エコキュートおすすめ6メーカーを比較

三菱電機、日立、パナソニックをはじめとする6大メーカーのエコキュートを代表機能など各メーカーごとに紹介。各メーカーの人気機種を、省エネ性能、お湯はり時間、薄さ、シャワー・水圧の強さ、運転音、など項目別で徹底比較!

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エコキュートおすすめ6メーカーを比較

目次

エコキュート6大メーカーを徹底比較!

代表機能で比較

はじめに6大メーカーのエコキュートの代表機能を比較していきます。

三菱電機エコキュートの代表機能

三菱電機エコキュートの代表機能には、極小の泡マイクロバブルを利用して配管内をキレイにするものや、入浴後も残り湯もきれいを保つ機能があります。

  • 自動で配管掃除を行ってくれる「バブルおそうじ」
  • 深紫外線ユニットで、入浴中のお湯も残り湯も菌の抑制を抑える「キラリユキープ」

などがあります。

三菱電機エコキュートの代表機能について、詳しくは以下のリンク先をご覧ください。

>>三菱電機エコキュートの代表機能

日立エコキュートの代表機能

日立エコキュートの代表機能には、

  • 硬度の高い水道水や井戸水に幅広く対応できる「ナイアガラタフネス」
  • シャワーの水圧が強い水道直圧給湯「パワフルシャワー」

などがあります。

日立エコキュートの代表機能について、詳しくは以下のリンク先をご覧ください。

>>日立エコキュートの代表機能

パナソニック製エコキュートの代表機能

パナソニック製エコキュートの代表機能には、パナソニックらしくハイテクな付加価値に関するものが多く、

  • 保温時で最大約35%の省エネが可能な「エコナビ」
  • 外出先からお湯はりができたりする「スマホでおふろ」

などがあります。

パナソニック製エコキュートの代表機能について、詳しくは以下のリンク先をご覧ください。

>>パナソニック製エコキュートの代表機能

ダイキン製エコキュートの代表機能

ダイキン製エコキュートの代表機能には、

  • 家族一人ひとりに合わせて湯温を設定できる「温浴タイム」
  • お肌もすべすべ効果が期待できる「マイクロバブル入浴」

などがあります。

ダイキン製エコキュートの代表機能について、詳しくは以下のリンク先をご覧ください。

>>ダイキン製エコキュートの代表機能

コロナ製エコキュートの代表機能

コロナ製エコキュートの代表機能には、

  • リモコンから、設定より長湯している場合など状況がわかる「入浴おしらせ機能」
  • スマホで遠隔からエコキュートを操作できる「遠隔操作コロナアプリ」

があります。

コロナ製エコキュートの代表機能について、詳しくは以下のリンク先をご覧ください。

>>コロナ製エコキュートの代表機能

東芝エコキュートの代表機能

東芝エコキュートの代表機能には、

  • 2日目の残り湯も綺麗に保つことができる「銀イオンの湯」
  • デザイン性が良い光タッチリモコン

があります。

東芝エコキュートの代表機能について、詳しくは以下のリンク先をご覧ください。

>>東芝エコキュートの代表機能

各メーカー「人気機種」の省エネ性能(電気代)で比較

エコキュートの省エネ性能は「年間給湯保温効率(JIS)」で表されます。細かい計算式もありますが、それはさておき月平均でどれくらいの電気代がかかるか?を見ていきましょう。

なおエコキュートの電気代は、季節・お湯使用量・地域等で大きく異なり、同じ機種でも北海道と沖縄では大きな違いが出てきますので、参考としてお考え下さい。

三菱電機・SRT-W375D

年間給湯保温効率:3.3
電気代 約2,240円(月平均)

日立・BHP-F37SD

年間給湯保温効率:3.4
電気代 約2,154円(月平均)

パナソニック・HE-NS37KQS

年間給湯保温効率:3.3
電気代 約2,080円(月平均)

ダイキン・EQ37VFV

年間給湯保温効率:3.3
電気代 約2,122円(月平均)

コロナ・CHP-37SAY2

年間給湯保温効率:3.2
電気代 約2,069円(月平均)

東芝・HWH-B376

年間給湯保温効率:3.3
電気代 約2,112円(月平均)

※電気代は目安です。また、2020年1月時点での情報です。
※東京電力・電化上手・深夜電力単価17.78円で試算
※中間期の消費電力による4時間の運転での想定
※稼働時間や機種、季節などによっても電気代は異なります。

