エコキュートとガス給湯器の比較と違い。エコキュートにかえて後悔
目次
光熱費がお得になると評判の電気でお湯を沸かす給湯器「エコキュート」ですが、導入後に後悔するケースも有るようです。
エコキュートとガス給湯器と一体何が違うのでしょうか?
エコキュートとガス給湯器の違いを記載したインターネットの記事は多く存在しますが、
エコキュートを販売したい人に書かれた記事はエコキュート寄りに、ガス給湯器を販売したい人に書かれた記事はガス給湯器寄りの記事になっているケースも多く、内容が不十分であったり、最新の情報では無いと感じる事もあります。
この記事では最新の情報から思いつく限りのエコキュートとガス給湯器の違い掲載し、なるべく客観的にご紹介します。
エコキュートが向いている家庭、ガス給湯器が向いている家庭がありますので、導入後に後悔しないためにも、よろしければ参考にしてみてください。
エコキュートとガス給湯器のお湯を沸かす仕組みを比較
エコキュートの仕組み
エコキュートは、大きく分けて「貯湯タンク」と「ヒートポンプ」という部材で構成されています。
「貯湯タンク」とは、その名の通り沸かした湯を貯めておくタンクの事で、大きな冷蔵庫のような形をしています。
エコキュートは一般的なガス給湯器とは違い80~90℃くらいの高温に沸かしたお湯をタンクに貯めて、季節によって水温が変わる10℃~30℃くらいの水道水と混ぜて、40℃くらいのお湯を作り出します。
「貯湯タンク」は370L・460Lの容量が一般的です。(500L以上の機種もあり)
「ヒートポンプ」とは、エアコンの室外機と同じ形状をしている「熱を作り出す機械」です。
ヒートポンプで熱を作り出して、水道水を高温のお湯にして、貯湯タンクに貯めて使います。
そして、エコキュートの運転は概ね「深夜電力」を活用して深夜に運転を行います。
各地域の電力会社では、時間帯別契約という深夜時間帯に電気単価が安くなる契約があり、エコキュートはその安い時間帯の電気を利用できるため、家計にさらにやさしい給湯機器です。
これが、エコキュートの基本的な仕組みです。
370Lのエコキュートは370Lが使用可能湯量ではない
ここで覚えて頂きたいのは、貯湯タンクに貯めることができるお湯の量が370Lであって、お風呂やキッチンでお湯を使う際は水を混ぜるため、370L以上のお湯を使うことが出来る、という事です。
この使える湯量は、季節・水温・地域・機種によって異なってきますが、概ね使える湯量としてはこちらです。
370Lのエコキュート:貯湯タンク内の温度80℃、給水温度5℃の場合、使用可能湯量は、約650Lとなります。
これ以上ご使用の際は、昼間の「沸き増し運転」にて対応が可能です。1時間当たり、80℃のお湯を約45L(42℃お湯として約100L)つくることができます。
出典元:ダイキン
エコキュートのタンク容量別の使用可能湯量やオススメ使用人数についてはこちらの記事で解説しています。 エコキュート容量別の違いと電気代の比較。4人家族なら460L
ガス給湯器(エコジョーズ)の仕組み
それでは、続いてガス給湯器の仕組みを解説していきましょう。
ここでは、エコキュートと対等に比べるために、昨今主流になりつつある、ガス給湯器の中でも特にお得な「エコジョーズ」を基準にして、検証していきたいと思います。
従来のガス給湯器より効率よくお湯を沸かせる「エコジョーズ」仕組み
従来のガス給湯器と異なる点は、一言でいうと「排出されていた熱を回収して、約15%熱効率のいいガス給湯器」です。
従来の一般的なガス給湯器は、運転中に給湯器本体から高温の排気があります。
この外に排出されていた熱がもったいない!ということで、排出熱を上手に回収することで、ガス使用量を抑えながら、お湯を沸かすことができます。
一般的なガス給湯器は、ガスバーナーで配管を熱くしてその中に水を通すことでお湯を作る仕組みです。しかしこの方式では配管から逃げる熱も多く、多くの熱が実は無駄になっています。
それに対してエコジョーズは、従来のガス給湯器で無駄になっていた熱を排出する前に、バーナーで加熱する前の水の配管を通して、熱を少しもらってから、ガスで加熱します。
これにより、水道からくる水からお湯を沸かすよりも、少し温かくなった水を沸かすことになり、使用するガスの量も減らせて効率があがります。
エコジョーズはこのように、排熱を回収しながら加温をするため、従来のガス給湯器に比べて約15%も熱効率があがります。(床暖房などの暖房機能使用時は約4~5%の効率アップ)
LPガスと都市ガスについて
LPガス(プロパンガス)はガスタンクを家の外につけて、ガスをそのタンクからもらって運用します。都市ガスは道の中に埋設されているガス管から、ガスを供給されて運用します。
これは地域によって、都市ガスがきている地域は都市ガス、ガス管が来ていない地域はLPガスに分類されます。
費用的には、LPガス(プロパンガス)が高く、都市ガスの方が割安です。
ただLPガスはタンクにガス切れがなければ独立して運用ができるため、災害に強いというメリットがあり、都市ガスは災害時にガス管の普及で数週間以上かかるケースもあります。
