トイレ交換工事の時間はどれくらい?種類別の目安と長引くケースを解説
目次
トイレ交換工事にかかる時間の目安【結論】
「トイレ交換工事って何時間くらいかかるの?」と気になっている方へ、まず結論からお伝えします。
便器のみの交換であれば半日(2〜4時間)が目安です。ただし、内装工事や配管の変更をともなう場合は1〜2日、和式から洋式への変更では2〜3日かかることもあります。
ここでは、工事内容ごとの所要時間をくわしく見ていきましょう。
便器のみの交換なら半日(2〜4時間)が目安
今あるトイレを同じタイプの新しい便器に交換するだけなら、工事時間は2〜4時間ほどで完了します。トイレ交換工事のなかでは最もシンプルなパターンです。
組み合わせ便器・一体型トイレ・タンクレストイレなど便器の種類によって多少の差はありますが、大きくは変わりません。
なお、この所要時間には工事前の養生(ようじょう)や便器の搬入、工事後の清掃・動作確認の時間も含まれています。朝イチで工事を始めれば、お昼前後には新しいトイレが使えるようになるケースがほとんどです。
工事中に廊下や壁などを傷つけないように、シートやテープで保護することです。トイレ交換では、搬入経路やトイレ周辺の床・壁を養生するのが一般的です。
内装工事や配管変更を伴う場合は1〜2日かかることも
便器の交換と同時に床材(クッションフロア)や壁紙の張替えを行う場合は、追加で数時間かかるため、トータルで半日〜1日が目安になります。
さらに、排水方式の変更が必要なケースでは工事時間がさらに延びます。
トイレの排水には「床排水」と「壁排水」の2種類があります。床排水は床に向かって排水するタイプで戸建てに多く、壁排水は壁に向かって排水するタイプでマンションに多い方式です。この排水方式を変更する場合は配管工事が必要になり、工事が大がかりになります。
また、和式トイレから洋式トイレへの変更は、床の解体やかさ上げ工事が発生するため大規模な工事になります。この場合は2〜3日が目安です。
【一覧表】工事内容別の所要時間まとめ
トイレ交換工事の所要時間を工事内容別にまとめました。ご自身のケースに当てはめて確認してみてください。
| 工事内容 | 所要時間の目安 |
|---|---|
| 便器のみ交換 | 2〜4時間 |
| 便器交換+内装工事 | 半日〜1日 |
| 和式→洋式への変更 | 2〜3日 |
| 手洗い場の新設を伴う場合 | 1〜2日 |
このように、工事内容が増えるほど所要時間は長くなります。事前にどの範囲まで工事するかを決めておくことで、スケジュールが立てやすくなるでしょう。
トイレの種類別にみる交換工事の所要時間
トイレにはいくつかの種類があり、それぞれ構造や取り付け方法が異なります。ここでは便器の種類ごとに交換工事の時間を解説しますので、ご自宅のトイレに合わせて参考にしてください。
組み合わせ便器(タンク+便座)の交換時間
組み合わせ便器とは、便器・タンク・便座がそれぞれ別パーツになっているタイプのトイレです。日本の家庭で最も普及しているタイプで、交換工事も比較的シンプルに進みます。
所要時間の目安は約2〜3時間です。各パーツを順番に外して取り付けるだけなので、スムーズに完了するケースが多いでしょう。
なお、便座(ウォシュレット)だけの交換であれば、30分〜1時間程度で終わります。便座の交換はトイレ交換工事のなかでも最も手軽な作業です。
一体型トイレの交換時間
一体型トイレとは、便器・タンク・便座がひとつにまとまっているタイプです。見た目がスッキリしていて掃除がしやすいのが特長ですが、交換時は丸ごと入れ替えるのが基本になります。
所要時間の目安は約2〜4時間です。給水管や排水管の接続位置が既存のものと合えば、スムーズに完了します。
ただし、メーカーや型番が変わると接続位置が微妙にずれることもあるため、事前に業者へ確認してもらうと安心です。
タンクレストイレの交換時間
タンクレストイレとは、その名のとおり水をためるタンクがないトイレです。コンパクトでデザイン性が高く、近年人気が高まっています。
所要時間の目安は約3〜5時間です。タンクレストイレは水道の水圧を直接利用して洗浄するしくみのため、設置前に水圧の確認が必要になることがあります。