現在、一般的に販売されているエコキュートは、各社「年間給湯保温効率(JIS)」が3.3前後なので、主力商品での比較になります。・

水圧で比較

6大メーカーの高圧力タイプエコキュートの水圧で比較すると、以下の通りです。

  • 日立エコキュート「ナイアガラシリーズ」:水道直圧(500kPa目安)
  • ダイキンエコキュート「パワフル高圧」:320kPa
  • 東芝エコキュート「パワフル給湯」:300kPa
  • 三菱電機エコキュート「ハイパワー給湯」:290kPa
  • パナソニックエコキュートの「パワフル高圧」:280kPa
  • コロナエコキュートの「高圧力パワフル給湯」:260kPa

※水圧は2021年6月時点の各メーカー記載の「減圧弁設定圧力」で比較しています。

水圧の強いエコキュートをお探しの場合は、「水道直圧給湯」の日立がオススメです。

メーカーごとのエコキュートの水圧について、さらに詳しくは以下のリンク先をご覧ください。

>>シャワーの強さ(水圧)を比較

メーカー保証で比較

メーカー保証は、エコキュート本体、貯湯タンク、冷媒系統によって異なります。

エコキュート本体(ヒートポンプ)の保証年数を比較

エコキュート本体とは、ヒートポンプユニットのことを指します。

  • 三菱電機の本体(ヒートポンプ)保証年数:2年
  • 日立の本体(ヒートポンプ)保証年数:1年(ナイアガラタフネスは5年)
  • パナソニックの本体(ヒートポンプ)保証年数:1年
  • ダイキンの本体(ヒートポンプ)保証年数:1年
  • コロナの本体(ヒートポンプ)保証年数:2年
  • 東芝の本体(ヒートポンプ)保証年数:5年

貯湯タンクの保証を比較

貯湯タンクとは、お湯を貯めておく貯湯タンクの内部のタンク管(水漏れ)のことを指します。

  • 三菱電機の貯湯タンク保証年数:5年
  • 日立の貯湯タンク保証年数:5年
  • パナソニックの貯湯タンク保証年数:5年
  • ダイキンの貯湯タンク保証年数:5年
  • コロナの貯湯タンク保証年数:5年
  • 東芝の貯湯タンク保証年数:5年

冷媒系統(熱交換器・コンプレッサー)の保証を比較

冷媒系統とは、ヒートポンプの中の部品(熱交換器やコンプレッサー等)を指します。

  • 三菱電機の冷媒系統の保証年数:3年
  • 日立の冷媒系統の保証年数:3年(ナイアガラタフネスは5年)
  • パナソニックの冷媒系統の保証年数:3年
  • ダイキンの冷媒系統の保証年数:3年
  • コロナの冷媒系統の保証年数:3年
  • 東芝の冷媒系統の保証年数:5年

故障時の対応で比較

6大メーカーの故障時の対応時間の違いは、以下の通りです。

  • 三菱電機エコキュートの故障対応時間:365日24時間
  • 日立エコキュートの故障対応時間:9:00~18:00(月~土)/9:00~17:00(日・祝)
  • パナソニック製エコキュートの故障対応時間:
    9:00~19:00(月~土)/9:00~18:00(日・祝・年末年始)
  • ダイキン製エコキュートの故障対応時間:365日24時間
  • コロナ製エコキュートの故障対応時間:365日24時間
  • 東芝エコキュートの故障対応時間:365日24時間

その他の要素で比較

その他の要素でも、6大メーカーのエコキュートを比較しています。
詳しくは以下のリンク先をご覧ください。

>>運転音(騒音)で比較

>>お湯はり時間で比較

>>エコキュートの井戸水対応を比較

>>薄型エコキュートを比較

三菱電機エコキュートの代表機能

深紫外線のUV-LEDでお湯を清潔に「キラリユキープ」

お湯はりの後に、きれいなお湯をキープする循環運転をする過程で、深紫外線を照射して、雑菌の繁殖を抑えることで、入浴中や時間差で入浴する人の時、翌日に残り湯を利用する時にも雑菌の繁殖を抑制させます。

マイクロバブルで自動洗浄「バブルおそうじ」

「バブルおそうじ」は、三菱電機エコキュートを代表する独自機能のひとつです。
マイクロバブル(約0.1mmの泡)の「汚れに吸着する」性質に着目し、洗浄剤を使わずに、しかも自動で配管掃除をしてくれる「バブルおそうじ」が誕生しました。

「バブルおそうじ」は浴槽の栓を抜くだけで、浴槽の水位を検知して自動的に洗浄をはじめます。循環運転とともにマイクロバブルを発生させることにより、配管や熱交換器内の皮脂汚れなどを洗い流してくれます。

つまり、特に配管掃除を意識しなくても、毎日お風呂に入っていれば勝手に洗浄して清潔に保ってくれる嬉しい機能というわけです。

マイクロバブル入浴「ホットあわー」

三菱電機エコキュートのマイクロバブル入浴「ホットあわー」は、入浴中にボタンを押すだけで、浴槽アダプターからマイクロバブルが発生します。このとき発生するマイクロバブルは、「バブルおそうじ」に使われるマイクロバブルよりも小さな約0.01mmの微細な泡です。

「ホットあわー」でマイクロバブル入浴をすることで、人体にも様々なよい影響があります。

  • 「ホットあわー」入浴後は、通常の入浴後にくらべて皮膚表面温度が高くなりやすく、湯冷めしにくい効果があります。
  • 「ホットあわー」のお風呂に入浴すると、お肌にうるおいが出る効果が確認されています。5日間「ホットあわー」入浴を続けると、通常に比べて約1.6倍お肌の水分量が増加しました。

参照:三菱電機 エコキュート:三菱の特長

マイクロバブルってなに?