エコキュートとガス給湯器の「使い勝手」を比較
多くのエコキュートはお湯を「飲用」として使えない
ガス給湯器では蛇口から出たお湯をそのまま飲用として使うことができます。
しかし、多くのエコキュートではお湯をそのまま飲むことはメーカーから推奨されていません。理由はエコキュートのタンクにたまっているお湯を混合させているため、水質が変わる可能性があることから推奨していません。
飲用として使えない理由
もちろん80~90℃の高温で沸かしているため、多くの雑菌は死滅していると推測されますが、全ての菌が滅菌されていない可能性があることや、数週間お湯を使わない場合にお湯の温度が下がって雑菌が繁殖する可能性もあるためです。
キッチン水栓など混合水栓を水の位置にして水のみを使う分は飲める
エコキュートを使っているご家庭でも、キッチン水栓など混合水栓を「水」の位置にして水のみを使う分にはエコキュートのお湯が混ざらないため飲用として使うことができます。
最近では飲用の水はミネラルウォーターを買っているといった方も多いのではと思いますので、そういったご家庭ではあまり気にされなくてもいいかと思います。
エコキュートのお湯でも一度沸かせば使用可能
エコキュートのお湯でも、上記の衛生上の問題を解決るために、沸騰して飲用として使うことはできます。
日立エコキュート「水道直圧給湯」は飲水として使える
エコキュートは主要メーカー各社で様々な商品が出ていますが、日立の「水道直圧方式(ナイアガラ出湯・ナイアガラタフネス)」は、一般的なエコキュートと方式が異なります。
一般的なエコキュートが「タンクに貯めたお湯を直接水と混ぜて使う方式」なことに対し、
日立の水道直圧方式は、タンクに高温のお湯を貯める点は同じですが、この高温のお湯の熱を、熱交換器で水道の水へ伝達します。
そのため、方式としてはガス給湯器がバーナーで水道管を温めてお湯を作り出す方式と似ており、日立の水道直圧方式では水道管から流れてくる水を直接お湯にするので飲用として使うことができます。
日立エコキュートについては以下の記事で解説しています。 日立エコキュートの人気機種と機能の評判
シャワー、お湯はりなどの「水圧」はガス給湯器が強い
多くのご家庭ではエコキュートに比べガス給湯器の方が水圧が強くなります。
ガス給湯器に比べて、一般的なエコキュートの水圧は弱いので「水圧が強いシャワーが好きでそこはゆずれない!」という方は、ガス給湯器が良いでしょう。
ただ、エコキュートにしたい方は、エコキュートの中でも日立の水道直圧方式タイプや、各メーカーの「高圧パワフル方式」のエコキュートがおすすめです。
また、中にはエコキュートに切り替えた方でも、ガスに比べると水圧が確かに弱いが気になるほどではない、と言われる方もいます。
キッチンや洗面、お湯を吐水する分には、エコキュートでもほとんど変わりなく、変化が如実に感じるのはシャワーを浴びるときの水圧だけかと思います。
ガス給湯器の水圧は「200~500kPa」
一般的な水圧は500kPaが多いです。
ガス給湯器の水圧は、給湯器自体の能力も左右しますが、実は水道自体の圧力に左右されます。
一般的な戸建ての場合は、水道管から水が直接来ている水道に加温しているだけなので、水圧はガス給湯器よりもむしろ水道管の水圧です。
またマンションの場合は、マンションの屋上にある受水槽という大きなタンクから、下の階へ水を送っている場合があります。
このため、建物側の要因で水圧を左右する場合があり、500kPaより低くなる可能性があります。
エコキュートの水圧は「170~320kPa」日立の水道直圧方式は「500kPa」
一般的なエコキュートは、一度貯湯タンクに水を入れてから減圧弁方式といわれる、水道の水圧をエコキュートに適用するように圧力を下げています。
このことで、一般的なエコキュートのシャワー水圧は170kPaとなり、ガス給湯器に慣れていた方からすると、シャワーの水圧が弱く感じます。
エコキュートでも各メーカーから高圧パワフル方式という機種があり、この機種ではメーカーにより若干水圧が異なりますが、300~320kPaが一般的な水圧です。
特に日立の水道直圧方式の機種では、水道をそのまま利用しているため水道圧と同じように使うことができます(目安は500kPa)
エコキュートの水圧の高いメーカーは「日立」
1位:日立「ナイアガラシリーズ(水道直圧方式)」/ 500kPa
2位:ダイキン「パワフル高圧タイプ」 / 320kPa
3位:東芝「パワフル高圧タイプ 」/ 300kPa
※2021年5月時点
詳しくは過去記事「エコキュートメーカー比較」ご覧ください。 エコキュートおすすめ6メーカーを比較
エコキュートの水圧についてはこちらで詳しく紹介しています。 エコキュートの水圧が弱いを解決!水圧を強くする方法
エコキュートの「高水圧タイプ」はメーカーで強さが違うので注意
日立以外の各社は、パワフル高圧タイプをラインアップとして用意していますが、メーカーによって水圧が異なります。
上記のように一番強い水圧はダイキンの320kPaです。
各社のラインアップとしては、280kPa~300kPaが主流商品となりますので、水圧にこだわる方は事前に確認しましょう。
