
ハイブリッド・単機能・ポータブルそれぞれのおすすめ蓄電池!
目次
現在、停電や災害対策として人気が高まっている自宅に備え付ける「住宅用蓄電池」や手軽に使えて持ち運びできる「ポータブル蓄電池」。多くのメーカーから様々な機種が販売されています。
自分にピッタリな蓄電池はどれなのか?低価格タイプ?大容量タイプ?など、項目ごとに分類してオススメの蓄電池をご紹介していきます。
おすすめハイブリッド型蓄電池
ハイブリッド型蓄電池とは?
住宅用の定置型蓄電池には、大きく分けて2種類存在します。
大まかに違いを説明をすると、停電時に太陽光発電の電気をしっかり貯めることができるのが「ハイブリッド型」、逆にそこがあまり得意ではないのが「単機能型」です。蓄電池は普段使いで節約をしてくれる機能がありますが、一番頼りがいのある停電の際に違いが明確になります。
太陽光発電システムとの連携が得意な「ハイブリッド型」は、太陽光発電で創った電気を家庭で使う場合の「変換ロス」を少なくすることができます。
また停電時において、発電した電気を蓄電池へ充電しながらでも、家の中で非常用の電気を使うことができるため、太陽光発電の電気を最大限に活用することができます。
単機能型も、メーカー等によっては一部しっかり充電できる機種もありますが、ここの停電時の太陽光からの充電できる量が、大きく分かれる1番の違いになります。
単機能型とハイブリッド型蓄電池の違いについては、下記リンクの記事で詳しく解説しています。 単機能型とハイブリッド型蓄電池の違いとメリット・デメリット
太陽光発電システムと同じメーカーがおすすめ
結論から申し上げますと「ハイブリッド型は同じメーカーがおすすめ」です。
太陽光発電が既に設置済みの方については、まず最初に屋根などに設置済みの太陽光メーカーと同じメーカーの蓄電池との設置検討をおすすめします。
FITが普及してきた2010年前後から、それ以前に太陽光発電を設置された方は、シャープやパナソニックや三菱電機の太陽光発電が多いかと思われます。
2020年現在、三菱電機以外は蓄電池がありますが、太陽光発電との連携が前提となるため、まずは同じメーカーで検討してください。
三菱電機など、太陽光発電は製造していても蓄電池を生産していないメーカーの場合は、多様なメーカーに対応できるハイブリッド型蓄電池がありますので、ご安心ください。(三菱は2020年4月現在、太陽光発電販売終了)
ただ絶対同じメーカーでなければ、稼働しないわけでもないので、例えば京セラの太陽光発電を設置されている方が、オムロンの蓄電池の設置を希望される場合、動作確認できる機種同士であれば動作上問題はありません。
反対に、同じメーカー同士でも、中には太陽光発電パネルとの相性が悪く設置できないケースもありますので、設置前に業者へ対応できる機種かどうかしっかり確認をしましょう。
違うメーカー同士は「保証」の問題も
上記の通り、違うメーカー同士で組み合わせても動作は問題なく稼働できる機種も多くあります。
ただ、太陽光発電の保証が残っている方、新規に太陽光発電と蓄電池を両方同時設置する方については、太陽光メーカー側が、他社の「蓄電池と連携する部分」について保証できない場合があります。
(特にハイブリッド型で太陽光発電のパワコンを入れ替えたりする場合)
太陽光の出力保証(太陽光パネルがちゃんと発電するかの保証)は蓄電池に関係なく付帯されますが、機器瑕疵保証(パワコン等が壊れないかの保証)については確認が必要になることが想定されます。
どういったケースかと言いますと、例えば「太陽光発電で発電した電気が、蓄電池に充電されない!」といったトラブルの場合に、太陽光側か蓄電池側か、どちらに責任があるか非常に分かりづらいこともあり、保証をしっかりしておきたいのであれば、同一メーカーでの設置をおすすめします。
