トライブリッドシステムが自慢!ニチコン蓄電池・V2Hの機能と価格

家庭用蓄電システムの累積生産台数は世界No.1。蓄電池業界の有名メーカーとして君臨する「ニチコン」を紹介。電気自動車との連携を考えた「トライブリッドシステム」や「EVパワー・ステーション」をはじめニチコン蓄電池製品の機能と価格を解説。

1,588view

最終更新:

トライブリッドシステムが自慢!ニチコン蓄電池・V2Hの機能と価格

目次

皆様は蓄電池を販売するメーカーとして、ニチコン株式会社はご存知でしょうか?
一般ユーザーでニチコンをご存知の方は既に蓄電池やエネルギー関係に詳しい方ではないでしょうか?
今回は蓄電池業界の有名メーカーとして君臨し、電気自動車との連携を想定したような太陽光発電と蓄電池を発売するなど、次世代エネルギーのパイオニアとなりつつあるニチコンに関する様々な話を解説していきます。

ニチコン株式会社ってどんな会社?

1950年設立の2019年で69年の歴史がある日本の会社です。
元々(今も)はコンデンサを製造している会社として発展してきました。

コンデンサとは、基盤(家電製品やパソコンの中身でよく見る部品がたくさん付いた板のようなもの)に、張り巡らされている電気を蓄えたり、放出してコントロールする電子部品です。電子回路では必ず使うと言って良いほど、電子機器等に欠かせない部品です。

このニチコンが、太陽光発電システムが普及し始めてきたFIT開始直後の2010年ごろから、太陽光発電システムに関する機器や、電気自動車との連携に関する機器などを研究・発売を順次行ってきました。

累積生産台数は世界No.1!京セラにも蓄電池を供給

また蓄電池業界での目覚ましい商品開発等を通じて、ニチコンは、京セラに蓄電池を供給し「京セラブランド」として販売されたり、
「ニチコン」ブランドの蓄電システムでは、住宅メーカーの中で太陽光発電や蓄電池に非常に強い積水化学工業・住宅カンパニーのセキスイハイムや、一条工務店等から採用されており、幅広い信頼性を市場では獲得しています。

現在は日本国内のみならず、海外へも幅広く進出されている世界企業へと成長をされています。家庭用蓄電システムの累積生産台数は世界No.1(2019年1月ニチコン調べ)となっています。

ニチコンの最大の特徴は、電気自動車との連携をしっかり考えた商品展開が豊富、かつ他の商品群も幅広いことです。

ニチコン蓄電池製品のラインナップ

ではそのラインナップを詳しく見ていきましょう。

電気自動車との連携ができる「トライブリッド蓄電池システム」

多くのメーカーの蓄電池関連商品は、太陽光発電と蓄電池との連携迄を考えているシステムで、電気自動車までの連携までしっかり考えられたシステムは、実はあまりありません。(日本な主要メーカーではニチコンと三菱電機)

太陽光発電でつくった電気をためることで、夜間や非常時にも自家製の「タダで作った」電気が使えます。これを住宅での活用のみでなく、電気自動車があれば電気自動車に電気を供給して、「タダで作った」電気で、車を走らせる活用ができます。

現在、ガソリン代が高騰を続けており軽油を想定したディーゼルエンジンを搭載した車種が一部メーカーで人気ではありますが、このトライブリッド蓄電システムを使えば、天候やシステム構成などによっては、ランニングコストとしてはかなり安価に自動車を走らせることができます。

街乗り程度の走行距離であれば、蓄電池に溜めた電気から、もしくは太陽光発電の電気を供給することで日々のガソリン代を実質0円にすることも。
(電気自動車の例:日産リーフで10km/kWh)

