことから、現在ではあまり行われていません。なお、2015年4月から、フロンガスの排出を禁止する「フロン排出抑制法」という法律も施行されています。

「真空引き」せず「エアパージ」ですます業者には注意!

エアコン設置業者や販売店の中には、施工時間の短縮や面倒くさいなどの理由で「真空引き」を「エアパージ」で済まそうとする業者も存在します。「真空引き」が正しく行われていないと、冷媒配管の中に冷媒以外の不純物(水分や空気など)が混じり、後々エアコンの故障につながってしまう場合もあります。

エアコン設置を業者や販売店に依頼する場合は、依頼前にちゃんと「真空引き」を行っているかどうか確認したほうが良いでしょう。

エアコン電源工事

エアコンの電源を、エアコン専用回路のコンセントに接続していきます。なお、発火の恐れがあるため、延長コードなどの使用は認められていません。

アース接続

エアコンのアース線を、室内機・室外機の近くのアース端子に接続していきます。

エアコン追加工事の発生条件と費用

エアコンの設置工事は標準工事のみで済む場合が多いですが、設置場所などの状況によっては追加工事が必要になるケースがあります。ここでは、エアコン追加工事が発生する条件と、追加工事費の目安を紹介していきます。

店舗によって追加工事の内容と料金は変わる

ほとんどの店舗は以下で紹介する追加工事の内容だと思いますが、店舗によっては一部の追加工事が「標準工事」に含まれる場合もあります。

また、追加工事の料金も店舗によってまちまちで、中には当日になって高額な追加工事費を請求してくる店舗や業者も存在します。対策としては、店舗や業者のWEBサイトの追加工事費ページをよく読み、追加工事費の料金が明確になっていたり、当日の請求が無いことなどを確認しておくと安心です。

エアコン交換・引越し時の追加工事

  • エアコン取外し:4,320円~9,720円
    既設のエアコンを取り外す追加工事です。
  • 穴埋めプレート:2,160円
    引越し時にエアコン配管を通すために開けた壁の穴を埋めたいときに発生する追加工事です。

古いエアコンの処分には「リサイクル回収費用」がかかる

エアコンを買い替えた場合、古いエアコンは処分しなくてはいけません。古いエアコンの処分を取付業者に頼むこともできますが、工事費とは別に費用がかかってしまいます。

  • 古いエアコンの回収費(リサイクル料金)目安:5,400~8,640円(税込)

※上記の古いエアコンの回収費は目安です。依頼する店舗によって価格は異なります。

古いエアコンの処分費用を抑えたいのであれば、自分で処分することもできますが、処分先を自分で決めて予約したり、リサイクル料金を払うための「家電リサイクル券払込票」を購入して記入するなど、結構な手間がかかります。もし手間を惜しむなら、素直に工事業者に回収してもらったほうが良いでしょう。

不用品回収業者の利用には注意!

不用品回収業者に依頼すると、無料で古いエアコンを引き取ってくれる場合がありますが、「無料のはずが料金を請求された」などのトラブルや、回収する必要がない家電まで強引に持っていかれてしまう「押し買い」などの被害も報告されています。

また、エアコンを無料回収する不用品回収業者の中には違法業者もいて、エアコンの材料として使用されているレアアースやレアメタルだけを回収し、のこりは山などに不法投棄をするケースも問題になっています。不法投棄されたエアコンは、環境汚染や山火事の原因になってしまいます。特にトラックで町中を走りながら、「無料でエアコン回収」などと謳っている不用品回収業者には注意が必要です。

なお、使用して5年以内のエアコンであれば、エアコン買い取り業者が買い取ってくれる可能性が高いので、処分するよりも買い取ってもらうことをオススメします。

エアコン配管・化粧カバー関係の追加工事

  • 配管延長(1mあたり):3,240円~5,000円
    エアコン室内機と室外機の距離が遠い場合(標準工事の4mでは足りない場合)、配管延長の追加工事が必要です。料金は1m単位でかかります。
  • 配管化粧カバー(2mまで):9,400円~10,260円
    室内配管や室外配管に化粧カバーをほどこします。室内配管は見栄えをよくする効果が期待でき、室外配管は雨風から配管の劣化を防ぐ効果が期待できます。
  • 隠蔽配管工事:15,000円~
    高層階マンションやベランダが無い部屋などでは、室外機の配置場所の関係で隠蔽(いんぺい)配管工事が必要な場合があります。隠蔽配管は壁の中に配管を通す方法で、見た目がスッキリするメリットもあります。
  • 窓パネル(アルミ):12,420円
    エアコン配管を通す穴が無く穴も開けられい場合に、窓から配管を通すときに使用する窓パネルです。素材によって料金が変わります。
  • 窓パネル(小窓用):5,400円
    エアコン配管を通す穴が無く穴も開けられい場合に、窓から配管を通すときに使用する窓パネルです。素材によって料金が変わります。
  • 窓パネル(木製):6,800円
    エアコン配管を通す穴が無く穴も開けられい場合に、窓から配管を通すときに使用する窓パネルです。素材によって料金が変わります。