エコキュートは「お湯切れ」がある
ガス給湯器は、使う度にお湯を温めるため「お湯切れ」を起こすことはありませんが、エコキュートは、貯湯タンクにお湯を貯めて使うため、「湯切れ」が発生する恐れがあります。
貯湯タンク以上のお湯を作り出せるとは言え、ガス給湯器のようにずっと使い続けることができません。
なお、湯切れしてしまった場合や、湯切れしそうな場合は、深夜電力での沸き上げを待たずとも、「沸き増し」ボタンで沸かすことはできます。
しかし湯切れを起こしてしまった場合は、タンク内の水を沸き上げることになりますが、概ね元の量を使えるようになるためには、4時間以上かかり、シャワー1回分(10分)程度のお湯は約1時間ぐらいかかります。
また、普段の設定で節約モードになっている場合、370Lタンクであれば370L丸まる沸かしているわけでない場合もあります。
来客がある場合などお湯の使用量が多くなる場合は、事前に「節約モード」を解除したり、「沸き増し」ボタンで深夜の通常運転以外にお湯の量を増やしたりすることもできますので、そこまで心配することはないと思います。
エコキュートは最大何人までの家族構成でお湯切れを起こさず使えるか?(2021年5月時点)
基本的には使用湯量で左右されるため一概には言えませんが、6~8人家族を目安として最も大きい機種で560Lのラインナップがあります。
- パナソニック / エコキュート HE-B56HQS(560L)
- 三菱 / エコキュート SRT-N555(550L)
- 日立 / エコキュート(水道直圧方式) BHP-FW56SD(560L)
- 日立 / エコキュート(通常フルオート)BHP-F56SU(560L)
- 東芝 / エコキュート HWH-B566HA(560L)
※2021年5月時点でダイキン・コロナは500L台のラインナップ無
詳しくは過去記事「エコキュートメーカー比較」ご覧ください。 エコキュートおすすめ6メーカーを比較
ガス給湯器もエコキュートも入浴剤の使用OK。ただし制限あり
ガス給湯器はOKで、エコキュートはダメ!と思われている方が多いかも知れませんが実はそれは間違いです。
答えとしては、ガス給湯器もエコキュートも「種類によっては使える」です。
入浴剤の成分などが、追い炊きの時に配管に入った際に故障の原因になる場合があり、これは給湯器の種類関係なく、給湯機器の内部や循環経路の機器が故障の原因になる場合があります。
ガス給湯器でも、入浴剤の種類によっては、給湯機器やふろがま、ジェットバスなど機器に影響を及ぼすものがありますと注意喚起があります
出典元:ノーリツ
エコキュートでも、ガス給湯器と同様に使用を推奨していない入浴剤がありますので、使用する場合は、各メーカーの取扱説明書や、入浴剤の注意書きを確認してください。
使用を避けた方がいい入浴剤
にごり湯系入浴剤:
無機系酸化チタンが含まれている場合があり、この成分が研磨剤となってしまい、給湯機器内部の劣化に繋がる恐れがある
腐食性のある入浴剤:
硫黄系の入浴剤や、塩を主成分にした入浴剤
発泡系入浴剤:
炭酸ガスが追い炊きの循環経路に混入すると、空気が入るはずのない経路に空気が混入して給湯機器の故障に繋がる恐れがあります
エコキュートとガス給湯器の「コスト」を比較
エコキュートの光熱費(ランニングコスト)や導入コストについては「光熱費比較」の記事でも詳しく解説しています。 エコキュートのランニングコストと他給湯器の比較
初期導入費用はエコキュートで「35万~」、ガス給湯器「15万~」
エコキュート(フルオート・370L)の初期費用の内訳
商品代:17万円前後(370L)~ / 19万円前後(460L)~
工事代:18 ~ 30万円前後(エコキュート新規設置)
総額:35万円前後~
ガス給湯器(エコジョーズ)の初期費用の内訳
商品代:9万円前後(24号)~
工事代:6万円前後(入替工事)~
総額:15万円前後~
ガス給湯器(フルオート)の初期費用の内訳
商品代:8万円前後(24号)~
工事代:5万円前後(入替工事)~
総額:12万円前後~
初期導入時に補助金が使える地域も
エコキュートと、ガス給湯器(エコジョーズ等の高効率に限る)は市区町村で補助金が出る場合があります。10年以上前は、エコキュート・エコジョーズで国からの補助金もありましたが、現在はありません。
エコキュートまたはガス給湯器のどちらか一方の方が補助金を出している地域が多い、といった記載をしている情報サイトもありますが、2021年3月調査時点では、補助金を出している多くの市区町村ではCO2削減を目的とした高効率給湯器を対象としており、エコキュート・ガス給湯器(エコジョーズ)ともに対象としているものが多いです。(補助金額はエコキュート・エコジョーズで異なる場合があります。)
ただし、東京都では都から「東京ゼロエミポイント」として補助がされており(商品券や割引券と引き換え)、東京都内の補助金を出している市区町村ではエコキュートのみが補助金対象となっているケースが多く見られました。
エコキュートの補助金
どこが補助金を出してくれるの?補助金の種類は?
