エアコンからゴキブリが出た時の駆除・予防法。殺虫剤は故障の原因!

殺虫剤は故障の原因!エアコンからゴキブリが発生したときの正しい対処法や予防法を紹介。ドレンホース、配管用の壁穴、玄関や窓等の侵入経路毎の対策や、アロマスプレーなどゴキブリをエアコンから追い出す方法や掃除方法を解説。ゴキブリ駆除業者の相場も。

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エアコンからゴキブリが出た時の駆除・予防法。殺虫剤は故障の原因!

目次

ゴキブリはどこからエアコンに入ってくる?

なぜゴキブリはエアコンの中に入りたがるの?

そもそも、ゴキブリはなぜエアコンの中に入りたがるのでしょうか?
実は、エアコンはゴキブリが好む3つの条件が揃っているのです。

ゴキブリが好む3つの条件とは、

  • 狭く暗い場所
  • 水分と食料(ホコリや髪の毛など)がある場所
  • 暖かく適度な湿度がある場所

です。

エアコン内部は狭く暗い上に、冷房や除湿などで出た水分があり、フィルターにホコリも溜まっています。つまり、ゴキブリにとってエアコンは、「とても住みやすい巣」ということになってしまうのです…。

ゴキブリのエアコンへの経路は主に3箇所

ゴキブリがエアコンへ侵入するための経路は、主に以下の3箇所です。

  • ドレンホースからの侵入
  • 壁に開けた配管用の穴からの侵入
  • 玄関や窓の隙間からの侵入

侵入経路ごとの対策については、以下のリンク先をご覧ください。

>>ドレンホースからの侵入と対策

>>壁に開けた配管用の穴からの侵入と対策

>>玄関や窓の隙間からの侵入と対策

「室外機」から入ってくることは無い?

「室外機を通ってゴキブリが侵入してこないの?」と不安になる方もいるかもしれませんが、その心配は要りません。

室内機と室外機は、空気を冷やしたり暖めたりする冷媒を通す「冷媒配管」でつながっています。この冷媒配管には出入り口がないため、ゴキブリや害虫も侵入することはできません。

ゴキブリが出てエアコンが故障する原因は「殺虫剤」!

「ゴキブリが出てエアコンが故障した」というケースがあります。

しかし、この場合エアコンが故障する直接の原因は、多くのケースでゴキブリではなく「殺虫剤」の誤った使用によるものです。

殺虫剤をエアコンに直接かけるのはNG!

久々にエアコンをつけようと思って電源を入れたら中からゴキブリが出てきた…。

こんな時、あわてて殺虫剤をエアコンの中に直接かけるのは絶対にダメです。エアコンに殺虫剤を直接かけると、エアコンの機械部分にかかって故障の原因となる場合があります。また、殺虫剤がエアコン内部にたまった状態でエアコンを動かすと、殺虫剤が混じった風が部屋全体に行き渡ることになるため、人間の健康にもよくありません。

エアコンからゴキブリが出ても、あわてずに適切な対処を行うことが重要です。エアコンからゴキブリが出た時の正しい対処法については、以下のリンク先をご覧ください。

>>エアコンからゴキブリが出たときの対処法

ゴキブリ自体が原因で故障することはほとんど無い

ゴキブリが出てエアコンが故障してしまったとき、多くの場合は上記のような殺虫スプレーが多いのですが、ゴキブリ自体がエアコンに侵入して漏電を起こすケースも稀にあるようです。

2017年8月25日の朝日新聞デジタルの記事によると、ゴキブリなどの虫や小動物が原因で発生した発火、ショートなどの事故は、2012~2016年の5年間で36件あったそうです。1年間に約7件のペースになりますが、エアコンに限るともっと少なくなりますので、あまり心配する必要はないでしょう。

エアコンからゴキブリが出たときの対処法

エアコンからゴキブリが出た際、焦って殺虫剤などをかけると故障の原因になってしまうことを説明しましたが、ではどのように対処・駆除すればいいのでしょうか?

エアコンからゴキブリが出た時の正しい対処法をご紹介していきます。

最初にエアコンからゴキブリを追い出す

まずはエアコンに住み着いてしまったゴキブリを追い出す必要があります。かといって殺虫剤をかけるのはエアコンの故障にもつながるのでNGです。

エアコンからゴキブリを追い出すには、以下の方法が効果的です。

エアコンを軽く叩いてゴキブリを追い出す

丸めた新聞紙などでエアコンを軽く叩き、その衝撃でゴキブリを外に追い出せる場合があります。ただし、強く叩きすぎてエアコンを壊さないように注意してください。

ゴキブリが出てきたら、すかさず殺虫剤などでゴキブリを駆除しましょう。なお、瞬間冷凍式の殺虫剤なら、人体やペットに有害な薬品を使用していないため、お子様やペットがいるご家庭でも安心です。

有害な薬品は不使用!瞬間冷凍式 殺虫剤

有害な薬品は不使用!

