【2026年】マンションのトイレ交換ガイド|費用相場・手順・注意点を徹底解説
目次
マンションのトイレ交換は戸建てと何が違う?基本を知ろう
「そろそろトイレを新しくしたいな」と思ったとき、マンションにお住まいの方は戸建てとは違う注意点があることをご存じでしょうか。
マンションのトイレ交換では、管理規約や排水方式など、戸建てにはない制約がいくつもあります。これらを知らずに進めると、「買った便器が取り付けられない」「管理組合からやり直しを求められた」といったトラブルにつながることも。
まずは、マンションのトイレリフォームで知っておくべき基本をおさえましょう。
マンションのトイレ交換で押さえるべき3つの前提条件
マンションのトイレ交換を検討する際、最初に理解しておきたい前提条件が3つあります。
1. 専有部分と共用部分の区別
マンションには「専有部分」と「共用部分」という考え方があります。トイレの便器や便座は専有部分にあたるため、基本的にはご自身の判断で交換できます。しかし、排水管のうち「竪管(たてかん)」と呼ばれる上下階をつなぐ配管は共用部分にあたるのが一般的です。共用部分に手を加える工事はできないため、工事の範囲には注意が必要です。
専有部分とは、お部屋の中など所有者が自由に使える部分のこと。共用部分とは、廊下やエレベーター、建物の構造部分など、住民全体で共有する部分のことです。マンションの排水管は、部屋の中の「枝管」は専有部分、上下階をつなぐ「竪管」は共用部分とされるケースが多いです。
2. 管理規約による制限がある
マンションでは、リフォーム工事に対して管理規約で制限が設けられていることがほとんどです。たとえば、工事の届出義務、施工できる曜日や時間帯の指定、騒音に関するルールなどがあります。事前に確認しておかないと、工事当日になって「今日は工事できません」と言われてしまう可能性もあります。
3. 排水方式によって選べる便器が限られる
マンションのトイレには「床排水」と「壁排水」の2つの排水方式があります。この排水方式によって、設置できる便器の種類が決まります。方式を間違えると取り付けられないため、交換前に必ず確認しなければなりません。
戸建てとマンションのトイレ交換の違い一覧
戸建てとマンションでは、トイレ交換の進め方にさまざまな違いがあります。以下の表で比較してみましょう。
| 比較項目 | 戸建て / マンション |
|---|---|
| 排水方式 | 戸建ては床排水がほとんど / マンションは壁排水も多い |
| 排水芯の位置 | 戸建ては比較的自由 / マンションは変更が難しい |
| 搬入経路 | 戸建ては玄関から直接搬入 / マンションはエレベーターや廊下幅の確認が必要 |
| 騒音・時間帯の制約 | 戸建ては比較的自由 / マンションは管理規約で制限あり |
| 届出・許可 | 戸建ては基本的に不要 / マンションは管理組合への届出が必要な場合が多い |
| 近隣への配慮 | 戸建ても配慮は必要 / マンションは上下左右の住戸への事前挨拶が求められることが多い |
このように、マンションのトイレ交換では事前の確認や手続きが多いのが特徴です。しかし、ポイントをおさえれば決して難しいものではありません。この記事で順を追って解説していきますので、ぜひ最後までお読みください。
マンションのトイレ交換にかかる費用相場
マンションのトイレ交換で、まず気になるのが費用ではないでしょうか。ここでは、トイレ本体の価格から工事費まで、トイレ交換の費用相場を詳しく解説します。
トイレ本体の種類別の費用目安
トイレ本体は大きく3つのタイプに分けられます。それぞれの費用目安と特徴を見てみましょう。
組み合わせ便器(便器+タンク+便座):約10万〜20万円
便器・タンク・便座がそれぞれ独立しているタイプです。便座だけ交換することもできるため、将来的なメンテナンスがしやすいのがメリットです。価格もリーズナブルで、費用をおさえたい方におすすめです。一方、パーツのつなぎ目が多いため、掃除にやや手間がかかります。
一体型トイレ:約15万〜30万円
便器・タンク・便座が一体になったタイプです。つなぎ目が少なく見た目がすっきりしていて、掃除もしやすいのが特徴です。ただし、一部が故障した場合に全体の交換が必要になるケースもあります。
