マイクロバブル、ファインバブルのキッチン水栓。後付けタイプも

テレビCMでもシャワーが話題のファインバブル・マイクロバブル。キッチンでファインバブルを使うと汚れ落ちの他にもメリットが。キッチン用ファインバブルのオススメ商品をご紹介!デメリットやキッチン水栓マイクロバブル発生機のタイプや違いも細かく解説。

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マイクロバブル、ファインバブルのキッチン水栓。後付けタイプも

目次

ウルトラファインバブル・マイクロバブルをキッチンで使うメリット

ウルトラファインバブル・マイクロバブルを含んだ水をキッチンで使うことで、

  • 食器やお鍋などの油が浮きやすい
  • 強くこする事が減り、食器が傷つきにくい
  • 水の力だけで汚れが落ちやすく洗剤量も減る
  • 手が荒れにくくなる
  • 手の保湿効果が期待できる
  • 果物や食材を優しく洗える
  • 水はねが抑えられる
  • 通常の蛇口より水量が減り節水に

といった効果が期待できます。それぞれ詳しく見ていきましょう。

マイクロバブルの種類・表記はさまざま

マイクロバブルシャワーヘッドを謳う商品でも、説明欄などをよく読むといろいろな表記がなされています。いずれも同じ「超微細な気泡」ですが、厳密にはやや定義が異なります。

マイクロバブル

ISO(国際標準化機構)において、直径1μm(マイクロメートル)以上100μm未満の気泡と定義されています。

ナノバブル

ナノバブルはマイクロバブルよりもさらに小さい気泡です。ISO規格では直径1μm未満の気泡をナノバブルと呼ぶように定義されています。

ファインバブル

ファインバブルは、ISO規格により直径100μm未満の気泡と定義されています。したがって、マイクロバブルとナノバブルを総称してファインバブルということになります。

ウルトラファインバブル

ナノバブルと同じ1μm未満の気泡をウルトラファインバブルといいます。ISOや経済産業省は、ナノバブルではなくウルトラファインバブルという表記を推奨しています。

まとめると、100μm未満の気泡はすべて「ファインバブル」であり、そのうち1μm以上100μm未満のものが「マイクロバブル」、さらに小さい1μm未満の気泡が「ウルトラファインバブル/ナノバブル」ということになります。

食器やお鍋などの油が浮きやすい

ウルトラファインバブル・マイクロバブルでは、界面活性効果により食器などに付着した油を浮かせやすくします。

メカニズムとしては、マイナス帯電したマイクロバブルが、プラス帯電している汚れを吸着することで油などの汚れを浮かせます。

強くこする事が減り、食器が傷つきにくい

上記の界面活性効果により、食器を強くこすらなくても汚れが落ちやすいため、スポンジなどで食器やグラスを強くこする機会が減り、食器が傷つきにくくなります。

水の力だけで汚れが落ちやすく洗剤量も減る

水の力だけでも汚れが落ちやすくなるため、食器洗剤の使用量を抑えることができ環境にもやさしいと言えます。

手が荒れにくくなる

ウルトラファインバブル・マイクロバブルによって食器などの汚れが落ちやすく、食器洗剤の使用量も減らせることから、手荒れしにくくなります。

冬季に手荒れで悩んでいる方なども、導入を検討すると良いでしょう。

手の保湿効果が期待できる

シャワーにも使われているウルトラファインバブル・マイクロバブルは、肌の角層水分量を向上することも実験などで判明しています。

実際に肌の角層水分量が約22%アップしているデータもあります。
(出典:一般社団法人・ファインバブル産業会

果物や食材を優しく洗える

ウルトラファインバブル・マイクロバブルの効果で汚れが落ちやすいため、食材もやさしく洗えます。

水はねが抑えられる

ウルトラファインバブル・マイクロバブルが含まれていることで通常のキッチン水栓よりもシンクなどに水があたった際の水ハネが抑えられます。

水量を多くしても、水ハネが少ないためストレスも少なく家事ができます。

通常の蛇口より水量が減り節水に

ウルトラファインバブル・マイクロバブルが含まれることで水量を抑えることができます。

販売されているキッチン水栓により節水効果は異なりますが、一般的な水栓に比べると節水効果があります。

ウルトラファインバブル・マイクロバブルをキッチンで使うデメリット

ウルトラファインバブル・マイクロバブルを含んだ水をキッチンで使うことで、目立ったデメリットはありませんが、

  • 吐水量が減るので、水を貯める際に時間がかかる
  • 蛇口先端取り付け型では、吐水口が長くなる

といった事が不都合に感じられる方もいらっしゃるかもしれません。
こちらも詳しく見ていきましょう。

吐水量が減るので、水を貯める際に時間がかかる

ウルトラファインバブル・マイクロバブルの効果により、節水効果が期待できますが、反対にヤカンやケトル、加湿器などタンクに「水を貯める」際に時間がかかる場合があります。