瞬間冷凍式 殺虫剤

エアコンの周りに罠を設置する

ゴキブリをエアコン内部から追い出しても、しばらくしてまたエアコンに戻ってしまっては意味がありません。追い出したゴキブリを確実に駆除するために、エアコンの周りに毒餌タイプの駆除剤を設置したり、待ち伏せ系の殺虫スプレーをゴキブリが通りそうな場所に噴射しておきましょう。

ゴキブリが通るのを待ち伏せて駆除!まちぶせ殺虫剤

ゴキブリが通るのを待ち伏せて駆除!

まちぶせ殺虫剤

くん煙剤(バルサン等)を使用する

エアコンの中のゴキブリを徹底的に追い出すのであれば、くん煙剤(バルサン等)を使用するのが確実です。ただし、くん煙剤は使用するために色々な注意事項があり、慣れていない場合は上記で紹介した方法のみでも問題はありません。確実にエアコン内部からゴキブリを追い出したい人にのみオススメします。

お部屋の隅々までゴキブリを駆除!バルサン

お部屋の隅々までゴキブリを駆除!

バルサン

ハーブの香りの虫よけスプレーを使用する

ハーブの香りの虫よけスプレーをエアコンのフィルター部分に吹きかけることで、エアコンの中にゴキブリが住みにくくすることができます。ただし、電装部やセンサー部分にかけると故障の原因になる可能性もあるので注意してください。

また、エアコンにスプレーをしてから数日間は、エアコンの風にのってスプレーの香りがすることになるので、エアコンにスプレーをする前にかならず自分や家族が不快にならないニオイであることを確認したほうが良いでしょう。

なお、エアコンにスプレーをしてからゴキブリが居なくなるまでの目安は3日程度です。

エアコンからゴキブリを追い払う!虫よけアロマミストスプレー

エアコンからゴキブリを追い払う!

虫よけアロマミストスプレー

ゴキブリがエアコンの中に居る間は運転NG

ゴキブリがエアコンの中にいる間に運転をしてしまうと、ゴキブリがエアコンの中で潰されて、ゴキブリの死骸が原因でショートしてしまう可能性があります。そのため、エアコンを動かすのはゴキブリが完全にエアコンの外へ出ていってからにしましょう。

エアコン内部を掃除する

エアコンからゴキブリを追い出したら、続いてエアコン内部を掃除します。

フィルターに糞や卵があったら掃除機で吸う

エアコンのカバーを開けるとあるフィルターに、5mm~1cm程度の茶色または黄色の物体があったら、それはゴキブリの卵である可能性が高いです。ゴキブリの卵は殺虫剤で駆除することができませんので、掃除機で吸い取り、すぐに捨てるようにしましょう。

エアコン内部からゴキブリが出たときの対処法は以上です。次に、今後ゴキブリがエアコンに住み着かないようにするための予防方法についてご紹介します。

エアコン内部の詳しい掃除方法については、以下の記事をご覧ください。

また、エアコンクリーニング業者に依頼することで、プロの機材を使ったパーツを取り外した清掃でエアコン内部を徹底的に綺麗にすることができます。

エアコンからゴキブリを発生させない為の予防方法

ドレンホースからの侵入と対策

ゴキブリのエアコンへの侵入経路として最も多いのが、エアコン内部で出た水分(結露水)を室外へ排出するドレンホースです。

ドレンホースは外の地面まで伸びており、ホースの直径も15mm前後のため、ゴキブリは容易に入り込むことができます。また、エアコン内部と直接つながっているため、ゴキブリはドレンホースを辿っていくうちにいつのまにかエアコンの中に入り込むことができてしまいます。

ドレンホースからゴキブリの侵入を防ぐ「防虫ドレンキャップ」

ドレンホースからゴキブリが侵入してくるのを防ぐには、ドレンキャップの先端に設置して、ゴキブリなどの害虫が入ってこれないようにする「防虫ドレンキャップ」が有効です。

「防虫ドレンキャップ」は数百円で買えますので、未設置の人は試してみましょう。

ドレンホースからのゴキブリ侵入を防ぐ!防虫ドレンキャップ

ドレンホースからのゴキブリ侵入を防ぐ!