タンクレストイレ:約20万〜40万円
タンクがないため非常にコンパクトで、トイレ空間を広く使えます。デザイン性が高く、節水性能にもすぐれた製品が多いです。ただし、水道の水圧で直接洗浄するため、水圧が低いマンションでは注意が必要です。また、タンク上の手洗いがないため、別途手洗い場が必要になります。
工事費・諸費用の内訳
トイレ本体の価格に加えて、工事費や諸費用もかかります。おもな内訳は以下のとおりです。
- 基本工事費(取り外し・取り付け):約2万〜5万円
- 内装工事(クロス・クッションフロア張替え):約3万〜8万円
- 廃材処分費:約3,000〜8,000円
- 養生費:約5,000〜1万円
トイレ本体と工事費をあわせたトータル費用は、おおよそ15万〜50万円が目安です。選ぶ便器のグレードや内装工事の有無によって大きく変わります。
トイレを交換すると、古い便器の跡が床や壁に残ることがあります。せっかく新しいトイレにするなら、クッションフロアやクロスも一緒に張り替えると、仕上がりがきれいになります。別々に工事するよりもまとめた方が費用を節約できることも多いです。
マンションならではの追加費用が発生するケース
マンション特有の事情により、追加の費用がかかる場合があります。見積もりの段階で確認しておきましょう。
- 排水方式の変更が必要な場合:現在の排水方式と異なるタイプの便器を設置したい場合、配管の変更工事が追加で必要になります。数万円〜の追加費用がかかることがあります。
- 排水芯の位置が合わない場合:排水芯(排水管の中心位置)が新しい便器に合わないとき、「リモデル便器」や「アジャスター」と呼ばれる調整部品が必要になります。
- 手洗い器の新設・移設を伴う場合:タンクレストイレに交換する際、手洗い場を新たに設置するとその分の費用が追加されます。手洗い器の設置で約5万〜15万円が目安です。
- 搬入が困難な場合:エレベーターに入らない、廊下が狭いなどの理由で搬入に人手がかかる場合、追加の人件費が発生するケースがあります。
マンションのトイレ交換前に確認すべき5つの注意点
マンションのトイレ交換を失敗なく進めるためには、工事を始める前の事前確認がとても大切です。ここでは、トイレ交換前にチェックしておくべき5つの注意点をまとめました。
管理規約・使用細則の確認と届出手続き
マンションのトイレ交換で最初にやるべきことは、管理規約と使用細則の確認です。
多くのマンションでは、専有部分のリフォームであっても、管理組合への事前届出が義務づけられています。確認すべきおもなポイントは以下のとおりです。
- リフォーム工事の届出義務の有無
- 工事ができる曜日・時間帯(平日のみ、9時〜17時までなど)
- 近隣住戸への事前挨拶が必要かどうか
届出書類には、一般的に工事の内容・期間・施工業者名・工事の図面などを記載します。管理組合によっては承認までに2週間〜1か月程度かかることもあるので、早めに手続きを始めましょう。
管理組合への届出をせずに工事を進めると、規約違反として原状回復(もとに戻すこと)を求められるリスクがあります。トラブルを防ぐため、必ず事前に届出を行いましょう。
排水方式(床排水・壁排水)の確認方法
マンションのトイレ交換でもっとも重要なのが、排水方式の確認です。排水方式には「床排水」と「壁排水」の2種類があります。
床排水は、便器の下から床に向かって排水するタイプです。戸建てに多い方式ですが、マンションでも採用されています。便器の後ろに太い排水管が見えない場合は、床排水の可能性が高いです。
壁排水は、便器の後ろから壁に向かって排水するタイプです。マンションでは壁排水が採用されているケースが多い傾向にあります。便器の背面に太い排水管が壁に向かって接続されていれば、壁排水です。
排水芯とは、排水管の中心の位置のことです。床排水の場合は「壁から排水管の中心までの距離」を測ります。壁排水の場合は「床から排水管の中心までの高さ」を測ります。この数値が新しい便器を選ぶときに必要になりますので、正確に測りましょう。一般的な床排水の排水芯は200mmですが、古いマンションでは異なる場合もあります。
排水方式を間違えると、購入した便器が設置できません。自分で判断が難しい場合は、業者に現地調査を依頼するのが確実です。
給水方式とタンクレストイレの相性
