食洗機のメリット、デメリット。実はこんな欠点が!

食器洗いが全自動になる食洗機は良いことばかりでは無かった!「時間の有効活用」や「動作音が大きい」といったメリット・デメリットから使わないと知れない食洗機の「実は…」を大公開!買って後悔しないための据置・タンク式・ビルトイン型食洗機の違いも。

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食洗機のメリット、デメリット。実はこんな欠点が!

目次

食洗機を使ってみたいけど実際どうなの?といった方に向けて、食洗機を長年使い続けているプロが食洗機の「実は」をご紹介します。

据え置き型(卓上型)食洗機やビルトイン型食洗機、タンク式といった食洗機のタイプ別のメリットやデメリットも解説いたしますので、食洗機を買ってから「こんなはずでは…」と後悔しないために、ぜひ参考にしてください。

食洗機には「ビルトイン型」「据え置き型(卓上型)」「タンク式」の3種類

ビルトイン型食洗機は、キッチン本体に組み込み(ビルトイン)されてい食洗機です。キッチンスペースを取らない反面、設置には工事が必要となります。
据え置き型(卓上型)食洗機は、キッチンに置いて使う食洗機です。大がかりな工事が不要で簡単に設置できますが、キッチンスペースが食洗機に取られます。
タンク式食洗機は、分岐水栓を設置したりする、給水工事の不要な据え置き型のタンク式食洗機です。設置が簡単な反面、小型(2~3人分の食器量)サイズのみです。

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食洗機のメリット、一番は「時間の有効活用」

食洗機を購入前の期待度、そして購入してからの満足度、で上位にくるメリットが「時間の有効活用」です。

洗浄から乾燥まで全自動!食器洗いの時間を短縮

1回の食事で汚れる食器を洗う時間は、4人家族の場合、平均で約15分~20分かかるといわれています。
この時間を単純に換算すると、食器を人が洗うのに20分掛かってた時間から、食洗機に食器をセットする時間が5分とすると、毎回15分の時間を短縮できることになります。

朝・昼で一緒に食器を洗い、夕飯でもう一回洗う、と考えると1日で約30分の自由な時間が生まれることになります。

料理の手順を工夫をすると更に便利!

食洗機があっても、フライパンや大きな鍋等、食洗機に入らない大きな洗い物は自分で洗わないのですが、「大きな物は調理を終えた段階で洗ってしまう」という工夫することで後片付けを楽にできます。

例えばハンバーグを作って、時間差をつけてスープを煮込んだりします。
ハンバーグを盛り付けたら、フライパンを洗って、スープの煮込みが終わる…といったように料理の手順や時間、空き時間をうまく利用して、食べる前に食洗機に入らないものは片づけてしまいましょう。

家族ルールを決めると家事をする人が楽!

仮に、お皿洗いはいつもお母さんがやってくれていたとしましょう。
お母さん以外のご家族が食べ終わったお皿を軽くすすいで、食洗機にセットすればあとはポチっとするだけです。

ご家族の中で色々な慣習があると思いますが、皆さんのちょっとした気遣いやルールで、家事の時間の大幅な短縮が実現できると思います。

実は手洗いより「節水+α」

機械で洗うため、水を使いそうなイメージがある人もいるようですが、実は手洗いより食洗機のほうが「節水」になる場合が多いです。

洗い物をしている際、水・お湯を「出しっぱなし」にしている方も多いのではないでしょうか?
例えば5人家族の場合、食器点数が約40個となり、1回の洗い物で「約80リットル」の水を使用していると言われています。

食洗機を導入すると、運転モードにもよりますが「約10リットル以下」に使用水量を抑えることができます。

食洗機を使うことで洗い物1回当たり「70リットル」の節水になったとして、朝・晩2回の洗い物だと70リットル×2回で1日「140リットル」の節水となります。

これはお風呂のお湯1回分(小さめのお風呂)に貯めた時の湯量に匹敵します。

また節水というと単純に、上水の水だけを見がちですが、下水地域は同じ量の下水料金がかかります。
そして冬季や脂モノを洗う時に、お湯を使う場合は電気代やガス代もかかっています。
こういった下水代、ガス代の削減ににも同時につながりますので、長く使っていただくと結果的に手洗いより、経済的もトクになってきます。

複雑な形状の物を洗うのも簡単

急須などの複雑なものも洗えるの?という疑問があると思いますが、並べ方にコツが必要ですが、複雑なものも高温のお湯でしっかり洗うことができます。

食洗機は、庫内で下から上に向かって湯を噴出して、汚れを落とす構造になっています。
そのため、急須で説明するなら蓋を取って、逆さまの状態にして食洗機にセットします。

そうすると手洗いで届かない部分まで汚れが落ちますので、食洗機へのセットの仕方に最初は慣れが必要ですが、お椀やコップは下向き、お皿は横向きに使うと、しっかり汚れが落とせます。