(単機能型はこの限りではありません。また同一メーカーでも太陽光発電パネルの種類によっては接続できない場合もあります)
低価格のおすすめハイブリッド型蓄電池
おすすめはシャープ・クラウド型蓄電池システム
低価格をどう捉えるかですがハイブリッド型と単機能型を比較した際は、単機能型の方が割安になる傾向が強いです。
そのため、ハイブリッド型の中でも市場価格が落ち着いているケースが多いシャープを紹介します。
シャープの蓄電池は、容量も適量かつ価格も比較的割安になってきていること、太陽光発電等での実績は国内メーカートップクラスのため、信頼性も抜群であることから、お手頃な価格でスタンダードな蓄電池ということで、クラウド型蓄電池をご紹介していきます。
シャープのハイブリッド型蓄電池の場合は、既存の太陽光発電がある場合は、そのメーカーや品番によって設置可否の確認は必要になります。
クラウド型蓄電池は天気や生活スタイルで運転モードを自動選択
シャープのクラウド型蓄電池は、その名の通りクラウドに接続されています。
まずは名前にもあるクラウドで何ができるのか?ということですが、クラウドに接続していることにより毎日変化する生活スタイル、電気使用量、そして天気予報などを考慮して天気に合わせた電力のマネージメントを行ってくれます。(対応コントローラー機種:JH-RV11・JH-RVB1)
同時設置が推奨のシャープのHEMSシステムの回路を使いながら、インターネットから天気予報・天気情報を取り込み、最適な運転モードで動きます。天気予報を確認して、日中に発電した電気をどうするか?という点がクラウドが判断してくれるポイントになります。例えば翌日が晴天と予報があれば、エコキュート等を日中稼働させ、お湯を余剰電力で沸かしたり、蓄電池へ電気を充電するかどうかの判断を自動で行ってくれます。
また使用電気料金で目標を設定しておくと、節電に関するアドバイスをくれたりと、賢い機能が付いています。
詳細はこちらの記事をご確認ください。 電気を無駄なく!シャープクラウド蓄電池システムの機能と価格
シャープ・クラウド型蓄電池・詳細スペック(6.5kWhタイプ)
- メーカー名:シャープ
- シリーズ名:クラウド蓄電池システム
- 型番:JH‐WB1921(蓄電池品番)
- 容量:6.5kWh/13.0kWh(2個連結設置)
- タイプ:ハイブリッド・特定負荷
- 充電電力:2.0kW
- 放電電力:2.0kVA(6.5kWh蓄電池)/4.0kVA(13.0kVA)
- 蓄電池重量:74kg(1個設置)
- 設置場所:屋内屋外兼用
- 200V対応:〇
- 外形寸法:幅560mm×奥行320mm×高さ575㎜
- メーカー価格:2,400,000円~
大容量のおすすめハイブリッド型蓄電池
おすすめはニチコン・ハイブリッド蓄電システム「ESS-H2L1」
こちらのシステムは、ハイブリッド型で12kWhという大容量の蓄電池システムです。
ハイブリッド型は、各社5kWh前後を主力で販売していますが、珍しく大容量のシステムになります。
主力が5kWh前後の理由は、太陽光発電があれば効率的に素早く蓄電池へ充電することができるため、最低限の使い方で使い切っても、次の日が晴れていれば回復できることを見込んでいるためです。
そして初期費用を抑えるためにも5kWh前後のシステムが多くなっているのが実態です。
またハイブリッド型で多いのは「特定負荷」と呼ばれる停電時に使える電気回路が限定されるシステムが多いですが、「ESS-H2L1」は使用できる回路が制限されることなく(最大出力を上回る電力供給は不可能)、電気を使うことができる「全負荷」というシステムを採用しています。同機種を、全負荷タイプでのおすすめ蓄電池でも紹介しています。
ハイブリッド蓄電システム「ESS-H2L1」は大容量大出力で万能な機能
