エアコンの風がぬるい原因?!冷媒ガスの補充・交換料金の相場

エアコンの冷房が効かないのは「冷媒ガス漏れ」が原因かもしれません。ガス漏れが起こっているかの確認方法や、冷媒ガスの補充・交換料金の相場を解説。冷媒「R410a」「R32」「R22」の特徴や違い、自分のエアコンの冷媒を確認する方法も。

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エアコンの風がぬるい原因?!冷媒ガスの補充・交換料金の相場

目次

冷媒ガスが減ると冷房がぬるくなる

「最近、エアコンの冷房が効かなくなった・・・。」
「冷房の温度を低めにしても風がぬるい・・・。」

こんな悩みをお持ちの方は、エアコンのガス漏れが原因かもしれません。

エアコンの中には「冷媒」と呼ばれるガスが入っていて、室内機と室外機の間を往復しています。冷媒ガスはエアコンが吸い込んだ空気中の「熱」を運ぶ役割をもっており、エアコンの冷房で空気が冷たくなるのはこの冷媒ガスのおかげです。

この冷媒ガスが何らかの原因でエアコンの外に漏れ出してしまうと、空気の温度調節がうまく行えなくなり、エアコンをつけても冷えなくなってしまう場合があるのです。

冷媒ガス漏れの確認方法

修理などを検討する前に、エアコンをつけても冷えない原因が、本当にガス漏れにあるのかどうかを確認しておきましょう。

エアコンの冷媒ガスが漏れているかどうかは、以下の方法で確認することができます。

  1. エアコンを15分ほど冷房運転します。
  2. 室外機から伸びている細いパイプに、「霜(氷)」が付いているかどうか確認します。
  3. 「霜(氷)」が付いている場合、冷媒ガスが漏れている可能性が高いです。
  4. ただの露(水)であれば、冷媒ガス漏れではありません。

なお、上記のチェックでただの露(水)だった場合、「冷媒ガス漏れ」以外の故障が考えられます。「冷媒ガス漏れ」以外の故障については、以下の記事で対処法などをお伝えしているのでご覧ください。

チェックの結果、「冷媒ガス漏れ」の疑いが強い方は、次の項目へ進んでください。

冷媒ガスが減ったら補充+修理が必要

エアコンの冷媒ガスが減ってしまったら、冷媒ガスを補充する「ガスチャージ」や、エアコン室外機の接続部分に対して「フレア再加工」などの修理工事を行う必要があります。「冷媒ガス補充」は、使用しているエアコンのメーカーに修理依頼を行うこともできますが、メーカー以外の修理業者に依頼することも可能です。

冷媒ガスの補充・交換料金の相場はコチラ

ただし、エアコンに使用されている冷媒ガスの種類によっては、ガス補充を行えない場合もあります。まずはご自身のエアコンで使用されている冷媒ガスの種類を把握しましょう。

エアコン冷媒ガスの種類と確認方法はコチラ

冷媒ガス漏れが発生する原因

エアコンの冷媒ガス漏れは、以下の理由で発生することが多くなっています。

室内機と室外機の接続部の亀裂

エアコンを取り付ける際、室内機と室外機の冷媒が行き来する冷媒配管(銅配管)の接続部をラッパ状に広げ、すき間なく繋げる「フレア加工」という処理を施します。このとき、「フレア加工」に問題があると、室内機と室外機の接続部にすき間ができたり亀裂が入ったりして、そこから冷媒ガス漏れが発生してしまいます。

特に素人がエアコンを取り付けた場合などに発生することが多いですが、施工業者に依頼した場合でも発生するケースもあります。

冷媒配管(銅配管)の経年劣化・亀裂

冷媒ガスは冷媒配管(銅配管)の中を移動しますが、エアコンを長く使用しているとこの冷媒配管が劣化し、亀裂などが発生する場合があります。冷媒配管に亀裂や損傷が発生すると、そこから冷媒ガスが漏れてしまう場合があります。

経年劣化で冷媒配管が亀裂したり損傷してしまった場合、冷媒ガスを補充するだけではなく、冷媒配管の交換が必要となるため、通常よりも修理費用がかかってしまいます。また、冷媒ガスの補充や冷媒配管の交換を行ったとしても、使用年数が10年以上経過したエアコンの場合ですと、すぐにまた別の箇所が故障してしまう可能性が高いです。