ただし、どのくらいの量を貯めるかにもよりますが、節水効果としては50%程度の商品であったとしても、水を貯める時間が2倍です。

お茶をポットに入れるくらいでは、そこまで気になる程度ではないでしょう。

蛇口先端取り付け型では、吐水口が長くなる

キッチン水栓の先端に、専用の金具を取りつけるだけでウルトラファインバブル・マイクロバブルを使う事ができる製品があります。

ただし後付けの先端取付タイプでは、蛇口の吐水口が金具を取りつけた分、蛇口の先端が長くなり、シンクと蛇口の間が多少ですが狭くなります。

シンク内部に鍋などを入れる際に引っ掛かりやすくなる可能性がありますので、水栓の高さも確認しましょう。

キッチンでファインバブル・マイクロバブルを使う方法は3通り

キッチン水栓でファインバブル・マイクロバブルを使うには3つの方法があります。

  • ウルトラファインバブル機能が搭載されたキッチン水栓
  • 蛇口先端に取り付けするタイプ
  • 水管に取り付けるタイプ

それぞれ、メリットとデメリットがありますので、詳しく見ていきましょう。

ウルトラファインバブル機能が搭載されたキッチン水栓

こちらはキッチン水栓本体に元から「ウルトラファインバブル」を発生させる機能が備わった水栓です。

ウルトラファインバブル機能があるキッチン水栓では、こちらのような機能があります。

ウルトラファインバブル機能搭載キッチン水栓のメリット

整水、シャワーなど吐水に関わらず使える

シャワーの水流切り替えに関わらず、全ての水流タイプでウルトラファインバブルを活用することができます。

ホースを引き出して使える

キッチン水栓の先端をホースのように引き出して使うことができます。

ウルトラファインバブルはホースで引き出しても効果は変わりませんので、日常のシンクの掃除などにも活躍します。

ワンホール水栓のご家庭なら設置可能

現在の主流となっているワンホール水栓と呼ばれる1つの穴から水栓が立ち上がっているタイプのキッチンであれば、DIYでも簡単に取りつけることができます。

ウルトラファインバブル機能搭載キッチン水栓のデメリット

交換・設置費用が高い

ウルトラファインバブル機能がついた水栓は、一般的な水栓に比べると高額になりがちです。

また、専用の部材を設置するタイプなどは、その分、設置工事費用も高くなる場合がありますので、検討の際には金額を精査して検討しましょう。

水栓本体そのものを交換するため、後で紹介する「蛇口先端取り付け型」や「給水管取り付け型」と比べて、商品本体代(設置を依頼した場合は工事費)が高くなります。

ワンホールタイプ以外の水栓には取り付け出来ない

ツーホールタイプや、壁付けタイプなどの水栓ではウルトラファインバブル機能がついた水栓がないため、取り付けができません。

水栓先端に後から取り付けるタイプで、先端の形状が合致していればウルトラファインバブル・マイクロバブル対応に変更することも可能です。

蛇口先端に取り付けするタイプ

一般的な水栓の吐水口先端に後付けするタイプもあります。

取り付けは簡単で、お使いのキッチン水栓・蛇口の先端をくるくる回して泡沫金具を取り外して、その金具と入れ替えを行うだけです。

取り付けできる穴径が決まっているため、ご自身の水栓金具の先端に付いている泡沫金具の径を確認しましょう。

蛇口先端取り付け型のメリット

今ある蛇口がそのまま使える

水栓自体を交換しなくとも、比較的安価で簡易的に設置することができます。

水栓の交換がDIYでできない・コストも抑えたいという方にはオススメのタイプです。

設置が簡単

水栓の蛇口先端を回して取り外し、入れ替えるだけなのでDIYなどが苦手な方でも簡単に取り付けができます。

蛇口先端取り付け型のデメリット

先端がシャワーになっているなど取り付け出来ない事も

一番のデメリットは取り付けできる水栓の形状が限られている、ということです。

最も一般的な水栓形状に対応していますが、先端が膨らんでシャワー切り替えなどの機能が付いている水栓や、角型蛇口水栓などには対応できません。

給水管に取り付けるタイプ

水栓本体を入れ替えるのではなく、給水管の経路にウルトラファインバブル・マイクロバブルを生成する金具を取り付け、既存の水栓に流れる水自体をウルトラファインバブル・マイクロバブルにするタイプがあります。