こちらのシステムは、12kWhという大容量にもまして、停電時の最大出力が全負荷であることと、5.9kVAの出力が可能になるため、4~5人の一般家庭では、電気使用を普段と変わらない分ほぼカバーできてしまう能力があります。
また太陽光発電から受け取りができる充電量も最大5.9kWと、受け取りができる電気量も他社を圧倒しており、12kWhの蓄電池を計算上は約2時間で充電できてしまいます。
そして、-30度までの気温での設置可能温度範囲が定められていることから、北海道などの寒冷地でも設置が可能であること、気象警報で大雨・暴風・大雪警報等がお住まいの地域で発令された場合、見守りサーバー経由で、自動的に蓄電システムを満充電にする機能などを備えており、万能な蓄電池になります。
ニチコンのハイブリッド蓄電システムの詳細はこちらです。 トライブリッドシステムが自慢!ニチコン蓄電池・V2Hの機能と価格
ハイブリッド蓄電システム「ESS-H2L1」の詳細スペック
- メーカー名:ニチコン
- シリーズ名:ハイブリッド蓄電システム
- 型番:ESS‐H2L1
- 容量:12.0kWh
- タイプ:ハイブリッド・全負荷
- 充電電力:5.9kW
- 放電電力:5.9kVA
- 蓄電池重量:254㎏
- 設置場所:屋外想定
- 200V対応:〇
- 外形寸法:幅1060 × 高さ1250 × 奥行300mm(突起部含まず)
- メーカー価格:4,200,000円(税抜)
容量を増設可能なおすすめハイブリッド型蓄電池
おすすめはパナソニック・創蓄連携システム
容量増設を後々にとお考えの方であれば、パナソニックの「創蓄連携システムS+」がおすすめです。
創蓄連携システムS+の、ひとつの特徴でもありますが最大33kWhまで増設が可能になります。
ただ基本的には、33kWhまで設置の必要性がある方ははほとんどいらっしゃらないと思いますが、5.6kWhと3.5kWhの蓄電池の組み合わせで、容量と予算に応じて多種多様な選択が可能です。
創蓄連携システムS+は、増設のしやすさと連携できる機器が多い
平均的な30坪から40坪の住宅と、4人前後の家族構成の家であえば、1~2台設置となる3.5kWh~11.2kWhの組み合わせで十分かと思いますが、例えば今は家族が3人でも、今後ご家族が増えたりする場合については、増設ができる創蓄連携システムS+の場合は、フレキシブルに対応ができるが安心です。
また、パナソニックは幅広い製品を自社で作っていることから、HEMS(ホーム・エネルギー・マネージメント・システム)を介して、様々な機器との連携が可能です。
天気予報データと連携し、大雨や暴風などの警報が発せられた際は、停電に備えて自動で蓄電池が電気をためる動きをとったり、天気予報で日中にエコキュートを稼働させる動きをしたります(エコキュートがソーラーチャージ機能に対応機種のみ)
またスマートフォンと連携すれば、ご自身のスマートフォンで太陽光発電の状況や蓄電池の残留なども一目でわかるサービスも無料で行っております。HEMSで今後様々なできることが増えていくと想定されており、蓄電池の設置とともに同時に採用されたいという方が増えてきております。
パナソニックの創蓄連携システムの詳細はこちらから 抜群の信頼度!パナソニック創蓄連携システム・蓄電池の機能と価格
パナソニック「創蓄連携システムS+」詳細スペック
- メーカー名:パナソニック
- シリーズ名:創蓄連携システムS+
- 型番・容量:LJB1256(5.6kWh蓄電池)/LJB1235(3.5kWh蓄電池)
- タイプ:ハイブリッド・特定負荷
- 充電電力:2.0kW
- 放電電力:2kVA・100V/200V(トランスユニット要)
- 蓄電池重量:68㎏(5.6kWh蓄電池)/46㎏(3.5kWh蓄電池)
- 200V対応:〇(200Vトランスユニット設置時)
- 設置場所:屋内想定
- 外形寸法:幅480×高さ660×139.2mm(5.6kWh蓄電池) / 幅480×高さ610×230mm(3.5kWh蓄電池)
