エコキュートのランニングコストと他給湯器の比較
目次
エコキュートとガス給湯器ってどれくらいの光熱費が違ってくるの?
エコジョーズ、石油(灯油)給湯器などからエコキュートの買い替えでもお得になる? といった疑問にお答えします。
こちらの記事では、メーカーなどの公式データも示しつつ、ランニングコストと実売価格とのバランスについても徹底的に比較をしていきます。
エコキュートにすると光熱費(ランニングコスト)がお得になる
エコキュートの一番のメリットは、トータルの光熱費(電気代・ガス代)を考えた時に、電気・ガスを併用している場合と比べて、お得になります。
地域別のエコキュート年間ランニングコスト
エコキュートは、地域ごとでの深夜電力の単価・気候などによってランニングコストが異なってきます。
こちらが地域ごとでの光熱費(年間)の目安です。
- 東京電力エリア:約24,000円
- 関西電力エリア:約20,400円
- 中部電力エリア:約24,000円
- 九州電力エリア:約18,000円
- 中国電力エリア:約22,800円
- 東北電力エリア:約21,600円
- 北陸電力エリア:約20,400円
- 四国電力エリア:約28,800円
- 北海道電力エリア:約32,400円
- 沖縄電力エリア:約10,800円
出典:パナソニック
このように地域差があるとしても月の平均的な光熱費にすると、一般的に約2,000円~2,400円(北海道沖縄除く)となっています。
平均すると概ね約2,000円の光熱費で使えることがわかりますが、こちらはパナソニックのプレミアム機種(上位機種)で算定しています。
スタンダード機種といわれる標準的なエコキュートでは、季節などで左右しますが1ヶ月あたり約3,000円~となります。
エコキュートの光熱費は地域・季節・家族構成・使い方により変わる
エコキュートの光熱費として地域別の目安を解説しましたが、それ以外にも「様々な条件」で左右されます。
こちらの「様々な条件」はエコキュートに関わらずガス給湯器や他の給湯器でも同様のことが起こります。
季節による水温の変化
まず大きく変わる要素としては季節による水温の変化です。
エコキュートは水道水を貯湯タンクに貯めて、その水をヒートポンプで作り出す熱を使って約60~80℃のお湯へ沸かします。
このとき、元々の水道水の水温が夏と冬では異なっています。
80℃のお湯を作るとすると、夏のあたたかい水温からお湯を作る方がエネルギーが少なくて済みます。
どれぐらい違うか計算をすると、同じ量のお湯を作る場合、冬季は夏季の約1.3倍以上のエネルギーが必要で、電力量にすると約1.5kWhになります。
夏と冬でのエコキュートが使うエネルギー差
265L(42℃・580Lのお湯を作るために必要な80℃のお湯量)のお湯を作るために必要な熱量から、電力量で比較してみました。
冬季(水温10℃)
(265L×(80℃ー10℃)÷ 860kcal/kWh )÷3.3(年間給湯保温効率)= 6.5kWh / 日
夏季(水温25℃)
(265L×(80℃ー25℃)÷ 860kcal/kWh )÷3.3(年間給湯保温効率)= 5.1kWh / 日
※計算式では理論上の数値となっており、実際は配管内でお湯が冷めるロス、保温時の熱ロス、追い炊き等で1~2割は違ってくることと、冬季は特にそのロスが大きいので参考値としてお考え下さい。
そして使用できる湯量でも、水温は関係してきます。
60℃~80℃の高温のお湯に水道水を混ぜて、通常使う40℃~42℃のお湯を作り出します。そのため混ぜる水道水の水温が低い時はその分、貯湯タンクのお湯をたくさん使うことになります。
夏季と冬季で同じ42℃のお湯を使っていても、貯湯タンクの消費量は異なります。
その差は、冬は夏より3割程度使えるお湯の量が少なくなり、その分消費電力も上がってきます。
夏と冬でのエコキュートが沸かすお湯の量の差
例えば370Lのエコキュートで80℃まで沸かして42℃で使えるお湯の量は、冬季(水温10℃)で約800L、夏季(水温25℃)で約1,200Lという理論値になります。
370L ×(貯湯タンク温度80℃ー水温10℃)÷(設定湯温42℃ー水温10℃)= 809L
370L ×(貯湯タンク温度80℃ー水温25℃)÷(設定湯温42℃ー水温25℃)= 1,200L
※計算式では理論上の数値で、実際は配管内でお湯が冷めるロス、保温時の熱ロス、追い炊き等で最低でも1~2割は少なくなります。
家族構成や使う頻度
家族構成や使い方でも、使用電力量は異なってきます。
エコキュートはお湯をタンクに貯めますが、使った分のお湯を補充する運転を基本的に深夜に行います。そのため、使った量が多ければその分、補充する量が多くなるのでエネルギーの使用量も多くなります。
お湯の使用量としての目安で、4人家族が1日で使う湯量の目安がこちらです。
4人家族が1日で使う湯量の目安
- 浴槽のお湯はり:約160L(浴室サイズ1616)~約200L(浴室サイズ1624の浴槽大き目)/ 1回
- シャワー:約50L(約5分 ※パワフル高圧タイプは多くなる)×4人 = 200L
- 洗面・キッチン:約150L~180L
合計:約580L
家族が増えると、シャワーを多く使ったり、お湯はりを追加する可能性が出てきます。