手洗いでは出来ない「高温のお湯」でしっかり洗浄

食洗機の良い点の1つですが、食洗機は洗浄をする前に、水もしくはお湯を、食洗機内部のヒーターで約50~60℃まで温めたお湯で洗いますので、しつこい脂汚れがしっかり落ちます。(牛脂40~50℃・豚脂33~46℃・鶏脂30℃前半が融解温度)

また、食洗機専用の洗剤を使用しますが、手洗い用の洗剤には含まれていない酵素が入っており、その酵素の力で汚れを強力に除去します。
そのため、口紅や茶渋といった一見落ちにくそうな汚れも、「高温+酵素」で落とすことができますので、一度使っていただくと「思っていたより汚れが落ちている」と思われると思います。

ただ、洗浄時にお湯が届きにくい箇所の蓄積した汚れ等は、たまに手洗いをして頂く事をおすすめします。

高温での洗浄・乾燥で「雑菌が繁殖しにくい」

しっかり洗っても、布巾を何日も洗っていないもので拭いてしまったりすると、折角綺麗にした食器に雑菌がまた付着してしまいます。
雑菌などには注意したいこともありますので、そういった部分を気にされる方は、乾燥まで是非使ってみることをおすすめします。

グラスなど、洗浄時に細かな傷が付きにくい

食洗機は「水流」で洗っている為、手洗いとは違い擦ることなく洗うことができ、ガラス製のグラスなど「細かいな傷が食器に付きにくい」ということがあります。
ただし、水流で動くため、ガラスのグラスなど傷をつけたくない場合は少し周囲の食器から離してセットして頂くことをおすすめします。

洗い物の水仕事による「手荒れ」も軽減!

冬場の乾燥した時期など、手が荒れている時の食器洗いは大変ですよね。
そんな時にも、食洗機は大活躍します。単純に水に触れる時間をへらせるので、手荒れの原因も和らげてくれます。

時間帯別契約(オール電化)の人はタイマー設定がトク!

食洗機を1回使うことで、上下水道とガス代は削減できますが、反対に電気代は消費します。
そんな時、オール電化で深夜電力が安い契約をしている場合は、タイマー設定をして深夜に食洗機が動くように設定しましょう。

大体の食洗機が、タイマー設定4時間で稼働し始めます。
そのため、19時~20時にタイマー設定をすると、ちょうど深夜電力の時間帯に動きますので、夕方の半分以下の電気代で稼働することにより、よりお得になります。

食洗機のデメリット、一番は「洗浄時の音」

今度は反対に食洗機のデメリットを挙げていきたいと思います。

特に洗浄中の動作音が大きい

据置、タンク式の食洗機はもちろん、ビルトイン型食洗機も結構大きい音がします。
水が噴出する「ガー」「ジャー」という音、そして強力な水流によって食器同士が動いてぶつかる場合があり、食器のセットの具合によっては「ガチャガチャ」という音がする場合もあります。

大きいといっても、キッチンからリビングが直接つながっている間取りの場合でも、リビングでテレビを見ている時「テレビの音量を少し上げる」程度の雑音です。

食洗機には「ビルトイン型」「据え置き型(卓上型)」「タンク式」の3種類

ビルトイン型食洗機は、キッチン本体に組み込み(ビルトイン)されてい食洗機です。キッチンスペースを取らない反面、設置には工事が必要となります。
据え置き型(卓上型)食洗機は、キッチンに置いて使う食洗機です。大がかりな工事が不要で簡単に設置できますが、キッチンスペースが食洗機に取られます。
タンク式食洗機は、分岐水栓を設置したりする、給水工事の不要な据え置き型のタンク式食洗機です。設置が簡単な反面、小型(2~3人分の食器量)サイズのみです。

乾燥中も動作音はするが、洗浄時よりは静か

乾燥時も「ブーン」という音がします。
据置の食洗機の方が音は目立つと思いますが、洗浄時よりは静かになります。
音については、感じ方に個人差がありますので、なんとも申し上げにくいですが、乾燥時の音は比較的そこまでは気にならないと思います。

タイマー設定で解消しよう

食洗機の動作音に関しては「キッチン近くに人がいる時でなければ、うるさくない」わけです。
オール電化のご家庭は、タイマー設定で深夜にセットしておくと電気代が安くなると解説しましたが、そうでないご家庭も音対策としてキッチンから離れる深夜に回すことも良いのではないでしょうか。

設置スペースが必要

据え置き型の食洗機の必要スペースは「横55㎝×奥行35cm」

据え置き型の食洗機に関しては、結構悩ましいレベルで設置スペースが必要になってきます。おそらく一般的なアパートのキッチンの幅が1800mm~2100mmですが、設置することが難しいことが少なくないです。