- メーカー価格:1,230,000円(5.6kWh蓄電池・税抜)/ 800,000円(3.5kWh蓄電池・税抜)
全負荷のおすすめハイブリッド型蓄電池
おすすめはニチコン・ハイブリッド蓄電システム「ESS-H2L1」
大容量のおすすめ蓄電池で紹介した商品と同じタイプになります。
こちらのシステムは、ハイブリッド型でありながら、全負荷という蓄電池システムです。
全負荷とは、家全ての回路をバックアップできるシステムで、停電時に普段とあまり変わらない生活ができる電気の供給が可能な蓄電池です。
ハイブリッド型で多いのは、特定負荷と呼ばれるシステムで、停電時に使える電気回路が限定されるシステムが多いですが、こちらは使用できる回路が制限されることなく(最大出力を上回る電力供給は不可能)、電気を使うことができる全負荷というシステムを採用しています。
全負荷と特定負荷の各々のメリットとデメリットがありますので、詳細についてはこちらの記事をご確認ください。
ハイブリッド蓄電システム「ESS-H2L1」は大容量大出力
こちらのシステムは、12kWhという大容量にもまして、停電時の最大出力が全負荷であることと、5.9kVAの出力が可能になるため、4~5人の一般家庭では、電気使用を普段と変わらない分ほぼカバーできてしまう能力があります。
また太陽光発電から受け取りができる充電量も最大5.9kWと、受け取りができる電気量も他社を圧倒しており、12kWhの蓄電池を計算上は約2時間で充電できてしまいます。
そして、-30度までの気温での設置可能温度範囲が定められていることから、北海道などの寒冷地でも設置が可能であること、気象警報で大雨・暴風・大雪警報等がお住まいの地域で発令された場合、見守りサーバー経由で、自動的に蓄電システムを満充電にする機能などを備えており、万能な蓄電池になります。
ニチコンのハイブリッド蓄電システムの詳細はこちらです。 トライブリッドシステムが自慢!ニチコン蓄電池・V2Hの機能と価格
ハイブリッド蓄電システム「ESS-H2L1」の詳細スペック
- メーカー名:ニチコン
- シリーズ名:ハイブリッド蓄電システム
- 型番:ESS-H2L1
- 容量:12.0kWh
- タイプ:ハイブリッド・全負荷
- 充電電力:5.9kW
- 放電電力:5.9kVA
- 蓄電池重量:254㎏
- 設置場所:屋外想定
- 200V対応:〇
- 外形寸法:幅1060 × 高さ1250 × 奥行300mm(突起部含まず)
- メーカー価格:4,200,000円(税抜)
EV(電気自動車)との連携も考える方におすすめの蓄電池
ニチコンのトライブリッド蓄電システムは、EVとの連携が得意
ニチコンの最も特徴的なシステムになりますが、電気自動車(V2H対応機種のみ)との連携を考えた蓄電システムになります。
この仕組みは、トライブリッドパワコンにより、3つの電池(太陽光発電・蓄電池・EV)をうまく効率よくコントロールすることにより、ケースバイケースに応じた最適な運転が可能です。
普段は、太陽光発電で作った電気を、蓄電池やEVへ充電することにより、エネルギーの自給自足に近い生活が可能になります。
非常時(停電時)には蓄電池だけでなく、EVからの電気も住宅側へ供給できるようになるためダブルの安心感が得られます。
EVでの対応車種では2020年3月現在、代表的なものでは日産のリーフがあります。
住宅用蓄電池は、主流が5kWh~15kWhとして、約1日分の電気を賄うことを想定した容量になっていますが、EVの容量は20~60kWhと非常に大きく、この電気をうまく活用すると非常時も安心です。
トライブリッド蓄電システムの詳細はこちらをご確認ください。 トライブリッドシステムが自慢!ニチコン蓄電池・V2Hの機能と価格
トライブリッド蓄電システムの詳細
- メーカー名:ニチコン