室外機設置関連の追加工事

  • 床置き架台(新規設置):9,400円~12,000円
    室外機を新しく床置きする場合に発生する追加工事です。
  • 二段置き(新規設置):17,280円~20,300円
    室外機の間に架台を設置し、2段に重ねて室外機を設置する追加工事です。
  • 屋根置き(新規設置):13,500円
    室外機の下に架台を置き、斜めの屋根に対して水平になるように設置する追加工事です。
  • 壁掛け(新規設置):13,500円
    室外機を住宅の外壁に取り付ける追加工事です。
  • 公団吊り・天吊り(新規設置):13,500円
    専用の金具を使用して、天井から室外機を吊るす追加工事です。
  • 二段置き(既存設備使用):6,480円
    既存の金具を使用して室外機の二段置きを行う場合、価格は安く済む場合があります。
  • 屋根置き(既存設備使用):5,400円
    既存の金具を使用して室外機の屋根置きを行う場合、価格は安く済む場合があります。
  • 壁掛け(既存設備使用):5,400円
    既存の金具を使用して室外機の壁掛けを行う場合、価格は安く済む場合があります。
  • 公団吊り・天吊り(既存設備使用):5,400円
    既存の金具を使用して室外機の公団吊り・天吊りを行う場合、価格は安く済む場合があります。
  • プラスチックブロック追加:2,050円
    室外機を床置する場合に使用するプラスチックブロックを追加する場合の費用です。

電気工事関連の追加工事

  • 専用回路増設:13,500円
    分電盤にエアコン専用回路の増設が必要な場合に発生する追加工事です。(10m以内)
  • 専用回路延長(1mあたり):1,000円
    エアコン専用回路が10mでは足りない場合に発生する追加工事です。費用は1mごとの価格です。
  • コンセント延長:1,000円~3,460円
    エアコン専用コンセントにエアコン電源が届かない場合に、エアコン専用コンセントを延長する追加工事です。
  • コンセント交換:2,160円
    すでに設置してあるコンセントを、取り付ける機種に対応したコンセントへ変更します。
  • ブレーカー交換:2,160円~3,780円
    100Vから200Vに切り替える場合に発生する追加工事です。
  • 電圧切替(100V⇔200V):2,160円~2,700円
    分電盤内のブレーカー電圧を100Vから200Vに、または200Vから100Vに切り替える場合に発生する追加工事です。
  • 新規アース工事:4,100円
    エアコン付近にアース端子が無い場合に、新規でアース端子を取り付ける追加工事です。

その他の追加工事

  • 高所危険作業費用:6,000円~
    室内機を2階や3階に設置し、室外機を1階に設置する場合など、作業員が高所で作業する必要がある場合に発生する追加工事です。
  • 鉄筋貫通:20,300円
    鉄筋コンクリートの壁に穴を開ける場合に発生する追加工事です。

※上記で紹介した追加工事費用はあくまでも目安です。エアコン工事を依頼する店舗によって工事費用は異なります。
※上記で紹介した追加工事内容は一例です。エアコン工事を依頼する店舗や設置する環境によって、必要な追加工事は異なります。

引越し時のエアコン取り付け費用と工事内容

エアコンの取り付け工事は、エアコンの新規購入や買い替えだけでなく、引っ越しのときにも必要になります。

ここでは、引越しにともない新居へエアコンを移す場合の費用について解説します。

引越し時のエアコン取付費用は19,880円~

引越し時のエアコン取り付け工事費用は、

引越し時のエアコン工事費:19,880円~28,520円(税込)程度

が目安として考えられます。
費用の内訳は以下の通りです。

  • 中古エアコン取付:8,000円(税込)程度
  • エアコン取外し:4,320円~9,720円(税込)程度
  • エアコンリサイクル回収費用:5,400~8,640円(税込)程度
  • 穴埋めプレート:2,160円(税込)程度

※引っ越しを行うエアコンは14畳以内を想定し、エアコンの設置は標準取り付け工事以内で済むことを条件としています。
※上記の金額はあくまでも目安です。工事を依頼する店舗やエアコンの機種、設置条件などにより料金は変動します。

引越し業者に依頼した場合も2万円前後

サカイ引越センターなどの引越し業者も、オプションサービスとしてエアコンの取り外しと取り付けを行っています。料金を見てみると、「1台:10,000(税抜)~」など、一見するとかなり安い価格設定に思えます。

しかし、「1台:10,000(税抜)~」の工事内容には、取り付けに必要な追加工事(配管延長、真空引き、ドレンホース設置、室外機工賃など)が含まれておらず、結果的に追加工事費用が発生して、場合によっては2万円以上の金額を支払うことになります。

引越し業者に依頼する場合は、必ず「追加工事費込み」のプランを選ぼう

以上の理由から、引越し業者にエアコンの引越し工事を依頼する場合は、あらかじめ追加工事費が含まれている「Sパック(サカイ引越センター)」などのプランを選択する必要があります。

