電気浴室乾燥機のデメリットや乾燥までの時間、電気代も
目次
浴室乾燥機とは?
浴室乾燥機とは、浴室に設置して換気や暖房・涼風、衣類乾燥などの機能を使用することができる住宅設備機器です。
浴室乾燥機には、天井に埋め込む「埋め込み式」と、壁に設置する「壁掛け式」の2種類があります。
埋め込み式
「埋め込み式」は、文字通り浴室の天井に埋め込んで設置するタイプで、浴室乾燥機の主流となっています。
「埋め込み式」浴室乾燥機を取り付ける条件は、天井に換気扇が設置されている場合や、すでに埋め込み式の浴室乾燥機が設置されている場合などが挙げられます。
壁掛け式
「壁掛け式」は、浴室の壁に掛けて設置するタイプの浴室乾燥機です。浴室の壁側に換気扇や換気口がある住宅や、築年数が経過した住宅では、この「壁掛け式」浴室乾燥機を設置する場合が多くなっています。
オール電化住宅には「電気式」浴室乾燥機を設置可能
また、浴室乾燥機には電気で動く「電気式」と、ガスで動く「ガス式」の2つがあります。オール電化住宅では、「電気式」の浴室乾燥機が設置可能です。
「電気式」の浴室乾燥機は、さらに「ヒーター式」と「ヒートポンプ式」に分かれます。自ら発熱する「ヒーター式」よりも、周りの空気の熱を取り込んで利用する「ヒートポンプ式」のほうが電気代は安くなる傾向にあります。
次の項目からは、「電気式」浴室乾燥機のメリットやデメリットについて見ていきましょう。
オール電化住宅で浴室乾燥機を設置するメリット
ここでは、浴室乾燥機の「乾燥機能」「暖房機能」「換気機能」「涼風機能」それぞれのメリットについてご紹介していきます。
乾燥機能で雨の日も風呂場で洗濯物を乾かせる
浴室乾燥機の代表的な機能である「乾燥機能」を使うことで、お風呂場で洗濯物を乾かすことができます。特に雨の日など、洗濯物を外で干すことができないような日には、浴室乾燥機の「乾燥機能」が大活躍するでしょう。
また、「乾燥機能」のメリットはそれだけではありません。
花粉やPM2.5対策にも
地域や季節によっては、外で洗濯物を干すと花粉やPM2.5が洗濯物に付いてしまう場合もあります。浴室乾燥機を使って洗濯物を乾かせば、そういった花粉やPM2.5対策としても有効です。
部屋干しの生乾き臭が気にならなくなる
「浴室乾燥機を使わなくても、部屋干しでも良いんじゃない?」と思う方もいるかもしれません。しかし、「乾燥機能」を利用した浴室干しは、部屋干しに比べて「生乾き臭が気にならなくなる」というメリットがあります。
洗濯物が部屋にあると、部屋干し特有の生乾き臭を感じることがありますが、浴室乾燥機を使用した浴室干しにすることで、生乾き臭によるストレスを避けることができます。
部屋干しより部屋がスッキリする
部屋干しと比べた場合の、「乾燥機能」を利用した浴室干しのもう一つのメリットが、「部屋がスッキリする」という点です。
部屋干しですと、部屋干し用スタンドなどが必要になったり、ある程度のスペースを室内に確保する必要があります。その点、浴室乾燥機を使用した浴室干しにすれば、室内をスッキリさせることができます。
暖房機能でヒートショック対策
浴室乾燥機の「暖房機能」は、家の中の激しい温度差による血圧の大きな変動が原因で引き起こされる「ヒートショック」対策としても有効です。ヒートショックは、冬場の暖房であたためられた室内から寒い浴室へ入った場合などに起こりやすく、最悪の場合で心筋梗塞や脳梗塞などを引き起こしてしまう可能性もあります。
浴室乾燥機の「暖房機能」で浴室全体を温めることで、リビングなど暖かくなった部屋との温度差が和らぐため、ヒートショックを起こりにくくしてくれます。
また、単純に冬場のお風呂場は寒いので、暖房機能で浴室を暖めることで「冬場の入浴を快適にする」といったメリットもあります。
換気機能でカビの繁殖を抑制
浴室乾燥機の「換気機能」は、浴室に繁殖しやすいカビを防ぐ効果があります。
カビが繁殖する条件には、
- 湿度70%以上
- 適度な温度(20~30度程度)
- 栄養分(垢、石鹸カスなど)
の3つが必要で、一つでも条件を満たせないとカビは満足に繁殖することができません。