スタイリッシュなタンクレストイレは人気がありますが、マンションで選ぶ際は水圧の確認が欠かせません。
タンクレストイレは、タンクに水をためずに水道の水圧を使って直接洗浄します。そのため、一定以上の水圧がないと十分に洗浄できないことがあります。
一般的に、タンクレストイレに必要な最低水圧は0.05MPa(メガパスカル)程度と言われています。高層マンションの上層階や、築年数の古いマンションでは、水圧が足りないケースがあります。
水圧が不足する場合は、ブースター(加圧装置)付きのモデルを選ぶことで対応できます。TOTOやLIXILなどの主要メーカーからブースター内蔵タイプが販売されています。
水圧の確認方法としては、バケツに水をためて10秒間の水量を測る簡易的な方法もありますが、正確に知りたい場合は業者に水圧測定を依頼しましょう。
搬入経路とトイレ空間のサイズ確認
マンションでは、新しいトイレをお部屋まで運ぶ経路の確認も大切です。
事前に確認しておきたいポイントは以下のとおりです。
- エレベーターのサイズ:便器の梱包サイズが入るか
- 廊下の幅:共用廊下や室内廊下を通れるか
- 玄関ドアの幅:ドアを通過できるか
また、トイレ室内の寸法も重要です。幅・奥行きを正確に測り、設置予定の便器が収まるかを確認しましょう。とくに大型のタンクレストイレは、コンパクトなトイレ空間には入らない場合があります。
マンションのトイレは戸建てに比べてコンパクトなことが多いため、便器の寸法と室内の寸法をしっかり照らし合わせることが大切です。
工事中の騒音・断水への対応
トイレ交換の工事中は、一時的にトイレが使えなくなります。使えない時間は数時間〜半日程度が一般的です。
工事中にトイレが使えない間は、以下の方法で対応しましょう。
- マンション共用部のトイレを利用する(ある場合)
- 近くのコンビニや商業施設のトイレを利用する
- ご家族に事前に伝えておく
また、工事では古い便器の取り外しや新しい便器の取り付け時に音が出ます。とくに床の加工が必要な場合は大きな音が出ることがあります。マンションでは上下左右の住戸に事前に工事のお知らせをしておくと、近隣トラブルを防げます。
マンションにおすすめのトイレの選び方
マンション特有の制約を理解したところで、次はどんなトイレを選べばいいのか見ていきましょう。マンションに適したトイレの選び方を解説します。
マンション向きのトイレタイプとは
マンションのトイレ選びでは、以下のポイントを意識すると失敗しにくくなります。
- コンパクト設計のモデル:マンションのトイレ空間は限られていることが多いため、コンパクトなモデルが人気です。スペースを有効に使えて、圧迫感が減ります。
- 壁排水対応モデル:マンションで壁排水方式の場合、壁排水に対応した製品を選ぶ必要があります。対応モデルは戸建て向けに比べて選択肢がやや少なくなるため、早めに確認しましょう。
- 節水性能が高いモデル:最新のトイレは1回の洗浄に使う水の量が、古い便器の約3分の1程度になっています。マンションでは水道代の節約につながるため、節水性能は重要な選定基準です。
- 掃除のしやすさ:フチなし形状や汚れが付きにくいコーティングなど、掃除がラクになる機能を備えたモデルを選ぶと、日々のお手入れが格段にラクになります。
人気メーカー(TOTO・LIXIL・Panasonic)の特徴比較
トイレの主要メーカー3社の特徴をまとめます。
TOTO
トイレのトップメーカーとして知られるTOTOは、「ネオレスト」「ピュアレスト」などの人気シリーズを展開しています。独自の「きれい除菌水」は、使用前後にミスト(霧状の水)を吹きかけて汚れの付着を防ぐ機能です。「セフィオンテクト」と呼ばれる陶器表面の加工で、汚れがつるんと落ちやすいのも特徴です。
LIXIL
LIXILは「サティス」「アメージュ」などのシリーズを展開しています。独自の「アクアセラミック」技術により、水アカが固着しにくく、汚物もするっと落ちやすい特徴があります。コンパクトなデザインの製品が多く、マンションの限られたスペースに適したモデルが豊富です。
Panasonic
Panasonicの「アラウーノ」シリーズは、陶器ではなく「有機ガラス系新素材」を使用しているのが大きな特徴です。この素材は水アカが付きにくく、「激落ちバブル」と呼ばれる泡洗浄機能で自動的に便器を洗浄します。軽量で割れにくいという利点もあります。