マイクロバブルはとても小さな泡で、大きさは数マイクロメートル~ 約50マイクロメートルです。人間や動物の毛穴よりも小さいので自由に出入りすることができ、汚れに吸着する性質もあるため入浴にも使用されます。その他、近年さまざまな効果が発見され、現在も各分野に応用するため研究が進められています。

マイクロバブルについて詳しくはこちらのサイトをご覧ください。

三菱電機エコキュートの機能について詳しくは、以下の記事をご覧ください。

日立エコキュートの代表機能

お湯が冷めにくい貯湯タンク「ウレタンク」

日立エコキュートの貯湯タンク「ウレタンク」は、従来の貯湯タンクにくらべて断熱性能が優れており、お湯が冷めにくいのが特徴です。その理由は素材に使われているウレタンフォームにあり、従来の発泡スチロール保温材に比べて断熱性が優れています。

「ウレタンク」は、断熱性に優れたウレタンフォームと真空断熱材を組み合わせることで、通常の貯湯タンクに比べて12時間経過後の温度低下を約2.5度抑える効果があります。

エコキュートのお湯が冷めにくいとメリットあるの?

エコキュートの貯湯タンクに貯まっているお湯が冷めにくいと、具体的に以下のようなメリットが考えられます。

  • 沸き上げる電力を節約できる。
  • 保温として温度を維持する電力を節約できる。

なお、貯湯タンク内の雑菌や水質についてはこちらの記事をご覧ください。

水道直圧給湯で「パワフルシャワー」

日立エコキュート独自の技術に水道直圧給湯があります。水道直圧給湯とは、水道圧をそのまま利用し、瞬間的にお湯にして台所や浴室に給湯する技術です。

この水道直圧給湯を利用した「パワフルシャワー」には、様々なメリットがあります。

  • シャワーと台所で2ヶ所同時にお湯を出しても、従来の日立減圧弁方式エコキュートに比べてお湯の量が約1.6倍、お湯の圧力(勢い)が約2.9倍を維持することができます。(水道直圧給湯エコキュート:給水元圧500kPa、従来日立減圧弁方式エコキュート:タンク圧170kPaの場合)
  • 従来のエコキュートでは不可能な場合もあった3階への給湯ですが、水道直圧給湯「パワフルシャワー」なら3階への湯張り・シャワーともに可能です。
  • 高い給湯圧力・流量が必要になるマッサージシャワーなどを備えた多機能シャワーヘッドであっても、取り付けて利用が可能です。

給水元圧、減圧弁方式ってなに?

  • 給水元圧とは:水道局から自宅へ来ている水道水の圧力です。ご家庭の給水元圧を確認するには、水圧計を使うか、契約している水道局へ確認しましょう。
  • 減圧弁方式とは:一般的なエコキュートの給湯方式であり、水道から来ている水圧を、貯湯タンクへ入れる際に一旦弁を使って水圧や、エコキュートのタンク内の圧力を調整する方式です

硬度の高い水も対応「ナイアガラタフネス」

こちらも日立独自の技術で、硬度の高い水道水・井戸水の家庭に強いエコキュートのシリーズが存在します。

硬度の高い水道水・井戸水をお使いの家庭では、水に含まれるカルシウムなどで配管が詰まりやすくなる、というのが一般的でした。
「ナイアガラタフネス」ではエコキュートの「貯湯タンク」にためたお湯を「熱源」として利用し、水道からの水を温めて使うことにより、タンクの水の入れ替え量を従来日立製品の約1/30に低減。

入れ替え量が減ることによりカルシウムなどの流入を減らすことで硬度の高い水道水・井戸水に対応できるようになりました。

また、こちらの「ナイアガラタフネス」の4機種は、ヒートポンプユニット・貯湯ユニット・リモコンに無償5年のメーカー保証がついています。
(通常の日立エコキュートのメーカー保証は、本体1年・冷媒回路3年、タンク5年となっています)