- シリーズ名:トライブリッド蓄電システム
- 型番:ESS-T1(パワコン品番)・ESS-BS (蓄電池品番)
- 電池容量:4kWh(初期実行容量:3.8kWh)/8kWh(増設ユニット・初期実効容量7.6kWh)
- タイプ:ハイブリッド(トライブリッド)・全負荷
- 放電電力:5.9kVA(通常連携時)・3kVA(停電時)
- 蓄電池重量:51㎏
- 設置場所:屋内想定
- 200V対応:〇
- 外形寸法:幅572mm×高さ349mm×奥行239mm(蓄電池)・幅762mm×高さ1305mm×奥行222mm(V2Hスタンド)
- メーカー価格:1,100,000円(パワコン)・900,000円(蓄電池)・1,100,000円(V2Hスタンド)
おすすめ単機能型蓄電池
単機能蓄電池は、近年販売を伸ばしてきていますが、メリットとしては「太陽光発電メーカーを選ばず設置ができる」「大容量・大出力のタイプが多い」ことが挙げられます。
太陽光発電とは分離しているシステムを構築するため、太陽光発電メーカーに縛られず自由に、ご自身の選びたいメーカーを選ぶことができます。
また太陽光発電を設置しない、設置できない前提であれば大容量・大出力のタイプが多いため、災害時には長い時間電気を使うことがでますので、災害対策としても注目されているのが単機能型蓄電池です。
先述のハイブリッド型と異なる点は、停電時の太陽光発電との連携が少し苦手な機種が多い点が挙げられます。
停電した場合に、太陽光発電は自立運転という運転に切り替わります(自分で切り替えるタイプも)が、その際に屋根では発電を3kWとか4kWもし発電していたとしても、太陽光のパワーコンディショナーで1.5kWに圧縮されてしまいます(メーカー問わず全てのパワーコンディショナーで)
その圧縮されてしまった電気から、テレビや照明の電気を供給した残りを、蓄電池側へ充電することになるため「停電時に太陽光発電を使って、蓄電池へ充電するスピードが遅い」ということになり、単機能型ではそういった機種が多いです。
ただ、こういったデメリットもありつつ、ハイブリッド型とは異なったメリットも多い単機能型蓄電池を、おすすめの内容ごとに紹介していきたいと思います。
単機能・ハイブリッドの詳細の違いについては、こちらの記事をご確認下さい。 単機能型とハイブリッド型蓄電池の違いとメリット・デメリット
低価格のおすすめ単機能型蓄電池
最もおすすめは、圧倒的なコストパフォーマンスのテスラ・パワーウォール
何と言ってもコストパフォーマンスが圧倒的です。単機能型蓄電池の中でも大容量の部類に入る13.5kWhの容量があります。
また停電時~平常時にバックアップする最大電力が5kVA~最大7kVAとなっていることで、国内メーカーでトップクラスの出力を誇る、ニチコンの単機能型蓄電池にもほぼ同等の性能があります。
そしてその驚くべき価格は、蓄電池本体と周辺機器含めて99万円!施工費が約40~60万円程度と言われている為、施工費を考慮して総額約150万円前後で、13.5kWhの蓄電池は破格です。
こちらの商品代は、定価ではなくメーカーと顧客が直接やりとりをするシステムの為、商品代がズバリ価格で決まっています。(注文はインターネットのみ)
アメリカの会社で電気自動車の製造では世界一の出荷台数を記録しており、今後伸びていく会社と言われています。
電池自体の生産に関しては、パナソニックが技術支援や提携を行っており、パナソニックのお墨付きでもあることから、リチウムイオン電池への信頼度は非常に高いものがあります。
テスラのパワーウォールの詳細に関しては、こちらから。 お得に購入!テスラ蓄電池パワーウォールの価格と認定施工店一覧
テスラの電気自動車との太陽光発電・蓄電池との連携やランニングコストについてはこちらから。 テスラのランニングコストの実態!太陽光や蓄電池との連携は?
