エコキュートとガス給湯器(エコジョーズ)を比較
エコキュートとは?
エコキュートとは、大気の熱を利用してお湯を沸かす給湯器です。電気温水器に比べて1/3のコストでお湯を沸かすことができるため、光熱費の節約にも繋がります。
エコキュートについて詳しくはこちらの記事をご覧ください。
エコキュートとは?お湯を作る仕組みと購入前に知っておきたい事
40,337viewエコキュートのメリット
- オール電化にする場合は、光熱費を電力に一本化して、電気代がお得なオール電化用料金プランを選択することができる。
- 災害時などに貯水タンクに貯まった水を生活用水として使用できる。ただし、そのまま飲水に使うことはできず、一度沸騰させる必要がある。
エコキュートのデメリット
- 停電になったとき、給湯が止まってしまうので、お風呂に入ることができない。また台所でお湯も使えない。
- オール電化にした場合、電力プランによっては昼間の電気代が高くなってしまう。
- ガス給湯器に比べて導入費用が高い。
ヒートポンプから出る低周波によって、隣家などと騒音トラブルになる場合がある。
エコキュートのメリット・デメリットについて詳しくはこちらの記事をご覧ください。
後悔しないためのエコキュートのデメリット。お得の裏に欠点も?!
25,508viewおすすめ!人気エコキュート
ガス給湯器とは?
ガスを燃焼させ水をお湯に変えて、家庭に供給してくれる機器です。ガス給湯器には従来型とエコジョーズと呼ばれているタイプがあり、エコジョーズのほうが少ないガスで効率的にお湯を沸かすことができます。
ガス給湯器(エコジョーズ)のメリット
- 停電時でもお湯を使用できる。
- 台所や浴室などで同時にお湯を使っても水圧・湯温が落ちない。
- エコキュートのようにお湯切れを起こすことがない。
- エコキュートに比べて導入費用が安い。
- エコキュートよりも省スペースで設置できる。
ガス給湯器(エコジョーズ)のデメリット
- お湯を使用する際に点火音や排気ファンの音がする。
- 屋内設置の場合、吸排気設備が必要になる。
お風呂を沸かすエネルギーコストを比較
前提条件
- 沸かす水量:200L
- 沸騰前の水温:20度
- 沸騰後の湯温:40度
- オール電化(昼)の1kWhあたりのエネルギーコスト:25.33円
- オール電化(夜)の1kWhあたりのエネルギーコスト:17.46円
- 都市ガスの1kWhあたりのエネルギーコスト:10.00円
- LPガス(プロパンガス)の1kWhあたりのエネルギーコスト:17.59円
エコキュートのエネルギーコスト
- オール電化(昼):116円
- オール電化(夜):80円
ガス給湯器(エコジョーズ)のエネルギーコスト
- 都市ガス:46円
- プロパンガス:80円
※水1グラムの温度を1度上昇させるのに必要な熱量は1calのため、水200Lを20度上昇させるには4,000kcalが必要。4,000kcalをkWhに変換すると約4.6kWhとなります。
※上記はあくまで目安です。お使いの給湯器や浴槽サイズ、水温などによりエネルギーコストは異なります。
IHクッキングヒーターとガスコンロを比較
IHクッキングヒーターとは?
IHクッキングヒーターのIHはinduction heatingの略称で、日本語で表すと電磁誘導加熱になります。電磁誘導加熱とは、トッププレートの下に埋め込まれている銅線で作られたコイルに電気を流し、発生した磁力によって鍋自体を発熱させる仕組みのことです。
IHクッキングヒーターについて詳しくはこちらの記事をご覧ください。
IHクッキングヒーターのメリット
- 火を使わないので火事のリスクが減る。
- ガスコンロに比べると掃除が簡単。
- 料理中の火力調整がボタン式なので簡単。
- ガスよりも火力が強い。
- 火を使わないので夏場でもキッチンが暑くならない。
IHクッキングヒーターのデメリット
- 停電すると使用できなくなってしまう。
- 使える鍋やフライパンが、ガスコンロに比べて制限される。
- 「ビィーン」といった振動音が鳴る場合がある。
- 電磁波のリスクがある。
- ガスコンロより導入費用が高い。
- 火を使わなくなることで、火への危険意識が薄まる。
- 鍋振り対応でないと、鍋振り料理が作れない。
IHクッキングヒーターのメリット・デメリットについて詳しくはこちらの記事をご覧ください。
ガスコンロとは?
ガスを燃料に炎を出して、鍋やフライパンを直接加熱して温める調理器具です。
ガスコンロのメリット
- 使用できる鍋にほとんど制限がない。
- 停電時でも使用することができる。
- どんなコンロでも鍋振り料理を作ることができる。
- IHクッキングヒーターよりも導入費用が安い。
ガスコンロのデメリット
- 火を使うため、火災のリスクがIHクッキングヒーターよりも高い。
- 火を使うので汚れがこびりつきやすく、掃除が大変。
- 火を使うので、夏場は調理中に暑くなる。
- ガス漏れや一酸化炭素中毒の危険がある。
調理にかかるエネルギーコストを比較
前提条件
- 調理時間:30分
- IHクッキングヒーターの出力:3.0kW
- ガスコンロの火力:2.5kW
- 片口のみ使用して調理した場合
- オール電化(昼)の1kWhあたりのエネルギーコスト:25.33円
- オール電化(夜)の1kWhあたりのエネルギーコスト:17.46円
- 都市ガスの1kWhあたりのエネルギーコスト:10.00円
- LPガス(プロパンガス)の1kWhあたりのエネルギーコスト:17.59円
IHクッキングヒーターのエネルギーコスト
- オール電化(昼):37円
- オール電化(夜):26円
ガスコンロのエネルギーコスト
- 都市ガス:12円
- プロパンガス:21円
※上記はあくまで目安です。お使いの調理器具や調理時間、火力などによりエネルギーコストは異なります。
出典元
本記事内の電気の使用量については、総務省統計局の家計調査データを参考にしています。
本記事内の都市ガスの使用量については、東京ガスの情報を参考にしています。
本記事内のプロパンガスの使用量については、プロパンガス料金消費者協会のデータ(2016年8月現在)を参考にしています。