また反対に非常時や夜間においては、電気自動車を蓄電池として活用し、電気を住宅側へ供給することもでき、有効的に自給自足に近い生活が可能になってきます。


通常時は5.9kWの大出力を実現

通常時は5.9kWの大出力(系統連系時 ※電力会社と連携が出来ている通常時)を実現。
家庭で一般的に使用される電気としては、エアコンや給湯器を使用していても蓄電池からの電気だけでまかなえるだけの大きい出力が可能です。
また、多くの蓄電池システムは停電時は1.5~2kVAの出力のシステムが多い中、こちらのシステムは3kVAでの出力で安心です。
また太陽光発電からは6.6kW/3入力搭載しており、短時間で充電することが可能です。

トライブリッドシステムの「運転モード」

グリーンモード

太陽光発電で作った所謂余剰電力と呼ばれる電気を、売電せずに蓄電池に入れて自給自足を目指す運転モードを、「グリーンモード」と呼びます。
こちらの運転を想定しているユーザーは、「売電単価が安い最近太陽光発電を設置したユーザー」、もしくは「出来るだけ自給自足したいユーザー」になります。

2019年の売電の市況

例えば2019年度に太陽光発電を設置する方は、売電単価24円/Wとなっています。
これは、買電の平均単価が従量電灯契約(主にガス併用住宅)で25円以上、時間帯別契約(主にオール電化住宅)で30円/W以上となっており、これに再生エネルギー賦課金も加算されてくると、「売るより、買う電気を減らした方がトク」という現象が起きてきます。

経済優先モード

もう1つの運転方法としては、「経済優先モード」があります。
これは太陽光発電の作った余剰電力を今まで通り売電し、安価な深夜電力を蓄電池にためて、日中や朝夕の高い電気代の時間帯に蓄電池から電気を吸って、安い単価の電気を有効活用するモードです。

「グリーンモード」「経済優先モード」は、ポータブル蓄電システム以外で基本的なモードになります。

トライブリッドシステムの「システム構成」

ここでのシステムの心臓部は、トライブリッド・パワコンです。簡単に言いますと、このパワコンは太陽光発電・蓄電池・電気自動車の3点の電気の流れをコントロール、調整する役割を果たしています。

このパワコンを通じて、太陽光発電で作った電気を住宅内へ、または蓄電池へ、電気自動車へ、という形に有効的に電気を発電量、電気使用量に応じて充放電操作を行います。

今までは、余剰電力を売るだけという状態の太陽光発電のみのシステムから、蓄電池へ余剰電力をグリーンモードで貯め、さらに電気自動車との連携も考えている第3世代と呼ぶにふさわしいシステムです。

後から増設ができるフレキシブルなシステム

そうは言っても、蓄電池本体がなかなか高額で一括で購入するには金額的に抵抗がある方や、現在電気自動車も持っていないのでそこまでは要らない…という方で一旦は、太陽光発電システムだけを設置。後々のライフスタイルの変化によって、蓄電池やV2Hシステムを後から設置することができる事が2つ目の大きなポイントです。
様々なニーズに多彩にアレンジして設置することが可能であり、非常に費用面・施工面の選択肢の多さが人気の一つでもあります。

トライブリッドシステムの「保証」

保証に関しては、パワーコンディショナーは15年間の無償保証付きです。長期間安心してお使いいただけます。 ※室内リモコンは5年無償保証です。
蓄電池本体ユニットと、V2Hユニットは無償で10年保証となっています。

ニチコン・トライブリッドシステムの「価格」

トライブリッドパワコン

ESS-T1(太陽光発電入力有): 定価 1,100,000円(税別)
ESS-T2(太陽光発電入力無): 定価 1,000,000円(税別)
※室内リモコン(ESS-R5)は「トライブリッドパワコン」に付属

V2Hスタンド

ESS-V1:定価 1,100,000円(税別)

蓄電池ユニット

ESS-BS:定価 900,000円(税別)

蓄電池増設ユニット

ESS-BM:定価 900,000円(税別)

上記の価格は「メーカー定価」ですので、販売店などから購入する際、多くの場合は定価よりも安く購入できます。
また、システム全体は環境共創イニシアチブの「補助金対象商品」となっています。