テスラ・パワーウォールの詳細について
- メーカー名:TESLA
- シリーズ名:パワーウォール2
- 型番:‐
- 容量:13.5kWh
- タイプ:単機能・全負荷
- 放電電力:最大7kVA/連続最大5kVA
- 蓄電池重量:114㎏
- 設置場所:屋外想定
- 200V対応:〇
- 外形寸法:幅753mm×高1150mm×奥行147mm
- メーカー価格:990,000円(税抜)
低価格(お手頃な価格)のおすすめは、998,000円のニチコン「SS-US3Sシリーズ」
単機能型蓄電池は10kWh前後~と大容量のタイプが多く、kWhあたりはハイブリッド型に比べて割安と言っても、大容量が故に高額になりがちです。
そこでおすすめしたいのが、ニチコンの単機能型でも最低限容量の4.1kWhタイプです。
単機能型でも、4.1kWhという容量により小型モデルで設置もスペースを取りません。
また4.1kWhというと少なく感じるかもしれませんが、冷蔵庫やテレビ、リビングの照明程度であれば約8時間使用することができます。
災害対策として、ポータブルの蓄電池では少し心細いという方にはおすすめの低価格の単機能型蓄電池になります。
ニチコンの蓄電池の詳細について、こちらの記事からご確認ください。 トライブリッドシステムが自慢!ニチコン蓄電池・V2Hの機能と価格
ニチコン・ESS-U3S1の詳細について
- メーカー名:ニチコン
- シリーズ名:ESS‐US3Sシリーズ
- 型番:ESS‐US3S1
- 容量:4.1kWh
- タイプ:単機能・特定負荷
- 放電電力:1.5kVA
- 蓄電池重量:77㎏
- 設置場所:屋内想定
- 200V対応:×
- 外形寸法:幅740mm×高さ650mm×奥行300mm(本体)
- メーカー価格:998,000円(税抜)
特定負荷タイプでのおすすめ単機能型蓄電池
使い過ぎを防止できる「京セラのリチウムイオン蓄電システム・大容量タイプ」
蓄電できる容量としては、12kWhの大容量を誇りますが、停電時の運転を「特定負荷」としており、「全負荷」にありがちな「使い過ぎを防げる」というメリットがあります。
全負荷とは?
停電時に、家全ての回路をバックアップできるシステムで、停電時に普段とあまり変わらない生活ができる電気の供給が可能なタイプです。
特定負荷とは?
停電時に、蓄電池から電気を供給する電気回路が限定されるシステムで、メーカー等によって異なりますが、2~4回路程度の回路が、停電時に使用可能です。
通常の連携運転時(電力会社と電気のやりとりができている時)は、この限りでなく家全体の回路を最大出力を超えない範囲でバックアップします。
京セラ・大容量タイプ(「押し上げ」の有無を選択可能。おすすめは「押し上げ無し」)
こちらのシステムは、押し上げ※の有無が選択できることが、他社とは異なる特徴になります。現在の売電価格では、基本的には押し上げをしたとしても、売電で買い取ってくれる価格より、自己消費した方が得なケースが多いため、あまり押し上げして売電量を増やす必要はありませんので、基本的にはおすすめは「押し上げなし」のタイプになります。
また、住宅用蓄電池としての基本機能は網羅できており、価格もkWhあたりの価格からすれば、高額ではない為、停電に対して不安で大容量のタイプがほしい方については、こちらのシステムがおすすめになります。
押し上げとは?
簡単に言えば太陽光発電が稼働して、売電を行っている時に蓄電池からの放電ができるかどうか?です。
太陽光発電で例えば3kwの電気を作って、1kw宅内で消費して余剰電力が2kwあったとします。その場合に、蓄電池から宅内の電気をまかなえば3kw分丸々売電できることになります。この時に、例えば16円の深夜電力で溜めた蓄電池の電気だったとします。本来1kw分は自己消費されるはずの分が、蓄電池の電気によって、24円で逆に電力会社が買わされる、という逆転現象が発生します。
要するに蓄電池からの電気で住宅で使っている電気を賄って、太陽光発電の電力は全て売電にまわしてしまうことを「押し上げ効果」と言います。
京セラの蓄電システムに関しての詳細は、こちらの記事よりご確認ください。 直流充電タイプや押し上げ有無の切替!京セラ蓄電池の機能と価格
京セラ・リチウムイオン蓄電システム/大容量タイプ ・スペック詳細
- メーカー名:京セラ
- シリーズ名:リチウムイオン蓄電システム/大容量タイプ
- 型番:EGS-LM1201
- 容量:12.0kWh(初期実効容量:10.3kWh)
- タイプ:単機能・特定負荷
- 放電電力:3.0kVA(通常連携時)2.0kVA(停電時)
- 蓄電池重量:226㎏
- 設置場所:屋外想定
- 200V対応:〇
- 外形寸法:幅1060×高さ1250×奥行300(突起物含まず)
- メーカー価格:3,700,000円(税抜)
大容量のおすすめ単機能型蓄電池
大容量でのおすすめは、16.6kWhのニチコン「ESS-U2X1」
ニチコンのこちらの機種は容量が16.6kWhと定置型蓄電池の中では、最大級に大きい機種になります。
容量に比例して外形も大きいですが、蓄電できる電気は普段とあまり変わらない生活をしても、約30時間程度は電気が使える容量が魅力です。(※電力使用可能時間は平均的な家庭における使用電力試算値430W)
また非常時のために、常に使わずにいる容量を30%で設定しても、約5kWhの残量があり、一般的にハイブリッド型で主力で販売されている蓄電池容量と同等分を常に確保しておける部分は、安心感が抜群です。(設定で下限残量は変更可能)
こちらのシステムは、基本的な運転性能である経済優先モードや、環境優先モードといった運転の切替や、太陽光発電システムとの連携も行えますので、人数が多いご家庭などにおすすめの機種となります。
ただし、こちらの蓄電池は特定負荷型のため、停電時は2回路までの電気供給になりますので、大容量の蓄電池にありがちな全負荷ではない点は、考慮して検討しましょう。
全負荷とは?
