トップクラスの容量!フォーアールエナジー蓄電池の機能と価格

業界でも最大クラスである12kWhの蓄電容量となるフォーアールエナジー蓄電池の機能と価格をご紹介。大容量ならではの「全負荷型」に加え200V出力にも対応。他の蓄電池では多くない「エネファーム」との組み合わせも可能。

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トップクラスの容量!フォーアールエナジー蓄電池の機能と価格

目次

現在、フォーアールエナジーは住宅用蓄電池の販売は行っておりません(2019年8月時点)

2010年に設立された会社で、歴史はまだ国内大手メーカーに比較すると浅い会社ではありますが、日産自動車株式会社と住友商事株式会社が、世界市場を見据えてエネルギー事業を共同で推進すべく設立された合弁会社で、日産自動車の子会社であります。

社名の4つの「R」ですが、再利用のReuse、再販売のResell、再製品化のRefabricate、リサイクルのRecycleの頭文字からフォーアールエナジーという社名になっています。

日産自動車が携わっていることもあり、ゼロ・エミッション・モビリティ(電気自動車)の普及に伴い、車載用のバッテリーの再利用により、さらにリーズナブルな価格での蓄電池の実現や、再生可能エネルギーからの充電によるCO2削減などにも取り組みを行っています。

実際に、日産自動車の電気自動車で使用されていた電池は、車で走行に使用した後でも高い残存率の性能が残っているとのことで、さまざまな用途での活用が期待されているようです。
ちなみに先ほど触れたフォーアールエナジーの社名に由来する4つのRですが、
Reuseの再利用では、車載用の蓄電池では約70~80%の残存率があるバッテリーの二次利用を想定しているようです。

2019年現在では、なかなか電気自動車の普及もそこまでという印象ですが、フォーアールエナジーは2020年には電気自動車5万台分相当の再生エネルギー需要が必要になってくると見込んでいるようです。
日産自動車の電気自動車の観点で、蓄電池を新しいビジネスを展開していくようで、これから紹介する蓄電池は、大手一般メーカーと違う尖った特色がある蓄電池となっています。

その他、家庭用蓄電池の主要メーカーの一覧はこちら

エネハンド蓄電池(家庭用リチウムバッテリーシステム)

こちらの住宅用蓄電池は、住友林業のGreen Smartという住宅シリーズで採用もされているフォーアールエナジーの主力製品であります。

こちらの蓄電池のポイントは5つになります。

大容量の蓄電池

1つ目は業界でも最大クラスである12kWhの蓄電容量になります。(初期実効容量としては9.7kWh)
大手電機メーカーの住宅用蓄電池で主力製品で多い容量は5kWh~10kWh未満ですが、エネハンド蓄電池は12kWhの容量があり、電気使用量の比較的少ない家庭(月の電気代が約10,000円程度)の約丸1日分の電気を溜めることができます。

停電時もこの大容量蓄電池でまかなえる家電と時間は下記になります(参考)

  • 冷蔵庫430L(130W):約24時間
  • 液晶テレビ(230W):約3時間
  • エアコン(暖房運転・670W):約3時間
  • IH炊飯器(炊飯+保温):約3.5時間
  • 洗濯機:洗濯で約1時間
  • IH(1300W):約0.5時間
  • 蛍光灯・照明(270W):約4~5時間
  • 掃除機:約0.5時間
  • 電子レンジ:約0.5時間

以上のような家電製品が記載時間使用することができます。

停電時のバックアップについて

2つ目は同じく停電時の動きとして、「全負荷型」を採用しております。
全負荷型とは、停電になった際に住宅全体の電気が使えるシステムになります。一般的に多いのは「特定負荷型」と呼ばれるシステムで、停電時に使える電気回路が制限させるシステムに対して、フォーアールエナジーのエネハンド蓄電池は、住宅どこの電気も使用が可能です。

また出力は大容量ならでは、でありますが200V出力もできるため、エアコンやIHなどの200Vに限られたシステムでも使うことができるので、夏や冬に停電になった際も空調や調理機器が使えるポイントは大きいかと思います。

そして最大出力3kVAになります。同時使用には限界がありますが、他メーカーは2kVAが多い中、3kVAの出力があるとエアコンを2台~3台一気に稼働させたりしない限りは超えない量をカバーすることができます。
(出力が3kVAを超えるとシステムが自動停止します)

フォーアールエナジーでの特長のもう一つとして、エネファームとの組み合わせができることです。
停電時にエネファームに対してガスの供給があることが前提にはなりますが、このエネハンド蓄電池とエネファームを組み合わせて、最大3kW~3.75kWの電力を供給することができ、さらにエネファームでの発電を併せることにより、より長い期間に電気のバックアップが可能になります。
エネファームとの連携を考えている蓄電池はなかなかないため、エネファームを同時に導入検討されている方はお勧めな商品になっています。