最近のアパート等は食洗機を置くための台を予め設置してくれている物件もありますが、まだ少数です。下記の寸法を参考にして置くスペースがあるかどうか?確認してみてください(電源と給水・排水ホースが届く範囲です)

シンクの上、もしくは対面キッチンになっている場合、シンクの前のカウンター上、あるいはスチールラック等をシンク横に置いて、その上に設置する(延長ホース等が必要な場合有)等、ご自身の間取りに合わせて検討してみてください。

据え置き型の食洗機のサイズ例

  • 【ファミリー向け】パナソニック・レギュラータイプ(NP-TZ200他):
    幅550mm×奥行344mm(ドア開放時565mm)×高598mm
  • 【1~2人向け】パナソニック・プチ食洗(NP-TCR4他):
    幅470mm×幅300mm(ドア開放時598mm)×高さ460mm(ドア開放時467mm)

タンク式の食洗機の必要スペースは「横420mm×奥行350~450mm」

据え置き型の食洗機に比べると、横幅はコンパクトになる場合が多いです。
ただし、タンク式の場合も、据え置き型と同様に排水をシンクにもってくる必要があるため、いずれにしてもキッチンのシンク付近に設置する必要はあります。(排水ホースが垂らせないといけないので、キッチンより高い位置に設置する必要があります)

据え置き型の食洗機に比べると、コンパクトですが、このサイズでも一般的なアパートのキッチンでは設置スペースが難しい場合があります。

最近のアパート等は食洗機を置くための台を予め設置してくれている物件もありますが、まだ少数です。下記の寸法を参考にして置くスペースがあるかどうか?確認してみてください。

シンクの上、もしくは対面キッチンになっている場合、シンクの前のカウンター上、あるいはスチールラック等をシンク横に置いて、その上に設置する(延長ホース等が必要な場合有)等、ご自身の間取りに合わせて検討してみてください。

タンク式の食洗機のサイズ例

  • 【1~2人向け】エスケイジャパン・Jaime (SDW-J5L-W)
    幅412mm×奥行378mm×高422mm
  • 【1~2人向け】アイリスオーヤマ・食洗機 (ISHT-5000-W)
    幅420mm×奥行445mm×高さ435mm

ビルトイン型の必要スペースは、キッチン内の幅45cmまたは60cm

ビルトイン型食洗機の場合は、多くの商品が幅45cm、一部の商品やミーレや外国の食洗機では幅広タイプの幅60cmが存在します。
また主流の幅45cmの食洗機の中でも「深さ」が違う、「ディープタイプ(深い)」と「ミドルタイプ(浅い)」が存在します。

ビルトイン型食洗機はキッチンの真ん中(多くは調理スペース付近)か、シンクの下に設置します。

食洗機を設置した部分のキッチン収納が減る訳ですが、ビルトイン型の食洗機をお使いの方で多いのが、「食洗機を食器入れ代わりにしている」ということです。洗って乾燥までしてくれるのと、主食などを盛り付ける皿はだいたい決まていたりますので、その皿は常に食洗機で洗って、乾燥したらそのまま食洗機内部に入れておく、という使い方をされています。

ミドルタイプと呼ばれる食洗機では深さがない分、食洗機の下の余ったスペースに「専用収納キャビネット」を設置することができます。
ディープタイプと呼ばれる食洗機では基本的には食洗機の下に収納を付けませんが、一部業者やキッチンの状況により収納を設置できる場合があります。

食洗機には「ビルトイン型」「据え置き型(卓上型)」「タンク式」の3種類

ビルトイン型食洗機は、キッチン本体に組み込み(ビルトイン)されてい食洗機です。キッチンスペースを取らない反面、設置には工事が必要となります。
据え置き型(卓上型)食洗機は、キッチンに置いて使う食洗機です。大がかりな工事が不要で簡単に設置できますが、キッチンスペースが食洗機に取られます。
タンク式食洗機は、分岐水栓を設置したりする、給水工事の不要な据え置き型のタンク式食洗機です。設置が簡単な反面、小型(2~3人分の食器量)サイズのみです。

4.5万円~の導入コストがかかる

食洗機の容量や設置タイプによってコストが変わりますが、最も安価なタイプでの目安金額が下記になります。
工事費や部品代は、間取りや配置、キッチンの状況によって異なりますので、あくまで参考程度にお考え下さい。

据え置き型の食洗機:総額4.5万円~

  • 商品約4万円~+分岐水栓1万円~(業者依頼時は取付工事費 1万円~)
  • その他、据置用の台や給水・排水ホースの延長などがある場合は追加になります。

ビルトイン型食洗機 総額13万円~

  • 商品約8万円~+取付工事費5万円前後~(既設からの取り換えは3万円前後~)
  • その他、食洗機下を収納にする場合は3万円前後~(設置可の機種の場合のみ)

