三菱電機のEVパワーコンディショナーSMART V2Hの機能と価格

電気自動車との連携が得意な三菱電機から販売されているEV用パワーコンディショナー「SMART V2H」の機能と価格をご紹介。2つの自動運転モードと4つの手動運転モードの解説や、対応車種、製品スペック、購入時に利用できる補助金の情報も。

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三菱電機のEVパワーコンディショナーSMART V2Hの機能と価格

目次

みなさんも名前をよくご存知の三菱電機では、三菱グループとして家電業界では日立と並んで様々な商材を販売しているグループです。
その歴史は長く、1920年に扇風機の販売を開始してから現在に至るまで、様々な家電製品から野球場の電光掲示板や、衛生の打ち合げ、ビルやエレベーターの管理など様々なものを製造しています。

その中でも、三菱電機で住宅業界では有名なことは、パワーコンディショナーの変換効率が良いということです。
いわゆるパワコンとは、太陽光発電で作った直流の電気を、うちで使える交流の電気に変換する機械で、太陽光発電システムには必須のアイテムです。

この性能の良さが太陽光発電で作った電気を効率よく変換することができるので、同じ量の太陽光発電を屋根に載せていても、使える電気が増えることになります。

そして三菱電機のエネルギー商材に関する、最大の特徴は、同じグループの三菱自動車のEV等との連携可能なことが他社とは異なる最大の特長になります。

その他、家庭用蓄電池の主要メーカーの一覧はこちら

三菱電機のEV用パワーコンディショナー「SMART V2H」

三菱電機のエネルギー商材の名称「ENEDIA」と言いますが、三菱電機は住宅用の定置型の蓄電池はありません。
その代わりに電気自動車を蓄電池として活用するシステムになります。
電気自動車を走る蓄電池として活用することに発想を持っていったわけです。

「SMART V2H」の運転モード

こちらのシステムは、電気自動車、太陽光発電、電気系統の3つの電気を同時制御することにより、生活スタイルに応じた電気の使い方ができます。
自動で最適な運転を行ってくれる2つのモードと、手動で行う4つのモードがあり(機種により)そちらを紹介していきます。

自動運転モード

2つの自動運転モードは、リモコンで切り替えができるので、操作も簡単です。

売電セレクトモード(エコノミーモード)

太陽光発電で作った電気は、通常通り売電を行います。電気自動車への充電は深夜の安価な電気代で行います。

このモードは、現在売電金額が高額な方はこちらのモードを使用した方が得である場合が多いです。

充電セレクトモード(グリーンモード)

太陽光発電で作った電気は、まず住宅側の自己消費に優先的に使用します。そこで残った電気代を電気自動車に充電を行います。
足りない分などは、深夜電力で電気自動車へ充電することができます。

このモードは、太陽光発電を最近(売電単価が20円台)設置された方や、新築でこれから太陽光発電を設置される方、または売電のFITが10年間で終了された方がこちらのモードで運転されると得になります。

手動運転モード(機種により変動)

上記の2つの自動運転モード以外に、手動運転として4つの運転モードがあります。

売電最大運転

住宅内の電気は、電気自動車からの電気を優先的に使用します。太陽光発電で作った電気は優先的に売電します。
※機種により選択可否あり

余剰売電運転

住宅内の電気は、太陽光発電の電気を優先的に使用します。さらに余った電気は電気自動車に供給します。

ピークカット運転

設定したピークカット目標値を超えないように、電気自動車から電気を住宅側に供給して、電力会社からの買電のピークを抑えるモードです。

買電最小運転

住宅内の電気は太陽光発電、それでも足りない場合は電気自動車からの給電を優先して、電力会社からの買電を最小に抑えるモードです。

「SMART V2H」停電時の運転

停電時に、電気自動車を接続しておくことにより、電気自動車の蓄電池から自立運転を行います。
太陽光発電のみの場合は、パワコンで1500Wまでに出力に抑えられており、つかえる家電製品が限られてきますが、こちらのシステムは最大出力が6kVAにより普段に近い生活が送ることができます。

また晴天時の太陽光発電で作った電気は、発電量が家庭内で使っている電気よりも多い場合、電気自動車への充電もすることができるので、数日の停電も晴天になりさえすれば充電も可能で、かつ大容量の電気自動車ということで非常に頼りになるシステムです。
※UPS機能は無いため停電した瞬間は、住宅内の電気は一旦全て切れる可能性があります。

電気自動車への充電(EV予約充電モード)