お風呂がすぐ溜まる「ナイアガラ倍速湯はり」

日立エコキュートの代表的な機能「ナイアガラ倍速湯はり」は、ふろ湯はり回路を2系統にすることで、通常の湯張り回路1系統のエコキュートに比べて約2倍のスピードでお風呂を溜めることができます。

ナイアガラ倍速湯はりと通常の湯はりの時間比較(日立の検証による)

  • ナイアガラ倍速湯はり(高効率):約7分30秒
  • 通常機種による湯はり:約12分

※検証条件:配管の内径15mm。5m直管。給水元圧300kPa。タンク湯温80℃。水温17℃。湯はり温度40℃。浴そう湯量180L。

参照:エコキュート:日立の家電品

日立エコキュートの機能について詳しくは、以下の記事をご覧ください。

パナソニック製エコキュートの代表機能

保温時で最大約35%の省エネが可能な「エコナビ」

パナソニック製エコキュートの独自機能「エコナビ」は、2つの機能で家庭の省エネに貢献しています。

  • ひとの入室を検知して設定温度まで加熱を開始する「ひとセンサー」により、自動保温による電力消費を抑えることができます。
  • お湯の冷め方を学習する「湯温学習制御」により、浴室に誰も居ない時に繰り返していた湯温チェックを最小限に抑え、省エネに貢献します。

パナソニックが行った検証実験によると、「エコナビ」を使用することで、ふろ保温時に最大約35%の省エネ効果が確認されています。

スマートフォンで遠隔操作が可能

パナソニック製エコキュートには、スマートフォンで外出先などからも操作ができる「スマホでおふろ」の機能があります。

エコキュート専用アプリ「スマホでおふろ」でできること

スマートフォンのアプリから、「操作」できることは

  • ふろ予約
  • タンクの沸き増し
  • 追い炊き
  • ふろ自動
  • 沸き上げ休止設定
  • おひさまソーラーチャージ
  • エマージェンシー沸き上げ

スマートフォンのアプリから、「見ること」ができることは

  • 給湯温度
  • ふろ温度
  • タンク目盛り
  • 当日の使用可能湯量
  • 沸き上げ休止設定

以上の機能から、外出先から帰る前にお湯を浴槽に張ったり、寝室でゴロゴロしながらでも手元のスマートフォンから、お湯はり等ができます。
(※浴槽の栓は予め閉めておく必要はありおます。栓が閉まっていない場合はエラー停止します)

「ぬくもりチャージ」で夜間の沸き上げを節約

パナソニック製エコキュート「ぬくもりチャージ」は、残り湯の熱を貯湯タンクにチャージして、夜間の沸き上げ用に再利用する技術です。従来とは別の回路を用意することによって、貯湯タンク内のお湯とは混ざること無く、残り湯の熱だけを利用することができます。パナソニックによる検証実験では、翌日分のお湯はり電力を最大で約10%節約することに成功しています。

参照:エコキュート | Panasonic

パナソニック製エコキュートの機能について詳しくは、以下の記事をご覧ください。

ダイキン製エコキュートの代表機能

「温浴タイム」で快適な入浴をサポート

「温浴タイム」は、その日の入浴前の気分や家族ひとりひとりに合わせて、お風呂の湯温を簡単に設定できるダイキン製エコキュートの代表的な機能です。
たし湯や、たし水とは異なりダイキン独自の機能で湯量を変えずに、お湯の温度を上下コントロールします。

湯温の設定は、以下の4つから選ぶことができます。

  • あつめ:ふろ設定温度から1度上げます。
  • いつもと同じ:ふろ設定温度のままです。
  • ぬるめ:ふろ設定温度から1度下げます。
  • さらにぬるめ:ふろ設定温度から2度下げます。

シャワーが快適になる「パワフル高圧給湯」

3階でのパワフルシャワーも、ダイキン製エコキュートの「パワフル高圧給湯」なら実現できます。パワフル高圧給湯は、高圧給湯にくらべると約1.9倍の水圧です。

  • パワフル高圧給湯:320kPa
  • 高圧給湯:170kPa※減圧弁設定

また、台所と浴室など2ヶ所同時にお湯を使用する場合でも、快適に使用できる水量を実現しています。

お肌もすべすべ「マイクロバブル入浴」

ダイキン製エコキュートの代表的な機能には、約0.005~0.05ミリの微細な泡を浴そう内に噴き出す「マイクロバブル入浴」があります。マイクロバブルは毛穴よりも小さく、身体のすみずみまで吸着し熱を閉じ込めるため、温熱効果が期待できます。
※「マイクロバブル入浴」には別売のマイクロバブルアダプターが必要です。

参照:エコキュート|ダイキン工業株式会社

コロナ製エコキュートの代表機能

「ES制御」で高効率な省エネを実現

コロナ独自の省エネ技術「省エネ給湯回路」や「省エネ保温」などによって、お湯を効率よく「つくる」「ためる」「使う」ための制御技術「ES制御」により新省エネ基準である年間給湯保温効率(JIS)4.0という高い数値を達成しました。(コロナ製プレミアムエコキュートCHP-HXE37AY3において)

参照:エコキュート|製品情報|コロナ

年間給湯保温効率(JIS)の数値が高いほど省エネ!