こういったことから、使用年数が10年以上経過してガス漏れを起こしているエアコンは、修理するよりも買い替えてしまったほうが損をしない可能性が高いでしょう。

修理すると損するかも…。買い替えも検討

エアコン設置後に室外機を動かした場合

エアコン設置後に自分で室外機を動かしたりした場合、室内機と室外機の接続部が破損して、冷媒ガス漏れが発生する場合があります。この場合、冷媒ガスの補充と共に「フレア再加工」などの修理工事も必要になる場合があります。

冷媒ガスの補充・交換料金の相場

メーカーの冷媒ガス補充の料金相場

メーカーに冷媒ガスの補充・交換(「ガス漏れ」修理)を依頼した場合の、平均的な費用相場は以下の通りです。

27,450~50,500円(税別)

※修理費用は目安です。また、税抜き価格です。
※修理費用は、技術料、部品代、出張料を含んだ金額です。

修理すると損するかも…。買い替えも検討
修理連絡先はコチラ

メーカー別の修理費用

各メーカーの修理費用は、以下のとおりです。

  • ダイキンエアコンの修理費用:13,800~27,000円
  • 三菱電機エアコンの修理費用:11,000~39,000円
  • 日立エアコンの修理費用:24,000~26,000円
  • 東芝エアコンの修理費用:61,000~110,000円

※修理費用は目安です。また、税抜き価格です。
※修理費用は、技術料、部品代、出張料を含んだ金額です。

ネット修理業者の冷媒ガス補充の料金相場

インターネットの修理業者に冷媒ガスの補充・交換(「ガス漏れ」修理)を依頼した場合の費用相場は以下の通りです。

15,000円~25,000円程度

※上記の料金はあくまでも目安です。依頼する修理業者によって異なります。
※インターネットの修理業者に依頼する場合、別途出張費用が2,000円程度かかる場合があります。

修理すると損するかも…。買い替えも検討

10万円などの高額な請求に注意!

ネット修理業者など「ガス漏れ」修理を依頼した場合、中には「10万円」や「6万円」など、高額な金額を請求される場合があります。

「ガス漏れ」修理の適正価格は、上記で紹介したように「15,000円~25,000円程度」となっています。この金額から大幅に高い見積額を提示してきた業者は、法外な値段を請求してくる悪質な業者の可能性が高いので、修理を依頼するのはやめておいたほうが良いでしょう。

ネット業者は口コミや実績で選ぼう
インターネットの修理業者に依頼する場合は、価格だけではなく、口コミや修理実績も見たほうが良いでしょう。個人業者の場合は業者比較サイトに口コミや評価、実績が載っている場合が多いです。

自社サイトを持っている業者の場合は、インターネット上で業者の名前を検索することで、口コミサイトや掲示板などでその業者の評判を確認することができます。ただし、インターネット上の情報は嘘も多いので、100%信用するのは危険です。

冷媒ガスの補充・交換料金の内訳

冷媒ガスの補充・交換料金の内訳は、以下のようになっています。

  • 調査費用:~6,000円程度
  • 冷媒ガスチャージ(充填):~8,000円程度
  • 真空引き:~8,000円程度
  • フレア再加工:3,000円~

※上記の料金はあくまでも目安です。依頼する修理業者によって異なります。

なお、インターネットの修理業者に依頼する場合、多くの業者は「ガス漏れ:15,000円」というような表記をしており、内訳までは書いていません。ですが、実際はどの業者も、ガス漏れ修理の場合は上記のような作業を行っています。

冷媒ガス補充・交換の手順

冷媒ガスの補充・交換を修理業者やメーカーに依頼した場合、以下の手順で作業が行われます。

  1. 故障箇所(ガス漏れ箇所)の調査を行います。
  2. 冷媒配管(銅配管)が亀裂・破損している場合、交換を行います。
  3. 真空引きを行います。
  4. ガスチャージを行います。
  5. バルブを閉めて完了です。

※上記の手順は一例です。実際の作業手順とは異なる場合があります。
※その他、状況によっては「フレア再加工」などが必要となる場合もあります。

自力でのガス補充は危険で損!