そのため、浴室乾燥機の「乾燥機能」で、入浴後1~3時間ほど必ず換気を行うことで、浴室の湿度を下げてカビの繁殖を抑えることができます。また、24時間常に換気を行う「24時間換気システム」を利用するのもオススメです。
「24時間換気システム」でシックハウス対策
浴室乾燥機には、24時間常に浴室の換気を行う「24時間換気システム」が搭載されています。「24時間換気システム」は、浴室のカビの繁殖を抑えるだけではなく、気密性の高い家で起こりやすい「シックハウス症候群」の対策にも繋がります。
「シックハウス症候群」にかかると、目がチカチカしたり、のどが痛くなったり、倦怠感やめまい、頭痛に襲われる場合もあります。そんなシックハウス症候群の原因の一つには「換気不足」があり、対策として換気を十分に行う必要があります。浴室乾燥機の「24時間換気システム」を利用することで、常に浴室から家の中の空気が換気されますので、冬場など寒くて部屋の窓を開けたくないときでも、シックハウス症候群を防いでくれます。
涼風機能で夏場の入浴を快適に
浴室乾燥機の「涼風機能」を使用することで、扇風機のようにお風呂場へ風を出すことができます。そのため、夏場にお風呂に入っている場合などに、体が温まりすぎて起こる「のぼせ」や「湯疲れ」を防ぐ効果が期待できます。
なお、夏場はお風呂に入らずシャワーという人も多いかと思いますが、「42度前後のお風呂に短時間入る」ことで、疲労回復効果があると言われています。そんなとき、浴室乾燥機の「涼風機能」を使用すれば、入浴が快適になるでしょう。
オール電化住宅で浴室乾燥機を設置するデメリット
ここでは、オール電化住宅用の「電気式」浴室乾燥機について、主に「ガス式」浴室乾燥機と比べた場合のデメリットをご紹介していきます。
ガス式に比べて衣類乾燥にかかる時間が遅い
「電気式」浴室乾燥機は、「ガス式」浴室乾燥機に比べると衣類乾燥にかかる速度が遅くなるというデメリットがあります。なお、「電気式」浴室乾燥機の中でも100Vと200Vに分かれており、200Vのほうが衣類乾燥や暖房能力に優れています。
以下、「電気式」浴室乾燥機と「ガス式」浴室乾燥機の乾燥速度の比較です。
洗濯物4kgを干した場合の乾燥速度比較
- 電気式(100V):約1.5~3.5時間
- 電気式(200V):約1~3時間
- ガス式:約80分
※上記の乾燥時間は目安です。季節、室温、浴室の大きさ・材質・形状、浴室内の乾燥状態、洗濯物の種類や分量、脱水状態、洗濯物を吊るす位置などにより、乾燥時間は変化します。
※電気式浴室乾燥機の乾燥速度は、MAX製「BS-161H(100V)」、「BS-261H(200V)」の取扱説明書を参考にしています。
※ガス式浴室乾燥機の乾燥速度は、リンナイ製「RBHM-C415K3U」の取扱説明書を参考にしています。
ガス式に比べてランニングコストが高い
「電気式」浴室乾燥機は、「ガス式」浴室乾燥機に比べてランニングコスト(光熱費)が高い傾向にあります。
その原因には、「電気式」が「ガス式」よりもパワーで劣るため、上記の乾燥時間比較で紹介したとおり、乾燥までに時間がかかってしまうことが挙げられます。
なお、「電気式」浴室乾燥機の詳しいランニングコストについては、以下のリンク先をご覧ください。
「埋め込み式」電気浴室乾燥機を設置する初期費用
オール電化住宅に埋め込みタイプの「電気式」浴室乾燥機を設置する場合、浴室乾燥機の商品代+取付工事費用が必要になります。
「埋め込み式」電気浴室乾燥機の商品価格は20,800円(税込)~
まず「埋め込み式」の電気式浴室乾燥機の商品価格の相場ですが、最安値を見てみると
- 100V浴室乾燥機(埋め込み式):20,800円(税込)~
- 200V浴室乾燥機(埋め込み式):34,650円(税込)~
※上記の価格は、2019年1月26日時点での情報です。
となっております。上記の商品代に、取付工事費用が必要となります。
また、上記は最低価格となりますので、メーカーや機種によって、販売価格は高くなる場合があります。
オススメの電気式浴室乾燥機は、以下のリンク先をご覧ください。