停電時に、家全ての回路をバックアップできるシステムで、停電時に普段とあまり変わらない生活ができる電気の供給が可能なタイプです。
特定負荷とは?
停電時に、蓄電池から電気を供給する電気回路が限定されるシステムで、メーカー等によって異なりますが、2~4回路程度の回路が、停電時に使用可能です。
通常の連携運転時(電力会社と電気のやりとりができている時)は、この限りでなく家全体の回路を最大出力を超えない範囲でバックアップします。
ニチコン「ESS-U2X1」のスペック詳細
- メーカー名:ニチコン
- シリーズ名:単機能型蓄電システム
- 型番:ESS-U2X1
- 容量:16.6kWh
- タイプ:単機能・特定負荷型
- 放電電力:2kVA
- 蓄電池重量:234kg
- 設置場所:屋外想定
- 200V対応:×
- 外形寸法:幅1060×高さ1250×奥行300 mm(突起部含まず)
- メーカー価格:4,000,000円(税抜)
全負荷のおすすめ単機能型蓄電池
全負荷型でのおすすめは「伊藤忠商事のスマートスターL」
こちらのスマートスターLは、こちらの記事の冒頭でもお話をした単機能とハイブリッド型との違いの際に、「単機能型は太陽光発電との連携が一般的には苦手」という話がありましたが、スマートスターLはその苦手分野を独自の機能で克服することを得意としています。
スマートスターLの特徴は、太陽光との連携とAI制御
スマートスターLは、停電時に他の単機能型蓄電池と異なる点につては、太陽光発電がある場合の、太陽光発電との連携の仕方です。
単機能型蓄電池は、発電した電気がパワーコンディショナーで1.5kWまでに制約されてしまいますが、スマートスターLは独自の機能で、パワーコンディショナーが連携運転(通常時の電力会社とやりとりができている状態)をしている状態と同じ運転をさせることができ、太陽光発電で作った電気を有効的に家中で使用しながら、電池側へ充電することができます。
また、スマートスターLはAI機能も付帯されており、月額有料1,200円で利用可能です。
この機能により天気予報から翌日の天気や、設置された家庭の電力使用状況を考慮して最適な運転を自動で行ってくれることにより、最もお得な電力の最適化を図ってくれます。
そのため、1,200円はある程度その効果で相殺されるはずのため、設置される場合はお申込みされることをおすすめします。
スマートスターLの詳細については、こちらの記事をご確認下さい。 賢いAI搭載!伊藤忠の住宅用蓄電池スマートスターL価格と機能
伊藤忠商事・スマートスターLのスペック詳細
※DMM・ネクストエナジーの蓄電池は、販売元が異なるだけで製品は同じです。月額費用が必要な「AI機能」の契約で違いがあります。
- メーカー名:伊藤忠商事
- シリーズ名 :スマートスターL
- 型番:LL3098HOS/Y
- 容量:9.8kWh
- タイプ:単機能・全負荷型
- 放電電力:14kVA(70Aモデル通常時)・9kVA(70Aモデル停電時)
- 蓄電池重量:195kg
- 設置場所:屋外想定
- 200V対応:〇
- 外形寸法:幅762×高さ1145×奥行440mm(自立脚部含めて)
- メーカー価格:オープン価格(市場価格約200~220万円)
おすすめポータブル蓄電池
こちらは、手元にで持ち運びができるポータブル蓄電池のおすすめのご紹介になります。
アウトドアでもよく電池を使う、マンションなどで定置型蓄電池は設置ができない、数十万単位の出費はなかなか厳しい、という方におすすめです。
購入される方の多くが、「何か災害対策として」「アウトドアや屋外の作業に使いたい」という理由で購入されることから、この視点でポータブル蓄電池のおすすめをピックアップします。