年間給湯保温効率(JIS)とは、日本工業規格であるJIS C 9220:2011に基づき、ヒートポンプ給湯機(フルオート)を運転時の単位消費電力量あたりの給湯熱量および保温熱量を表したもので、数値が高いほど機体の省エネ性能が優れていることを示しています。

ZEHとして補助金がもらえる基準では、この年間給湯保温効率が「3.3以上」あれば、「高性能であるエコキュート」として、認定基準をクリアします。
そのため角型の場合は、各社「3.3」以上を基準にして商品が販売されていますが、高級機種でも3.7~3.8が最も高性能とされてきました。

その中で、コロナのプレミアムエコキュートは4.0.を達成し、非常に高性能な機器であることがわかるかと思います。

東芝エコキュートの代表機能

2日目のお湯でも清潔に入れる「銀イオンの湯」

東芝エコキュートの代表機能「銀イオンの湯」は、最近の増殖を抑える効果のある「銀イオン」をお風呂に発生させることにより、お風呂を清潔に保つことができます。

東芝の検証実験によると、銀イオンの量設定が「標準」の場合、6時間後に99%の菌を抑制することができ、銀イオンの量設定が「多め」の場合、30分後に99%の菌を抑制することができます。(菌15万個を含んだ試験液1mLに銀イオンを付加した場合と付加しなかった場合で、試験液中の菌数を測定)

お風呂を清潔に保つことができる「銀イオンの湯」を使用していると、例えばこんなメリットがあります。

  • 2日目の残り湯も綺麗に保つことができる「銀イオンの湯」は、残り湯を利用する「節水湯はり」や「洗濯へのリサイクル」機能で活躍し、年間で約33トンの節水を可能にしています。(東芝の試算による)
  • 浴室リモコンで「流水洗浄」を設定することで、配管に銀イオンの水が流れ、洗浄剤を使用した配管掃除をしなくても、配管を清潔に保つことができます。

※銀イオン発生ユニットの交換は販売店での有料での交換になります。また、消耗品のため1日1回180Lの湯はりに使用した場合、標準設定で約10年、多め設定で約5年ごとに交換が必要です。

参照:東芝キヤリア株式会社:ESTIAの特長:銀イオンの湯

銀イオンとは?

銀イオンとは、銀の原子が電荷をもち活性化したもののことをいいます。銀イオンは細菌の細胞へ吸着する性質があり、高い除菌・防臭性によって細菌の増殖を抑える効果があります。

エコキュートの省エネ性能(電気代)を比較

エコキュートをリフォームなどでご自身で選ばないといけない場合、省エネ性能は1つの指標となると思います。ここではエコキュートの省エネ性能である「年間給湯保温効率(JIS)」を基準に比較しました。

【一般地】角型のスタンダード機種の中で、省エネ性能で選ぶなら日立

よく売れているスタンダードのエコキュートの中では、日立が3.4となっており省エネ性能が高いです。

一般地向けエコキュートの省エネ性能ランキング(人気スタンダード機種)

  • 1位:日立/年間給湯(保温)効率(JIS)3.4
  • 2位:ダイキン・三菱電機・東芝・パナソニック/年間給湯(保温)効率(JIS)3.3
  • 3位:コロナ/年間給湯(保温)効率(JIS)3.2

※2021年1月時点、一般地向け角型エコキュートの各メーカー人気品番による比較です。
※参考型番:日立:BHP-F37SD、三菱電機:SRT-W375、パナソニック:HE-NS37KQS、ダイキン:EQ37VFV、コロナ:CHP-375AY2、東芝:HWH-B376H

【一般地】角型のハイグレード機種の中で、省エネ性能で選ぶなら三菱電機

各社、ハイグレード機種に関しては省エネ性能も高めているメーカーが多いです。ただし元々ガス代に比べて電気代が安いエコキュートなので、イニシャルコストと費用対効果については、吟味して決める必要があります。

一般地向けエコキュートの省エネ性能ランキング(人気ハイグレード機種)

  • 1位:三菱電機/年間給湯(保温)効率(JIS)4.2
  • 2位:コロナ・パナソニック/年間給湯(保温)効率(JIS)4.0
  • 3位:日立/年間給湯(保温)効率(JIS)3.9
  • 4位:東芝/年間給湯(保温)効率(JIS)3.6
  • 5位:ダイキン/年間給湯(保温)効率(JIS)3.3