例えば、浴槽のお湯はりをもう1回追加したとすると、単純には580L+160Lで740Lで約1.2倍のエネルギーを使うことになります。
寒冷地でもエコキュートで光熱費がお得になる
寒冷地でもエコキュートで光熱費は得になる可能性が高いです。
北海道などの寒冷地ではエコキュートでも、ガス・石油給湯機も同じようにエネルギーを多く使います。
元々エネルギー効率の良いエコキュートが光熱費としてもトクになる可能性は高くなります。
地域別のエコキュートの光熱費目安として、北海道電力エリアは年間約32,400円と紹介しました。
月額の平均としてはおよそ2,700円と他地域に比べて冬季の冷え込みによる影響が大きく割高ではありますが、それでも他の給湯器と比べるとお得になります。
北海道エリアでの給湯器光熱費の比較
- エコキュート:月平均約2,700円(税込)
- ガス給湯器:月平均約7,100円(税込)
- 石油給湯器:月平均約5,100円(税込)
- 電気給湯器:月平均約9,000円(税込)
出典:パナソニック
寒冷地では、寒冷地専用のエコキュートがありますので、対応気温を確認して機種選定しましょう。
エコキュートの光熱費がお得になる理由は電気料金プランと使い方
エコキュートがお得になる理由は、専用の電気料金プランで、安い単価の電気でお湯を沸かして、そのお湯を貯めておくことにあります。
エコキュートでは専用の電気料金プランを使う
エコキュートでは深夜の電気単価が安く設定されている専用電気料金プランを使用します。
例えば、東京電力の時間帯別契約である「スマートライフプランS/L」では、昼間の電力単価が25.80円に対して、深夜(午前1時~早朝6時)は17.78円と約3割ほど安い単価で電気を利用できます。
こういったオール電化用に用意された深夜の電気料金が安いプランが各地域の電力会社毎に要されており、金額設定も電力会社や選択する料金プランにより様々です。
また、地域の電力会社以外の会社(例えばソフトバンクやLOOPE電気等の民間電力会社)では、そもそも時間帯別契約が無い場合もありますので、新電力会社を使う場合はその点も確認です。
各電力会社の電気料金プラン一覧
ここでは地域の電力会社の時間帯別契約の料金プランの一例をまとめました。※2021年5月現在
(電力会社によってはこれ以外の、時間帯別契約もあります)
東京電力(スマートライフプランS/L)
平日休日(6-25時):25.8円/kWh
深夜(1-6時):17.78円/kWh
関西電力(はぴeタイムR)
(10月~6月)
休日(7-23時):22.89円/kWh
平日(7-10時、17-23時):22.89円/kWh
平日(10-17時):26.33円/kWh
深夜(23-7時):15.20円/kWh
(7月~9月)
休日(7-23時):22.89円/kWh
平日(7-10時、17-23時):22.89円/kWh
平日(10-17時):28.96円/kWh
深夜(23-7時):15.20円/kWh
中部電力(スマートライフプラン)
平日(10-17時):38.71円/kWh
平日(8-10時、17-22時):28.52円/kWh
休日(8時-22時):28.52円/kWh
深夜(22-8時):16.30円/kWh
九州電力
平日休日(8-22時)
80kWhまで:21.52円/kWh
81~200kWhまで:28.88円/kWh
201kWh以上:32.82円/kWh
深夜(22-8時):11.89円/kWh
中国電力(エコノミーナイト)
平日休日(8-23時)
90kWhまで:22.29円/kWh
91~220kWhまで:28.69円/kWh
221kWh以上:29.85円/kWh
深夜(23-8時):13.26円/kWh
東北電力(時間帯別電灯A)
平日休日(7-23時)
90kWhまで:22.09円/kWh
91~230kWhまで:30.13円/kWh
231kWh以上:34.83円/kWh
深夜(23-7時):11.12円/kWh
北陸電力(エルフナイト8)
平日休日(7-23時)
90kWhまで:21.85円/kWh
91~230kWhまで:27.07円/kWh
231kWh以上:29.24円/kWh
深夜(23-7時):9.14円/kWh
四国電力(時間帯別eプラン)
平日休日(7-23時)
90kWhまで:22.39円/kWh
91~230kWhまで:29.67円/kWh
231kWh以上:31.98円/kWh
深夜(23-7時):14.49円/kWh
北海道電力
平日・土曜日(8-22時):27.05円/kWh
深夜(22-8時):17.63円/kWh
※日曜・祝日は終日17.63円/kWh
沖縄電力
(10月~6月)
平日(10-17時):36.75円/kWh
平日(7-10時、17-23時):27.51円/kWh
休日(7-23時):27.51円/kWh
深夜(23-7時):12.05円/kWh
(7月~9月)
平日(10-17時):40.24円/kWh
平日(7-10時、17-23時):27.51円/kWh
休日(7-23時):27.51円/kWh
深夜(23-7時):12.05円/kWh
深夜電力がなぜ安くなっているか?