電気自動車を蓄電池に!「EVパワー・ステーション」

先ほどのトライブリッド蓄電システムは、太陽光発電+蓄電池+V2Hの3点セットでしたが、こちらの「EVパワー・ステーション」は太陽光発電+V2Hのシステムの2点セットになっています。

「EVパワー・ステーション」システムの根本的な考え方をご紹介していきます。

オール電化契約(時間帯別契約)をしている家庭では深夜電力を活用することによって、安い電気代でお得にエコキュートでお湯を沸かしたりしていると思いますが、その仕組みと同じ考え方です。
安いお得な深夜電力を夜のうちに電気自動車へためて通勤や普段使いに車を動かすのに使ったり、逆に時間帯別契約で平日の日中で電代が高い時間帯には、車から住宅側へ放電して、電力会社から電気を買わないようにできます。

この方法で、平日毎日利用したとすると、東京電力では約27,000円 関西電力40,300円の節約につながります。

算出条件

東京電力の夜トク8を契約した場合(昼間32.14円、夜間20.78円)関西電力の時間帯別電灯を契約した場合(昼間(90kWh超過230kWhまで)27.44円、夜間10.51円)2019年6月現在。

※上記試算は待機電力などを含めたシステム全体の変換効率を80%として算出しています。
※日産リーフが平日昼夜、本製品と接続されていると想定しています。
※車両のバッテリー状態、ご家庭の電気利用に応じて異なります。電力消費が少ないご家庭では経済効果が出ない場合もありますので、事前に販売店、またはお客様相談室にご相談ください。
※これは試算であり、経済効果を保証するものではありません。

出典元:ニチコン

停電が続いても安心の大容量の電気自動車

電気自動車は車種にもよりますが、航続距離を確保するために住宅用に比較して、容量の大きい電池を積んでいることが多いです。

適合車種の日産リーフでは年式やグレードにもよりますが、24kWh/30kWh/40kWh/60kWhのモデルが存在しています。住宅用蓄電池の主流が約5kWh前後~10kWh前後のことを考えると、普段運転に使用していることを考えても住宅用に比較するとどれだけ大きいかご理解頂けるかと思います。

この大きい蓄電池の容量で、例えば40kWhのリーフを満充電の状態では約3日の停電に耐えらる電力量があります。(算出条件等は別途下記のメーカーURL参照ください)

また日産が公式で採用している「リーフ・TO・ホーム」はニチコンのこのシステムを採用しています。

「EVパワー・ステーション」の価格

「EVパワー・ステーション」は系統連系型V2Hシステムの基本的な機能はそのままに、使い方に合わせた2モデルをラインナップしています。

スタンダードモデル(2年保証)

定価398,000円~(工事別途)

プレミアムモデル(5年保証)

定価798,000円~(工事別途)

PR

「スタンダード」と「プレミアム」の2種類には保証年数以外に大きな違いが3点あります。

「EVパワー・ステーション」のスタンダード・プレミアムの違い

100V出力のみか200V出力ができるか

1点目は100V出力のみか(スタンダード)、200V出力ができるか(プレミアム)です。
冬場や夏場の停電時に困ることは、室温調整のためのエアコンを稼働したい!ということかと思いますが、200Vの出力があればリビング等に設置したエアコンを稼働させることができます。※スタンダードでも100Vのエアコンは使用できます。

スマートフォンに連携ができるか

2点目は、プレミアムはスマートフォンに連携することです。
スマートフォンの専用アプリを使って、電気自動車への充放電のスタート時間の設定などを簡単に操作。これにより深夜電力を効率的に手軽に溜めることもでき、履歴やメンテナンス状態の確認もできます。
さらにHEMSの通信規格である ECHONET Liteの採用により、将来VPP(バーチャルパワープラント)にもスムーズに対応できるメリットもあります。

停電時における動作の違い

3点目は、停電時における動作の違いです。プレミアムでは停電時、太陽光発電で作った電力を家庭で使うことができ(パワコンからの自立出力以外で)、また停電時において太陽光発電の余剰電力を電気自動車側へ充電することができ、無駄がない動きをしてくれます。