「埋め込み式」電気浴室乾燥機の工事費用は27,000円(税込)~
埋め込みタイプの電気式浴室乾燥機の工事費用についてですが、既に電気式浴室乾燥機が付いている場合と、全く新規で取り付ける場合とで工事費用が変わります。
電気式の交換工事の場合は27,000円(税込)~
浴槽にすでに埋め込みタイプの電気式浴室乾燥機が設置されていて、新しい電気式浴室乾燥機と交換する場合の基本工事費用は「27,000円(税込)~」が相場となっています。
なお、既存の浴室乾燥機の天井開口サイズ(天井に開けている穴のサイズ)が、新しい浴室乾燥機よりも小さかったり大きかったりする場合は、天井の穴を広げたり塞いだりする追加工事(10,800円~)が必要となります。
新規設置工事の場合は54,000円(税込)~
換気扇しかない状態の浴室天井に、新規で電気式浴室乾燥機を設置する場合の工事費用は「54,000円~」が相場となっています。
工事費用の内訳は以下の通りです。
- 取付基本工事費:27,000円(税込)
- 浴室天井開口拡大費+新規電源配線費:27,000円(税込)~
※上記の工事費用は目安です。依頼する施工業者や設置する浴室の状況によっても工事費用は異なります。
なお、上記の他にも、ご自宅の状況によっては「配線延長費/16,200円(税込)~」や「フリーボックス設置費/5,400円(税込)~」といった追加費用が必要になる場合があります。
ガス式浴室乾燥機から交換する場合の設置費用
ガス式浴室乾燥機から電気式浴室乾燥機へ機種交換する場合の設置工事費用ですが、「72,360円(税込)」程度が相場となっています。
工事費用の内訳は以下の通りです。
- 交換工事費:32,400円(税込)
- 開口狭小加工費:21,600円(税込)
※天井の穴を塞いで設置する工事 - 新規配線:16,200円~32,400円(税込)
- ガス閉栓費:2,160円(税込)
※上記の工事費用は目安です。依頼する施工業者や設置する浴室の状況によっても工事費用は異なります。
「壁掛け式」電気浴室乾燥機を設置する初期費用
オール電化住宅に壁掛けタイプの「電気式」浴室乾燥機を設置する場合、浴室乾燥機の商品代+取付工事費用が必要になります。
「壁掛け式」電気浴室乾燥機の商品価格は32,400円(税込)~
まず電気式浴室乾燥機の商品価格の相場ですが、最安値を見てみると
- 100V浴室乾燥機(壁掛け式):30,470円(税込)~
- 200V浴室乾燥機(壁掛け式):32,400円(税込)~
※上記の価格は、2019年1月26日時点での情報です。
となっております。上記の商品代に、取付工事費用が必要となります。
また、上記は最低価格となりますので、メーカーや機種によって、販売価格は高くなる場合があります。
オススメの電気式浴室乾燥機は、以下のリンク先をご覧ください。
「壁掛け式」電気浴室乾燥機の工事費用は27,000円(税込)~
壁掛けタイプの電気式浴室乾燥機の工事費用についてですが、既に壁掛けタイプの電気式浴室乾燥機が付いている場合と、新規で取り付ける場合とで工事費用が変わります。
また、新規設置の場合も、浴室がユニットバスかタイル張りかによって設置費用が異なります。
電気式の交換工事の場合は27,000円(税込)~
浴槽にすでに壁掛け式の電気浴室乾燥機が設置されていて、新しい壁掛け式電気浴室乾燥機と交換する場合の基本工事費用は「27,000円(税込)~」が相場となっています。
ユニットバスに新規設置する場合は43,200円(税込)~
ユニットバスに新規で壁掛けタイプの電気式浴室乾燥機を設置する場合の工事費用は「43,200円(税込)~」が相場となっています。
工事費用の内訳は以下の通りです。
- 取付基本工事費:27,000円(税込)
- 専用回路配線:16,200円(税込)
※分電盤が洗面所にある場合
※上記の工事費用は目安です。依頼する施工業者や設置する浴室の状況によっても工事費用は異なります。
なお、上記の他にも、分電盤の設置場所などにより「配線延長/16,200円~37,800円(税込)」や「フリーボックス設置/5,400円(税込)~」などの追加費用が必要になる場合があります。