補助金は市町村単位で出してくれる場合があります。
条件はあるの?
その市町村に住んで該当市町村内で工事を行い、納税がちゃんとされている方であれば、おおよそ対象になります。
機種による条件はほとんどありませんが、例えば太陽光発電などとのセット工事でないと補助金が出ない場合もあります。
いくらぐらい補助されるの?
数万円前後~高額な市町村では10万円前後出る場合もあります。
詳しくは、お住いの市区町村のホームページからお調べください。
ガス給湯器(高効率給湯器のみ)の補助金
どこが補助金を出してくれるの?補助金の種類は?
補助金は市町村単位で出してくれる場合があります。
条件はあるの?
その市町村に住んで該当市町村内で工事を行い、納税がちゃんとされている方であれば、おおよそ対象になります。
機種による条件はほとんどありませんが、例えば太陽光発電などとのセット工事でないと補助金が出ない場合もあります。
いくらぐらい補助されるの?
数万円前後~高額な市町村では10万円前後出る場合もあります。
詳しくは、お住いの市区町村のホームページからお調べください。
お湯を沸かす光熱費(ランニングコスト)はエコキュートがお得
ランニングコストはエコキュートの方が圧倒的に安くなり、これがエコキュートの一番のメリットとなります。
年間のランニングコストを比較すると、エコキュートは約18,000円~約25,000円。
それに対して、ガス給湯器約78,000円(高効率給湯器)~92,000円(通常のガス給湯器)となっています。
- エコキュート算出品番:HE-JPU37KQS(パナソニック・年間給湯保温効率4.0)
- 給湯負荷効率:JIS C 9220の給湯保温モード
- 電気料金:東京電力「スマートライフL」17.78円/kWh・燃料調整費・基本料金を除く
- ガス料金:東京ガス 123.56円/m3(税込)・基本料金含まず
出典元:パナソニック
エコキュートの光熱費は年間約2.4万円(月平均約2千円)
年間 約24,000円(月額平均 約2,000円)
なお、上記は東京での試算になりますが、エコキュートの電気代は気温や地域によって大きく異なってきます。地域ごとの平均ランニングコスト(月額平均)はこちらです。
- 北海道エリア:月平均 約2,700円
- 本州・四国エリア:月平均 約2,400円~1,800円
- 九州エリア:月平均 約1,500円
- 沖縄エリア:月平均 約1,000円
ガス給湯器の光熱費は年間約6.4万円(月平均約5千円)
年間 約63,600円(都市ガス)/ (月額平均 約5,300円)
LPガスのガス給湯器の場合は更に1.5倍以上の光熱費に
上記のガス給湯器の光熱費は都市ガスの場合の金額ですが、LPガスの場合は更に金額が高くなる可能性があり、都市ガスの1.5倍~2倍前後の費用になってくることが多いです。
エコキュートでは深夜電力がお得な電気料金プランを契約
「深夜電力」という言葉を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか?