また、タンクレストイレにはタンク上部の手洗いがありません。そのため、別途手洗い器を設置する場合は、給水・排水の配管工事が追加で発生し、さらに時間がかかります。
和式トイレから洋式トイレへの交換時間
和式トイレから洋式トイレへのリフォームは、トイレ交換のなかでも最も大がかりな工事です。
和式トイレは床に埋め込まれているため、まず床を解体する必要があります。その後、洋式トイレに合わせて床のかさ上げや排水管の位置変更を行います。
所要時間の目安は2〜3日が一般的です。工事内容としては以下のようなものが含まれます。
- 床の解体・かさ上げ工事
- 排水管の位置変更
- 新しい床材・壁紙の施工
- コンセントの新設(ウォシュレット用の電気工事)
とくに古い住宅では、ウォシュレット用のコンセントがトイレ内にないことが多く、電気工事が別途必要になるケースもあります。
トイレ交換工事の流れと各工程の所要時間
「工事当日はどんな流れで進むの?」と気になる方のために、トイレ交換工事の流れを時系列で解説します。ここでは、一般的な便器交換(便器のみ交換)を例に、各工程の所要時間をご紹介します。
①養生・準備作業(15〜30分)
工事はまず、養生と準備作業から始まります。
- 廊下やトイレ周辺への養生シート敷き
- 新しい便器の搬入・開梱(かいこん)
- 工具の準備と止水栓の閉止
止水栓を閉めることで水の供給を止め、安全に作業できる状態にします。この工程は15〜30分ほどで完了します。
②既存トイレの撤去(30分〜1時間)
次に、今あるトイレを取り外します。
- タンク内の水抜きと給水管の取り外し
- 便器本体の取り外しと搬出
- 床フランジ(排水口周り)の状態確認と清掃
床フランジとは、便器と排水管をつなぐ床に設置された部品のことです。便器を外した際にこの部分の劣化や汚れをチェックし、必要に応じて交換や清掃を行います。
撤去した古い便器は業者が持ち帰って処分してくれるのが一般的です。この工程は30分〜1時間ほどかかります。
③新しいトイレの設置・配管接続(1〜2時間)
いよいよ新しいトイレの設置です。工事のなかで最も時間がかかる工程です。
- 排水管との接続・位置調整
- 便器の固定とタンク(ある場合)の取り付け
- 給水管の接続とウォシュレットの電源接続
排水管との接続位置がピッタリ合えばスムーズですが、微調整が必要な場合は少し時間がかかります。この工程は1〜2時間ほどが目安です。
④動作確認・清掃・引き渡し(15〜30分)
設置が完了したら、最後に動作確認と清掃を行います。
- 水漏れチェック(通水試験)
- 洗浄機能・ウォシュレットの動作テスト
- 周辺の清掃と養生の撤去
業者から新しいトイレの使い方やお手入れ方法の説明を受けて、工事完了です。不明な点があればこのタイミングで確認しておきましょう。
以上がトイレ交換工事の流れです。すべての工程を合わせると、便器のみの交換で約2〜4時間が目安となります。
トイレ交換工事の時間が長引く5つのケース
「思ったより工事が長引いた…」とならないために、事前に知っておきたい時間が延びるパターンを5つご紹介します。
排水管の位置が合わず調整が必要な場合
既存の排水管の位置(排水芯)と新しい便器の排水芯がずれている場合、位置の調整作業が追加で必要になります。
排水芯とは、排水管の中心から壁までの距離のことです。便器の種類やメーカーによって対応する排水芯の位置が異なるため、交換前に確認が必要です。
排水芯のずれは「リモデル便器」や「アジャスター」と呼ばれる部品で対応できるケースが多いですが、追加で30分〜1時間ほどかかることがあります。
事前の現地調査で排水芯を測っておけば回避できることがほとんどなので、下見の段階でしっかり確認してもらいましょう。
床や壁の下地に劣化・腐食が見つかった場合
古い便器を外してみたら、床下に水漏れの跡や木材の腐食が見つかったというケースがあります。これは便器を外してみないとわからないことが多く、想定外の追加工事になりがちです。
下地の補修工事が必要になると、半日〜1日ほど工期が延びる可能性があります。とくに築20年以上の住宅ではこのリスクが高まるため、あらかじめ工事が延びる可能性も考慮してスケジュールを組んでおくと安心です。