設置方法は、キッチン下の止水栓と水栓が接続されている給水ホースの間に挟む形で取り付けを行います。

止水栓で水を止めて、給水ホースを外してウルトラファインバブル・マイクロバブル金具を取りつけます。

そして、ウルトラファインバブル・マイクロバブル金具に、キッチン水栓の給水ホースを接続することで取り付け自体は完了です。

給水管取り付け型のメリット

給水管に付けばどの形状のキッチン蛇口でも使える

基本的に給水管の時点でウルトラファインバブル・マイクロバブルを含んだ水にしてしまうため、どのキッチン水栓でもウルトラファインバブル・マイクロバブルが入った水になります。

基本的には全ての水栓で、止水栓と給水ホースを接続している箇所は、メンテナンスができるようになっているため、取り外しができホースの接続形状も同じになっているモノが多いです。

給水管取り付け型のデメリット

蛇口先端取り付け型と比べて設置が手間

先端取り付けタイプは、水栓本体で取り替えが完了しますが、シンク下のキャビネットに潜り込んで作業をしないといけないため、少し手間がかかります。

水栓自体の交換に比べると比較的ラクではありますが、それでも腰を痛めたりしないよう注意が必要です。

ウルトラファインバブル・マイクロバブルをキッチンに取り付ける注意点

水圧・水量の条件がある

一般的な水栓が使えている範囲であれば問題ないケースがほとんどですが、水圧・水量の条件があります。

条件を満たせない場合は、止水栓で水量を絞って止水栓側で抑える等の工夫する必要がでてきます。

水圧自体の測定は専門の機械が必要ですが、単純に何分で何リットル以上、何リットル未満という規定で記載されていれば、バケツなどに水を汲む方法で測定ができます。

蛇口先端取り付け型の注意点

接続の経口・ネジサイズが合うか確認

水栓の先端に取りつけるタイプで最も注意すべき点が、サイズが合致するかどうかです。

一般的なサイズに合わせて、ウルトラファインバブル・マイクロバブルの器具自体も設計されていますが、事前に水栓の先端に付いている泡沫器具などを外してみて、サイズを確認することをオススメします。

給水管取り付け型の注意点

接続の向きがある

給水接続タイプでは、止水栓側・水栓への接続側の向きがあります。

反対に付けてしまうと効果が出ませんので、接続の向きは接続時にしっかり確認して取り付けましょう。

また接続してもウルトラファインバブル・マイクロバブルが出ていない、接続する前と全く変わっていないように思える場合は、水圧や接続向きを改めて確認しましょう。

接続の経口・ネジサイズが合うか確認

給水管・給水ホースへの接続できるかどうかの穴径・ネジサイズは確認しましょう。

商品によっては、アダプターが必要な場合もありますので、いずれにしても予めの確認(ネジ口径・接続形状など)はしっかり行っておきましょう。

ウルトラファインバブル機能搭載のキッチン水栓

こちらではキッチン水栓を丸ごと付け替える、ウルトラファインバブル機能搭載のキッチン水栓を紹介していきます。

ミラブルキッチン|サイエンス

一時期、テレビCMを頻繁に行って、品薄になるほど人気が高くなったシャワーヘッド「ミラブル」のキッチン水栓です。

サイエンスの特許技術である「トルネードミスト方式」を採用した水栓で、非常に細かい粒子状のシャワーが特徴です。

水栓の1つの吐出口あたり1秒間に約2000回転(1分間に約12万回)の、ウルトラファインバブルを生成しています。

水流が水栓本体から吐出する際、外気を巻き込む機構によって気泡を安定して発生させることが他社と異なる点で、吐出口中央にも渦巻きが発生することが確認できます。

また、肌のうるおいテストにおいても、通常の水道水に比べて肌水分量が平均約5%アップしており、ミラブルキッチンのウルトラファインバブルが肌に水分を浸透しやすく、うるおいを与えている実証実験もあります。

ミラブルキッチン製品仕様

  • 給水圧力:最低必要水圧0.05Mpa(流動時)/最高水圧0.6Mpa(静止時)
  • 使用可能水質:水道水および引用可能な井戸水
  • 使用環境温度:1~40℃
  • 最高給湯温度:85℃以下

ファインバブル付きシングル混合栓|SANEI

SANEI キッチン水栓ファインバブル付きシングル混合栓 K87121ET6JV-13

SANEI キッチン水栓

ファインバブル付きシングル混合栓 K87121ET6JV-13

参考価格 26,700円~(2021/12/13時点)