普段使いの運転方法

1~2は主に停電時の動きを紹介しましたが、3つ目は普段の運転(連携運転時)についての解説です。

フォーアールエナジーの蓄電池は、普段使いの運転方法と押し上げの有無の違いで、品番が異なってきます。

エネハンド蓄電池04B(品番:EHB-240A04B)の場合

こちらの蓄電池は押し上げ効果無しのシステムとなっており、できるだけ太陽光発電の電気で有効的に自給自足したい方はこちらのシステムがおすすめです。

運転方法は2種類あり、フルコントロールモードとエコノミーモードとなっています。

フルコントロールモードは、その名の通り自動的に最適な運転を行います。
太陽光発電の余剰電気を蓄電池に充電して、その電気を朝や夜の時間帯に蓄電池から供給して使用できるモードで、雨天時の昼間に発電量が足らない場合は、蓄電池から住宅側に電気を供給して、できるだけ電力会社から電気を買わない自給自足を目指すことができます。

エコノミーモードは、太陽光発電の電気は蓄電池へためず売電するモードになります。
雨天時などに発電量が足りない場合に蓄電池から住宅側に電気を供給します。
(押し上げがないため、余剰電力が発生している際は蓄電池から住宅側へ供給不可)

エネハンド蓄電池040(品番:EHB-240A040)の場合

こちらの蓄電池は、押し上げ効果のあるシステムとなっており、エネファーム等を併用している方、または太陽光の売電量を多くしたい方に向いています。

運転モードは2種類あり、フルコントロールモードと深夜電力モードとなっています。

フルコントロールモードは、上記と同じですが、深夜電力モードについては、
昼間に不在が多く、昼間に電気を使うことが少ない方は太陽光で発電した電気の売電を優先させたい方に向いています。
またこちらの違いは、押し上げ効果があるため、太陽光発電の余剰電力が発生している際も住宅側へ電気を供給することができ、発電した分を最大限に売電することが可能です。

押し上げ効果
簡単に言えば太陽光発電が稼働して、売電を行っている時に蓄電池からの放電ができるかどうか?です。
太陽光発電で例えば3kwの電気を作って、1kw宅内で消費して余剰電力が2kwあったとします。その場合に、蓄電池から宅内の電気をまかなえば3kw分丸々売電できることになります。この時に、例えば16円の深夜電力で溜めた蓄電池の電気だったとします。本来1kw分は自己消費されるはずの分が、蓄電池の電気によって、24円で逆に電力会社が買わされる、という逆転現象が発生します。
要するに蓄電池からの電気で住宅で使っている電気を賄って、太陽光発電の電力は全て売電にまわしてしまうことを「押し上げ効果」と言います。

この押し上げに関しては、ほとんどのメーカーが押し上げにならないような制御システムを変更できない初期設定として持っています。
(太陽光の余剰電力が発生している際は、蓄電池からの放電ができないようなシステム)

2018年度までは、この押し上げ効果があるシステムを導入している場合には、売電価格が下がってしまうようになりましたが、2019年度は押し上げありでも無しでも売電単価は変わらないということになっております。そのため、2019年度以降にこちらのシステムを導入される方は、その懸念がなく導入することができます。
(太陽光買取単価は年度によって異なるため確認をしてから設置してください)

サイズのコンパクト化

大容量蓄電池になってくると重量と共に、サイズがどうしても巨大化してきます。
フォーアールエナジーの蓄電池は、容量当たりのサイズが他社同等容量製品に比較して約2分の1となっており、屋外設置の想定となっている際に気になるのが奥行のサイズです。

奥行のサイズは310mmと比較的薄く、隣地との境界が近い土地や、土地自体があまり大きくない際には有効になってきます。

HEMS(ホーム・エネルギー・マネージメント・システム)との連携

最後のポイントはHEMSとの連携も考えられている点です。

自社ではHEMSを販売していないこともあり、オプション品として通信アダプターを設置することでHEMSに対応しています。
他社HEMSとの連携を考慮していますが、最も普及している規格のECHONET Liteに対応しているため、多くのHEMSメーカーが採用している規格のため汎用性が高いです。
充放電の状況の確認もHEMSを通じてご自身のスマートフォンなどで確認が可能になります。(フォーアールエナジーのHPでは、NEC製HEMSとの連携確認あり)

保証について

エネハンド蓄電池の保証期間は10年保証となります。
ただし条件があり、1年・5年・9年での定期点検を10年の間で3回受けていただくことで、引渡し日起算で10年保証となっています。

また他社ではよく初期容量の○○%まで保証、というものがありますが、フォーアールエナジーでおカタログ等では最低の値を設定はしていないようです(2019年9月時点)

蓄電池ユニットのスペック詳細について

  • 運転モード:上記記載通り機種により異なる
  • 蓄電モード:節約モード・安心モード(最低電池残量20%・40%・60%・80%に設定可能)
  • サイズ:幅1100mm×高さ1150mm×奥行310mm
  • 重量:約280kg
  • 電池種類:リチウムイオン電池
  • 容量:12kWh
  • 初期実効容量:9.7kWh
  • 充電時間:8時間
  • 設置場所:屋外想定

その他、フォーアールエナジーのラインナップに関して

以前は、電気自動車との連携や、蓄電池から直接電気自動車へ充電できる「エネハンド充電器」がありましたが現在は生産終了となっています。

日産自動車が電気自動車へ力を入れていることから、こういったモデルが今後再度販売される可能性はゼロではないかと思いますので、フォーアールエナジーの動向を見守っていきたいと思います。