各メーカーの最新モデルや詳しいスペックは、TOTO・LIXIL・Panasonicそれぞれの公式サイトで確認できます。ショールームに足を運ぶと、実物を見て座り心地なども体験できるのでおすすめです。
便座のみ交換とトイレ丸ごと交換の判断基準
「便座(ウォシュレット)だけ交換すればいいのか、トイレ丸ごと交換すべきか」と迷う方も多いでしょう。判断基準を整理します。
便座のみの交換で済むケース
- 便器本体にひび割れや損傷がない
- ウォシュレットの故障や古さが気になるだけ
- 便器の見た目・機能に不満がない
便座のみの交換であれば、費用は約2万〜10万円程度と比較的リーズナブルです。
トイレ丸ごと交換をおすすめするケース
- 便器本体にひび割れや黄ばみがある
- 水漏れが発生している
- 築20年以上で一度も交換していない
- 節水性能を大幅に向上させたい
築20年以上のマンションでは、便器本体の劣化が進んでいるケースが多いです。古い便器は洗浄に1回あたり13L以上の水を使うものもあり、最新型(約3〜5L)に交換するだけで水道代の大幅な節約が期待できます。長い目で見ると、丸ごと交換した方がお得になることも少なくありません。
マンションのトイレ交換の流れ【7ステップ】
ここからは、マンションのトイレ交換を実際に進める手順を7つのステップに分けて解説します。全体の流れを先に把握しておくことで、スムーズに進められます。
STEP1:現状確認と情報収集(排水方式・サイズ測定)
まず、今のトイレの状態を正確に把握しましょう。確認すべき項目は以下のとおりです。
- 排水方式の確認:床排水か壁排水かをチェック
- 排水芯の計測:壁からの距離(床排水)または床からの高さ(壁排水)を測る
- トイレ室内の寸法:幅・奥行き・入口の開口幅を測る
- 現在の便器の型番:便器のフタの裏やタンクの側面に記載されていることが多い
型番がわかると、業者に相談する際にスムーズに話が進みます。メモや写真を残しておくとよいでしょう。
STEP2:管理組合への届出・近隣挨拶
現状の確認ができたら、管理組合への届出を行います。
- 管理規約を確認し、リフォーム工事に必要な書類を把握する
- 工事の届出書類を作成し、管理組合に提出する
- 承認を得たら、工事日程を確定させる
- 上下左右の住戸にご挨拶し、工事の日程と内容を伝える
承認に時間がかかることもあるため、工事希望日の1か月前を目安に届出を行うと安心です。
STEP3:業者選び・見積もり比較
信頼できる業者を選ぶために、最低でも2〜3社から相見積もりを取ることをおすすめします。
業者選びのポイントは以下のとおりです。
- マンションのリフォーム実績が豊富か
- 見積書の内訳が明確か(「一式」ではなく項目ごとに記載されているか)
- 保証内容が充実しているか
- 対応が丁寧で質問に的確に答えてくれるか
金額だけで選ぶのではなく、工事内容や保証、アフターサービスも含めて総合的に判断しましょう。
STEP4:トイレ選定・契約
業者が決まったら、設置するトイレを最終決定します。
可能であればメーカーのショールームに足を運び、実物を確認するのがおすすめです。カタログやWebサイトだけではわからない座り心地やサイズ感、色味などを体感できます。
契約の際は、以下を確認しましょう。
- 工事内容の詳細(どこまでが工事範囲か)
- 工事保証・メーカー保証の内容と期間
- 支払い条件(分割払いの可否など)
- 追加費用が発生する可能性とその条件
STEP5〜7:工事当日〜完了・アフターフォロー
STEP5:工事当日
工事当日の所要時間は、トイレ本体の交換のみなら半日(2〜4時間)程度、内装工事を含む場合は1日程度が目安です。工事はおおむね以下の流れで進みます。
- 養生(共用部分や室内の保護)
- 既存トイレの撤去(水を止めてから取り外し)
- 配管の確認・調整
- 新しいトイレの設置
- 動作確認・試運転
STEP6:完了検査
工事が終わったら、業者と一緒に以下のポイントを確認しましょう。
- 水漏れがないか(床や配管接続部をチェック)
- 便器にぐらつきがないか
- 洗浄がきちんと動作するか
- ウォシュレットなどの機能が正常に動くか
STEP7:アフターフォロー