人が活動する日中の電力消費の多い時間帯ではなく、深夜のあまり使われない時間帯の電力が割安になる契約メニューのことを「深夜電力」と呼びます。
エコキュートは基本的にこの「深夜電力」を利用してお湯を沸かします。
一般的な従量電灯と呼ばれる電気の契約での、1kWhの単価は20円~28円前後です。
これに対して時間帯別契約(いわゆるオール電化)では、深夜電力の時間帯は約16~17円程度と、従量電灯や時間帯別契約の日中の時間帯に比べると安い単価でお湯を沸かすことができます。
なお時間帯別契約の場合、日中の電気単価が高額になるため、日中の電気使用量が多い方は契約を考慮する、もしくは太陽光発電などとの併用を検討する必要があります。
エコキュートは太陽光発電との連携で光熱費がかなりお得
当初、太陽光発電を自宅に設置する方の多くは、日中作った電気を電力会社に売って収入を得る事が目的でしたが、現在は電力会社に電気を売るよりも、高い電気を買わないよう自宅で使ったほうがお得というケースが出てきました。
通常、エコキュートは夜間の割安な深夜電力を使ってお湯を沸き上げます。
しかしこの場合は、「深夜電力で沸かす分」と「太陽光発電で発電する電気から沸かす分」をかしこく分散させて沸き上げをします。
各社で販売されている最新機種には、昼間に沸き上げるモードが搭載されているものが多く、またHEMS(ホーム・エネルギー・マネージメント・システム)と連動させると、天気予報と連動して、自動で翌日の天気を判断して自動で最適な沸き上げをしてくれる機種まであります。
なお昼間の沸き上げの際に、途中で曇ったり宅内での電力使用量が上がる場合など、一時的に電力会社から電気を買う場合がありますので、その点だけ確認しておきましょう。
エコキュートとガス給湯器の「設置条件」を比較
設置スペースの違い
ガス給湯器の多くは壁付けで省スペース、それに対してエコキュートは大きなお湯をためるタンクと、ヒートポンプを地面に据え置かねばならないことで、耐震の観点から基礎まで必要になってくるため、より多くの設置スペースが必要です。
エコキュートは「貯湯タンク」と「ヒートポンプ」の設置が必要
特に貯湯タンクについては、耐震の観点からコンクリートの基礎を打って、そこの基礎にアンカーボルトで固定する必要がります。
エコキュートは、通常の角型(460Lも370Lも縦横サイズは概ね同じ)であれば貯湯タンクが700mm前後の縦横寸法があります。薄型タイプの場合は、幅1100mm前後・奥行450mm前後です。
ヒートポンプのサイズは、エアコンの室外機から少し大きいものをイメージしてもらうと良いですが、概ね幅800~900mm・奥行350mm前後です。
そのため、貯湯タンクを据え付ける基礎寸法は、奥行が約900mm~1,000mm前後、幅についてはヒートポンプも基礎に置く前提であれば、2,000mm前後になってきます。
設置寸法:約2,000mm×約1,000mm(目安)
なお、他の機器(例えば倉庫や蓄電池システム等)とは概ね1m前後は離して設置することをおすすめします。
また、隣家とは最低でも数m以上離して設置することをおすすめします。深夜に運転するため、騒音やヒートポンプ運転時の風向きには気を付けて配慮する必要があります。
ガス給湯器は本体のみ
多くのガス給湯器は、家の外壁にそのまま設置します。また、ガス給湯器は本体で燃焼などを全て完結するため、配管などを除きその他で大きな部材は不要です。
機種よっても異なりますが、左右上下で約150~200mmの離隔距離があれば大丈夫です。
ガス給湯器で気を付けたい点は排気口との離隔距離です。
排気口付近は高温の湯気が出ますので、150~200mmの離隔距離が必要であることと、窓などの開口部からは300mm以上離すようにしましょう。
窓に近いと熱い湯気が、窓から侵入してくる可能性があります。
設置寸法:上下左右 約150mm~200mm以上(排気口からは300mm以上推奨)
井戸水のご家庭は「井戸水対応」製品を設置
井戸水については、エコキュートもガス給湯器も対応している機種があります。
ただしメーカーの定める条件を満たして、使用可能になる場合があり注意が必要です。
条件がある理由は、井戸水はカルシウム分やスケール(水に含まれる様々なな成分が固まったもの)で故障などにつながる可能性が高いことが理由で、水道水も宅内に来ている場合は水道水での使用をおすすめします。
エコキュートで井戸水対応
日立の水道直圧方式タイプであれば井戸水対応可能です。
また、パナソニックやダイキン、長府製作所は水質検査をクリアすればOKという対応をしています。
事前に井戸水検査を有料で行い、水質的にメーカーの基準を満たしている井戸水であれば設置可能です。
ガス給湯器で井戸水対応
リンナイでは一部特注対応しています。
パーパスでは、井戸水対応品が通常品として設定されています。
ただし、例えばリンナイは井戸水のスケールが原因で故障した場合、保証期間内でも有料での対応になる注意点もあり、井戸水の使用に関してはガス給湯器でも慎重に行う必要があります。
塩害地のご家庭は「塩害地仕様」の製品を設置
ガス給湯器でも、エコキュートでも耐塩害仕様の製品があり、海岸に近い塩害地域では、「耐塩害仕様」の給湯器の設置をおすすめします。
近い地域とは、概ね海岸線から約1km以内の地域のことを指します。海岸線から2~3km以内の地域もできれば耐塩害仕様にしておいた方が無難です。
台風で高波と共に暴風に波しぶきが飛んでくる恐れがあります。
耐塩害仕様では、部材の塗装などが特殊仕様になっており、腐食に通常品より強い仕様になっています。
注意点としては、耐塩害仕様は各社で生産量が少なく在庫していないケースもあるため、発注してから納期が長いと数週間程度かかる可能性があります。
故障の予兆や、なにかおかしいな?と思ったら早めに給湯器業者へ相談しましょう。