電気自動車への充電開始時間と、終了時間を10分刻みで設定可能です。
現在のオール電化契約は、何種類か時間帯設定があったりします。また生活スタイルに応じて安い時間帯に設定していけば電気代の節約と、充電し忘れ防止になります。

「押し上げ効果」の有無で2つのタイプ

タイプM(品番EVP-SS60B3‐M7)

このタイプは売電最大タイプと呼ばれ、押し上げ効果がある状態で、太陽光発電で作った電気を最大限売電に回すことができ、売電中に住宅内の電気は、電気自動車から供給することが可能なシステムです。

タイプY(品番EVP-SS60B3-Y7 / EVP-SS60B3-Y7W)

このタイプは余剰売電タイプと呼ばれ、押し上げ効果がない、一般的に多い住宅用蓄電池と同じような形で、太陽光発電で余剰電力が発生している時は、電気自動車からの電気供給を住宅側へ行わないパターンのシステムです。

EVP-SS60B3-Y7Wはパワコン2台に対応

Y7Wはパワーコンディショナを2台(太陽光発電容量が合計10kW未満)の使用でも余剰買取単価を維持できるモデルです。

こちらのシステムは、押し上げの有無で大きく変わってくるため、売電単価の確認をしながら皆さんの電力事情に合わせた機種を選んでください。

押し上げ効果とは?

簡単に言えば太陽光発電が稼働して、売電を行っている時に蓄電池(この場合電気自動車)からも放電し、宅内の電気をまかなうことで、太陽光発電の売電量を増やすことです。
2018年度以前に2018年度までは、この押し上げ効果があるシステムを導入している場合には、売電価格が下がってしまうようになりましたが、2019年度は押し上げありでも無しでも売電単価は変わらないということになっております。

押し上げ効果について、詳しくは以下の記事を御覧ください。

「SMART V2H」対応車種と搭載電池容量一覧

電気自動車は一般的に、住宅用の蓄電池とは全く容量が異なっております。
住宅用蓄電池の主流になっている容量が約5kWh~10kWhなのに対して、電気自動車は約20kWh~、となっております。

こちらは住宅と連携が可能なタイプの電気自動車の搭載容量の一例です。

三菱自動車

・軽自動車のi-MiEV:10.5kWhタイプと、16kWhタイプ
※航続距離としては、それぞれ120km、164km(JC08の場合)

・アウトランダーPHEV:13.8kWh
※航続距離としては、それぞれ57km(JC08の場合)

日産自動車(リーフ)

2016年式リーフX:24kWh
2016年式リーフS:30kWh
2017年式リーフG・X・S:40kWh
2019年式リーフe+:62kWh
※航続距離としては順番に、228km、280km、400km、458km(JC08の場合)
※測定方式により航続距離は左右されるためメーカーホームページなどでご確認ください。

上記にように、住宅用蓄電池と比較すると非常に大きい容量の蓄電池が、電気自動車で確保できることがわかります。

ただし、連携が可能な車種とそうでない車種があるため、その点は注意です。
(外国産の電気自動車は給電のみで、住宅側へ電気を出力するものは少なく、電気自動車で有名なテスラモーターズの車等は連携不可です)

「SMART V2H」の詳細スペック

品番:EVP-SS60B3-M7、EVP-SS60B3-Y7、EVP-SS60B3-Y7W
外形寸法:幅842×高さ1219×奥行451mm
設置場所:屋外想定
出力:最大6kW(連携運転時)・最大6kVA(自立運転時)
電力変換効率:90%
運転時騒音:45dB
重量:158kg

「SMART V2H」の価格

EVP-SS60B3-M7(押し上げ効果あり)
希望小売価格:1,690,000円(税別)

EVP-SS60B3-Y7(押し上げ効果なし)
希望小売価格:1,690,000円(税別)

EVP-SS60B3-Y7W(押し上げ効果なし、パワコン2台対応)
希望小売価格:1,790,000円(税別)

「SMART V2H」の補助金

こういった次世代の住宅設備機器は補助金がでるものもありますが、三菱電機のEV用パワーコンディショナー「SMART V2H」も対象となっています。
国の補助金や、地方自治体(都道府県・市)によっては補助金が出る場合がるため、お住まいの地域の役所のホームページから確認が必要です。

国の補助金

  • 期間:2019年 5月10日(金)~2019年 9月30日(月) (センター必着)
  • 設置工事開始・充電設備発注期限:交付決定通知書受領後
  • 実績報告期限: 2020年 1月31日(金)
  • 補助額:システム価格の最大2分の1、75万円