工事完了後の保証期間やアフターサービスの内容を改めて確認しておきましょう。不具合が見つかったときにすぐ連絡できるよう、業者の連絡先をわかりやすい場所に控えておくと安心です。
マンションのトイレ交換で失敗しないための業者選びのコツ
マンションのトイレ交換を成功させるカギは、業者選びにあるといっても過言ではありません。ここでは、信頼できる業者を見極めるためのポイントを解説します。
マンションリフォームに慣れた業者を選ぶべき理由
トイレ交換の業者はたくさんありますが、マンションのリフォーム実績が豊富な業者を選ぶことが重要です。その理由は以下のとおりです。
- 管理規約への対応に慣れている:届出手続きや施工ルールへの対応がスムーズ
- 搬入・養生のノウハウがある:共用部分を傷つけずに作業できる
- 騒音対策を熟知している:近隣への配慮が行き届いた施工ができる
- 排水方式への対応経験が豊富:壁排水やリモデル対応など、マンション特有の施工に慣れている
「マンションの施工実績はありますか?」と直接聞いてみるのが一番確実な方法です。
見積もり比較で確認すべきポイント
複数の業者から見積もりをもらったら、以下の点をチェックしましょう。
- 内訳が明確に記載されているか:「トイレ工事一式○○万円」だけでは、何にいくらかかっているのかわかりません。本体代・工事費・処分費など、項目ごとに金額が記載されている見積もりが信頼できます。
- 廃材処分費・養生費が含まれているか:見積もりに含まれていないと、工事後に追加請求される場合があります。
- 追加費用の条件が明記されているか:「現地で配管に問題が見つかった場合は別途○万円」など、追加費用が発生する条件が事前に示されているか確認しましょう。
- 工事保証・メーカー保証の内容:保証期間と保証の範囲を確認。保証がしっかりしている業者のほうが、万が一のときも安心です。
トイレ交換の費用を抑える方法
できるだけ費用をおさえてトイレ交換をしたい方のために、いくつかの方法をご紹介します。
型落ちモデルや在庫処分品を活用する
新モデルが発売されると、ひとつ前のモデルが値下げされることがあります。機能的には十分なことが多いので、コストをおさえたい方にはおすすめです。
内装工事をまとめて依頼する
トイレ交換と同時に床や壁の張替えを依頼すると、別々に工事するよりも費用がおさえられるケースがあります。
自治体の補助金・助成金制度を活用する
省エネ・節水型のトイレへの交換や、バリアフリー目的のリフォームに対して、自治体が補助金を出している場合があります。制度は自治体によって異なり、年度ごとに内容が変わることもあるため、お住まいの自治体の公式サイトや窓口で最新情報を確認しましょう。
補助金や助成金は、工事を始める前に申請が必要なケースがほとんどです。工事が終わってから申請しても受け付けてもらえないことが多いので、業者への相談と並行して早めに確認しておきましょう。
マンションのトイレ交換でよくある失敗例と対策
ここでは、マンションのトイレ交換で実際に起こりやすい失敗例を3つ紹介します。同じ失敗をしないよう、しっかり対策を確認しましょう。
排水方式を確認せずに便器を購入してしまった
失敗例
ネット通販で安い便器を見つけて購入したものの、自宅の排水方式が壁排水なのに床排水用を買ってしまったというケースです。取り付けられないことがわかり、返品もできず余計な出費になってしまいました。
対策
便器を購入する前に、必ず排水方式と排水芯の位置を確認しましょう。自分で判断できない場合は、業者に現地調査を依頼して、排水方式を確定させてから購入するのが確実です。業者に依頼すれば、排水方式に合った便器を提案してもらえます。
水圧不足でタンクレストイレが正常に動作しない
失敗例
デザインに惹かれてタンクレストイレに交換したところ、高層階で水圧が不十分だったため、洗浄が弱く汚れが流れきらないという問題が発生しました。
対策
タンクレストイレを検討している場合は、事前に水圧テストを実施しましょう。業者に依頼すれば専用の器具で正確に測定してくれます。水圧が足りない場合は、ブースター(加圧装置)付きのモデルを選ぶか、タンク式のトイレを検討しましょう。
管理組合の許可を取らずに工事してトラブルに
失敗例