寒冷地のご家庭は「寒冷地仕様」の製品を設置
ガス給湯器も、エコキュートも「寒冷地仕様」の製品があります。
北海道・東北・本州でも高山地域で準寒冷地(最低気温が-10℃に到達する日があるような地域)では、寒冷地仕様の給湯器をおすすめします。
寒冷地仕様の給湯器は、配管が凍結で破裂しないようヒーターや循環機能が付帯されています。
普通に使用していれば、よっぽど凍結で損傷することはありませんが、10~数年に1度急激に寒くなると、凍結による故障が頻発する時があります。
エコキュートとガス給湯器の「保証」を比較
エコキュート、ガス給湯器ともにメーカー保証は、おおよそ1年になります。
ただ有料での延長保証制度が存在しており、できればエコキュートやガス給湯器は延長保証への加入をおすすめします。
延長保証には、各メーカーが定める延長保証や、販売店と取引のある保証専門会社といった保証を専門で行う会社での保証があります。
設置業者で取り扱ってるところで行うのが手続き上はスムーズでありますが、取り扱いがなければメーカーでの延長保証があるメーカーを選ぶことも重要です。
エコキュートの有料10年保証はおおよそ「3万円」
エコキュートはおおよそ10年保証で約3万円の保証になっています。
2021年3月時点で、メーカー初期保証が一番長いメーカーは東芝で、期間は5年保証です。
各社、貯湯タンクの水漏れ防水に関しては5年保証になっているメーカーが多いですが、一番故障しやすいヒートポンプ・電子機器に関しては1年となっているメーカーが多いです。
エコキュートの故障は、症状によりますが概ね修理代が数万円程度~になってくるため、1回の故障で保証料はペイできる計算ですので、安心のために付帯してもらうことをおすすめします。
ガス給湯器の有料10年保証はおおよそ「2万円」
ガス給湯器もエコキュートと同様に、10年保証が存在します。
給湯器メーカーで有料で付帯される場合や、購入店舗によっては商品代に含んで販売されているケースもあります。
延長保証が付帯されていない場合は、下記の金額で申し込みが可能です。
- リンナイ10年:20,000円前後~
- ノーリツ:25,000円前後~
- 保証専門会社:20,000円前後~
エコキュートとガス給湯器の「寿命・故障」を比較
エコキュートとガス給湯器、どちらが壊れやすいか?とよく聞かれますが、答えは「一概に応えることができない」です。
エコキュートもガス給湯器も寿命は「10~15年」
おおよその寿命ですが、10年~15年程度が相場となっています。
エコキュートは、ヒートポンプに故障が起こりやすくまた貯湯タンクの基盤等も故障の原因になりがちです。
基盤であれば数万円程度の修理で直りますが、交換になる場合は厄介です。
貯湯タンクとヒートポンプは一対になっている関係のため、修理で直らない場合で該当品番の機種が入手できないと、貯湯タンク・ヒートポンプ両方交換になります。
ただし、ダイキン製エコキュートの場合は交換用ヒートポンプが発売されています。
対象機種はダイキンの一部機種のみになっており、貯湯タンクに異常がない場合になります。
ヒートポンプのみ交換が良いのか、最新機種にまるごと交換するのが良いかは、費用や機能などから検討されるのをおすすめします。
ガス給湯器は10年前後で調子が悪くなることが多いようです。
故障の前兆としては、お湯はりした時の湯量がおかしかったり、お湯の温度が安定しなくなってきたりします。
エコキュートもガス給湯器も「交換時のコスト」は初期導入費用と変わらない
ガス給湯器もエコキュートも、初期時の導入費用とあまり変わりません。
唯一変わるとすれば、エコキュートは基礎を打った費用分は削減できるはずですが、既存品の廃棄処理費用を考えるとさほど変わらなくなる可能性が高いです。
またガス給湯器からエコキュートに変更した場合は、新規で基礎を作ったり基本工事費は必ず必要で、大幅に交換費用が安くなることは無いと思われます。
急な故障による「交換までの時間」はガス給湯器が早い傾向
エコキュートの交換。最短即日だが…
最短即日の交換をうたっている業者もありますが、あまり多くはありません。
基本的には、多くのお店では契約後メーカーに発注するので、最短でも5営業日ほど必要な場合が多いです。
ただしメーカーや品番を選ばなければ、よく売れているベーシックなエコキュートは販売店が在庫しているケースがあります。
そのため、工事業者のスケジュールが空いていれば即日~翌日対応は可能です。
ガス給湯器の交換は最短即日
ガス給湯器はエコキュートと比べると
- 商品価格が安い
- 商品を保管するスペースを取らない
ということもあり、在庫を持っている業者も多く、基本的な機種は在庫を抱えながら仕事をしている工事業者が多いです。
また交換まで時間がかかる場合は、レンタルの給湯器をつけてひとまずお湯が出るようにしてくれる業者もあるので、エコキュートよりは手軽に対応ができるのもガス給湯器のメリットです。
エコキュートとガス給湯器の「災害時」を比較
災害時のライフライン復旧は電気が一番早い
オール電化だと災害に不安!というイメージを持たれている方も多いのではないでしょうか。
冷静にデータを分析していくと電気の方が災害には強い傾向です。
災害時のライフライン復旧日数
東日本大震災
- 電気:3日後に約80%回復、約3ヶ月で復旧完了
- 水道:1週間で約57%回復、約6ヶ月半で復旧完了
- ガス:約2ヶ月で復旧完了
熊本地震
- 電気:5日後に復旧完了
- 水道:1週間で約90%回復、約3ヶ月半で復旧完了
- ガス:15日後に復旧完了
このように、地震などといった災害時の復旧は電気の復旧が比較的早い傾向が見られますので、
エコキュート(電気温水器)の方が早く使い始めることができそうです。
ガス給湯器も電気を使う
停電だけでガスが使えるならガス給湯器が使える!