床下の腐食が見つかった場合、見て見ぬふりをして便器だけ交換するのは危険です。腐食が進むと床が抜けたり、シロアリ被害が広がったりする原因になります。追加費用はかかりますが、必ず補修してもらいましょう。
床材や壁紙の張替えを同時に行う場合
トイレ交換のタイミングで内装もきれいにしたいという方は多いでしょう。便器交換と同時に内装工事を行うと、以下の時間が追加でかかります。
- クッションフロア(床材)の張替え:追加1〜2時間
- 壁紙(クロス)の張替え:追加2〜3時間
ただし、便器交換と内装工事を別々のタイミングで行うと、便器の脱着を2回行うことになり、かえって費用も時間もかかります。内装も変えたい場合は、便器交換と同時に施工するのが効率的です。
マンションで搬入経路が複雑な場合
マンションでのトイレ交換は、搬入・搬出に時間がかかる場合があります。とくに以下のようなケースでは注意が必要です。
- エレベーターの使用制限がある(時間帯や荷物サイズの制限)
- 廊下が狭く、便器を運びづらい
- 管理組合への届出や共用部の養生が必要
マンションの場合は工事自体の時間に大きな差はないものの、搬入準備や共用部の養生などで追加で30分〜1時間ほどかかることがあります。事前に管理組合へ届出が必要かどうかも確認しておきましょう。
コンセントの新設や電気工事が必要な場合
ウォシュレット(温水洗浄便座)を使うには、トイレ内にコンセントが必要です。しかし、古い住宅ではトイレにコンセントがないことも少なくありません。
コンセントの新設には電気工事が必要で、電気工事士の資格を持った専門業者が施工します。トイレ工事の業者とは別の手配になることもあり、スケジュール調整に時間がかかる場合があります。
電気工事自体は1〜2時間ほどですが、別日の工事になる可能性もあるため、事前にコンセントの有無を確認しておくことが大切です。
トイレ交換工事の時間を短くするためのポイント
工事の所要時間はちょっとした準備で短縮できます。ここでは、読者のみなさんがすぐに実践できるポイントを3つご紹介します。
事前の現地調査(下見)を必ず依頼する
工事時間を短くする最も効果的な方法は、事前の現地調査(下見)を依頼することです。
下見では、排水芯の位置・水圧・コンセントの有無など、工事に必要な情報をすべて確認してもらえます。これにより、当日になって「想定外の追加工事が必要になった」というリスクを大幅に減らせます。
多くのリフォーム業者では下見を無料で対応してくれるので、見積もりの段階で現地調査を依頼しましょう。
交換する便器の種類を事前に決めておく
工事当日までに交換する便器の機種を決めておくと、業者の段取りがスムーズになり、工事時間の短縮につながります。
便器選びのポイントは以下のとおりです。
- メーカーのショールームやカタログで事前に機種を確認する
- 排水方式(床排水・壁排水)と排水芯のサイズを確認する
- トイレ空間のサイズに合った便器を選ぶ
機種が決まっていれば、業者は必要な部材をすべて事前に準備できるため、当日の作業が効率的に進みます。
トイレ周辺の荷物を片付けておく
意外と見落としがちですが、トイレ周辺の荷物を事前に片付けておくことも大切です。
- 収納棚の中の小物類を別の場所に移動する
- 玄関からトイレまでの搬入経路を確保する
- トイレ内の掃除用具やマット類を撤去する
作業スペースが広いほど工事の効率は上がります。搬入経路もふくめて、当日の朝までに準備しておきましょう。
トイレ交換工事中にトイレが使えない時間と対策
トイレ交換工事で多くの方が気にするのが「工事中はトイレが使えないの?」という点です。ここでは、使えなくなる時間の目安と、その対策をお伝えします。
トイレが使えなくなるのは実質2〜4時間程度
トイレが使えなくなるのは、古い便器を撤去してから新しい便器の設置が完了するまでの間です。便器のみの交換であれば、この時間は実質2〜4時間程度です。
養生や準備の時間は便器がまだ設置されているため、トイレは使えます。朝一番(9時ごろ)に工事を始めれば、お昼過ぎには新しいトイレが使えるようになるケースがほとんどです。
ただし、内装工事をともなう場合や、和式から洋式への変更工事では、トイレが使えない時間が1日以上になることもあります。
工事中のトイレ対策(コンビニ・仮設トイレなど)
工事中にトイレが使えない間の対策としては、以下の方法があります。