タイル張り浴室に新規設置する場合は59,400円(税込)~
タイル張り浴室に新規で壁掛けタイプの電気式浴室乾燥機を設置する場合の工事費用は「59,400円(税込)~」が相場となっています。
工事費用の内訳は以下の通りです。
- 取付基本工事費:27,000円(税込)
- 専用回路配線:16,200円(税込)
※分電盤が洗面所にある場合 - 外部配線工事:16,200円(税込)
※上記の工事費用は目安です。依頼する施工業者や設置する浴室の状況によっても工事費用は異なります。
なお、上記の他にも、分電盤の設置場所などにより「配線延長/16,200円~37,800円(税込)」や「フリーボックス設置/5,400円(税込)~」などの追加費用が必要になる場合があります。
オール電化用浴室乾燥機のランニングコスト
ここでは、オール電化用の「電気式」浴室乾燥機のランニングコスト(電気代)について解説していきます。なお、ここでのランニングコストは、MAX製の埋め込み式浴室乾燥機「BS-161H(100V)」、「BS-261H(200V)」を元に算出しています。
電気式浴室乾燥機(100V/200V)の「乾燥機能」、「暖房機能」、「換気機能」、「涼風機能」それぞれの電気代は以下の通りです。
乾燥機能の電気代は1時間あたり約31円~
「電気式」浴室乾燥機の「乾燥機能」の1時間あたりの電気代は、
「静音乾燥」の電気代(1時間あたり)
- 100V浴室乾燥機:約31円~
- 200V浴室乾燥機:約52円~
「標準乾燥」の電気代(1時間あたり)
- 100V浴室乾燥機:約32円~
- 200V浴室乾燥機:約55円~
となっています。
また、実際に「標準乾燥」で洗濯物を乾かした場合の電気代を想定すると、
洗濯物4kgを乾燥させた場合の電気代(1回)
- 電気式(100V):約48円~112円
- 電気式(200V):約52円~165円
洗濯物4kgを乾燥させた場合の電気代(1ヶ月)
- 電気式(100V):約1,440円~3,360円
- 電気式(200V):約1,560円~4,950円
となっています。
※電気代は27円/kWhで計算しています。
※50Hz時の定格消費電力を想定して算出しています。
※上記の電気代は、MAX製BS-161H(100V)/BS-261H(200V)を元に算出しています。
※上記のランニングコスト(電気代)はあくまでも目安です。浴室乾燥機の機種や洗濯物の量、使用条件等により変化します。
暖房機能の電気代は1時間あたり約32円~
「電気式」浴室乾燥機の「暖房機能」の1時間あたりの電気代は、
「弱暖房」の電気代(1時間あたり)
- 100V浴室乾燥機:約32円~
- 200V浴室乾燥機:約57円~
「強暖房」の電気代(1時間あたり)
- 100V浴室乾燥機:約34円~
- 200V浴室乾燥機:約60円~
となっています。
また、実際に入浴時に「弱暖房」を使用した場合の電気代を想定すると、
4人家族で計2時間使用した場合(1回)
- 電気式(100V):約64円
- 電気式(200V):約114円
4人家族で計2時間使用した場合(1ヶ月)
- 電気式(100V):約1,920円
- 電気式(200V):約3,420円
となっています。
※電気代は27円/kWhで計算しています。
※50Hz時の定格消費電力を想定して算出しています。
※上記の電気代は、MAX製BS-161H(100V)/BS-261H(200V)を元に算出しています。
※上記のランニングコスト(電気代)はあくまでも目安です。浴室乾燥機の機種や洗濯物の量、使用条件等により変化します。
換気機能の電気代は1時間あたり約0.2円~
「電気式」浴室乾燥機の「換気機能」の1時間あたりの電気代は、
「標準換気」の電気代(1時間あたり)
- 100V浴室乾燥機:約0.5円~
- 200V浴室乾燥機:約0.2円~
「ブロー換気」の電気代(1時間あたり)
- 100V浴室乾燥機:約1.1円~
- 200V浴室乾燥機:約0.4円~
「24時間換気」の電気代(1時間あたり)
- 100V浴室乾燥機:約0.3円~