停電時における動きの違いについては、限定的な部分かと思いますが、保証年数の違いや小さなお子様や、ご高齢の方がいらっしゃる家庭では、冬場/夏場の室温管理が大事になってくる観点から200V出力があると安心、という方も少なくはないはずです。

単機能蓄電システム(屋外設置タイプ)

こちらのタイプの蓄電池は、単機能と言っても太陽光発電の余剰電気を蓄電池へ供給することもできる、住宅用の蓄電池としては基本的な性能を備えたシステムです。
基本的には太陽光発電が既に設置済みの方で、電気自動車との連携は不要、というニーズの方に向いています。国内外の幅広いメーカーの太陽光発電と接続ができます(品番等は購入前に住宅会社を通じて接続可否の確認は必要です。)

この商品のポイントは、蓄電池を設置される際に出てくる、

  • 価格が高い
  • 外形寸法が大きい
  • 設置が難しい

という3つのデメリットを解消するために発売されました。

まず価格は定価:998,000円(材のみ)となっており、定価100万円を切る形で発売され、新たなシステム購入に二の足を踏んでいるユーザーへ導入の後押しになると思います。

屋外に簡単設置。基礎工事も不要

次に設置と寸法についてですが、屋外設置を想定しており部屋内で場所を取る必要もなければ、こちらの蓄電池は基礎をうつ必要もありません。イメージとしてはエアコンの室外機を置くイメージで設置が出来、基礎工事の費用も不要なため工事費を安価に抑えることができます。
外形寸法:幅740mm×高さ650mm×奥行300mm

また容量としても4.1kWhあるので普段使いも、非常時も適度な容量でしっかり電気の供給をカバーすることができ、最大出力が1.5kVAの主力があります。

みなさんが心配される保証は、10年本体保証があります(リモコンは5年保証)ので、故障など不安な方も他の商品と同様安心して導入ができます。

置型のポータブル蓄電池

ニチコン ポータブル蓄電池ESS-P1S1

ニチコン ポータブル蓄電池

ESS-P1S1

458,000円~(2019/08/27時点)


工事不要の蓄電池として使えるものも、ニチコンは用意しています。

住宅用として、マンションや賃貸でリフォームが物理的にできない方や、初期費用がそこまで高額にかける余裕がない方、災害対策として高額なもので十分という方に向けた方工事不要の蓄電池もニチコンは用意しています。

また学校や公民館、小規模オフィス、中小規模のお店でレジなどを動かしたい場合を想定した、事業所向けの蓄電池も用意しています。

ただ容量が2kWhのため、使用できる電気量も限定されますので、使用する機器の電気使用量をご確認宜しくお願い致します。

またUPS機能を備えていることが特長の1つでもあります。
UPS機能とは、停電が発生した瞬間に、電気を切れることなくそのままの状態で保つことができる機能です。

※ただこの製品は、瞬間的に電気が切れる瞬断という現象があるため、メーカーホームページでは、医療機器などの人命に関わる機器のバックアップとしては使用不可となっております(パソコン等のOA機器ではほとんど問題無し)

ポータブル蓄電システム「ESS-P1S1」のスペック

蓄電容量:2kWhリチウムイオン電池
外形寸法:幅250mm×高さ380mm×奥行550mm ※キャスター含む
重量:約38kg
設置条件:室内設置

ニチコン ポータブル蓄電池ESS-P1S1

ニチコン ポータブル蓄電池

ESS-P1S1

458,000円~(2019/08/27時点)

ニチコンまとめ

上記のニチコンの蓄電池の解説をしてまいりましたが、やはり一番の特長としてはV2H連携のシステムとなります。
また、個々の事情に応じてフレキシブルにシステムを組めたり、色々なメーカーの太陽光発電と連携ができるなど、国内メーカーでは珍しくそういった自由度のと、品質の高さがポイントのメーカーとなっております。

今後、電気自動車を含めて興味がある方はニチコンを第一候補として、検討をしてもては如何でしょうか?