食洗機には「ビルトイン型」「据え置き型(卓上型)」「タンク式」の3種類

ビルトイン型食洗機は、キッチン本体に組み込み(ビルトイン)されてい食洗機です。キッチンスペースを取らない反面、設置には工事が必要となります。
据え置き型(卓上型)食洗機は、キッチンに置いて使う食洗機です。大がかりな工事が不要で簡単に設置できますが、キッチンスペースが食洗機に取られます。
タンク式食洗機は、分岐水栓を設置したりする、給水工事の不要な据え置き型のタンク式食洗機です。設置が簡単な反面、小型(2~3人分の食器量)サイズのみです。

取り付けが必要

卓上食洗機は分岐水栓の設置が必要

食洗機は他の家電とは違い「買ってきて、電源をさせばOK」という商品ではなく、「分岐水栓」と呼ばれるキッチン水洗から食洗機へ水を分岐させる専用器具を設置して、ホースでつなげる必要があります。
まれに、はじめから分岐水栓が付いているご家庭があります。その場合は食洗機をホースでつなげるだけでOKです。

DIY または 業者依頼で取り付けを行う

お使いのキッチン水栓の型番がわかれば、その品番を検索すると、それに設置できる分岐水栓が出てきます。大方の水栓で設置が可能ですが、まずはご購入前にご自身のキッチンの水栓が分岐推薦の設置が可能な品番なのか、検索しておきましょう。(水栓はだいたい立ち上がりの裏側や、キッチンの下をのぞくと水栓の品番が見つかると思います)

据え置き型食洗機のシェア1位のパナソニックでの分岐水栓検索

DIYは分岐水栓を設置するのは工具も必要

DIYで筆者も据え置き型を設置をしたことがありますが、感想としては「一苦労」です。
あと、たまたまスパナなどの工具を持っていたため対応できましたが、幅の広いスパナなどを持っている家庭はそこまで多くないと思いますので、工具の問題で挫折するケースも考えられます。

【関連記事】据え置き・卓上型食洗機の取り付け手順や注意点については、下記リンクの記事で詳しく解説しています。

【関連記事】オススメの卓上食洗機・タンク式食洗機は、下記リンクの記事で紹介しています。

人・ご家庭の状況によっては難しい場合は業者依頼

結論から申し上げると、業者依頼の場合、取付工事としては 約1万円前後が相場です。
DIYなど普段からやっている方で工具をお持ちの方以外は、できれば業者への依頼を一緒にした方が安心でしょう。
仕上がりも綺麗に仕上げてくれると思いますし、食洗機用の置き台の設置などもアドバイスしてくれると思います。

据え置き型(卓上型)の設置で一番難しい点が、「分岐水栓の設置」です。タンク式は、この作業が不要で設置ができますので、工事としては3種類のうち、最も簡単に取付ができます。
ただし排水に関しては、シンクにちゃんと流れるような場所へ設置します。

給水工事を行わない手間がない分、使う際は毎回自分で本体に水を直接入れないといけない手間が発生します。

ビルトイン型食洗機の場合

ビルトイン型食洗機は、既設からの取り換え・新設問わず、DIYで素人が行うことは難しいと思われます。
また接続ミスでの漏水などの危険性もあるため、おすすめしません。

業者依頼に依頼する場合は、取付工事費としては既設の取り換えで約3万円~、新設の場合(幅45cmもしくは60cmのユニットがある場合)約5万円~となります。
キッチンの形にもよりますが、スッポリ幅45cm・60cmのユニットと入替ができないようなキッチンの場合は、キッチン自体の交換や改造になるため、大幅に増額していきます。

食洗機には「ビルトイン型」「据え置き型(卓上型)」「タンク式」の3種類

ビルトイン型食洗機は、キッチン本体に組み込み(ビルトイン)されてい食洗機です。キッチンスペースを取らない反面、設置には工事が必要となります。
据え置き型(卓上型)食洗機は、キッチンに置いて使う食洗機です。大がかりな工事が不要で簡単に設置できますが、キッチンスペースが食洗機に取られます。
タンク式食洗機は、分岐水栓を設置したりする、給水工事の不要な据え置き型のタンク式食洗機です。設置が簡単な反面、小型(2~3人分の食器量)サイズのみです。

電気代に加え、ガス代が必要な場合も

食洗機の種類によりますが、キッチン下の給水もしくは給湯から食洗機側へ分岐してきます。
その場合、給湯と接続すると手洗いよりは少量になりますが、お湯を使用することでガス代が発生します。
ただ、手洗いの時間から考えると圧倒的にお得なことと、食洗機で電気を使って高温のお湯で洗うことから、むしろ電気代を抑える効果もありますので、ガス代は気になさらなくても良いかと思います。