- 200V浴室乾燥機:約0.2円~
となっています。
なお、ブロー換気とは循環風を浴室内に出しながら換気することで、「標準換気」よりも早く浴室内を乾燥させることができるMAX製浴室乾燥機の機能です。
また、「24時間換気」を付けっぱなしにした場合の電気代ですが、
「24時間換気」を24時間つけ続けた場合(1日)
- 電気式(100V):約7.2円
- 電気式(200V):約4.8円
「24時間換気」を24時間つけ続けた場合(1ヶ月)
- 電気式(100V):約216円
- 電気式(200V):約144円
となっています。
※電気代は27円/kWhで計算しています。
※50Hz時の定格消費電力を想定して算出しています。
※上記の電気代は、MAX製BS-161H(100V)/BS-261H(200V)を元に算出しています。
※上記のランニングコスト(電気代)はあくまでも目安です。浴室乾燥機の機種や洗濯物の量、使用条件等により変化します。
涼風機能の電気代は1時間あたり約0.4円~
「電気式」浴室乾燥機の「涼風機能」の1時間あたりの電気代は、
「弱涼風」の電気代(1時間あたり)
- 100V浴室乾燥機:約1円~
- 200V浴室乾燥機:約0.4円~
「強涼風」の電気代(1時間あたり)
- 100V浴室乾燥機:約1.2円~
- 200V浴室乾燥機:約0.8円~
となっています。
また、実際に入浴時に「弱涼風」を使用した場合の電気代を想定すると、
4人家族で計2時間使用した場合(1回)
- 電気式(100V):約2円
- 電気式(200V):約0.8円
4人家族で計2時間使用した場合(1ヶ月)
- 電気式(100V):約60円
- 電気式(200V):約24円
となっています。
※電気代は27円/kWhで計算しています。
※50Hz時の定格消費電力を想定して算出しています。
※上記の電気代は、MAX製BS-161H(100V)/BS-261H(200V)を元に算出しています。
※上記のランニングコスト(電気代)はあくまでも目安です。浴室乾燥機の機種や洗濯物の量、使用条件等により変化します。
浴室乾燥機の電気代を抑えるコツ
浴室乾燥機のランニングコスト(電気代)は、主に長時間使用して電気代の高い「乾燥機能」によって高くなってしまいます。ここでは、浴室乾燥機の「乾燥機能」を中心に、節約・節電の方法をご紹介していきます。
浴室を十分乾かしてから使用する
浴室内が濡れている状態で洗濯物を乾燥させようとしても、余計に時間がかかり電気代も高くなってしまいます。
浴室の水分が十分に乾くまで待ってから洗濯物を干しましょう。入浴後すぐに洗濯物を干したい場合は、壁や床の水滴を拭き取り、浴槽に残り湯があるときはフタを閉めましょう。
浴室の乾燥には換気機能を使用する
上記で紹介したランニングコストを見ても分かる通り、浴室を乾燥させるために「乾燥機能」を使用すると、高額な電気代がかかってしまいます。
そのため、電気代を節約したいのであれば、浴室の乾燥には電気代の安い「標準換気」や「ブロー換気」、「24時間換気」を使用すると良いでしょう。
晴れている日は外に干す
外が晴れている場合、花粉やPM2.5の心配がなければ、洗濯物は外に干したほうが電気代の節約につながります。
外に干したくない場合は部屋干しを併用
外が晴れている場合でも、花粉やPM2.5が心配で外に干したくないときは、エアコンが効いた部屋にある程度乾くまで干してから、浴室へ移しましょう。浴室での乾燥時間が減らせるので、電気代の節約につながります。
電気代の安い深夜時間帯に干す
オール電化住宅であれば、深夜時間帯の電気代が安い「オール電化プラン」に加入しているはずです。そのため、浴室乾燥機で洗濯物を乾かすのを、電気代の安い深夜時間帯に行うことで、電気代の節約につながります。
浴室乾燥機のフィルターが詰まらないように掃除する
浴室乾燥機のフィルターが詰まると、乾燥や換気など浴室乾燥機の機能全般の効率が悪くなってしまいます。浴室乾燥機のフィルターは、月1回に掃除をすることがメーカーから推奨されています。
オール電化用の浴室乾燥機はどこで買う?