水栓メーカーであるSANEI(三栄工業)から発売されているウルトラファインバブル機能付きの水栓(K87121ET6JV-13)です。

ワンホールタイプのキッチン用水栓で、SANEI独自のウルトラファインバブル発生装置によ
り6,100万個/ml のバブルによる効果が期待できます。

搭載機能の一覧

  • 節湯C1
  • プラスエコ シングルレバー
  • ホース引出(1.1m)
  • シャワー
  • 整流吐水
  • 吐水口回転規制(115°)
  • クリック
  • 上面施工
  • ウルトラファインバブル

蛇口に取り付けるタイプのウルトラファインバブル・マイクロバブル

awawa(アワアワ)|田中金属製作所

蛇口先端取り付けウルトラファインバブルawawa(田中金属製作所)

蛇口先端取り付けウルトラファインバブル

awawa(田中金属製作所)

参考価格 10,999円~(2022/01/11時点)

マイクロバブルシャワーヘッド「ボリーナ」でおなじみ田中金属製作所が作る、キッチン水栓用のウルトラファインバブル対応の、蛇口先端取り付け型金具です。

本体自体を一般的な混合水栓に取り付けて、ファインバブルを作り出します。

水栓の先端に泡沫金具が付いている水栓であれば、取り換えで設置可能になっております。

awawa(アワアワ)の取り付け条件

下記の取付条件を確認してから購入していただくことをオススメします。

  • 使用水圧:0.15MPa(動水圧)~0.75MPa(静水圧)で流量が10L/分以上
  • 確認方法:15秒以内に3リットル以上の水量が出れば問題ありません
  • 取付穴径:取付穴径はW22・山20のネジ仕様
  • アダプター:ネジが合わない場合は付属のM24もしくはM23のアダプタとパッキンを使用します

AQUA Bulle (アクアビュル)AQ-Fine|株式会社S.K.H.

蛇口先端取り付けファインバブルAQUA Bulle AQ-Fine(株式会社S.K.H.)

蛇口先端取り付けファインバブル

AQUA Bulle AQ-Fine(株式会社S.K.H.)

参考価格 10,980円~(2022/01/11時点)

後付けのキッチン水栓先端取付タイプの、ファインバブル発生器具です。

特徴としては、他社製品に比べて本体長さが短く設計されており、後付けでつけた時にジャマになりにくい点です。

AQUA Bulle (アクアビュル)AQ-Fineの取り付け条件

下記の取付条件を確認してから購入していただくことをオススメします。

バブリーキッチンシャワー|水生活製作所

蛇口先端取り付けマイクロナノバブルバブリーキッチンシャワー(水生活製作所)

蛇口先端取り付けマイクロナノバブル

バブリーキッチンシャワー(水生活製作所)

参考価格 3,520円~(2022/01/11時点)

キッチン用水栓に後付けするタイプのマイクロバブル発生器です。

ストレート・シャワー・溜め水の3種類の水流があります。

シャワー時には約18億個/分 のマイクロナノバブル水流を創り出すことができ、水流の切り替えもカンタンにできます。

また設置することにより、「減圧流量調整弁(特許取得)」を内蔵しているため、水を出しすぎるときほど節水機能を発揮します。

その効果は約40%の節水効果となり、4人家族の場合1年間で約20,000リットルの節水と、水生活製作所での試算になっています。

バブリーキッチンシャワーの取り付け条件

下記の取付条件を確認してから購入していただくことをオススメします。

  • 取付穴径:国内汎用仕様のW22山20(M22✕P1.25mm)
    ※ネジの大きさがM22×P1.25(直径22mmでネジ山の間が1.25mm)あるいはW22×山20(直径22mmでネジ山が20個)の水栓
  • ネジの大きさがM24×P1.0(直径24mmでネジ山の間が1mm)の水栓:別売のアダプターA(品番:ADM1)を別途使用(別売)
  • 外径16~20mm 且つ先端にネジがついていないタイプのパイプ:別売の万能アダプター(品番:ADM3)を別途使用(別売)

給水管に取り付けるタイプのマイクロバブル

ProGG|micro-bub(マイクロバブ)

給水管取り付けマイクロバブルProGG(micro-bub)

給水管取り付けマイクロバブル

ProGG(micro-bub)

参考価格 13,200円~(2022/01/11時点)

給水管、具体的にはキッチンのシンク下にある止水栓と、水栓の給水ホースの中間に入れ込んでバブルを発生させる器具です。

1mlの中に、マイクロバブルが約3,000個、ナノバブルが約1億5千万個発生する装置します。

水栓器具を選ばず、水栓に供給する水そのものをマイクロバブル入りの水にすることができます。

ProGG|micro-bub(マイクロバブ)の取り付け条件

下記の取付条件を確認してから購入していただくことをオススメします。

  • 取付穴径:ネジ径 G1/2(給水側:めねじ)× PJ1/2 (放水側:おねじ)