日本の電気の主力電源は火力発電で、石油などを燃やしてタービンを回すことで発電をしています。
この火力発電は、細かく火力の調整しにくいというのが弱点です。
たくさん電気が必要な昼間とあまり電気の供給が必要ない深夜の時間帯で、本来は切り替えをしたいところですが、細かい火力の調整ができません。
電気は貯蔵しておくことができず、作った電気を余らせてしまうのが勿体ないので、深夜時間帯を割安な単価に設定して電気をできるだけ使ってもらうことを狙い、こういう電気料金の形態になっています。
エコキュートは価格の安い深夜電力でお湯を沸かす
エコキュートは、この各電力会社の時間帯別契約の安い深夜電力を活用して、深夜にお湯を沸かし貯湯タンクに貯めておくことで、安くお湯を沸かすことが出来ます。
お得なだけじゃない!専用料金プランは昼間の電気使用に要注意
オール電化は深夜電力が魅力ですが、一方で昼間の電気単価に注意が必要です。
実は安いのは深夜電力のみで、昼間の電気単価は非常に高額な点が注意点です。
各電力会社の単価をみてみると、概ね30円前後~高いと40円前後になっています。
これは通常の従量電灯(ガス併用の場合に多い契約)の平均単価、約27円を大幅に上回ります。
太陽光発電を併用するなど、昼間の高い単価の電気代をできるだけ買わないための工夫を、同時にしてもらうことをおすすめします。
単純にオール電化にすると給湯器で使うコストは下がりますが、他の電気代が上がってオール電化にしたのにあまり変わらなかった、ということになりかねません。
エコキュートは初期導入費用が高い!安くなった光熱費で回収できるの?
ガス給湯器・石油給湯器・電気温水器をそれぞれ使用しているとして、そのまま新機種に入れ替えた場合と、エコキュートへ入れ替えた場合で、何年ぐらいで初期導入費用をランニングコストでまかなうことができるか? を検証していきます。
ランニングコストは三菱エコキュートランニングコストシミュレーションを参考に計算し、導入費用は上記の金額を参考に算出しております。
エコキュート(フルオート・370L)の初期費用の内訳
商品代:17万円前後~
工事代:20 ~ 30万円前後
総額:40万円前後~
エコジョーズ(都市ガス)からは約10.4年で回収
初期工事コスト差額:25万円
エコキュート年間光熱費:51,601円
エコジョーズ(都市ガス)年間光熱費:75,504円
差額:▲23,903円/年
ガス給湯器(エコジョーズ)の入替費用の内訳
商品代:9万円前後(24号)~
工事代:6万円前後(入替工事)~
総額:15万円前後~
エコジョーズ(LPガス)からは約2.8年で回収
初期工事コスト差額:25万円
エコキュート年間光熱費:51,601円
エコジョーズ(LPガス)年間光熱費:139,632円
差額:▲88,031円/年
ガス給湯器(エコジョーズ)の入替費用の内訳
商品代:9万円前後(24号)~
工事代:6万円前後(入替工事)~
総額:15万円前後~
従来ガス給湯器(都市ガス)からは約6.8年で回収
初期工事コスト差額:28万円
エコキュート年間光熱費:51,601円
従来ガス給湯器(都市ガス)年間光熱費:92,606円
差額:▲41,005円/年
ガス給湯器(フルオート)の入替費用の内訳
商品代:8万円前後(24号)~
工事代:5万円前後(入替工事)~
総額:12万円前後~
従来ガス給湯器(LPガス)からは約2.4年で回収
初期工事コスト差額:28万円
エコキュート年間光熱費:51,601円
従来ガス給湯器(LPガス)年間光熱費:166,351円
差額:▲114,750円/年
ガス給湯器(フルオート)の入替費用の内訳
商品代:8万円前後(24号)~
工事代:5万円前後(入替工事)~
総額:12万円前後~
電気温水器からはすぐに回収可能
初期工事コスト差額:0円(配管入替工事等を含まずに計算)
エコキュート年間光熱費:51,601円
電気温水器 年間光熱費:114,218円(※4.4kW×4時間運転×17.78円×365日)
差額:▲64,328円/年
電気温水器の入替費用の内訳
商品代:20万円前後~
工事代:20万円前後(入替工事)~
総額:40万円前後~
石油給湯器からは約16.7年で回収
初期工事コスト差額:25万円
エコキュート年間光熱費:51,601円
従来ガス給湯器(LPガス)年間光熱費:66,564円
差額:▲14,963円/年
石油給湯器の入替費用の内訳
商品代:11万円前後~
工事代:4万円前後(入替工事)~
総額:15万円前後~
- 算定品番:三菱エコキュート(SRT-W375 ※標準機種)
- 使用湯量:580L (使用家族人数4人・40℃・東京都)
- 電力プラン:東京電力・スマートライフプランL(17.78円/kWh+再エネ賦課金2.98円)
- 都市ガス:基本料金1,056円 / 従量単価:126.71円
- LPガス:基本料金1,775円 / 従量単価:512.6円
- 灯油単価:91.94円(令和3年5月 全国平均)
- 電気温水器:SRT-376G(370L標準タイプ)消費電力4.4kW
- エコキュート 本体工事費用総額:40万円
- ガス給湯器 工事費用総額:12万円
- エコジョーズ 工事費用総額:15万円
- 電気温水器 工事費用総額:40万円
機器の耐用年数や故障も想定
故障に関しては、個体差があるにしても平均的な寿命としては、電気、ガスいずれの給湯器も平均的に10~15年程度と想定されています。