と思うかもしれませんが、ガス給湯器も基本的には電気で動いており、通常のままでは停電時に使用することはできません。
ただし、停電時に別売りの停電対応ユニットを自動車のシガーソケット等と接続して給湯が使える機種や、ある程度容量と出力のあるポータブル蓄電池でも対応することができます。
災害時にどうしてもお湯が心配な方は、LPガス+停電対応ユニット(+自動車)、もしくはポータブル蓄電池の組み合わせをすることによって、停電時のお湯の供給はバッチリではないでしょうか。
エコキュートは断水時・停電時にもタンクの水が使える
エコキュートはタンクにお湯を貯める仕組みなので、お湯を貯湯タンクから取り出すことができます。
停電時と断水時では対応方法が異なり、またメーカーや機種によっても変わりますので、詳しくは取扱説明書をしっかり確認することをおすすめします。
断水時の時
断水時は、水道管からの水圧がないため当然水が出ませんが、エコキュートは貯湯タンクの下の脚部カバーを外すと、タンクの下から水・お湯を取り出すことができます。
エコキュートの性質上、上の方にお湯がたまって下の方は水です。断水前にどこまで沸かして、どこまでお湯を使っていたかによりますが、熱湯が出てくる場合がありますのでその点だけご注意ください。
また、お湯をたくさん使ってしまっていた後でも、タンク内の水の総量が減るわけではなく、お湯を使った分は水が常に補填されている仕組みなので、370Lのエコキュートであれば370Lは水またはお湯が取り出せます。
停電のみで水道は使える場合はお湯が出る機種も(水温注意)
停電のみで断水せず水は通常通り出る場合は、エコキュートはそのまま残っているお湯を使える機種もあります。
エコキュートには水道からの水圧がかかっているので、機種によってはお湯の蛇口から通常通りお湯が出るものもあります。
最新機種では多くの機種でお湯が蛇口から使用可能です。
ただし注意点は、温度を調整するサーモスタットが作動せずに熱湯が出たりする場合もありますので、その点だけ注意点です。
循環アダプターからの通常のお湯はりは、停電時は全ての機種で使用不可です。
停電時でも使用できる機種(最新機種の一部)
下記の最新の代表的なベーシックな品番での調査結果ですが、おおよその機種でお湯が使えます。※温度調整ができない機種あり
停電時に使うポイントとしては、お湯側に蛇口を全開にせず水との真ん中あたりで使うと良いでしょう(レバー式の水栓の場合)
- パナソニック HE-NS37JQS他:蛇口からお湯が出るが温度調整不可
- ダイキン EQ46VFV他:蛇口からお湯が出るが温度調整不可
- 三菱 SRT-W375他:蛇口からお湯が出るが温度調整不可
- 東芝 HWH-B376他:蛇口からお湯が出るが温度調整不可
- コロナ CHP-37AY3:蛇口からお湯が出るが温度調整不可
- 日立 水道直圧方式タイプ:使用不可(水のみ)
- 日立 通常タイプ:蛇口からお湯が出るが温度調整不可
なおマンションなどの貯水槽経由している場合は、貯水槽の電源喪失で水圧がかからない場合が多いので、そういった場合は上記は適用できません。
太陽光発電の自立運転ではエコキュートは使用不可
太陽光発電は昼間発電していれば、停電になっても100V / 1500Wまでの電気を取り出し可能ですが、エコキュートは200Vで動くためエコキュート自体は直接動かすことはできません。
先ほど紹介したガス給湯器の停電対応キットは、100Vの電源からシガーソケットの変換アダプターを経由して動かすこともできますが、曇ると電力量が不安定になる太陽光発電の自立発電の電気よりも、自動車等の変換機やポータブル蓄電池から電気を供給する方が安定していると思われます。
住宅用蓄電池があれば停電時でもエコキュートを動かせる
停電時、太陽光発電システムのみではエコキュートの運転はできませんが、住宅用蓄電池があれば稼働させることができます。
ただしエコキュートは200Vのため、蓄電力からの出力が200V対応している機種が対応できます。
またエコキュート自体の消費が大きいため、容量が大きい(概ね10kWh以上)機種をおすすめします。
エコキュートはタンクが地震で倒れることも。耐震金具で解決
エコキュートは大地震の場合、倒れることがあります。倒れると当然配管関係も引き抜ける可能性もあり使用不可になります。
