TOTO「GG」の最新機能とメリット・デメリット!流れないってホント?

TOTOの一体型トイレ「GGシリーズ」について、メリット・デメリットや最新機能、実際に購入した人の口コミやリフォーム料金の相場、手洗器付ワンデーリモデルの情報まで徹底解説!「流れない」という噂は本当?排水芯の調べ方は?などの疑問にもお答え!

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TOTO「GG」の最新機能とメリット・デメリット!流れないってホント?

目次

GGの特徴

タンクレストイレのようなローシルエットの一体型トイレ

TOTOのGGは便器とタンク、ウォシュレットが一体になった一体型トイレです。手洗いが無くタンクも低く設計されているため、まるでタンクレストイレのような、ローシルエットですっきりコンパクトな見た目が特徴です。

※壁排水 排水芯155mm(品番CS827系)は便器の形状が異なります。

段差や隙間を極力抑えたクリーンデザイン

汚れが溜まりやすく掃除もしづらかった便器とウォシュレットの段差や隙間を極力抑えた、クリーンデザインを採用しています。足元もカバーで覆うことでスリムな見た目に仕上がっている上、掃除がしやすいのもGGの特徴です。

ノズルがいつも清潔

ノズルの外側と内側(通水路)を自動洗浄・除菌する機能や、使用していない間も定期的に洗浄する機能が搭載されています。TOTO独自技術「きれい除菌水」を使用するため、ノズルのキレイな状態が長く続きます。

「きれい除菌水」とは

水道水に含まれる、塩化物イオンを電気分解して作られた、除菌成分(次亜塩素酸)を含む水です。薬品などを使わず水から作ることに加え、時間が経つと水に戻りますので、安全性が高く環境にも優しい特徴があります。

便器を長くキレイに保つ機能

便器には、汚れを付きにくく落ちやすくするTOTOの独自技術「セフィオンテクト」が採用されています。耐久性にも優れていることから、便器のキレイな状態を長く保つことができます。

便器掃除を楽にする形状

「フチなし形状」を採用したことにより、これまで汚れが溜まりやすく掃除もしづらかった便器のフチが、サッとひと拭きで掃除できるようになりました。死角がありませんので、拭き残しなども防げます。

※壁排水 排水芯155mm(品番CS827系)はフチなし形状が異なります。

便器に汚れをつきにくくする機能

便器に自動でミスト状の水を吹きかける「プレミスト」を搭載しています。水のクッションが作られ、便器に汚れをつきにくくします。「セフィオンテクト」との相乗効果でより長く、キレイな便器を保ちます。

少ない洗浄水量でもしっかり洗い流せる

渦を巻くように流れる洗浄水が便器の隅々まで行き届き、汚れをしっかり洗い流す「トルネード洗浄」を搭載しています。「大4.8L/小3.6L」という、優れた節水性を実現したTOTOの技術です。

※壁排水 排水芯155mm(品番CS827系)はトルネード洗浄の方式が異なります。

GGのメリット

組み合わせトイレよりも掃除がしやすい

一般的な組み合わせトイレと比べて、一体型トイレは便器と便座のつぎ目や凹凸、段差などが少ないため、掃除がしやすいのがメリットです。GGはさらにクリーンデザインを採用していますので、より簡単に掃除ができます。

便器やノズルをキレイに保つTOTOの最新機能が満載

便器に汚れをつきにくく落ちやすくする「セフィオンテクト」、水のクッションを作る「プレミスト」、ウォシュレット使用前後にノズルを水で洗浄する「セルフクリーニング」、さらに「きれい除菌水」でノズルを清潔に保つ「ノズルきれい」など、便器やノズルを清潔に保つTOTOの最新機能が数多く搭載されています。

使えば使うほど節水効果が得られる

GGは大4.8L、小3.6Lの「超節水」を採用しています。従来の大13Lや大8Lといったトイレと比較した場合、使えば使うほど節水効果が得られる点もメリットです。

トイレ空間が広々と感じる

GGはタンクが低いため、タンク式でありながらまるでタンクレストイレのように、見た目がスッキリしています。圧迫感がなく、トイレ空間が広く感じられるメリットがあります。

水圧が低い場所にも設置できる

GGは、タンクに貯めた水で洗浄するタンク式トイレです。高台の戸建てやマンションの高層階など、一般的に水圧が低くなりがちな場所にも設置できます。

断水中でも一度は使える

タンクレストイレは断水時に使用できませんが、GGはタンクに水が貯まっていれば、たとえ断水中でも一度は使用可能です。

GGのデメリット

便座は自由に選べない

組み合わせトイレは好きなメーカー、グレードの便座を選ぶことができますが、一体型トイレであるGGは「GG1」「GG2」「GG3」といったグレードは選べるものの、それ以外のウォシュレットや温水洗浄便座を選ぶことができません。