そのため故障するリスクを考慮すると、15年以内で初期コストを回収できる石油給湯器以外はエコキュートへ買い替えを検討しても良いでしょう。
なお、石油給湯器も灯油単価としては約91円(18L / 1,638円)の試算で、回収年数としては約20年となっていますが、世界情勢などを踏まえて灯油価格が上昇してくることは想定していません。
エコキュート・ガス給湯器共に耐用年数は10年~15年
ガス給湯器は基盤などの電子機器、エコキュートはヒートポンプ周りの部品や電子基板あたりから、故障してくるケースが多いです。
唯一、電気温水器は個体差があるので一概に言えませんが、電子部品が少なく電熱線が熱源の為、機構的には壊れにくいです。ただ電気温水器も平均的な寿命としては、15年程度と想定されます。
「壊れてから買い替えを検討」となると余裕を持って考えることが難しいため、壊れる前にランニングコストまで考えた買い替えを検討しておきましょう。
有料の延長保証で最長10年は安心して使える
エコキュート、ガス給湯器ともにメーカー保証は、おおよそ1年になります。
ただ有料での延長保証制度が存在しており、できればエコキュートやガス給湯器は延長保証への加入をおすすめします。
延長保証には、各メーカーが定める延長保証や、販売店と取引のある保証専門会社での保証があり、設置業者で取り扱ってるところで行うのが手続き上はスムーズです。
取り扱いがなければメーカーでの延長保証があるメーカーを選ぶことも重要なポイントです。
有償の延長保証の相場はこちらです。
エコキュートの有料10年保証はおおよそ「3万円」
エコキュートはおおよそ10年保証で約3万円の有償保証が一般的な相場です。
メーカー初期保証が一番長いメーカーは東芝で、期間は5年保証です。※2021年6月時点
エコキュートの故障は、症状によりますが概ね修理代が数万円程度~になってくるため、1回の故障で保証料はペイできる計算ですので、安心のために加入されるのがよろしいかと思います。
ガス給湯器の有料10年保証はおおよそ「2万円」
ガス給湯器もエコキュートと同様に、10年保証が存在します。
給湯器メーカーで有料で付帯される場合や、購入店舗によっては商品代に含んで販売されているケースもあります。
延長保証が付帯されていない場合は、下記の金額で申し込みが可能です。
- リンナイ10年:20,000円前後~
- ノーリツ:25,000円前後~
- 保証専門会社:20,000円前後~
エコキュートとエコジョーズ(都市ガス)の光熱費を比較
エコジョーズ(都市ガス)と、370Lの標準タイプ・エコキュートでのランニングコスト(光熱費)が年間で具体的にどれくらい変わってくるのか? の比較です。
なお、使用湯量は余裕をみて平均より少し多めの湯量で計算しています。
3人家族の場合のエコジョーズ(都市ガス)の光熱費比較
10年間での光熱費差額は、212,520円になります。
1年間 合計光熱費
エコジョーズ(都市ガス):62,400円
エコキュート(370L):41,148円
10年間 合計光熱費
エコジョーズ(都市ガス):624,000円
エコキュート(370L):411,480円
- 算定品番:三菱エコキュート(SRT-W375 ※標準機種)
- 使用湯量:460L (使用家族人数3人・40℃・東京都)
- ※浴槽の湯はり:約160L / 1回・シャワー:約50L×3人 = 150L・洗面キッチン:約150L
- 電力プラン:東京電力・スマートライフプランL(17.78円/kWh+再エネ賦課金2.98円)
- 都市ガス:基本料金1,056円 / 従量単価:126.71円
4人家族の場合のエコジョーズ(都市ガス)の光熱費比較
10年間での光熱費差額は、239,030円になります。
1年間 合計光熱費
エコジョーズ(都市ガス):75,504円
エコキュート(370L):51,601円
10年間 合計光熱費
エコジョーズ(都市ガス):755,040円
エコキュート(370L):516,010円
- 算定品番:三菱エコキュート(SRT-W375 ※標準機種)
- 使用湯量:580L (使用家族人数4人・40℃・東京都)
- ※浴槽の湯はり:約200L / 1回・シャワー:約50L×4人 = 200L・洗面キッチン:約180L
- 電力プラン:東京電力・スマートライフプランL(17.78円/kWh+再エネ賦課金2.98円)
- 都市ガス:基本料金1,056円 / 従量単価:126.71円
2人家族の場合のエコジョーズ(都市ガス)の光熱費比較
10年間での光熱費差額は、119,070円になります。
1年間 合計光熱費
エコジョーズ(都市ガス):51,352円
エコキュート(300L):39,445円
10年間 合計光熱費
エコジョーズ(都市ガス):513,520円
エコキュート(300L):394,450円
- 算定品番:三菱エコキュート(SRT-W305D ※300L標準機種)
- 使用湯量:360L (使用家族人数2人・40℃・東京都)
- ※浴槽の湯はり:約160L / 1回・シャワー:約50L×2人 = 100L・洗面キッチン:約100L
- 電力プラン:東京電力・スマートライフプランL(17.78円/kWh+再エネ賦課金2.98円)
- 都市ガス:基本料金1,056円 / 従量単価:126.71円
エコジョーズ(都市ガス)からの交換で、お得になるの?