ポータブル蓄電池の詳細については、こちらの記事をご確認ください。 2022年ポータブル電源おすすめ14選!キャンプ・災害の備えに
災害用のおすすめポータブル蓄電池
災害時に必要になってくる家電製品は、「スマートフォン」「テレビ・ラジオ」「照明」「冷蔵庫」という4点の要望が多くなります。
この要望の中で、冷蔵庫は正直ポータブル電池では、すぐになくなってしまいますので、ポータブル電池で災害時に使えるのは、残り3つの情報機器の電源確保や、照明、スマートフォンの充電といった使い方になります。
災害用としては、容量もポータブルでは大容量と言われる500Whがおすすめになります。
性能表記上は、500Whでも実際に使用できる電力としては、7割程度と考えていただくと良いかと思います(システム上、下限いっぱいまで放電できないため)
実質350Whで使える使用感としては、扇風機30W、LED投光器50W、スマートフォン充電10Wの合計90Wが、約4時間連続で使用できます。
災害時のおすすめポータブル電池は「Jackery ポータブル電源 700」
こちらの機種は、700Whと容量が大きいことは勿論、太陽光発電での充電ができたり、出力ポートがたくさんついていることから、同時にスマートフォンの充電を何台もしたりすることができます。
- 容量と出力: 容量700Wh / 最大AC出力500W
- ポート:ACポート×2(100V)、DCシガーソケット×1・DCピンジャック×2(12V/10A)、USBポート×3(5V/2.4A)
- 充電方法と時間:ACアダプター、シガ-ソケット、ジェネレーター、ソーラーパネル ※時間不明
- 重量・外形寸法:6.3㎏ / 300×193×192 mm(梱包時)
- 波形:正弦波
- その他機能:4WAY充電・4WAY出力
- 製品保証:FCC、RoHS、PSE、UN38.3認証取得・2年保証
キャンプ・アウトドア用のおすすめポータブル蓄電池
キャンプの場面や、ガレージでの作業の際にも照明の電源として、また扇風機などの電源として活躍するのがポータブル蓄電池です。
年に1回あるかないかの災害時だけでは勿体ない、と思われる方も多いかと思いますが、普段使いにもアウトドアにも活躍する商品がこちらです。
キャンプ・アウトドアにおすすめは、ポタデン ポータブル電源(462kWh)
こちらの商品は「キャンパーが初心者にオススメするポータブル電源」、「キャンパーが選ぶポータブル電源」、「キャンパーが2019年注目するアウトドア商品」こちらの3部門で第1位に選ばれました。蓄電池業界初のBluetoothスピーカーとLEDランタン同時搭載ということもあり、キャンプにはもってこいの商品ですが、容量も中規模の大きさがあるので災害向けとしても活躍できそうです。
ポタデン ポータブル電源(462kWh)のスペック詳細
- 容量と出力: 容量462Wh / 定格出力300W 最大出力 600W ※出力周波数 50/60Hz対応
- ポート:ACコンセント×2(100V~120V、正弦波) USB×3(QC3.0×1、急速2.4A×2) 、USB Type-C ×1、DCシガーソケット×1(9~12.6V / MAX10-15A) 、DC outputx4
- 充電方法と時間: ACアダプタ充電、シガーソケットコード充電、 ソーラーチャージャー充電(別売り)
- AC充電(一般100Vコンセント):充電完了まで約7時間
- DC充電(19Vシガーソケット):充電完了まで約10時間
- ソーラー充電(150Wタイプ):充電完了まで約12時間
- 重量・外形寸法:5㎏ / 約290×155×190㎜
- 波形:正弦波
- その他機能:5WAY出力・3WAY入力・液晶モニター・充電状態監視制御・LEDランタン・Bluetooth 4.0 スピーカー
- 製品保証:3年保証 ・ PSE認証