ここでは、オール電化用の電気式浴室乾燥機を、どこの店舗で買うのが最もお得なのかについて解説していきます。
インターネット店舗で購入するのがお得
結論から言ってしまうと、浴室乾燥機はインターネットの店舗で購入するのが一番お得です。
その理由は、主に以下に挙げている通りです。
- 浴室乾燥機の商品価格がとても安い
インターネットで販売している店舗は実店舗を持たないため、店舗賃料や接客人員コストなどが必要ありません。さらに多くの店舗が日本全国を対象に販売しているため、販売する商品の量が増え、仕入れ値が安くなります。最新・新品の浴室乾燥機がメーカー希望価格から60~70%OFFといった商品も多く、インターネット店舗同士で1円でも安くなるよう毎日のように価格競争を行っているため、家電量販店などで購入する場合に比べ購入費用が低くなる傾向にあります。
- 店舗ごとに価格を比較できる
数多くの店舗が存在しているので、価格や設置工事費、お客様対応などを簡単に比較することができます。 - 店舗の評判も調べやすい
インターネット店舗で購入した人は、同じくインターネットで口コミや感想、クレームなどを書き込みする人が多く、インターネットで検索することで気になる店舗の評判もわかります。 - 時間・場所を気にせず、注文できる
電気屋が遠い家など、実店舗へ行かなくても家にいながら浴室乾燥機を購入できます。
以上のような理由から、電気式浴室乾燥機はインターネット店舗で購入するのが最もお得と言えます。
しかし、インターネット店舗といっても無数にあるので、どこで買えば良いのか迷ってしまうかもしれません。次の項目では、失敗しないインターネット店舗の選び方をご紹介していきます。
失敗しないインターネット店舗の選び方
お客様レビューや運営会社の情報を調べる
まずは浴室乾燥機の購入を検討している店舗について、以下のような情報を調べてみましょう。
お客様レビューの評判は悪くないか
楽天・Yahoo!等のモール型店舗の場合、実際に購入したお客様の店舗レビューを見ることができます。その中でも、特に悪い意見の内容と割合を見て、
- 購入した商品と違う商品が届いた
- 商品が届くのが遅い
- 工事までに1ヶ月待たされた
- 工事後の修理に対応してくれなかった
- 当日に追加工事費を請求された
- 当日になって工事が行えなかった
- 工事の予定をすっぽかされた
などの意見が多い場合は注意が必要でしょう。
インターネットの口コミサイトなどを確認する
モール型ではなく自社サイト店舗の場合は、サイト内にお客様レビューはありませんが、インターネット上で店舗の名前を検索することで、口コミサイトや掲示板などでその店舗の評判を確認することができます。
ただし、インターネット上の情報はデマも多いので、100%信用するのは危険です。
浴室乾燥機の販売実績や施工実績が十分あるか
サイト内で「工事実績5万件以上!」など、実績を謳っている店舗は信頼できると思います。実績が多ければそれだけ工事やトラブルに対するノウハウも多いためです。
反対に実績をなにも書いてない店舗は、新規店舗や経験が浅い店舗の可能性があります。
運営会社をインターネットで検索する
運営会社をインターネットで検索することで、店舗名とはまた違った情報が出てくる場合があります。たとえば複数店舗を経営していたり、モール型とは別に自社サイトも持っていて、同じ浴室乾燥機でもそれぞれの店舗で価格が違うなど様々です。
まれに海外の模造サイトなどで、運営会社を全く関係のない会社にしている場合などは、詐欺だと見抜く手助けになることもあります。
店舗サイトの会社概要などを見て、実際に働いている社員の顔写真が写っているかどうか確認しましょう。顔写真が無くてもしっかりした店舗は沢山ありますが、どんな人が働いていて、どんな人が工事に来てくれるかを見せられる店舗は、信用できる確率がより高まります。
当日の追加工事費の有無を確認する