便座だけを修理・交換できない場合がある

便座だけを修理・交換できる組み合わせトイレと違い、GGなどの一体型トイレは便座の故障時に、便器やタンクも含めて丸ごと買い替えなければならない場合があります。

補足:補修用部品の保有期間内であれば修理できる場合も

販売した便座が故障したときの修理のため、メーカーはその製品の製造打ち切りから一定期間「補修用性能部品」を保有しています(TOTOのウォシュレットは6年)。この期間内であれば、便座だけの修理で済む可能性があります。

組み合わせトイレよりも価格が高い

GGの場合「G1」などもっとも安いグレードを選ぶことは可能ですが、一般的な組み合わせトイレと比べると機能やデザインに優れていることが多いため、価格も高めに設定されています。組み合わせトイレと違い、予算が限られていると選びにくいかもしれません。

タンク部に手洗いが無い

GGはタンクに手洗いがありません。手洗いが必要な場合は別で手洗い器を設置するか、リモデルであれば「手洗器付きワンデーリモデル」を購入する、もしくはGG-800シリーズを選ぶといった方法があります。

「GG-800」シリーズにつきましては、こちらの記事で詳しく紹介しています。

タンク式のため連続使用には向いていない

たとえば忙しい朝の時間帯に家族で立て続けにトイレに入りたい場合、次の人はタンクに水が貯まるまで待たなければなりません。十分貯まる前に使用してしまうと、水量不足でトイレつまりを招くこともあるためです。

座って小用を足すときに尿が外へ漏れる場合がある

便器を「フチなし形状」にしたことで掃除は楽になりますが、男性が座って小用を足す際、勢いがあると便器とウォシュレットの隙間から尿が外へ漏れてしまう場合があります。あるいはウォシュレットの裏側に跳ねて汚れるといったことも考えられます。

GGの評判・口コミ

ネオレストと比較しましたが、機能もあまり変わらないし価格も安いので決定、便座が以前と比べると少し小さいですが機能も良いし便器も良いです、やっぱりTOTOですね、満足してます。

引用元:楽天みんなのレビュー

念願のTOTOのGG3を購入しました!
スタイルも自動機能(蓋の開閉、ノズル洗浄、使用後の流し等)も問題なしです!
リモコン式なので自分にぴったりな位置に設置出来ます。
購入して良かったです!

引用元:楽天みんなのレビュー

これまで便座の横にスイッチがあったのが、リモコンになってトイレがスッキリし掃除もしやすく大変満足しています。流す水の量もこれまでよりもかなり節水されているので水道代も節約できます。

引用元:楽天みんなのレビュー

「GGは流れない」という噂はホント?

GGだけが「流れない」「つまりやすい」とは考えにくい

GGを購入した人の口コミなどを見ても「流れない」といった内容はネット上では見当たりませんでした。

GGはタンクが低く設計されていますが、洗浄水量は手洗い付きの「GG-800」シリーズと同じ「大4.8L/小3.6L」、洗浄方式も「トルネード洗浄」です。タンク式なので水圧が低い場所にも設置できますし、流動時の最低必要水圧も「0.05MPa」と、従来のタンク式と同条件です。

こうしたことを考えると、ほかのトイレと比べてGGだけが「流れにくい」「つまりやすい」といったことは考えにくいでしょう。それでもGGが流れないと思われている原因としては、次のようなことが考えられます。

便器の不具合や排水設備の老朽化

たとえば便器に不具合が生じて洗浄水量が減り、洗浄不良を起こした結果つまりが発生する場合があります。また、排水管内の圧力が変動して内部がふさがり、流れが悪くなることでつまりが発生することもあります。

ご家庭の排水管が問題ないかどうか心配な方は、事前にカタログに掲載の排水管条件を確認するか、工事業者に排水管の状態をチェックしてもらうことをおすすめします。

トイレットペーパーの使いすぎ

一度に流せるトイレットペーパーの量が決まっています。GG(TOTO)の場合は大洗浄が「シングル10m(ダブル5m)」まで、小洗浄が「シングル3m(ダブル1.5m)」までです。これより多くのトイレットペーパーを一度に流した場合、つまってしまうことがあります。

推奨されていないトイレットペーパーを使用している

海外には、日本のようにトイレットペーパーを水に流す習慣がない国もあります。そうした国のトイレットペーパーは、水に溶けにくく厚みもあることが多いため、GGのような節水型トイレで使用した場合につまる原因になることがあります。JISマーク付きの日本製のトイレットペーパーを使うことをおすすめします。

GGの機能

ノズルきれい

ウォシュレット使用前後に水でノズルを洗浄する「セルフクリーニング」に加え、ノズル使用後に「きれい除菌水」でノズルの内側と外側を洗浄・除菌したり、待機中も定期的に洗浄したりする機能が「ノズルきれい」です。不衛生になりがちなノズルを長く清潔に保つことができます。