※2021年1月時点、一般地向け角型エコキュートの各メーカー人気品番による比較です。
※参考型番:日立:BHP-FV375SD、三菱電機:SRT-P375B、パナソニック:HE-JPU37KQS、ダイキン:EQN37VFV、コロナ:CHP-HXE37AY3、東芝:HWH-X376HA

※JISは2018年度の基準になります。

【寒冷地】角型のスタンダード機種の中で、省エネ性能で選ぶなら日立

最低気温マイナス25度まで使用が可能な寒冷地仕様エコキュートを対象に、「寒冷地年間給湯保温効率(JIS)」を基準とした省エネ性能を比較しました。

寒冷地仕様エコキュートの省エネ性能ランキング(人気スタンダード機種)

  • 1位:日立/寒冷地年間給湯(保温)効率(JIS)3.0
  • 2位:ダイキン/寒冷地年間給湯(保温)効率(JIS)2.9
  • 3位:東芝・三菱電機・コロナ/寒冷地年間給湯(保温)効率(JIS)2.8
  • 4位:パナソニック/寒冷地年間給湯(保温)効率(JIS)2.7

※2021年1月時点、寒冷地仕様エコキュートの各メーカー人気品番による比較です。
※参考型番:日立:BHP-F37SUK、パナソニック:HE-L37JQS、東芝:HWH-B376N、三菱電機:SRT-WK375D、ダイキン:EQ37VFHV、コロナ:CHP-37NY2K

【寒冷地】角型のハイグレード機種の中で、省エネ性能で選ぶなら三菱電機

各社、ハイグレード機種に関しては省エネ性能も高めているメーカーが多いです。
ただし元々ガス代に比べて電気代が安いエコキュートなので、イニシャルコストと費用対効果については、吟味して決める必要があります。ただ寒冷地の場合、省エネ効率が高いものをおすすめします

寒冷地向けエコキュートの省エネ性能ランキング(人気ハイグレード機種)

  • 1位:三菱電機/寒冷地年間給湯(保温)効率(新JIS)3.6(旧JIS)3.4
  • 4位:コロナ・パナソニック(ぬくもりチャージ使用)/寒冷地年間給湯(保温)効率(JIS)3.3
  • 2位:日立/寒冷地年間給湯(保温)効率(JIS)3.0
  • 2位:ダイキン/寒冷地年間給湯(保温)効率(JIS)2.9
  • 3位:東芝/寒冷地年間給湯(保温)効率(JIS)2.8

※2021年1月時点、寒冷地向け角型エコキュートの各メーカー人気品番による比較です。
※参考型番:日立:BHP-FV37SDK、三菱電機:SRT-PTK375UBU、パナソニック:HE-FPU37JQS、ダイキン:EQ37VFHV、コロナ:CHP-HXE37AY3K、東芝:HWH-B376HAN

耐塩害/耐重塩害仕様エコキュートの省エネは3メーカーが同水準

海の近くのご家庭などに向けた、潮風によるサビから守る耐塩害/耐重塩害仕様エコキュートを対象に、「年間給湯保温効率(JIS)」を基準とした省エネ性能を比較しました。

耐塩害/耐重塩害仕様エコキュートの省エネ性能ランキング(人気機種)

  • 1位:パナソニック/年間給湯効率(JIS)3.6
  • 2位:日立/年間給湯効率(JIS)3.4
  • 2位:東芝/年間給湯効率(JIS)3.3
  • ※ダイキン・三菱電機は全機種をオプションで塩害仕様へ変更可能

※2021年1月時点、耐塩害/耐重塩害仕様エコキュートの各メーカー人気品番による比較です。
※参考型番:日立:BHP-F46SDE、東芝:HWH-B376H-Z、ダイキン:全機種対応、三菱電機:全機種対応、パナソニック:HE-N46KQS

シャワーの強さ(水圧)を比較

エコキュートのシャワー水圧の強さは、ガスから買い替えた時は弱すぎるとストレスを感じてしまうかもしれません。シャワーの水圧が強く、おすすめのエコキュートをご紹介します。

エコキュートの水圧なら圧倒的に「水道直圧給湯」の日立がオススメ!