専用洗剤が必要

食洗機は一般の食器用洗剤は使用できません。
使用すると食洗機内部が泡まみれになることと、汚れが十分落ちません。
スーパーやホームセンターで、洗剤コーナーに設置してありますので、食洗機を購入した場合は専用洗剤で使用しましょう。

大方の機種では、お試し用の洗剤が入っている場合がありますので、最初はそちらで試しに稼働させてみてください。

食洗機専用洗剤と食器洗剤のちがい

食洗機専用洗剤は、酵素が含まれており、アルカリ性の洗剤になっています。
食器用洗剤は、手で洗うことを前提にほぼ中性で、汚れを浮かせて除去しますが、食洗機専用洗剤は手洗いの心配がないため、酵素で汚れを溶かして落とします。
そのため、口紅や茶渋といった一見落ちにくそうな汚れも、「高温+酵素」で落とすことができることと、水流が直接当たらなくても落ちるようになっております。

粉末タイプと液体タイプ、最近はタブレットタイプがある

  • 粉末タイプ:3種類の中では安価な商品が多いが、たまに溶け残りがある。
  • 液体タイプ:価格は粉末より高いが、使いやすく溶け残りが少なく人気です。
  • タブレットタイプ:価格は一番高いが、楽であり汚れ残りも少ないが量の調整が難しい。

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乾燥時に蒸気が出てくる

乾燥の時に、蒸気を含んだ熱風が出てきます。
据え置き型食洗機のは、蒸気が出ても問題ない場所に設置する必要があります。

ビルトイン型の場合は大人の腰当たり、小さいお子さんの丁度顔のあたりに蒸気が出ます。
やけどするような温度ではありませんが、あまり近づかないように気を付けてください。

また、高温で乾燥させずに送風で乾燥させるモードも、機種によっては搭載されていますので、電気代も考えて送風での乾燥も良いかと思います(乾き具合は劣りますが)

食洗機には「ビルトイン型」「据え置き型(卓上型)」「タンク式」の3種類

ビルトイン型食洗機は、キッチン本体に組み込み(ビルトイン)されてい食洗機です。キッチンスペースを取らない反面、設置には工事が必要となります。
据え置き型(卓上型)食洗機は、キッチンに置いて使う食洗機です。大がかりな工事が不要で簡単に設置できますが、キッチンスペースが食洗機に取られます。
タンク式食洗機は、分岐水栓を設置したりする、給水工事の不要な据え置き型のタンク式食洗機です。設置が簡単な反面、小型(2~3人分の食器量)サイズのみです。

導入前に知っておきたい食洗機の注意点や豆知識

ここからは、買ってから「こんなはずじゃなかった」とならないために、導入前に知っておきたい注意点や賢く使える豆知識を紹介していきます。

食洗機に入れる前に事前に汚れ落とし「予洗い」が必要

食洗機に入れる前に残飯が残っている場合は、予洗いをサッとして入れる必要があります。
具体的にはご飯粒やキャベツの千切りの残り等、1~2秒簡単に皿を洗ってから入れると、食洗機内部がキレイに使うことができるのと、洗浄能力が上がります。

残飯が残った食器をそのまま入れると…

残飯が残ったまま食洗機を回すと2つのまずいことがあります。
1つは、食洗機はお湯を底に貯めたお湯を洗浄に回します。残飯がお湯に落ちますが、そのお湯を洗浄で回すため洗うお湯が汚くなります。
もう1つは、残飯が蓄積していくと腐ります。洗って入れても、どうしても残飯が出ますので、1箇所に集まるようになっていますが、その部分の掃除が大変になります。

食洗機非対応の食器はあらえない

高温のお湯で勢いのある水で洗うため、洗えない食器などがありますので、そちらを紹介します。
なるべく食洗機対応の食器を買いそろえることで、手洗いの手間を減らせます。

洗えない食器の例と、洗ってしまった場合の症状

  • クリスタルガラス(普通のガラスはOK):白く変色する恐れあり
  • 木製のまな板:変色変質の恐れあり
  • 銀・銅などの調理器具・食器:変色の恐れあり
  • 漆器:漆器が剥がれる恐れあり
  • 上絵(焼き付けをしていない絵)をしていない陶器や磁気:剥がれる恐れあり
  • 金銀メッキの食器:メッキが剥がれる恐れあり
  • とっくり:中が洗いにくい
  • 箸置き等の小さな食器:単体では落下する(※解消法
  • 耐熱温度80度以下の樹脂製品:変形する恐れあり
  • 塗りの箸など:表面が剥がれる恐れあり

※クリスタルガラス:指で端をはじくと「キィーン」という高音がします。通常の「チン」という音とは明らかに違う音になりますので、高級なクリスタルガラスは要注意です。

洗浄から乾燥まで2~3時間ほど必要(機種やモードによる)