計算上では、4人家族以上でエコキュートとエコジョーズの総工事費用(商品代込)の差額が、約23~25万円以下であれば、約10年ぐらいでコストが逆転します。
故障率も考慮しているため、もし10年以上使えたのなら、当然エコキュートの方がお得になってきます。
「都市ガス+エコジョーズ」のセットは、ガス給湯器でもかなりランニングコストが抑えることができますので、エコキュートへの入替ではコスト差の判断が唯一難しくなるガス給湯器の組み合わせです。
エコキュートとエコジョーズ(LPガス)の光熱費を比較
エコジョーズ(LPガス)と、標準タイプ・エコキュートでのランニングコスト(光熱費)が年間で具体的にどれくらい変わってくるのか? の比較です。
なお、使用湯量は余裕をみて平均より少し多めの湯量で計算しています。
3人家族の場合のエコジョーズ(LPガス)の光熱費比較
10年間での光熱費差額は、740,540円になります。
1年間 合計光熱費
エコジョーズ(LPガス):115,202円
エコキュート(370L):41,148円
10年間 合計光熱費
エコジョーズ(LPガス):1,152,020円
エコキュート(370L):411,480円
- 算定品番:三菱エコキュート(SRT-W375 ※標準機種)
- 使用湯量:460L (使用家族人数3人・40℃・東京都)
- ※浴槽の湯はり:約160L / 1回・シャワー:約50L×3人 = 150L・洗面キッチン:約150L
- 電力プラン:東京電力・スマートライフプランL(17.78円/kWh+再エネ賦課金2.98円)
- LPガス:基本料金1,775円 / 従量単価:512.6円
4人家族の場合のエコジョーズ(LPガス)の光熱費比較
10年間での光熱費差額は、880,310円になります。
1年間 合計光熱費
エコジョーズ(LPガス):139,632円
エコキュート(370L):51,601円
10年間 合計光熱費
エコジョーズ(LPガス):1,396,320円
エコキュート(370L):516,010円
- 算定品番:三菱エコキュート(SRT-W375 ※標準機種)
- 使用湯量:580L (使用家族人数4人・40℃・東京都)
- ※浴槽の湯はり:約200L / 1回・シャワー:約50L×4人 = 200L・洗面キッチン:約180L
- 電力プラン:東京電力・スマートライフプランL(17.78円/kWh+再エネ賦課金2.98円)
- LPガス:基本料金1,775円 / 従量単価:512.6円
2人家族の場合のエコジョーズ(LPガス)の光熱費比較
10年間での光熱費差額は、551,720円になります。
1年間 合計光熱費
エコジョーズ(LPガス):94,617円
エコキュート(300L):39,445円
10年間 合計光熱費
エコジョーズ(LPガス):946,170円
エコキュート(300L):394,450円
- 算定品番:三菱エコキュート(SRT-W305D ※300L標準機種)
- 使用湯量:360L (使用家族人数2人・40℃・東京都)
- ※浴槽の湯はり:約160L / 1回・シャワー:約50L×2人 = 100L・洗面キッチン:約100L
- 電力プラン:東京電力・スマートライフプランL(17.78円/kWh+再エネ賦課金2.98円)
- LPガス:基本料金1,775円 / 従量単価:512.6円
エコジョーズ(LPガス)からの交換で、お得になるの?
計算上では、早ければ3年以内にコストが逆転し、エコキュートへ交換する方が圧倒的にお得になってきます。
これは世帯人数や使用湯量が少ない場合でも、おおむね5~6年ではコストが逆転するので、LPガスの場合はエコキュートへの交換がおすすめです。
また、特にLPガスは都市ガスが物理的にきていない地域でもあり、都市ガスへの交換は考えにくいため、エコキュートが向いています。
エコキュートとガス給湯器(都市ガス)の光熱費を比較
通常のガス給湯器(都市ガス)と、標準タイプのエコキュートでのランニングコスト(光熱費)が年間で具体的にどれくらい変わってくるのか? の比較です。
なお、使用湯量は余裕をみて平均より少し多めの湯量で計算しています。
3人家族の場合の通常ガス給湯器(都市ガス)の光熱費比較
10年間での光熱費差額は、351,340円になります。
1年間 合計光熱費
通常ガス給湯器(都市ガス):76,282円
エコキュート(370L):41,148円
10年間 合計光熱費
通常ガス給湯器(都市ガス):762,820円
エコキュート(370L):411,480円
- 算定品番:三菱エコキュート(SRT-W375 ※標準機種)
- 使用湯量:460L (使用家族人数3人・40℃・東京都)
- ※浴槽の湯はり:約160L / 1回・シャワー:約50L×3人 = 150L・洗面キッチン:約150L
- 電力プラン:東京電力・スマートライフプランL(17.78円/kWh+再エネ賦課金2.98円)
- 都市ガス:基本料金1,056円 / 従量単価:126.71円
4人家族の場合の通常ガス給湯器(都市ガス)の光熱費比較
10年間での光熱費差額は、410,050円になります。
1年間 合計光熱費
通常ガス給湯器(都市ガス):92,606円
エコキュート(370L):51,601円
10年間 合計光熱費
通常ガス給湯器(都市ガス):926,060円
エコキュート(370L):516,010円
- 算定品番:三菱エコキュート(SRT-W375 ※標準機種)
- 使用湯量:580L (使用家族人数4人・40℃・東京都)
- ※浴槽の湯はり:約200L / 1回・シャワー:約50L×4人 = 200L・洗面キッチン:約180L
- 電力プラン:東京電力・スマートライフプランL(17.78円/kWh+再エネ賦課金2.98円)
- 都市ガス:基本料金1,056円 / 従量単価:126.71円
2人家族の場合の通常ガス給湯器(都市ガス)の光熱費比較
10年間での光熱費差額は、231,080円になります。
1年間 合計光熱費
通常ガス給湯器(都市ガス):62,553円
エコキュート(300L):39,445円
10年間 合計光熱費
通常ガス給湯器(都市ガス):625,530円
エコキュート(300L):394,450円
- 算定品番:三菱エコキュート(SRT-W305D ※300L標準機種)
- 使用湯量:360L (使用家族人数2人・40℃・東京都)
- ※浴槽の湯はり:約160L / 1回・シャワー:約50L×2人 = 100L・洗面キッチン:約100L
- 電力プラン:東京電力・スマートライフプランL(17.78円/kWh+再エネ賦課金2.98円)
- 都市ガス:基本料金1,056円 / 従量単価:126.71円
通常ガス給湯器(都市ガス)からの交換で、お得になるの?