エコキュートを選ぶ基準にシャワー水圧の強さを選ぶなら、特にオススメしたいのは日立です。「水道直圧給湯」式の日立エコキュートは、最大500kPaの強いシャワーが可能です。

ただし、給水元圧に左右されるため、環境によっては減圧弁方式エコキュートのほうがシャワーが強い場合もあります。

各メーカー高水圧タイプエコキュートの水圧ランキング

  • 日立エコキュート「ナイアガラシリーズ」:水道直圧(500kPa目安)
  • ダイキンエコキュート「パワフル高圧」:320kPa
  • 東芝エコキュート「パワフル給湯」:300kPa
  • 三菱電機エコキュート「ハイパワー給湯」:290kPa
  • パナソニックエコキュートの「パワフル高圧」:280kPa
  • コロナエコキュートの「高圧力パワフル給湯」:260kPa

エコキュートの水圧の強さは「減圧弁設定圧力」の数値で確認

エコキュートの水圧の強さは「減圧弁設定圧力」の数値で確認・比較することができます。

各メーカー「高圧タイプ」と呼ばれる、エコキュートの水圧を高くしたモデルを発売していますが、メーカーにより圧力が異なります。
さらに、各メーカーのWebサイト、カタログには「高圧タイプ」の機能説明でどれくらいエコキュートの水圧が高いのかを「300kPa」といった数値が大きく記載されているのですが、こちらの数値の基準がメーカーにより異なる場合があります。

エコキュートの水圧の数値を確認したい時は、「減圧弁設定圧力」の数値になっているかを確認しましょう。

水側最高使用圧力はエコキュートの給湯圧力と関係ない

エコキュートのカタログには「水側最高使用圧力」という項目がありますが、こちらはエコキュートの給湯圧力とは関係ありません。

エコキュートはタンクでお湯を沸かすのですが、お湯は沸かすことで体積が膨張します。
貯湯タンク内の圧力が高くなると、タンクに収まりきらないお湯を逃し弁から排出します。
この逃し弁から排出する際の圧力が「水側最高使用圧力」となります。

エコキュートの標準タイプとパワフル高圧タイプの違い

エコキュートの標準タイプとパワフル高圧タイプには、以下のような違いがあります。

  • 標準タイプ:標準のエコキュートでの水圧は170kPa(コロナのみ190kPa)となっています。
  • パワフル高圧タイプ:標準タイプからさらに水圧を強めたタイプです。水圧は290~320kPaと、メーカーにより少し違いがあります。

標準タイプのエコキュートを、「高圧タイプ」という言い方をするメーカーもありますが、パワフル高圧かどうか、しっかし水圧で確認をしましょう。

また、標準タイプもパワフル高圧タイプも価格差はメーカーによりますが10万円前後~数万円程度になっています。水圧の強いシャワーでお風呂に入りたい方は、毎日お風呂に入るときに気になってしまうと思いますので、パワフル高圧タイプがオススメです。

エコキュートの水圧についてはこちらでも詳しく紹介しています。

エコキュートの運転音(騒音)を比較

運転音(騒音)にメーカー毎の差は殆ど無い

エコキュートのヒートポンプユニットから出ている運転音(騒音)の大きさを、メーカーごとに比較します。なお、騒音(運転音)の大きさは、貯湯タンクがお湯を貯められる容量(460Lと370L)や季節によって変化します。
また都市部で、お隣と隣接している場合や、エコキュート(ヒートポンプ側)がお隣と近い場合は、気にした方がいい場合もあります。

パナソニック製エコキュートから出る騒音(運転音)の大きさ

  • 560Lタイプ:中間期:56デシベル/冬期:59デシベル
  • 460Lタイプ:中間期:54デシベル/冬期:57デシベル
  • 370Lタイプ:中間期:50デシベル/冬期:55デシベル

※2020年10月発売モデルのエコキュートに基づいたデータです。

三菱電機製エコキュートから出る騒音(運転音)の大きさ

  • 550Lタイプ:中間期:57デシベル/冬期:60デシベル
  • 460Lタイプ:中間期:55デシベル/冬期:58デシベル
  • 370Lタイプ:中間期:51デシベル/冬期:56デシベル

※2020年8月発売モデルのエコキュートに基づいたデータです。

ダイキン製エコキュートから出る騒音(運転音)の大きさ

  • 460Lタイプ:中間期:53デシベル/冬期:59デシベル
  • 370Lタイプ:中間期:51~53デシベル/冬期:57~58デシベル

※2020年8月発売モデルのエコキュートに基づいたデータです。

日立製エコキュートから出る騒音(運転音)の大きさ

  • 560Lタイプ:中間期:57デシベル/冬期:60デシベル
  • 460Lタイプ:中間期:55デシベル/冬期:57デシベル
  • 370Lタイプ:中間期:51デシベル/冬期:55デシベル

※2020年5月発売モデルのエコキュートに基づいたデータです。

コロナ製エコキュートから出る騒音(運転音)の大きさ

  • 460Lタイプ:中間期:55デシベル/冬期:58デシベル
  • 370Lタイプ:中間期:51デシベル/冬期:56デシベル

※2020年2月発売モデルのエコキュートに基づいたデータです。

※中間期:外気温16度程度の期間を指す。
※冬期:外気温7度程度の期間を指す。
※デシベル:音の大きさを表す単位。50デシベルは人の声で言うと「小さな声」、「静かなオフィス」、「静かな公園」などが当てはまります。

エコキュートの騒音で重要なのは対策

ご紹介したように、メーカーの違いによるエコキュート運転音(騒音)の差はほとんどありません。重要なのは、エコキュートによる騒音被害が出ないようにする対策です。

エコキュートによる騒音被害の詳しい対策は、こちらの記事をご覧ください。

エコキュートのお湯はり時間を比較

エコキュートのお風呂への湯はり時間を比較しました。

エコキュートのお湯はり時間なら「ナイアガラ倍速湯はり」の日立がオススメ!