洗浄から乾燥まで時間がかかりますので、まれにうっかり「すぐ使いたい食器が洗浄中…」なんということもあります。
使いたい食器が1~2個の場合は途中で一時停止して取り出すこともできますが、運転中は内部が高温になっているため、開けた時の高温の蒸気、食器での火傷に気を付けて取り出していただく必要があります。

食洗機運転時間(目安)

  • 標準モード:2時間程度
  • 強力モード:3時間程度
  • スピーディー:30分程度(乾燥無し)
  • 乾燥のみ:90分・60分・40分

※パナソニック・ビルトイン型食洗機の場合

洗い物が多いと、できるだけ多く食洗機にセットできるよう頭を使う

入る量には限りがありますので、一度でどう効率よく入るか結構考えてしまいます。
あまり密集させ過ぎると汚れが落ちないので、食器のセットはコツと慣れが必要です。
お茶碗など毎回使うものは「ここ」と、使い続けるうちに大体のルールができてきますが、毎回使う食器が同じという事も少ないと思います。
特に洗う食器が多い場合は配置に時間をかけてしまっている場合もあります。

キレイに洗うコツ

食洗機の内部は、食器が立て向きに刺さりやすいように「ピン」が立っているのですが、ここのピンは1つ飛ばしにしなくても大丈夫です。
下部の水を噴出させる部分から見ると、隙間があり隙間から水が入り込んで洗ってくれますので、心配不要です。
コップ類は下向きにしてセットすると、内部もしっかり洗うことができます。

また箸は下向き、フォークやスプーンは上向きにセットします。こうすることで洗っている時に飛んでいきにくくなります。

大きなボールや鍋については、最初に入れずに最後に食器を上から被せるようにセットします。
下に置いてしまうと、下から水が噴出しますので、ボールや鍋が全部水の流れをストップしてしまいます。

箸置き等の小さなものはカゴに入れて洗う!

そして箸置きやお子さんの弁当箱の仕切りの部品等、小さな食器などは樹脂などの籠のようなものにまとめて入れて洗うことをおすすめします。100円均一などで売っています。

定期的に清掃が必要

内部は常に洗っているとは言え、底の部分を中心に定期的に清掃が必要となっています。

食洗機内部

一番汚れる部分は、排水口の部分です。残飯が入り込まないよう残飯トレーがありますが、こちらは、できれば毎回キレイにしてから使っていただくことをおすすめします。
(そのまま運転すると、この残飯に浸かった湯が巡回します…)

据え置き型の食洗機は排水部分も汚れてくる

据え置き型の食洗機では、キッチンのシンク(流し部分)に排水ホースを垂らして食洗機内の水を捨てます。
排水ホース自体やその付近は水が垂れて汚れてきますので定期的な掃除が必要です。

月に一度は食洗機内部を洗うと良い

食器を入れずに、通常の2倍の洗剤を入れて、強力コースがあれば「強力」で運転をしてください。乾燥のみで使っている方も、月に1度はこのような形で食洗機内部を掃除しましょう。

手抜きと「罪悪感」を感じる人も

たまにいらっしゃる真面目な方ですが、結論から言いますと使わないと損です。
時間や光熱費の削減になりますので、工夫してぜひ使ってみてください。

ごくまれに「アンチ食洗機派」がいる!?

こちらもまれに年配の方に多いですが「食洗機なんて使って」と言ってくる方も中にはいらっしゃいます。
こちらの記事で紹介したメリットもお伝えしてみてもいいですし、めんどくさそうな人には食洗機を使っていることを話さないようにしましょう。

据え置き・卓上型食洗機のメリット

食洗機には「ビルトイン型」「据え置き型(卓上型)」「タンク式」の3種類

ビルトイン型食洗機は、キッチン本体に組み込み(ビルトイン)されてい食洗機です。キッチンスペースを取らない反面、設置には工事が必要となります。
据え置き型(卓上型)食洗機は、キッチンに置いて使う食洗機です。大がかりな工事が不要で簡単に設置できますが、キッチンスペースが食洗機に取られます。
タンク式食洗機は、分岐水栓を設置したりする、給水工事の不要な据え置き型のタンク式食洗機です。設置が簡単な反面、小型(2~3人分の食器量)サイズのみです。

【関連記事】据え置き・卓上型食洗機の取り付け手順や注意点については、下記リンクの記事で詳しく解説しています。

【関連記事】オススメの卓上食洗機・タンク式食洗機は、下記リンクの記事で紹介しています。

購入価格が安い

購入価格は3~4万円前後で電気量販店などで販売されています。ビルトイン型に比べると安価に購入することができます。
また、長年使用して買い替える場合も安く済みます。