防虫ドレンキャップ

壁に開けた配管用の穴からの侵入と対策

エアコンを設置する際、エアコン室外機と室内機をつなぐ冷媒配管や、室内機で発生した水を屋外に排出するドレンホースを通すために、壁に穴を開けます。

この穴に配管を通した後、通常ですとエアコンパテとよばれるもので隙間を埋めるため、ゴキブリなどの害虫が侵入してくる心配はありません。また、エアコンパテは害虫以外にも雨水や外気の侵入も防いでくれます。

しかし、時間が経ってエアコンパテが固くなり配管との間に隙間ができてしまったり、工事業者が雑で最初からエアコンパテと配管の間に隙間ができている場合、その隙間からゴキブリなどの害虫が侵入してくるケースが考えられます。

隙間が空いていたらエアコンパテで埋める

もしエアコンの配管を通す壁穴に隙間ができていたら、新しくエアコンパテを購入して自分で埋めることも可能です。エアコンパテは粘土のように柔らかく扱いやすいため、素人でも比較的簡単に穴を埋めることができます。

なお、注意しなければいけないのは、必ず「エアコンパテを使用する」ということです。エアコンパテは油性のためしばらくは固まらないので穴を埋めやすいですが、通常のパテはすぐに固まってしまうため、失敗した際にやり直しができなくなってしまいます。

壁穴の隙間からのゴキブリ侵入を防ぐ!!エアコンパテ

壁穴の隙間からのゴキブリ侵入を防ぐ!!

エアコンパテ

玄関や窓の隙間からの侵入と対策

ゴキブリは一般的に3mmの隙間があれば侵入できると言われています。そのため、玄関や窓のほんの少しの隙間から侵入してくることもあります。

ブラックキャップを活用する

玄関や窓からゴキブリが侵入してくるのを防ぐには、ブラックキャップを使うのが有効です。ブラックキャップは毒餌タイプのゴキブリ駆除商品で、食べたゴキブリだけでなく、巣にいるゴキブリや卵までまとめて駆除することができます。

玄関や窓からゴキブリが侵入してくるのを防ぐには、以下の場所などにブラックキャップを1~2個ほど設置するのが効果的です。

  • 玄関付近
  • 下駄箱の中
  • 窓際
  • エアコン室外機の近く
  • ベランダ
  • 植木鉢などの近く

ゴキブリをまとめて駆除!ブラックキャップ

ゴキブリをまとめて駆除!

ブラックキャップ

エアコン内部を定期的に掃除する

ゴキブリはエアコン内部のホコリなどを食べて栄養にし繁殖します。エアコン内部を定期的に掃除して清潔に保つことで、ゴキブリが住みにくい環境にすることができます。

エアコンクリーニング業者に依頼することで、プロの機材を使ったパーツを取り外した清掃でエアコン内部を徹底的に綺麗にすることができます。

また、自分でエアコン内部を掃除する方法については、以下の記事をご覧ください。

エアコン内部を常に乾燥させる

ゴキブリがエアコン内部に住み着く原因のひとつに、エアコンの冷房や暖房で発生する水分(結露水)があります。エアコンの冷房や暖房運転の終了後に、30分程度「送風運転」を行うことで、エアコンの内部を乾燥させることができるので、ゴキブリが住みにくい環境にすることができます。

ゴキブリ駆除剤を使用する

家の周りや侵入経路などにブラックキャップなどゴキブリ駆除剤を置くことで、ゴキブリが家に寄り付かなくなる効果が期待できます。

ブラックキャップは毒餌タイプのゴキブリ駆除商品で、食べたゴキブリだけでなく、巣にいるゴキブリや卵までまとめて駆除することができます。以下の場所などにブラックキャップを1~2個ほど設置するのが効果的です。

  • 玄関付近
  • 下駄箱の中
  • 窓際
  • エアコン室外機の近く
  • ベランダ
  • 植木鉢などの近く

ゴキブリをまとめて駆除!ブラックキャップ

ゴキブリをまとめて駆除!

ブラックキャップ

家や部屋の中を清潔に保つ

ゴキブリと会わないためには、エアコン内部だけでなく、家の中や部屋の中を清潔に保つことが大事です。

具体的には、

  • 台所周辺などに生ゴミなどを溜めておかない。
  • 部屋の中のホコリや毛をこまめに掃除する。
  • 湿気を上げすぎないように、窓を開けたり、除湿を利用したりする。

といった工夫が重要になります。

ゴキブリ駆除業者に依頼した場合の相場は?

ここまで、エアコンからゴキブリが出た時の対処法をご紹介してきましたが、
「ゴキブリを自分で駆除するのは怖い・・・。」と思う人も多いと思います。

そんな人には、有料でゴキブリ駆除を行ってくれる業者に依頼するという方法があります。お掃除などで有名なDUSKINも、ゴキブリ駆除を請け負っています。

費用はマンションの場合と一戸建ての場合で異なり、

  • マンション:10,800円(税込)
  • 一戸建て:12,960円(税込)

となっています。(2019年6月23日時点)

また、DUSKINはエアコンクリーニングのサービスも提供しているため、ゴキブリ駆除と合わせてエアコンクリーニングを依頼することも可能です。

おすすめのエアコンクリーニング業者は、以下の記事で紹介しています。