追加工事費用が含まれるプランの場合、料金は2万円程度が相場となっているため、エアコン設置業者へ依頼した場合とあまり大差はありません。

ただし、引越し業者にエアコンの取り付け・取り外しを依頼すれば、引越し時にエアコンもそのまま持っていってもらえるため、余計な手間がかからずにスムーズなのがメリットと言えるでしょう。

引越し時は「中古エアコン取付」費用になる

引っ越し時のエアコン取り付け工事が、新規設置の場合と異なる最大のポイントは、エアコンの設置工事費が「中古エアコン価格」で安くなることです。新品のエアコン取付費用と比べてみると、4,500円~5,000円程度安くなる傾向にあります。

また、エアコン引越し時の工事内容には「エアコン取り外し」が含まれることも重要なポイントです。「エアコン取り外し」も取り付けと同じように、キロワット数(畳数)が大きいエアコンほど料金が高くなる傾向にあります。

エアコンの引っ越しは工事業者に依頼

エアコンの引っ越しは、新規のときのようにエアコン販売店に依頼することはできません。エアコン販売店は自分の店で購入してくれたエアコンの工事しか請け負っていないからです。

そのため、エアコンを引っ越ししたい場合は、基本的にエアコン工事を専門に請け負っている工事業者に依頼するしかありません。工事業者にエアコンの引っ越しを依頼する場合は、ここで紹介した「23,120円」を目安に適正料金かどうか判断すると良いでしょう。また、口コミやレビューなどが見れる場合は、悪い評判が無いかどうかチェックするのも重要です。

引越し時も「真空引き」が必要

引越し時のエアコン取り付け工事でも、新規取り付けや買い換えの時と同様に、真空ポンプを使用して冷媒配管の内部を真空状態にする「真空引き」を行う必要があります。冷媒配管の中に空気などの不純物が残ったままですと、配管を傷つけてしまうなど故障の原因になりかねませんので、「真空引き」は重要な作業となります。

また、「真空引き」と同じように冷媒配管の内部を真空状態にする手段として、「エアパージ」という方法も存在しています。

「エアパージ」ってなに?

「エアパージ」は、「真空引き」のように真空ポンプを使用するのではなく、室外機の中のガスを放出して配管内部の空気を押し出すというやり方です。

「真空引き」に比べて「エアパージ」のほうが短時間で終わるため、一昔前は「エアパージ」が主流でしたが、「室外機のガスが減ってしまうこと」や、「フロンガスなどを放出すると環境に悪影響を及ぼす」ことから、現在ではあまり行われていません。なお、2015年4月から、フロンガスの排出を禁止する「フロン排出抑制法」という法律も施行されています。

「真空引き」せず「エアパージ」ですます業者には注意!

エアコン設置業者や販売店の中には、施工時間の短縮や面倒くさいなどの理由で「真空引き」を「エアパージ」で済まそうとする業者も存在します。「真空引き」が正しく行われていないと、冷媒配管の中に冷媒以外の不純物(水分や空気など)が混じり、後々エアコンの故障につながってしまう場合もあります。

エアコンの引越しを設置業者や引越し業者に依頼する場合は、依頼前にちゃんと「真空引き」を行っているかどうか確認したほうが良いでしょう。

引越し時はエアコンクリーニングをする良い機会!

引越し時に新居へエアコンを移し替えるのであれば、エアコンクリーニングも一緒にしてしまうことをオススメします。

エアコンは構造上内部にホコリなどが溜まりやすくなり、夏場になるとそのホコリからカビが発生してしまいます。カビだらけのエアコンは悪臭の原因になったり、健康被害の原因になってしまう場合もあります。

エアコンの内部を清潔に保つためには、業者にエアコンクリーニングをしてもらうのが最も確実です。エアコンクリーニングは、エアコンの引っ越しを依頼する業者が追加オプションサービスとして提供している場合もありますし、別途でエアコンクリーニング業者に依頼が必要な場合もあります。

エアコンクリーニング業者について、詳しくはこちらの記事をご覧ください。

使用期間が長いエアコンは買い替えがオススメ

引越しするとき新居にエアコンを持っていくのも良いですが、上で紹介したように2万円~2万5千円程度の費用がかかります。また、エアコン内部のホコリなどを除去するエアコンクリーニングの費用も、1万円程度はかかってしまいます。

最近ではインターネット通販で新品のエアコンを購入して取り付けても、6畳用エアコンであれば5万円以下に収まります。使用中のエアコンが最近購入したばかりだったり、機能にこだわったハイスペック機種なら新居へ持っていくのも良いですが、10年以上使用している古い機種の場合は、新しく買い換えてしまうことをオススメします。

また、買い替える際も工事費込みセットを購入すれば、工事を手配する手間もはぶけて価格もお得です。

おすすめ基本工事費込みセットエアコン!

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参考価格:52,100円(税込)~(2019年2月8日時点)

エアコンを買い替える際の選び方やオススメ機種については、以下の記事もご覧ください。