賃貸でも使える

ビルトイン型は賃貸のキッチンを変更してしますので不可能ですが、据え置き型は賃貸住宅での設置することが可能です。
分岐水栓等の設置は必要ですが、退去時に元通りにすれば問題ありません。
大家や管理会社が認めれば分岐水栓を置いていくことはできます。(次の入居者に差し上げることになりますが)

自分でも設置できる

DIYで設置可能です。ただし、分岐水栓を設置するとなると工具が必要になってきたりと一苦労です。
自分で設置した際は水漏れしていないか、しばらく確認するようにしましょう。

据え置き・卓上型食洗機の取り付け手順や注意点については、下記リンクの記事で詳しく解説しています。

据え置き・卓上型食洗機のデメリット

食器の入る量がビルトイン型より少ない

カタログ上は3~4人分!と書いてありますが3~4人分入らないことも当然あります。
据え置き型の場合は、大きなボールや鍋を入れてしまうと、かなり窮屈な感じにはなりますので、入れれるのは食器や箸類がメインになると思います。

キッチンのスペースを取る

上記の大きさ(リンク)を参照して頂ければと思いますが、店頭で確認しているのと自宅に持ってきた時の大きさのギャップがあると思います。
賃貸でのキッチンであれば相当大きいイメージになりますので、置き場所は確認してから購入いただくことをおすすめします。

見た目がスッキリしない

多くは、シンク付近に設置しますが見た目としては、かなり存在感があります。
コンパクトサイズのものも出ていますが、置けるスペースがあれば大きいタイプの設置をおすすめします。そのため、見た目のスッキリ感は犠牲になります。

タンク式食洗機のメリット

【関連記事】オススメのタンク式食洗機は、下記リンクの記事で紹介しています。

食洗機には「ビルトイン型」「据え置き型(卓上型)」「タンク式」の3種類

ビルトイン型食洗機は、キッチン本体に組み込み(ビルトイン)されてい食洗機です。キッチンスペースを取らない反面、設置には工事が必要となります。
据え置き型(卓上型)食洗機は、キッチンに置いて使う食洗機です。大がかりな工事が不要で簡単に設置できますが、キッチンスペースが食洗機に取られます。
タンク式食洗機は、分岐水栓を設置したりする、給水工事の不要な据え置き型のタンク式食洗機です。設置が簡単な反面、小型(2~3人分の食器量)サイズのみです。

購入価格がトータルで安い

購入価格は3~4万円前後で通販や、電気量販店などで販売されています。ビルトイン型に比べると安価に、据え置き型に比べても分岐水栓が不要な分、安価に購入することができます。

賃貸でも使える

ビルトイン型は賃貸のキッチンを変更してしますので不可能ですが、据え置き型と同様、タンク式は賃貸住宅での設置することが可能です。
分岐水栓が不要な分、据え置き型と比べてもさらに手軽です。

設置が簡単

買ってきたら、所定の場所において電源コードを差して、排水ホースをシンクにたらせば…設置が終わります。分岐水栓が自分では工事ができない、業者の人に来てもらう金額を節約したい…!という方に向いています。

タンク式食洗機のデメリット

【関連記事】オススメのタンク式食洗機は、下記リンクの記事で紹介しています。

食器の入る量がより少ない

カタログ上は~3人分!と書いてありますが、据え置き型と比べてもコンパクトになっていることや、内部に水をためるタンクがある分、収納量は少ないです。実質、1~2人世帯におすすめの商品になっています。
大きなボールや鍋を入れてしまうと、かなり窮屈な感じにはなりますので、入れれるのは食器や箸類がメインになると思います。

タンクに手動で水を貯める必要がある

給水ホースを接続しなくても良い反面、食洗機本体のタンクに水を毎回注ぎ入れる必要があります
排水ホースはシンクに垂らしておく方が手間が省けますので、キッチンのシンク周りに設置することになります。
水を持って移動するケースは少ないと思いますが、毎回水を汲んで食洗機に入れる作業はやはり面倒です。

解決策としては、たらい、バケツなどに水を張って、お風呂の残り湯ポンプなどを使ってタンクへ水を入れる、という技で手間を減らすこともできます。
ポンプは市販でも、2,000円前後~で販売されています。

キッチンのスペースを取る

  • 【1~2人向け】エスケイジャパン・Jaime (SDW-J5L-W)
    幅412mm×奥行378mm×高422mm
  • 【1~2人向け】アイリスオーヤマ・食洗機 (ISHT-5000-W)
    幅420mm×奥行445mm×高さ435mm

賃貸の省スペースなキッチンですと、比較的コンパクトなタンク式食洗機でも意外と大きく感じますので、置き場所は確認してから購入いただくことをおすすめします。(排水ホースが垂らせないといけないので、キッチンより高い位置に設置する必要があります)