結論としては、交換した方がオトクになるケースが多いです。
使用湯量が少ないご家庭は、逆転に10年以上かかるケースもありますが、4人家族以上ではエコキュートの方が得と言えます。
エコキュートとガス給湯器(LPガス)の光熱費を比較
通常のガス給湯器(LPガス)と、標準タイプのエコキュートでのランニングコスト(光熱費)が年間で具体的にどれくらい変わってくるのか? の比較です。
なお、使用湯量は余裕をみて平均より少し多めの湯量で計算しています。
3人家族の場合の通常ガス給湯器(LPガス)の光熱費比較
10年間での光熱費差額は、956,650円になります。
1年間 合計光熱費
通常ガス給湯器(LPガス):136,813円
エコキュート(370L):41,148円
10年間 合計光熱費
通常ガス給湯器(LPガス):1,368,130円
エコキュート(370L):411,480円
- 算定品番:三菱エコキュート(SRT-W375 ※標準機種)
- 使用湯量:460L (使用家族人数3人・40℃・東京都)
- ※浴槽の湯はり:約160L / 1回・シャワー:約50L×3人 = 150L・洗面キッチン:約150L
- 電力プラン:東京電力・スマートライフプランL(17.78円/kWh+再エネ賦課金2.98円)
- LPガス:基本料金1,775円 / 従量単価:512.6円
4人家族の場合の通常ガス給湯器(LPガス)の光熱費比較
10年間での光熱費差額は、1,147,500円になります。
1年間 合計光熱費
通常ガス給湯器(LPガス):166,351円
エコキュート(370L):51,601円
10年間 合計光熱費
通常ガス給湯器(LPガス):1,663,510円
エコキュート(370L):516,010円
- 算定品番:三菱エコキュート(SRT-W375 ※標準機種)
- 使用湯量:580L (使用家族人数4人・40℃・東京都)
- ※浴槽の湯はり:約200L / 1回・シャワー:約50L×4人 = 200L・洗面キッチン:約180L
- 電力プラン:東京電力・スマートライフプランL(17.78円/kWh+再エネ賦課金2.98円)
- LPガス:基本料金1,775円 / 従量単価:512.6円
2人家族の場合の通常ガス給湯器(LPガス)の光熱費比較
10年間での光熱費差額は、725,450円になります。
1年間 合計光熱費
通常ガス給湯器(LPガス):111,990円
エコキュート(300L):39,445円
10年間 合計光熱費
通常ガス給湯器(LPガス):1,119,900円
エコキュート(300L):394,450円
- 算定品番:三菱エコキュート(SRT-W305D ※300L標準機種)
- 使用湯量:360L (使用家族人数2人・40℃・東京都)
- ※浴槽の湯はり:約160L / 1回・シャワー:約50L×2人 = 100L・洗面キッチン:約100L
- 電力プラン:東京電力・スマートライフプランL(17.78円/kWh+再エネ賦課金2.98円)
- LPガス:基本料金1,775円 / 従量単価:512.6円
エコジョーズ(LPガス)からの交換で、お得になるの?
計算上では、早ければ3年以内にコストが逆転し、エコキュートへ交換する方が圧倒的にお得になってきます。
これは世帯人数や使用湯量が少ない場合でも、おおむね5~6年ではコストが逆転するので、LPガスの場合はエコキュートへの交換がおすすめです。
また、特にLPガスは都市ガスが物理的にきていない地域でもあり、都市ガスへの交換は考えにくいため、エコキュートが向いています。
エコキュートと電気温水器の光熱費を比較
電気温水器との比較については、概算とパナソニックの掲載情報を元にランニングコストを比較してみます。
電気温水器の年間電気代の目安
電気温水器の年間光熱費の目安は、114,218円です。
計算根拠としては、三菱電機・電気温水器(370L標準タイプ・SRT-376G)のお湯を沸かすときの消費電力が4.4kWです。
使用湯量によって、沸かすために使う時間は異なりますが、おおむね4人家族の場合、深夜時間帯に4時間程度運転すると想定されます。
そうなると、4.4kW × 4時間運転 × 17.78円/kWh × 365日 =114,218円:SRT-376 / 年間光熱費(想定)
4人家族でエコキュートの年間光熱費が、51,601円と想定されていることを考慮すると、差額としては、64,328円 / 年となります。
設置費用に関しては、エコキュートとあまり変わらず、本体費用もエコキュートの方が圧倒的に販売数が多いため、エコキュートの方が安くなってしまっています。
(各社、電気温水器は生産数をかなり絞っています)
どうしてもヒートポンプが設置できない等の特殊な理由がない限りは、エコキュートの方がコストメリットは大きいです。
また、パナソニックでも年間の概算ではありますが、エコキュートと電気温水器の差額を算出しています。
東京電力管内での試算で、
- エコキュート:年間 約24,000円
- 電気温水器:年間 約102,000円
とエコキュートの約4倍のランニングコストとなっており、4人家族で使う湯量であれば10万円前後のランニングコストがかかってくる計算になります。
エコキュートと石油給湯器の光熱費を比較
石油給湯器と、標準タイプのエコキュートでのランニングコスト(光熱費)が年間で具体的にどれくらい変わってくるのか? の比較です。
なお、使用湯量は余裕をみて平均より少し多めの湯量で計算しています。
3人家族の場合の石油給湯器の光熱費比較
10年間での光熱費差額は、125,080円になります。
1年間 合計光熱費
石油給湯器:53,656円
エコキュート(370L):41,148円
10年間 合計光熱費
石油給湯器:536,560円
エコキュート(370L):411,480円
- 算定品番:三菱エコキュート(SRT-W375 ※標準機種)
- 使用湯量:460L (使用家族人数3人・40℃・東京都)
- ※浴槽の湯はり:約160L / 1回・シャワー:約50L×3人 = 150L・洗面キッチン:約150L