インターネット店舗によっては、工事日当日に見積もりで提示していた金額とは別に、追加工事費用を請求してくる業者なども存在します。
もし見積額に対して予算に余裕がないときは、購入予定の店舗が追加工事費を徴収する場合があるかどうか確認しましょう。大抵は店舗サイト内の工事説明やお客様レビューを見れば判断がつくと思いますが、わからない場合は店舗へ直接聞いたほうが確実です。
工事は自社施工なのか、他社(下請け)施工なのか確認する
インターネットで浴室乾燥機を購入し、設置工事も依頼する場合、工事が自社施工なのか、他社(下請け)施工なのかも確認しておきましょう。
自社施工
浴室乾燥機の販売店が、自社スタッフによって工事を行う場合を指します。他社(下請け)施工に比べて以下のようなメリットがあります。
- 工事実績が多い店舗の場合、工事スタッフの技術力が高い場合が多い。
- 工事に不備があった場合などに、責任の所在がハッキリしているので安心。
- 工事スタッフの教育(挨拶、工事後の掃除など)を会社がしっかり行っている場合が多い。
他社(下請け)施工
浴室乾燥機の販売店が、工事を他社へ下請けする場合を指します。基本的に客側のメリットは無く、以下のようなデメリットが考えられます。
- 販売店のサイトで謳っている「施工実績」などが、下請け業者の場合あてにならない。
- 工事に不備があった場合などに、販売店と下請け業者側で責任のなすりつけ合いが起こる可能性がある。
- 店舗による工事スタッフの教育が行えないので、工事スタッフの質に問題がある場合も。
オール電化で設置可能なオススメ電気式浴室乾燥機
ここでは、オール電化住宅で設置可能な、おすすめ電気式浴室乾燥機をご紹介していきます。
マックス「ドライファン」
電気式浴室乾燥機の国内シェアNo.1を誇るマックスは、「ドライファン」シリーズを販売しています。
マックス「ドライファン」の特徴としては、
- 省エネ性能に優れた「乾燥[風]モード」
- カビの抑制を抑えるプラズマクラスター搭載(一部機種)
といった機能が挙げられます。
「乾燥風モード」搭載の標準機種
マックス ドライファン BS-161H
参考価格:20,960円(税込)~(2019年1月26日時点)
プラズマクラスター搭載機種
マックス ドライファン BS-161H-CX
参考価格:34,778円(税込)~(2019年1月26日時点)
三菱電機「バスカラット」
電気式浴室乾燥機でグッドデザインも受賞した三菱電機は、「バスカラット」シリーズを販売しています。
三菱電機「バスカラット」の特徴としては、
- 浴室の床まで暖める「ロング気流暖房モード」
- 浴室のカビを抑える「乾燥モード(強・弱)」
といった機能が挙げられます。
埋め込みタイプ
三菱電機「バスカラット」
参考価格:24,008円(税込)~(2019年1月26日時点)
壁掛けタイプ
三菱電機「バスカラット」
参考価格:37,500円(税込)~(2019年1月26日時点)
TOTO「三乾王」
TOTOから販売されている電気式浴室乾燥機は、「三乾王」シリーズです。
TOTO「三乾王」の特徴は、温風と送風を組み合わせて衣類を乾燥させる「エコモード」です。通常の乾燥に比べて時間がかかりますが、電気代は安くおさまります。
埋め込みタイプ
TOTO「三乾王」
参考価格:62,000円(税込)~(2019年1月26日時点)
壁掛けタイプ
TOTO「三乾王」
参考価格:67,000円(税込)~(2019年1月26日時点)
パナソニック浴室乾燥機
パナソニック浴室乾燥機の特徴としては、
- 約60%の省エネを実現したエコナビ
- 浮遊カビを抑制するナノイー
といった機能が挙げられます。
埋め込みタイプ
パナソニック 浴室乾燥機 FY-13UG6V
参考価格:20,800円(税込)~(2019年1月26日時点)
壁掛けタイプ
パナソニック 浴室乾燥機 FY-24UW5
参考価格:32,350円 (税込)~(2019年1月26日時点)