見た目がスッキリしない

多くは、シンク付近に設置します。据え置き型に比べると、コンパクトとは言いつつも存在感はあります
コンパクトサイズを売りとして販売している商品もありますが、コンパクトな分洗える食器量が少なくなります。

【関連記事】オススメのタンク式食洗機は、下記リンクの記事で紹介しています。

埋め込み・ビルトイン型食洗機のメリット

食洗機には「ビルトイン型」「据え置き型(卓上型)」「タンク式」の3種類

ビルトイン型食洗機は、キッチン本体に組み込み(ビルトイン)されてい食洗機です。キッチンスペースを取らない反面、設置には工事が必要となります。
据え置き型(卓上型)食洗機は、キッチンに置いて使う食洗機です。大がかりな工事が不要で簡単に設置できますが、キッチンスペースが食洗機に取られます。
タンク式食洗機は、分岐水栓を設置したりする、給水工事の不要な据え置き型のタンク式食洗機です。設置が簡単な反面、小型(2~3人分の食器量)サイズのみです。

【関連記事】オススメのビルトイン式食洗機は、下記リンクの記事で紹介しています。

食器の入る量が多い

据え置き型の食洗機に比べると、多くの食器を入れることができます。

またビルトイン型には「ディープタイプ(深型)」と「ミドルタイプ(浅型)」がありますが、少し高いですが「ディープタイプ(深型)」をおすすめします。
深型になると2段になっており、お椀などが置けるスペースが多く、食器類の点数が多くなるだけでなく使い勝手が良くなります。

据え置き型に比べると音が目立ちにくい

比較的、という話ですがキッチンの本体に組み込まれている分音は軽減できます。ただし音に関しては個人差も大きいため、過剰な期待は禁物です。

キッチンのスペースを広々使える

ビルトイン型食洗機にすることにより、キッチンの上には余計なものがないのでキッチン本来の姿で使うことができます。

キッチンに埋め込むので見た目スッキリ

見た目のスッキリすることも勿論ですが、収納スペースとして活用もできますので、単純に「収納スペースが減るのでは?」との心配は不要です。

キッチンと色・材質と合わせてデザインを統一

設置から5年程度のキッチンの場合、食洗機の扉部分「パネル」「面材」をお使いのキッチンと同じ色・質感にすることができ、キッチンに統一感を出すことが可能です。
「パネルタイプ」は扉部分に「ふち」があるため、よりデザイン性を重視したい方は「面材タイプ」の食洗機を選択するといいでしょう。

埋め込み・ビルトイン型食洗機のデメリット

据え置き・卓上食洗機に比べ購入価格が高い

価格は商品代も比較的高額になります。設置工事費も含めると気軽な金額でなくなってきます。
目安金額は下記になりますが、工事費用もキッチンを分解・改造するため高額になります。

  • 商品約8万円~+取付工事費5万円前後~(既設からの取り換えは3万円前後~)
  • その他、食洗機下を収納にする場合は3万円前後~(設置可の機種の場合のみ)

設置工事が必要

既存でビルトイン型食洗機がある場合も含めて、設置に関しては3時間程度の工事が必要です。

ビルトイン食洗機の取付工事、設置判定については、以下の記事で詳しく解説しています。

食洗機が入るキッチンか?

ビルトイン型食洗機の幅は45cmか60cmのどちらかです。
45cmの方が種類は多いですが、最近流行のミーレ等外国製の食洗機の場合は、幅60cmになります。
まずはこの45cmもしくは60cm幅のユニット(区切られた箱)があるかどうかで工事の内容が変わってきます。
このユニットがある場合は、ここのユニットを食洗機にすっぽりそのまま変更します。
ない場合(全て開き扉のキッチンなど)は、設置方法については業者の事前調査で相談する必要がありますが、キッチン本体を改造する形になりますので、時間や費用も多めにかかってきます。(作業時間は3時間程度)

給水排水と電気が取れるか?

給水や排水に関しては、シンクの給排水から分岐させて取りますが、こちらが接続できるかどうか、また電気(100Vが多い)が取れるか?など事前の確認も必要になります。

ビルトイン食洗機の取付工事、設置判定については、以下の記事で詳しく解説しています。

賃貸では基本的に設置不可

通常、賃貸住宅のキッチンは改造になり現況復旧不可能になりますので、設置できません。
ただし大家や管理会社の許可がある場合(退去時には食洗機は置いていくことになる)はその限りではありませんので、一度ダメ元で相談していては如何でしょうか。

食器の乾燥中にキッチンで作業をすると、腰のあたりから蒸気が出てくる

多くの機種で、乾燥時に手前側に、湿気を多く含んだ熱風が出てきます。
身体が加湿されてちょっと気持ち悪かったり、小さいお子さんは顔の高さにくるので、注意が必要です。

【関連記事】オススメのビルトイン式食洗機は、下記リンクの記事で紹介しています。