- 電力プラン:東京電力・スマートライフプランL(17.78円/kWh+再エネ賦課金2.98円)
- 灯油単価:91.94円(令和3年5月 全国平均)
4人家族の場合の石油給湯器の光熱費比較
10年間での光熱費差額は、149,630円になります。
1年間 合計光熱費
石油給湯器:66,564円
エコキュート(370L):51,601円
10年間 合計光熱費
石油給湯器:665,640円
エコキュート(370L):516,010円
- 算定品番:三菱エコキュート(SRT-W375 ※標準機種)
- 使用湯量:580L (使用家族人数4人・40℃・東京都)
- ※浴槽の湯はり:約200L / 1回・シャワー:約50L×4人 = 200L・洗面キッチン:約180L
- 電力プラン:東京電力・スマートライフプランL(17.78円/kWh+再エネ賦課金2.98円)
- 灯油単価:91.94円(令和3年5月 全国平均)
2人家族の場合の石油給湯器の光熱費比較
10年間での光熱費差額は、34,550円になります。
1年間 合計光熱費
石油給湯器:42,900円
エコキュート(300L):39,445円
10年間 合計光熱費
石油給湯器:429,000円
エコキュート(300L):394,450円
- 算定品番:三菱エコキュート(SRT-W305D ※300L標準機種)
- 使用湯量:360L (使用家族人数2人・40℃・東京都)
- ※浴槽の湯はり:約160L / 1回・シャワー:約50L×2人 = 100L・洗面キッチン:約100L
- 電力プラン:東京電力・スマートライフプランL(17.78円/kWh+再エネ賦課金2.98円)
- 灯油単価:91.94円(令和3年5月 全国平均)
石油給湯器からの交換で、お得になるの?
計算上では、石油給湯器からエコキュートへ交換するコストメリットは、かなり少ないと言えます。
これは基本料金などがかからない石油給湯器のメリットや、灯油代が将来的に高騰でもしない限りは、エコキュートでのコスト逆転は、使用湯量が多い場合でも15年以上かかってきます。
特に使用湯量が少ない方は、石油給湯器のままでも良い可能性が高いです。
エコキュートのハイグレード機種とスタンダード機種で光熱費は変わる
同じメーカー、同じ容量でも機能により価格の違うエコキュートがラインナップされています。
同じメーカーのエコキュートでもグレードにより光熱費が変わってくるのでしょうか?
実際に調べてみました。
最上位機種とスタンダード機種では光熱費が年間約1万円違う
三菱電機エコキュートの機能が詰め込まれたプレミアム機種「SRT-P375UB」と標準的な機能を備えたスタンダード機種「SRT-W375」では年間の光熱費が約1万円ほど変わってきます。
三菱電機エコキュートのグレードが異なる3つの機種
- プレミアム機種(SRT-P375B):実売価格約33万円~
- ハイグレード機種(SRT-S375U):実売価格約22万円~
- スタンダード機種(SRT-W375):実売価格約19万円~
の実売価格や光熱費などを比較してみます。
実売価格を比較
SRT-P375B(プレミアム機種):約33万円~
SRT-S375U(ハイグレード機種):約22万円~
SRT-W375(スタンダード機種):約19万円~
年間給湯保温効率を比較
SRT-P375B(プレミアム機種):4.2
SRT-S375U(ハイグレード機種):3.8
SRT-W375(スタンダード機種):3.2
光熱費(3人家族)を比較
SRT-P375B(プレミアム機種):32,648円/年
SRT-S375U(ハイグレード機種):35,945円/年
SRT-W375(スタンダード機種):41,148円/年
光熱費(4人家族)を比較
SRT-P375B(プレミアム機種):41,145円/年
SRT-S375U(ハイグレード機種):45,280円/年
SRT-W375(スタンダード機種):51,601円/年
商品コスト+10年間の光熱費
SRT-P375B(プレミアム機種)
【3人家族】合計 656,480円
【4人家族】合計 741,450円
SRT-S375U(ハイグレード機種)
【3人家族】合計 579,450円
【4人家族】合計 672,800円
SRT-W375(スタンダード機種)
【3人家族】合計 601,480円
【4人家族】合計 706,010円
10年使い続けるとスタンダード機種は損をする
こちらの比較はシュミレーションであり、実際に使用されるご家庭で必ず当てはまるものではありませんが、商品代が安いスタンダード機種(SRT-W375)は、実は使い続けるランニングコストまでトータルで考えると、ハイグレード機種(SRT-S375U)よりも高くなってしまう計算になります。
ハイグレード機種とスタンダード機種ではエコキュート購入時の金額はスタンダード機種の方が約3万円ほど安くなりますが、光熱費の差額が約6,000円とスタンダード機種の方が高くなり、およそ5年で逆転します。
さらに、ハイグレード機種であれば、機能面はスタンダードに比べて多く、毎日使うお風呂も快適に過ごすことができます。
ランニングコストも安く、機能で快適に過ごせる、賢いエコキュートの買い方が重要です。
プレミアム機種は、エコキュート本体価格が高額になり、ランニングコストで逆転するには、かなりの年数がかかる計算になります。
故障率も考慮するとランニングコストだけでは、まかない切れない可能性が高いです。
ただ、プレミアム機種には様々な機能が付いていますので、ランニングコストは理解しつつ、ご自身の使いたい機能があれば高級機種を選んでもらうのも良いでしょう。
エコキュートを選ぶ際もランニングコストや搭載機能を含めた商品選びが重要
「別に機能もいらないし…標準の一番安機種でいい」
と安いエコキュートを買ったつもりでいても、毎月支払っていく光熱費を考えると、もしかしたら「高い機種を買った方が、結果的に安くなる」かも知れません。
エコキュートのランニングコストがお得な機種の見分け方
では、どうすればランニングコストがお得になるかを見分けることができるのでしょうか?