お湯はり時間でエコキュートを選ぶなら、「ナイアガラ倍速湯はり」を搭載している日立がオススメです。他メーカーの半分以下の時間でお湯を溜めることができます。

エコキュートのお湯はり時間ランキング

  • 1位:日立/約7分30秒
  • 2位:コロナ/約10~13分
  • 2位:三菱/約11~12分
  • 2位:ダイキン/約11~14分
  • 2位:パナソニック/約12分
  • 3位:東芝/約12分

※浴そう湯量180L、1階へ給湯の場合。
※2021年1月時点、一般地向け角型エコキュートの各メーカー代表品番による比較です。

エコキュートの井戸水対応を比較

基本的には井戸水との接続はできれば避けることをおすすめします。理由は、井戸水の中のカルシウムなどの成分が配管内で固まるという、デメリットが大きいからです。

なお、2021年1月現在、井戸水対応エコキュートを販売しているメーカーは日立・パナソニック・ダイキンです。
しかし各社とも対応としつつも、適合できるかどうかの水質検査は自費、砂こし器やエコキュートに対応できるポンプの設置が必要であったりと追加費用がかかってきます。

水道代がかからない、というメリットよりも追加の設置費用や機器が長持ちしない可能性があることを理解の上、設置を業者と相談しましょう。

井戸水対応エコキュートでダイキン、パナソニックは3年保証を用意

ダイキンとパナソニックは井戸水に対応しており、さらにメーカーが定める水質判定基準を満たすことで、水質関連の故障に対し3年間保証(メーカー保証)がつきます。水質関連の故障とは、たとえば水熱交換器のスケール詰まり(配管内に水中のミネラル分が付着し詰まる現象)などが挙げられます。
保証の観点から見ると、ダイキンかパナソニックがオススメですが、それでも3年保証までです。

水質検査の費用

※2021年1月時点での情報です。

薄型エコキュートを比較

お庭のスペースを広く取りたい場合や、都市部で土地が限られている場合は、一般的な角型よりも貯湯タンクの奥行きを薄くし平べったい形の薄型エコキュートがオススメです。ただし、その分断熱材が薄くなり、年間給湯保温効率・省エネの面では角型に劣ります。

いちばん薄い薄型エコキュートは三菱電機!

エコキュートを薄さで選ぶのであれば、人気の薄型エコキュートの中では最も薄い三菱電機がオススメです。ただし、どのメーカーも数ミリの差ですので、そこまで大差はありません。

薄型エコキュートの奥行ランキング

  • 1位:三菱電機/奥行430×高さ1,900×幅1,120mm
  • 2位:東芝/奥行435×高さ1,970×幅1,000mm
  • 3位:ダイキン/奥行438×高さ2,173×幅1,075mm
  • 4位:パナソニック/奥行440×高さ1,843×幅1,078mm
  • 5位:コロナ/奥行450×高さ1,620×幅1,090mm
  • 6位:日立/奥行450×高さ2,225×幅1,090mm

※2021年1月時点、薄型エコキュートの各メーカー人気品番による比較です。
※参考型番:三菱電機:SRT-S375UZ、東芝:HWH-B376HWA0、コロナ:CHP-ED302AY3、ダイキン:EQ46VFTV、日立:BHP-FS37SH、パナソニック:HE-H37HQS

薄型エコキュートの省エネならコロナがオススメ!

貯湯タンクの奥行きを薄くし平べったい形の薄型エコキュートを対象に、「寒冷地年間給湯保温効率(JIS)」を基準とした省エネ性能を比較しました。

薄型エコキュートの省エネランキング

  • 1位:コロナ、パナソニック、三菱電機、日立、ダイキン/年間給湯効率(JIS)3.0
  • 2位:パナソニック、ダイキン、東芝、三菱電機/年間給湯効率(JIS)2.8

※2021年1月時点、薄型エコキュートの各メーカー人気品番による比較です。
※参考型番:コロナ:CHP-ED302AY3、三菱電機:SRT-W375Z・SRT-S375UZ、日立:BHP-FS37SH、パナソニック:HE-W37HQS・HE-H37HQS、ダイキン:EQX37VFTV・EQ37VFTV、東芝:HWH-B376HWA