トルネード洗浄

便器の側面から後方へと洗浄水が吐出し、そのまま渦を巻くように便器内をまんべんなく洗い流します。汚れが付きやすい便器後方に、洗浄水が勢いよく当たるのが特徴です。また吐水口は便器を正面から見たときに視界に入らないため、便器内がスッキリして見えます。

※壁排水 排水芯155mm(品番CS827系)は洗浄方式が異なります。

フチなし形状

汚れが溜まりやすく、ブラシなども届きにくかった便器の「フチ裏」をなくし、奥から手前まで雑巾などでサッとひと拭きできるようにしたのが「フチなし形状」です。掃除が楽になっただけでなく、汚れている箇所もひと目でわかるため拭き残しなども減らせます。

※壁排水 排水芯155mm(品番CS827系)は形状が異なります。

セフィオンテクト

通常、便器の表面は釉薬(うわぐすり=焼くことでガラス質に変わる薬品)が塗られていますが、さらにその上に特殊なガラス層を焼き付け、表面の細かな凹凸をナノ(100万分の1mm)レベルで磨き上げるという、TOTOの独自技術が「セフィオンテクト」です。

親水性にも優れており、汚れが付きにくく落としやすいのが特徴です。耐久性も高いため、便器のキレイな状態が長く続きます。

プレミスト

便器にミスト状にした水を吹きかけることで水のクッションを作り、汚れを付着しにくくした機能です。上記「セフィオンテクト」とあわせて、便器を汚れから守る機能です。

クリーン便座(つぎ目なし)

汚れが溜まりやすかった、ウォシュレットの便座部分のつぎ目をなくしたのが「クリーン便座」です。隙間に入り込む汚れがありませんので、便座をサッとひと拭きで掃除できます。

お掃除リフト

ボタンをワンプッシュするだけで、ウォシュレットの前方が持ち上がるリフト機能です。これにより、汚れが溜まりやすかった便器とウォシュレットの隙間が楽に掃除できます。

超節水

「トルネード洗浄」が進化したことで「大4.8L/小3.6L」という、たいへん優れた節水性を実現しています。大13L、大8Lといった従来商品と比較した場合、毎日普通に使うだけで高い節水効果が得られます。

オート開閉

センサーが人の動きを検知すると、便ふたが自動開閉する機能です。その都度かがんだり手で触れたりする必要がなく快適に使用できます。また便ふたの閉め忘れも防げるため、特に冬場の暖房便座の保温性が高まり、節電につながります。

※GG3のみの機能です。

停電安心設計

停電した場合でも、ウォシュレットの各機能を問題なく使用できるように設計されています。便器に向かって右横奥のレバーを、4秒以上引っ張ると作動します(電池は不要です)。

グレードごとの個別機能

GG1

  • 便座・便ふたソフト閉止

GG2

  • 便座・便ふたソフト閉止
  • 温風乾燥

GG3

  • オートeco小
  • オート開閉
  • リモコン便座・便ふた開閉
  • 温風乾燥

GG共通機能

便器機能

  • セフィオンテクト
  • フチなし形状
  • トルネード洗浄
  • サイドカバー
  • 水たまり面(小さい)
  • エロンゲート(大形サイズ)
  • 防露便器
  • 防露タンク
  • 超節水(71%/41%)(大4.8L/小3.6L/eco小3.4L)

※71%は大13Lの製品と比較した場合、41%は大8Lの製品と比較した場合の目安です。

清潔機能

  • ノズルきれい
  • セルフクリーニング
  • プレミスト
  • クリーン便座(つぎ目なし)
  • クリーンノズル
  • クリーンケース
  • 抗菌
  • お掃除リフト
  • 便ふた着脱
  • ノズルそうじ

洗浄機能

  • おしり洗浄
  • やわらか洗浄
  • ビデ洗浄
  • ムーブ洗浄
  • 水勢調節
  • 洗浄位置調節

エコ機能

  • eco小ボタン
  • タイマー節電
  • おまかせ節電

快適機能

  • オート便器洗浄
  • オートパワー脱臭
  • 脱臭
  • リモコン便器洗浄(大・小)
  • 暖房便座
  • 着座センサー
  • リモコン
  • 停電時安心設計

※:GG3は「便ふた閉止後洗浄モード(出荷時はOFF)」の設定が可能です。またGG2、GG1は男性小用時(立ち姿勢)はオート便器洗浄が作動しません。

GGの排水の種類

床排水の対応排水芯

GGの床排水は、排水芯「200mm」と「264〜540mm(リモデル専用可変タイプ)」に対応しています。なお可変タイプの500〜540mmは、便器を前に出して施工した場合です。