エコキュートのランニングコストが抑えれる機種は「年間給湯保温効率」の数字で確認することができます。
これは、エコキュートがお湯を沸かして貯めている時に、熱がどれだけ逃げにくい保温性を持っているか、の指標です。
おおむね3.0~4.0前後の数値になっています。
この数値が高いほど、保温性が高く熱が逃げにくいので、無駄にエネルギーを使わずに済むことになります。
ちなみに、一般的なメーカーで最も高い年間給湯保温効率の機種は、
1位:三菱電機 Pシリーズ370Lタイプ 年間給湯(保温)効率(JIS)4.2
2位:コロナ・CHP-HXE37AY2 年間給湯(保温)効率(JIS)4.0
2位:パナソニック JPシリーズ370Lタイプ 年間給湯(保温)効率(JIS)4.0
4位:日立・BHP-FV37SD 年間給湯(保温)効率(JIS)3.9
※2021年5月時点
となっております。
各社、標準的な機種では3.3前後の数値ですが、この数値が高く割安な製品があればお買い得ということになりますが、年間給湯保温効率が高くなるにれて、販売金額も上がっていきます。
また、都市部などの狭小地で人気の「薄型エコキュート」は、この年間給湯保温効率が低い機種が多いです。
理由は「薄さを優先しているため、断熱材も薄くなってしまっている」からです。
通常の角型と呼ばれる四角いエコキュートの方が保温効率が良いので、土地の都合などで薄型を選択せざるを得ない場合を除いて、通常のエコキュートから選ぶことで光熱費を抑えることができます。
エコキュートの光熱費が高い時はココをチェック!
ランニングコストが安いエコキュートですが、さらに光熱費を下げるコツがありますので、3つを紹介します。
10年以上経過している機種は思い切って買い替える
10年以上前の機種と、現行の機種では「保温効率」が大きく進化しており、無駄なエネルギーを使いにくくなっています。
10年以上前の機種を使っている方は、思い切って買い替えると光熱費削減の効果は出るはずです。
買い替えについては以下の記事を御覧ください。 エコキュート買い替えポイントと交換費用の相場。失敗しない為に
エコキュートのメーカー選びについては以下の記事を御覧ください。 エコキュートおすすめ6メーカーを比較
タンクの設定温度を下げる・節約モードに設定
各社で「おまかせ節約」といった名称で、節約モードが設定されています。
このモードは、沸き上げるお湯の量を調整して、必要最低限のお湯を作ってくれます。
ただ、このモードは必要最低限の湯量しか沸かさないため、お湯の使用量が多い日はお湯切れを起こすことがありますので、使用湯量もみながら、上手に使ってください。
食洗機を使う
こちらはエコキュートとは関係は無いのですが、食洗機を使うことで「お湯を使う量を単純に減らす」ことができます。
手洗いに比べて、食洗機は少量の水またはお湯を、食洗機内で温めて使い、使用湯量を減らすことができます。
食洗機を使うことで洗い物1回当たり「70リットル」の節水になったとして、朝・晩2回の洗い物だと70リットル×2回で1日「140リットル」の節水となります。
これはお風呂のお湯1回分(小さめのお風呂)に貯めた時の湯量に匹敵しますので、給湯にかかるエネルギーを大幅に減らします。 食洗機のメリット、デメリット。実はこんな欠点が!
食洗機のそのためのメリット・デメリットはこちらの記事で解説しています。
その他の様々な、光熱費を節約する方法は、こちらでも紹介しています。 エコキュートの節電方法4選+12の裏技。年間5千円も節約?
エコキュートの光熱費だけでなく、他のメリット・デメリットも確認
今回の記事ではエコキュートのランニングコストにフォーカスして紹介してきました。
ただ、エコキュートは光熱費だけでなく他にもメリットや、反対にデメリットもあります。
エコキュートのメリット
- 災害対策として有効。停電していても多くの機種でお湯が使える
- 断水時も、高温のお湯ではあるが貯湯タンクのお湯が使える
- エネルギーを有効活用して地球環境にやさしい
エコキュートのデメリット
- 深夜に運転するため近所迷惑になるリスクがある
- -20℃を超える寒冷地では、効率が低下するため厳寒地ではおすすめしない
- ガス給湯器に比べて場所をとる。基礎も必要。
こういった様々なメリット・デメリットがあります。
詳細はこちらの記事で、ガス給湯器との違いやメリット・デメリットを紹介していますので、併せてご確認いただき、総合的に判断して買い替えの機種を選んでみてください。
後悔しないためのエコキュートのデメリット。お得の裏に欠点も?!
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