インターネットで「ガス 補充」と検索すると、自分でエアコンの冷媒ガスを補充する方法が載っています。

しかし、自分で冷媒ガスを補充するためには、

  • R410a冷媒ガス(10kg缶で約15,000円程度)
  • ゲージマニホールド(約10,000円程度)
  • チャージホース(約5,000円程度)
  • 温度計(約1,500円程度)
  • モンキーレンチ
  • ドライバー

などの道具を用意する必要があり、持っていない場合はそれぞれ購入費用がかかります。上記の費用を合計すると、「冷媒ガス漏れ」の修理費用や、新品エアコンの購入費用にも匹敵する金額になってしまうため、「自分で修理するから金銭的にお得」といったメリットも存在しません。

失敗するとエアコン故障のリスクも

冷媒ガスチャージ作業は「ゲージマニホールド」でガスの配分をチェックしながら行う必要があり、ガスの分配を間違えるとエアコンが故障してしまう場合もあります。

また、エアコンの冷媒配管自体が亀裂していたりした場合、いくらガスチャージを行ってもまた漏れ出してしまうだけなので、作業が無駄になってしまいます。

エアコンの冷媒ガス漏れが発生している場合は、自分でやるよりも修理業者やメーカーに点検・修理を依頼したり、エアコン自体を買い替えてしまうのがオススメです。

エアコン冷媒ガスの種類と確認方法

エアコンに使用されている冷媒ガスは3種類あり、中にはガスの補充が行えるタイプと行えないタイプがあります。

自分のエアコンの冷媒ガス確認方法

自分が使用しているエアコンの冷媒ガスの種類を確認したい場合は、室外機の側面に貼られているシールで確認することができます。(「冷媒R410A」などの記載がされています。)

R410a冷媒

R410a冷媒は、R32冷媒とR125冷媒という2つの冷媒を半々の割合で混ぜ合わせた冷媒ガスとなります。R410a冷媒は最近までの主流でしたので、2000年~2011年あたりまでに製造されたモデルのエアコンは、R410a冷媒の可能性が高いです。

R410a冷媒は業者に頼めばガスチャージ可能

R410a冷媒がガス漏れすると、R32とR125の配分バランスが崩れるため、一度すべてのガスを抜き出してから再度R410a冷媒をチャージする必要があります。ガスチャージは、エアコン修理業者やメーカーに依頼することで行ってもらえます。

R410a冷媒を購入して自分で補充する方法を紹介しているサイトもありますが、R410a冷媒のバランスが崩れたままガス補充すると、エアコンが100%の能力を効果できなくなる場合もあります。また、「フレア再加工」などでガス漏れが起きている箇所の補修工事も必要となるため、あまりオススメはしません。

R32冷媒

R32冷媒は、R410a冷媒に変わる新冷媒として2012年ごろから導入がはじまり、現在の主流となっている冷媒ガスです。

成分としてはR32冷媒100%ですが、微燃性(条件が揃うことで燃える可能性あり)という性質を持っているため、自分で補充を行うことは考えないほうが無難でしょう。

R32冷媒は業者に頼めばガスチャージ可能

R32冷媒は、R410a冷媒と同じく、エアコン修理業者やメーカーに修理依頼をすることで行ってもらえます。

R22冷媒

R22冷媒は、主に2000年以前のエアコンで使用されていた古いタイプの冷媒ガスになります。

R22冷媒は業者でもチャージ困難

R22冷媒ガスは大気中に放出されるとオゾン層を破壊してしまうため、法律により2020年には廃止となる予定です。そのため、R22冷媒ガスは品薄状態となっており、入手が難しいため、ガス補充は修理業者でも困難です。

ただし、R22冷媒ガスを使用しているエアコンは2000年以前のモデルがほとんどのため、既に使用開始から18年以上が経過していることになります。エアコンの寿命は10~20年と言われていますので、このタイミングで冷媒ガスが無くなったのであれば、寿命だと思ってエアコンを買い替えることをオススメします。

修理すると損するかも…。買い替えも検討

エアコンを買い替えたほうがお得な場合も?

以下のようなエアコンは、ガスチャージを行うよりも買い替えてしまったほうがお得かもしれません。

R22冷媒を使用したエアコン

R22冷媒ガスは大気中に放出されるとオゾン層を破壊してしまうため、法律により2020年には廃止となる予定です。そのため、R22冷媒ガスは品薄状態となっており、入手が難しいため、ガス補充は修理業者でも困難です。

ただし、R22冷媒ガスを使用しているエアコンは2000年以前のモデルがほとんどのため、既に使用開始から18年以上が経過していることになります。エアコンの寿命は10~20年と言われていますので、このタイミングで冷媒ガスが無くなったのであれば、寿命だと思ってエアコンを買い替えることをオススメします。

保証期間が過ぎたエアコン

エアコンが保証期間外の場合、故障したエアコンの修理は有料になります。故障内容によってはガスチャージ以外の修理も必要となり、場合によってはガスチャージ以外で更に数万円の修理費が必要になることもあります。そのため、修理するよりも買い替えたほうが安くなることがあるのです。