「トイレの交換くらい届出は不要だろう」と思い込み、管理組合に届け出ずに工事を実施。後日、管理組合から規約違反を指摘され、原状回復を求められてしまいました。
対策
たとえトイレの交換だけであっても、工事前に必ず管理規約を確認し、必要な届出を完了させましょう。「専有部分だから届出は不要」と思い込むのは危険です。わからない場合は、管理組合や管理会社に直接問い合わせるのがもっとも確実です。
まとめ:マンションのトイレ交換を成功させるために
マンションのトイレ交換は、戸建てにはない確認事項や手続きがいくつもあります。しかし、事前にしっかり準備しておけば、スムーズに進められます。
マンションのトイレ交換チェックリスト
最後に、マンションのトイレ交換を成功させるためのチェックリストをまとめます。業者に相談する前に、以下の項目を順番に確認しておきましょう。
- 管理規約の確認:リフォームに関するルール・届出義務を確認
- 排水方式の確認:床排水か壁排水かを把握
- 水圧の確認:タンクレストイレを検討する場合はとくに重要
- 寸法の計測:トイレ室内・搬入経路のサイズを測定
- 複数業者から見積もりを取得:最低2〜3社で比較
- 補助金制度のチェック:自治体の補助金が使えるか確認
費用相場は15万〜50万円程度が目安です。選ぶトイレの種類や工事内容によって変動しますので、見積もりで正確な金額を確認しましょう。
もっとも大切なのは、マンションのリフォーム実績が豊富な業者に依頼することです。管理規約への対応や排水方式への対応など、マンション特有のポイントに慣れた業者であれば、安心して任せられます。
この記事を参考に、しっかり準備をしてから業者に相談してみてください。きっと満足のいくトイレ交換ができるはずです。
よくある質問
マンションのトイレ交換に管理組合の許可は必要ですか?
多くのマンションでは、専有部分のリフォームであっても事前届出が必要です。管理規約や使用細則に、工事に関するルール(届出手続き・施工可能な時間帯など)が定められています。
届出なしで工事を行うと、規約違反として原状回復を求められるリスクがあります。まずは管理規約を確認し、不明な点は管理組合や管理会社に問い合わせましょう。
マンションのトイレ交換にかかる時間はどれくらいですか?
工事にかかる時間の目安は以下のとおりです。
- トイレ本体の交換のみ:半日程度(2〜4時間)
- 内装工事(床・壁の張替え)を含む場合:1日程度
- 大規模な配管工事が必要な場合:1〜2日以上
工事中はトイレが使えなくなるため、代替のトイレを事前に確保しておくと安心です。
マンションでタンクレストイレに交換できますか?
基本的には交換可能です。ただし、以下の点に注意が必要です。
- 水圧の条件を満たす必要がある:タンクレストイレには一定以上の水圧が必要です。高層マンションの上層階では水圧が足りないことがあります。
- 水圧不足の場合:ブースター(加圧装置)付きのモデルで対応できます。
- 手洗い場が別途必要:タンク上の手洗いがなくなるため、手洗いカウンターの設置を検討しましょう。
事前に業者に水圧を測定してもらい、適切な製品を選ぶことが大切です。
マンションのトイレ交換で使える補助金はありますか?
省エネ・節水型トイレへの交換や、バリアフリー目的のリフォームに対して、自治体が補助金を出している場合があります。
補助金制度は自治体ごとに内容が異なり、年度によって変更されることもあります。お住まいの自治体の公式サイトや窓口で、最新の制度情報を確認することをおすすめします。
なお、多くの補助金は工事前の申請が条件となっています。工事が終わってからでは申請できないことが多いので、早めに調べておきましょう。
マンションのトイレは自分で交換(DIY)できますか?
技術的にはDIYで交換すること自体は不可能ではありません。しかし、マンションでのトイレDIY交換はおすすめしません。
その理由は以下のとおりです。
- 水漏れのリスク:配管の接続が不十分だと水漏れが起き、階下への漏水で大きな損害賠償につながるおそれがあります。
- 管理規約での制限:マンションによっては、有資格業者による施工を管理規約で求めている場合があります。
- 保証がない:DIYで施工した場合、メーカー保証の対象外になることがあります。
マンションでのトイレ交換は、経験豊富なプロの業者に依頼するのがもっとも安全で確実な方法です。