昨今の機種では、耐震Sクラスなど地震での転倒に配慮されたものもあります。
また容量や形状にもよるが、アンカーボルトをしっかりうつことや、基礎をしっかり作ること、そして何より心配な時は「転倒防止金具」で家の外壁にタンクを固定するとより安心です。
エコキュートとガス給湯器の「トラブル」を比較
エコキュートとガス給湯器の「騒音」の違い
騒音でトラブルになりやすいのはエコキュートです。エコキュートは性質上、沸き上げ運転している時間が長く、沸き上げしている間はヒートポンプが運転します。
ヒートポンプが運転している間は、低周波の音が出るため、この音でトラブルになる場合があります。
隣家が近い都市部の場合は、特に深夜に稼働するため設置場所に配慮が必要になってきます。
エコキュートの騒音の詳しい記事は、こちらをご覧ください。 エコキュートの騒音。低周波音被害の原因と有効な対策
エコキュートとガス給湯器の「火災リスク」の違い
火災のリスクについてはガス給湯器の方が高いです。ガス給湯器はバーナーで水道管を温めるため、故障等を放置したり誤った使い方をすると火災へ繋がりやすいです。
もっとも、一般的に販売されているガス給湯器も火災へのリスクヘッジは商品側でしっかりされていますが、火災へのリスクを考えるのであればオール電化の方がリスクが少ないです。
エコキュートとガス給湯器はどっちが良いの?
以上のように、様々なな観点から違いを客観的に比較してきました。
ご家族構成や、日常でどれくらいお湯を使うかをまず考えた上でランニングコストと導入コストで検討してみては如何でしょうか?
どちらが向いているかを下記にまとめていますので、ご自身の家庭はどちらが適しているか、で検討してみてください。
エコキュートが向いているご家庭
プロパンガスなど都市ガス以外のご家庭
LPガス(プロパン)は、都市ガスに比べてランニングコストが高いです。
業者によっては設置費用を大幅に割引される場合もあるようですが、ランニングコストですぐに割引された分は回収されるので、都市ガスが来ていない地域の方はエコキュートがコスト的におすすめです。
太陽光発電を設置予定または設置されている
発電した電気を電力会社に売らず、エコキュートでお湯を沸かすための電力として活用するこもできます。
これにより、光熱費をさらにお得に出来る場合があります。
周りの家まで距離がある・庭が広い
隣家が1m程度まで隣接している地域は、低周波騒音やヒートポンプの風の問題があります。
土地の関係で設置場所が取れる場合は、トータル的に考えてエコキュートが良いでしょう。
災害時に備えたい
災害に備える場合は、ガスよりむしろエコキュートです。
断水時・停電時ともに心強いのはエコキュートです。
平日日中に家を開けることが多い(時間帯別契約に向いている)
エコキュートを導入する家庭は、基本的に時間帯別契約という電力契約がおすすめになります。この契約形態は時間帯によって、電気単価が異なります。
エコキュートを利用する時間帯は安い電気単価になりますが、反対に平日の日中は割高な単価に設定されています。
そのため、平日の日中に家を開けることが多いご家庭には、この時間帯別契約が向いていると言え、同時にエコキュートのメリットを活かしやすくなります。
ガス給湯器が向いているご家庭
7~8人以上の家族構成やお湯はりを1日に2~3回する
お湯の使用量が平均より大幅に多い家庭は、ガス給湯器の方が無難でしょう。家族構成の目安としては7~8人以上の大家族の場合や、お湯はりを1日に2~3回行い、シャワーもたくさん使うご家庭はガス給湯器にお方が湯切れの心配がないでしょう。
急に人が泊まりに来たりする
急に人がよく遊びに来たり泊まられるようなご家庭は、ガス給湯器の方が無難でしょう。
エコキュートは急な沸き増しができないため、何回もお風呂を利用されるシーンが急に発生すると、対応できなくなる場合があります。
初期導入費用をとにかく抑えたい
初期設置費用はガス給湯器の方が安いです。ランニングコストでエコキュートが結果的に逆転する可能性が高いですが、急な故障で手持ちのお金がない方はガス給湯器の方が良いでしょう。
寒冷地の中でも厳寒地域
寒冷地でも北海道の山間部や、本州でも山間部の厳寒地ではエコキュートの場合は効率が落ちたり、動作が鈍る場合もあるため、ガス給湯器の方が良いでしょう。