ちなみにエアコンの保証期間は、有料延長保証に加入していても最長が10年間となるため、11年以上使用しているエアコンは確実に有料修理となります。

老朽化してガス漏れしやすいエアコン

経年劣化で冷媒配管が老朽化し、亀裂したり損傷してしまった場合、冷媒ガスを補充するだけではなく、冷媒配管の交換が必要となるため、通常よりも修理費用がかかってしまいます。また、冷媒ガスの補充や冷媒配管の交換を行ったとしても、使用年数が10年以上経過したエアコンの場合ですと、すぐにまた別の箇所が故障してしまう可能性が高いです。

こういったことから、使用年数が10年以上経過してガス漏れを起こしているエアコンは、修理するよりも買い替えてしまったほうが損をしない可能性が高いでしょう。

買い替えなら50,000円~で可能(工事費込み)

エアコンの価格は年々下がっており、最安機種ですと3万円前後が最安値の相場となっており、エアコン取り付け工事費がセットになった「基本工事費込みセット」でも5万円以下の商品も存在します。

保証期間が過ぎてしまったエアコンや、10年以上使用して修理部品が無くなってしまったエアコンは、最新機種へ買い替えたほうが安上がりだと思います。

おすすめ基本工事費込みセットエアコン!

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参考価格:46,800円(税込)~(2018年8月17日時点)

また、損をしないためのエアコンの選び方や、6畳用エアコンのおすすめ人気ランキングは、こちらの記事をご覧ください。


エアコンのメーカー修理連絡先

損をしないために!修理連絡前の最終確認!

エアコンの修理連絡前には、

  • 保証期間
  • 使用年数

の2つを必ず確認しておきましょう。

エアコンの保証期間

保証期間は、エアコンを無償修理してもらえる保証期間になります。エアコンのメーカー保証は、どのメーカーも大体1年保証(冷媒回路は5年保証)ですが、延長保証に加入していれば最大10年間は無償で修理が可能です。

修理する部品によっては10万円以上かかってしまうこともあります。エアコンの修理費用を抑えるためにも、延長保証に加入しているかどうかを必ず確認するようにしましょう。

エアコンの使用年数

次に使用年数ですが、10年以上使用しているエアコンは、メーカーのエアコン保有期間が「10年」のため、修理しようと思っても部品が無くて修理できない場合があります。
このよう古いエアコンで修理部品が無い場合は、新しいエアコンに買い替えるしかありません。

修理すると損する場合もある

上記で紹介したように、保証期間が過ぎてしまったエアコンや、10年以上使用して修理部品が無くなってしまったエアコンは、修理をすると逆に損してしまうこともあります。

また、エアコンの寿命は10年~20年ですが、20年もたせるためには定期的なメンテナンスが必要で、10年程度で故障してしまったエアコンは、修理しても再び故障してしまう可能性が高いでしょう。

以上のことから、使用年数が10年以上経過して故障したエアコンは、新しいエアコンに買い替えたほうが経済的でしょう。最近では、エアコン取り付け工事費がセットになった「基本工事費込みセット」でも5万円以下の商品も存在します。

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参考価格:46,800円(税込)~(2018年8月17日時点)

また、損をしないためのエアコンの選び方や、6畳用エアコンのおすすめ人気ランキングは、こちらの記事をご覧ください。


ダイキンエアコンの修理連絡先

ダイキンコンタクトセンター

電話番号:0120-881-081(無料)
受付時間:365日24時間

三菱電機エアコンの修理連絡先

三菱電機お客さま相談センター

電話番号:0120-139-365(無料)
携帯電話:0570-077-365(有料)
FAX:0570-088-365(有料)
受付時間:平日9:00〜19:00/土・日・祝9:00〜17:00(三菱電機の休日含)

パナソニックエアコンの修理連絡先

修理ご相談センター

電話番号:0120-872-150(無料)
※携帯電話・PHSからもご利用可能。
受付時間:月~土9:00〜19:00/日・祝・年末年始9:00〜18:00

日立エアコンの修理連絡先

日立家電エコーセンター

電話番号:0120-3121-68(無料)
携帯電話:0570-0031-68(有料)
FAX:0120-3121-87
受付時間:月~土9:00〜19:00/日・祝9:00~17:30

東芝エアコンの修理連絡先

ルームエアコンお客様サポート

電話番号:0120-1048-00(無料)
携帯電話:0570-78-3885(有料)
FAX:0570-02-1048(有料)
受付時間:月~土9:00~18:00/日・祝9:00~17:00

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