- 近隣のコンビニや商業施設のトイレを利用する
- 2階にトイレがある場合はそちらを利用する
- 長期工事(2日以上)の場合は仮設トイレの設置を業者に相談する
半日程度の工事であれば、近くのコンビニのトイレを借りる方法で対応できるでしょう。工事が2日以上かかる場合は、事前に業者へ仮設トイレの手配が可能かどうか相談しておくと安心です。
トイレ交換工事の費用相場と工事時間の関係
トイレ交換を検討するうえで、費用も気になるポイントでしょう。ここでは費用の相場と、工事時間との関係について解説します。
工事内容別の費用相場一覧
トイレ交換工事の費用相場を工事内容別にまとめました。
| 工事内容 | 費用相場(税込目安) |
|---|---|
| 便器のみ交換(工事費込み) | 10〜30万円程度 |
| 便器交換+内装工事 | 15〜40万円程度 |
| 和式→洋式への変更 | 25〜60万円程度 |
一般的に、工事時間が長い=工事の範囲が広い=費用も高くなるという傾向があります。便器のグレードによっても金額は変わるため、あくまで目安として参考にしてください。
工事時間と費用を抑えるための業者選びのコツ
工事時間と費用をできるだけ抑えるためには、業者選びが重要です。以下のポイントを意識しましょう。
- 複数の業者から見積もりを取り、工事内容と時間を比較する
- トイレ専門のリフォーム業者は施工経験が豊富で作業が速い傾向がある
- 極端に安い・短い見積もりには注意する
相場とかけ離れた安い見積もりには、手抜き工事や必要な工程の省略など、トラブルのリスクが潜んでいます。「安いから」だけで選ばず、工事内容の内訳をしっかり確認しましょう。
見積もりは最低でも2〜3社から取ることをおすすめします。金額だけでなく、工事の内容・所要時間・保証の有無なども比較して、信頼できる業者を選びましょう。
よくある質問
トイレ交換工事は1日で終わりますか?
便器のみの交換であれば、半日(2〜4時間)で完了するのが一般的です。1日あれば十分に余裕を持って終わるでしょう。
ただし、内装工事や配管の変更をともなう場合は1日以上かかることもあります。和式から洋式への変更は2〜3日が目安です。工事の範囲によって変わるので、事前に業者へ確認しましょう。
トイレ交換工事中は在宅が必要ですか?
基本的には工事中の在宅が必要です。鍵の受け渡しや、工事完了時の最終確認のために立ち合いが求められます。
ただし、業者によっては「工事の開始時と完了時だけ立ち合えばOK」というケースもあります。仕事などでずっと在宅できない場合は、事前に業者と段取りを相談しておくとスムーズです。
トイレ交換は自分でDIYできますか?どのくらい時間がかかりますか?
便座(ウォシュレット)の交換程度であれば、DIYで対応可能です。所要時間は30分〜1時間ほどです。メーカーの取扱説明書に従えば、特別な工具がなくても交換できるものが多いです。
しかし、便器本体の交換はDIYでの対応はおすすめしません。水漏れのリスクが高く、万が一失敗すると床や階下への水損につながる可能性があります。
また、排水管の工事や電気工事には専門の資格が必要です。これらは必ずプロの業者に依頼してください。
マンションのトイレ交換は戸建てより時間がかかりますか?
工事自体の時間は、戸建てとマンションで大きな差はありません。ただし、以下の点でマンションならではの時間がかかる場合があります。
- エレベーターや廊下を使った便器の搬入・搬出に時間がかかる
- 管理組合への届出や共用部の養生が必要になるケースがある
- 騒音の関係で工事可能な時間帯が限られることがある
マンションでのトイレ交換を検討している方は、事前に管理規約を確認し、必要な届出を済ませておきましょう。
トイレ交換の工事で騒音はどのくらい出ますか?
通常の便器交換であれば、大きな騒音はほとんど発生しません。手工具を使った作業が中心なので、日常生活の音の範囲内で収まることが多いです。
ただし、床の解体や壁の工事をともなう場合は電動工具を使うため、それなりの音が発生します。和式から洋式への変更工事などが該当します。
マンションの場合は、工事前に近隣のお宅へ挨拶をしておくとトラブルを防げます。工事日時と予想される騒音の程度を簡単に伝えておくとよいでしょう。