壁排水の対応排水芯

GGの壁排水は、排水芯「120mm」と「155mm」に対応しています。155mmのモデルは一部、便器やフチなしの形状、洗浄方式などが異なります。

床排水と壁排水の違いと見分け方

床排水は、マンションなどの集合住宅や一戸建てに見られる一般的な排水方式です。便器下の床の中に排水管が伸びているため、排水管を目で確認することはできません。

一方、壁排水は公団住宅や一部のマンションなどに見られる排水方式で、便器の後方から壁に向かって排水管が伸びているため、目で確認できます。お使いのトイレが床排水か壁排水かは、排水管の見え方で判断が可能です。

排水芯と測り方

  • 床排水の排水芯:便器後方の壁から排水管の中心までの距離
  • 壁排水の排水芯:床から排水管の中心までの高さ

排水芯とは「床や壁から便器の排水管の中心までの距離」です。ご家庭のトイレの排水芯は上記の方法で調べられます。

補足:排水芯は便器の品番からも調べられる

排水芯は、便器に貼られているラベルなどに記載の品番からも調べられます。ラベルの位置はメーカーなどで異なりますが、たとえば便器側面の下側などに貼られていることがあります。便座とタンクに貼られているラベルは、それぞれ便座とラベルの品番が書かれている可能性があるため、間違えないように注意しましょう。

ラベルがない場合、何らかの原因で剥がれてしまったかもしれません。取付工事業者または取扱説明書で確認し、それでもわからないときはTOTOに問い合わせましょう。

GGの洗浄水量は「大4.8L/小3.6L」

従来製品と比較した場合の節水効果

  • 大小共通13L(1987〜2001年商品:品番C720R)と比較した場合:約71%(年間約14,200円)の節水
  • 大8L(1999〜2004年商品:品番CS80B)と比較した場合:約41%(年間約4,200円)の節水

※試算条件:年間使用日数365日、男性2人・女性2人の4人家族、1人1日大1回・小3回、水道代税込265円/立方メートル、消費税10%

GGは手洗い無しのみ

GGには「GG1」「GG2」「GG3」がありますが、いずれもタンクに手洗いが付いていません。すでに手洗器がある、別で手洗い場を設ける予定があるというご家庭はよいですが、手洗い付きをお探しの方は「GG-800」シリーズで探すとよいでしょう。GGで手洗いも設置したい方は、次に紹介する「手洗器付きワンデーリモデル」もおすすめです。

なお「GG-800」シリーズにつきましては、こちらの記事で詳しく紹介しています。

GGで手洗いを設置したい方には「手洗器付ワンデーリモデル」がおすすめ

既存の給排水管をそのまま利用できる

手洗器を設置する場合は、給排水管の布設や移設といった、何らかの工事などが必要になることが多くあります。その点、TOTOの「GG手洗器付ワンデーリモデル」は、既存の給排水管をそのまま利用できるため、床や壁をいったん取り壊すといった工事も必要ありません。

具体的には、トイレの給水管に分岐金具を取り付けて手洗器へ給水します。一方の排水は便器の排水と合流する構造にしています。「給水分岐・排水合流技術」を採用した、まさにリモデルにピッタリなプランです。

手洗器の下は収納スペースになっており、トイレブラシや洗剤などを隠しておくことができます。

通常の手洗いを設置するよりも施工時間が短くて済む

ワンデーリモデルですから、工事は基本的に1日で完了します。給排水管を布設・移設して手洗器を設置する一般的な工事と比べて、施工時間が短くて済むのも特徴です。

GGのカラー

GGにはベーシックの人気色「ホワイト」「パステルアイボリー」に加えて「パステルピンク」「ホワイトグレー」の計4色がラインアップされています。パステルピンクとホワイトグレーは受注生産品で、納期は約2週間(大型連休除く)です。

GGの本体寸法

  • 幅:383mm
  • 高さ:664mm
  • 奥行き:729mm(便器の先端までは719mm)

GGのリフォーム料金の相場

※記載の料金は、商品(トイレ)+設置工事費の総額費用(消費税込み)の相場です。

  • GG3(床排水):169,900〜263,000円程度
  • GG3(壁排水):170,500〜263,000円程度
  • GG2(床排水):165,200〜235,000円程度
  • GG2(壁排水):165,700〜236,000円程度
  • GG1(床排水):135,100〜222,000円程度
  • GG1(壁排水):137,800〜222,000円程度

GGのリフォーム料金はグレードや排水芯の種類で変わります。また上記は工事費込みですが、既存の便器の取り外し、処分費用、出張料などが必要になる場合もあります。また排水管の延伸や移設、手洗器の設置、壁や床のリフォームなどが必要なときは別料金となります。金銭トラブルを避けるためにも、料金に含まれる工事内容を確認しておくことをおすすめします。